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しおりを挟む「大輔おそい!急に呼び出したくせに待たせないでよ!!」
「ごめんごめん、支度してた。」
「もー!……でも久しぶりだね、春馬とはどうなの~?」
「うまくいってないから結衣と遊ぶんだろ。」
分かりきってる答えをわざと聞いてくる性悪女の結衣。
彼女とは大学で知り合った俺の唯一の友達だ。
「それでさ、春馬とは週何回ヤってんの?!」
「っ?!」
静かなカフェでカフェラテを飲んでた俺に下ネタをぶっかけてきやがった。
「あたしね~春馬は絶対攻めだと思うの!大輔が攻めとか想像できなくて~……」
「…………」
(やっぱり腐女子ってすごいなー……)
結衣は腐女子だ。
春馬との恋愛相談も結衣にしか話していないし、大量のBL漫画や小説で得た知識で結衣は俺に的確なアドバイスをしてくれる最高の友達なのだ。
「結衣、あのさ」
「わかってるって~どうせ嫉妬させたいとかでしょ?メンヘラ大輔の考えなんてお見通しだよ。」
「さすが結衣……どうすればいいかな、俺は結衣とのツーショットを春馬に送って嫉妬させようと思ってるんだけど……」
「………大輔、あんた本気で春馬を嫉妬させたいの?」
(………?)
「うん、そうだけど。」
「あんた馬鹿ね~!……まぁ本人には届きづらいか。」
(なに言ってるんだ?)
「側から見れば……春馬と俺ってカップルに見える?」
「……私からは言わないでおく。それは自分で自覚したほうがいいわよ。」
(結衣にしては妙に冷たいな……)
いつもはノリノリで相談にのってくれるのに。
「嫉妬させたいなら協力するけど私の名前出さないでね、きまずいから。」
「出さないよ、俺は好きの確認をしたいだけだから。」
「わかった。……正直言って、私と大輔のツーショットは弱いと思う。」
「うん……?」
「………ラブホ行くわよ。」
「っえ?」
「春馬には”帰るの遅くなる”って言ってるのよね?ラブホでの写真を撮って春馬に送ればいいと思うの。」
「おおう……結構すごくない?」
「ひよってんの?春馬を嫉妬させたいと思うならやりすぎな行動がちょうどいいのよ。」
「………分かった。」
そうだ。
1番信頼している友達が言うんだからそうに決まってるよ。
俺は春馬のために体を傷つけてまで春馬を好きでいるんだ。
春馬だって、少しでも俺を嫉妬して傷つけばいいんだ。
______________
「そうそう……ちょっと!写真撮るの下手すぎ!!もっと部屋全体を撮らないとっ……貸して!!」
「スマホ奪うなよー………」
もう帰りたい。
セックスしないでラブホで写真撮るだけの行動に2時間も費やしてる。
(現在時刻は21時48分……)
「もういいよ……ラブホに行けたし結衣との写真も撮れたからこれで春馬は嫉妬するよ……」
「だめ!BL漫画ではこんなの弱いのよ!」
(これBL漫画じゃないし……)
「どうすれば私の想像通りになるのかしら………っ…!そうだ!!大輔、服脱いで!!」
「はっ?!」
「私はバスローブに着替えるから、早くしてよ!!」
(俺の要望がだんだん結衣の要望に変わっている気がする……)
結衣が何を考えてるのか俺には全くわからない。
(腐女子……恐るべし……)
「用意できたね?」
「まって……さすがにこれはやばくない?」
「うーん、私がもうちょっとエロい顔すればよかったかな?」
「いや、十分刺激的だよ……」
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