60 / 89
生配信23 DMが来た
しおりを挟む
昨日の『パワプロ』配信後、ペットの動画を見ていたら、いつの間にか寝落ち。
起きたらもう11時を過ぎており、昼配信まで2時間しかない。
「急いで家のことしなくちゃ!」
慌てて家事をする。
まずは掃除。
丁寧に隅々まで掃除機をかけたいところだが、掃除に時間をかけ過ぎると他の家事が出来なくなるので、ここは軽く。
物は退かさずに、ささっとかける。
次に洗濯。
洗濯機を回そうとして、気づく。
「掃除の前に洗濯回しといたほうが時間短縮できたのでは?」
優先順位を間違えたことに。
まあ、間違えたのなら仕方ないよね。
洗い物を洗濯機の中に入れ、回す。
回している間に、朝ごはん兼昼ごはんを作り、食べる。
今日の朝ごはん兼昼ごはんは、蒸しご飯を使ったおにぎり1つ!
1分も掛からないうちに食べ終わり、洗濯が終わるまで、昼配信の内容を詰めていく。
「どうしよっかな? 今の気分的には、昨日の配信の続きでも良いんだよな。それか『マイクラ』でもしながら雑談でもする?」
起きて早々、慌ただしく動いているため、ゆっくりまったりとした配信がしたい。
なので、集中力が必要なFPSゲームやホラーゲーム、格闘ゲームはやりたくない。気分ではない。
「さて、どうしたものか」
数あるゲーム作品の中から、昨日の『パワプロ』の続きか『マインクラフト』の2択に絞り、悩む。
「『マイクラ』はリラックスしながら出来るんだよな。それに楽しいし、雑談でリスナーさん達とお喋りも出来るし。………いや、でも、『パワプロ』だってリラックス出来るんだよな。『マイクラ』と違って、ストーリーがある分、見ているリスナーさん達も楽しめるし、見てて飽きないっていうか」
ううーん、と唸っていると、スマホに通知が来る。
誰だろう? 佐々木さんか? いや、絵茶さんの可能性もあるし、聡太さんの可能性だってあるな。
「佐々木さんだったら、忘れ物の連絡かな?」
そう思い、通知を見てみると、TwitterからのDMだった。
いつものメンバー(焼肉を食べに行ったメンバー)にはライン交換しているので、そちらに来るはず。
とは言え、TwitterのDMで送ってきた可能性もあるので、確かめる。
「ええ、なになに?」
『UNO@1募集! メンバーは絵茶、レモンちゃん、シオンちゃんの女子3人。最後の女の子は君だ!』
………全然意味の分からないDMが絵茶さんから届いた。
送り先間違えたのか? 佐々木さんに送るはずが手違いで俺に、的な?
「一応、返信しとくか」
間違いですよ、と文字を入力しようとした瞬間に、絵茶さんからもう1通のDMが届く。
『ちなみに間違いじゃないですから。滝さんに送りたくて送ってます』
間違いじゃないんだ。最後の文「最後の女の子は君だ」って書いてて、男の俺に送ってきてるけど、間違いじゃないだ。
ってか、これあれだよね? 本当は女性をあと1人集める予定だったけど、集められなくて「じゃあ男でもいいから1人呼ぼうか!」的な流れで、俺呼ばれたよね。
あれれ、俺って人数合わせで呼ばれてる?
………とまあ、それは追々聞くとして、それよりも聞きたいことがいくつもある。
「他の参加者さんは、みんな女性?」
『そうだよ! 私の配信者友達!』
となると、マジで男1人になる可能性があると。
「男の俺が混ざっても平気なの? その人達は?」
『大丈夫って言ってる!』
多分、絵茶さんじゃない2人が「男でもいいから」みたいなことを言って、絵茶さんが「じゃあ、滝さん呼ぼう!」みたいになったな、これ。
「俺に拒否権は?」
『拒否をした場合、突撃滝さん家にお邪魔します、を決行します。家の情報は聡太さんから教えてもらいます』
確かに絵茶さんだけ俺の家に来たことない。多分、焼肉の後の2次会、俺の家でやった宴会に参加したかったんだろうな。
だが、突然家に来てもらっては困る。
「拒否権は無しということなので、13時に参加ということでよろしいですか? ちなみに配信してもいいですか?」
『よろしいですよ!』
参加することを伝え、また昼配信することも伝えとく。
これで悩んでいた昼配信のことは解決。
UNOだってリラックスしながら出来るし、別に負けたところで悔しくないしね。リラックスしながらやろう。
ああ、あと、
「突撃は嫌ですけど、前もって言ってくれれば家ぐらいなら呼びますよ」
そう打ち込み、少し考え、文面を全て削除する。
今思い出したが、絵茶さんはJKだった。流石にJKを家に呼ぶのはモラル的に大丈夫なのか?
