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第1章 : 慣れろ!てつお
第6.5話「お主しかおるまい」
しおりを挟むお!?おお!ジュークか!?
ええ時に戻ってきてくれた!
ワシ?声で分からんか?
村長じゃよ。おおそうか、トシュウじゃ!
そうじゃそうじゃ!ビックリしたか!お前さんがおらん間に村長になっとったんじゃぞ!
それより、とうとう予言の書に書かれておった伝説の勇者様が現れたんじゃ!
あの場におったか!?なら感じたじゃろうあの凄まじい魔力!空を覆い尽くすほどじゃ。
ん?いやいや間違いないわい!魔王軍の者とは思えん!
いくら魔力が強くても昇天の儀式の詠唱を乗っ取ることだけはできん。
アレは女神様への魂の返却なんじゃからな。
つまりあの男と女神様は共におるということじゃな!または一心同体かじゃ。
予言の書にあったじゃろう。
「勇者は女神の光を纏って現れる」と。
さっきの光景はまさしくそれじゃった。
ん?そうじゃ!聞いておった通り!パン屋“カノー”はワシらで全面的に手伝うことになっとる!
勇者様が降臨したパン屋じゃからな……
こりゃあ世界中に売れるぞい!ふほ!
まあ、そうじゃのう、ただ……カノーが寂しそうなのが唯一の心配じゃ。
まだオルズの死を本当に受け入れられてはいないんじゃ。ある日突然、糸が切れるように寂しさが襲ってくるじゃろう。オルズもそういう奴じゃった。
なあジュークよ、お主もそろそろこの村に住んだらどうじゃ。
目の見えぬその身体での旅は大変じゃろうて。
ん?そうかそうか、お主もそのつもりか。
なら決まりじゃな!パン屋“カノー”に住み込みで働いてもらおうかの!
何を言っとるか!ちょうど住み込みが必要だったんじゃ。
今、カノーの家には部屋が三つも空いとる。
独りじゃ掃除も大変じゃろうて。
カノーの奴も……お主にはまんざらでもなさそうじゃぞ。
会うたびにお前さんのことを聞かれるんじゃ。
待っとるはずじゃぞ。このこの!憎いのう!
まだそんなことを言うか。
フーム、ならばちょいと失礼して、“マナイバ”を唱えさせてはくれんかの。
うむ。“マナイバ”!
名前:ジューク・コーゲン
職業:冒険者
レベル:79
HP:30
MP:4500
攻撃力:11
守備力:7
素早さ:6650
魔力:4500
魔法耐性:2060
器用さ:19
スキル:
【マナイバ:レベル25】
【炎熱魔法:レベル30】
【氷結魔法:レベル29】
【電撃魔法:レベル28】
【回復魔法:レベル30】
【支援魔法:レベル24】
【剣術:レベル45】
【拳闘術:レベル33】
【弓術:レベル25】
【棒術:レベル28】
【盗む:レベル38】
【調合:レベル38】
【潜伏:レベル30】
【逃走:レベル35】
んん?しばらく見ん内に激しく下がった能力値があるのお?
ふた桁は流石におかしいぞい?
なに!?そこの数字は10,000を表しとるのか!?
そ、そういえば数字が少し大きい気がするわい……!
それではお前さんは一体どれだけの旅を……
と、とにかくじゃ!カノーを守るのは強い男でなければならん!
そう村の皆で話しておったんじゃ!
お主しかおるまいて!
……とにかく今はお前さんみたいな頼もしい男が、カノーには必要なんじゃ。
あの娘の張り詰めとる糸が切れて、あの娘がきちんと泣き喚く時に胸を貸してやるだけでもええ。
どうかそこから立ち直るまでぐらいは、あの家に住んではもらえんじゃろうか。
本当か!?恩に着るぞいジューク!
ヒャッホーウ!今日は良いことずくめじゃなぁ!
あ、いやいや、いかんいかん、一応オルズの葬式の日じゃったな。ゴホン!
おっと!こうしちゃいられんのじゃった!
カノーの奴にの、ちと頼まれごとがあるんじゃった!
ではの!ジューク!頼んだぞい!
あっそうじゃ!!最後にひとつ!
ワシが生きとる間にカノーの子どもが見たいもんじゃのお!
ウヒャヒャ!じゃあの!
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