多分、ダメな部類に入ると思う。
なので、新しく文面を考え、送る。
「聡太さんか佐々木さんと一緒に来てください。お菓子とか用意しとくので!」
俺はそう送り、後ろの方で鳴っている洗濯機から、洗い終わった洗濯物を持ち、ベランダへと出て行く。
「今日もいい天気だし、洗濯物もすぐに乾くな」
雲無き晴天。お天道様にお願いをする。
どうか、どうか、無事に昼配信がおわりますように。
起きたらもう11時を過ぎており、昼配信まで2時間しかない。
「急いで家のことしなくちゃ!」
慌てて家事をする。
まずは掃除。
丁寧に隅々まで掃除機をかけたいところだが、掃除に時間をかけ過ぎると他の家事が出来なくなるので、ここは軽く。
物は退かさずに、ささっとかける。
次に洗濯。
洗濯機を回そうとして、気づく。
「掃除の前に洗濯回しといたほうが時間短縮できたのでは?」
優先順位を間違えたことに。
まあ、間違えたのなら仕方ないよね。
洗い物を洗濯機の中に入れ、回す。
回している間に、朝ごはん兼昼ごはんを作り、食べる。
今日の朝ごはん兼昼ごはんは、蒸しご飯を使ったおにぎり1つ!
1分も掛からないうちに食べ終わり、洗濯が終わるまで、昼配信の内容を詰めていく。
「どうしよっかな? 今の気分的には、昨日の配信の続きでも良いんだよな。それか『マイクラ』でもしながら雑談でもする?」
起きて早々、慌ただしく動いているため、ゆっくりまったりとした配信がしたい。
なので、集中力が必要なFPSゲームやホラーゲーム、格闘ゲームはやりたくない。気分ではない。
「さて、どうしたものか」
数あるゲーム作品の中から、昨日の『パワプロ』の続きか『マインクラフト』の2択に絞り、悩む。
「『マイクラ』はリラックスしながら出来るんだよな。それに楽しいし、雑談でリスナーさん達とお喋りも出来るし。………いや、でも、『パワプロ』だってリラックス出来るんだよな。『マイクラ』と違って、ストーリーがある分、見ているリスナーさん達も楽しめるし、見てて飽きないっていうか」
ううーん、と唸っていると、スマホに通知が来る。
誰だろう? 佐々木さんか? いや、絵茶さんの可能性もあるし、聡太さんの可能性だってあるな。
「佐々木さんだったら、忘れ物の連絡かな?」
そう思い、通知を見てみると、TwitterからのDMだった。
いつものメンバー(焼肉を食べに行ったメンバー)にはライン交換しているので、そちらに来るはず。
とは言え、TwitterのDMで送ってきた可能性もあるので、確かめる。
「ええ、なになに?」
『UNO@1募集! メンバーは絵茶、レモンちゃん、シオンちゃんの女子3人。最後の女の子は君だ!』
………全然意味の分からないDMが絵茶さんから届いた。
送り先間違えたのか? 佐々木さんに送るはずが手違いで俺に、的な?
「一応、返信しとくか」
間違いですよ、と文字を入力しようとした瞬間に、絵茶さんからもう1通のDMが届く。
『ちなみに間違いじゃないですから。滝さんに送りたくて送ってます』
間違いじゃないんだ。最後の文「最後の女の子は君だ」って書いてて、男の俺に送ってきてるけど、間違いじゃないだ。
ってか、これあれだよね? 本当は女性をあと1人集める予定だったけど、集められなくて「じゃあ男でもいいから1人呼ぼうか!」的な流れで、俺呼ばれたよね。
あれれ、俺って人数合わせで呼ばれてる?
………とまあ、それは追々聞くとして、それよりも聞きたいことがいくつもある。
「他の参加者さんは、みんな女性?」
『そうだよ! 私の配信者友達!』
となると、マジで男1人になる可能性があると。
「男の俺が混ざっても平気なの? その人達は?」
『大丈夫って言ってる!』
多分、絵茶さんじゃない2人が「男でもいいから」みたいなことを言って、絵茶さんが「じゃあ、滝さん呼ぼう!」みたいになったな、これ。
「俺に拒否権は?」
『拒否をした場合、突撃滝さん家にお邪魔します、を決行します。家の情報は聡太さんから教えてもらいます』
確かに絵茶さんだけ俺の家に来たことない。多分、焼肉の後の2次会、俺の家でやった宴会に参加したかったんだろうな。
だが、突然家に来てもらっては困る。
「拒否権は無しということなので、13時に参加ということでよろしいですか? ちなみに配信してもいいですか?」
『よろしいですよ!』
参加することを伝え、また昼配信することも伝えとく。
これで悩んでいた昼配信のことは解決。
UNOだってリラックスしながら出来るし、別に負けたところで悔しくないしね。リラックスしながらやろう。
ああ、あと、
「突撃は嫌ですけど、前もって言ってくれれば家ぐらいなら呼びますよ」
そう打ち込み、少し考え、文面を全て削除する。
今思い出したが、絵茶さんはJKだった。流石にJKを家に呼ぶのはモラル的に大丈夫なのか?
多分、ダメな部類に入ると思う。
なので、新しく文面を考え、送る。
「聡太さんか佐々木さんと一緒に来てください。お菓子とか用意しとくので!」
俺はそう送り、後ろの方で鳴っている洗濯機から、洗い終わった洗濯物を持ち、ベランダへと出て行く。
「今日もいい天気だし、洗濯物もすぐに乾くな」
雲無き晴天。お天道様にお願いをする。
どうか、どうか、無事に昼配信がおわりますように。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる