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226 卒業旅行 4
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やる気満々なのに腰が引けている岸田は、それでもとても嬉しそうだった。
岸田の差し出した長い火箸の先の生肉を、檻に前足をかけた虎がかじりとる。
「は、迫力……」
一太は、横で見ているだけで心臓がばくばくした。ガイドに、順番にどうぞと言われて、火箸が安倍に渡る。また違う虎がやって来て、安倍の差し出した生肉をかじりとっていった。晃が、携帯電話を構えてしっかり写真を撮っている。
「剛くん、腰が引けてるよ」
同じように写真を撮りながら、岸田が笑った。
「早織だって、めちゃくちゃへっぴり腰だったっつうの」
「え? 嘘? 私、めちゃくちゃやる気に満ち溢れてたんだけど」
「後で写真見せてやるから確認しろ」
「うわあ、まじかー。絶対そんな事ないと思ってたのに。もう全然、大丈夫なつもりだったのに。本能的に体が逃げるのかー。やっぱ肉食獣、すごいわ」
やる気に満ち溢れていた岸田の腰が引けるのだから、見ているだけで心臓がばくばくしていた一太は腰が引けるどころではなく、火箸を持つ手が震えて上手く生肉を掴めなかった。
「お兄さん、一緒にされますか?」
ガイドが、携帯電話を構えて写真を撮ろうとしていた晃に声をかける。
ん? お兄さん? と四人で首を傾げたが、なかなか餌を貰えなかった虎がガシャンガシャンと檻に噛みつき始めたので、慌てて晃も一緒に火箸を持った。二人で何とか生肉を掴んで差し出した途端に、ものすごい勢いで持っていかれた。
「うわっ」
「あはは。だいぶお腹が空いてたようですねえ」
ガイドが呑気に笑った。
安倍の撮った写真には、逃げ腰で火箸を差し出す晃と一太の二人と、素早すぎて少しブレている虎が写っていた。
一緒に乗っていたカップルも、二人で餌を差し出すことにしたらしい。頼まれた安倍が、携帯電話を受け取って写真を撮ってあげていた。やはり虎の勢いは凄まじかった。
「余っているのでもう一度やりますか?」
そう言われて、大喜びでもう一度挑んだ岸田は、やっぱり少し腰の引けた自分の写真を見て、本能め、と呟いていた。なんだか悔しいらしい。本能って、と一太は少し笑った。
最後に少し余っていた餌を、ひょいひょいと虎に差し出すガイドのお姉さんは、全く腰が引けていなかった。
何故か拍手が沸き起こって、
「餌をやるだけで拍手されたのは初めてです」
と、とても照れていた。
緊張しながらも楽しかった一時間ほどのドライブは、あっという間に終わった。
ありがとうございました、と立ち去る前に、これだけは言っておかねばと一太はガイドに告げる。
「あの。俺の方が晃くんより歳上です」
「え?」
「村瀬。松島のこと、お兄さんって言われたの気にしてたのかよ。いや、でもそこは、兄弟じゃありませんって言うんじゃないのか」
「ん? あれ?」
「ぶっ。あはははは」
岸田が盛大に吹き出した。晃も、安倍の言葉にくすくす笑っている。
「まあ! 勘違いしてすみませんでした」
ガイドが深々と頭を下げた。
「あー、いえいえ」
安倍がにこにこと答える。
「楽しかったです。ありがとうございました」
四人で頭を下げて、併設されている遊園地へと歩き出した。ガイドから少し離れてから、安倍が笑いながら言う。
「お前らが仲良くくっ付いてても気にしねえ人だな、普通に楽しめて助かるなと思ってたら、兄弟だと勘違いしてたのか」
「それはそれで複雑」
「ま、いいんじゃね。変な目で見られるより」
「そうだね。うん、もうそれでいいや」
「俺の方が歳上なのに」
「村瀬くん、こだわるね、そこ」
「そこは諦めろ。俺たちは分かってるから。な?」
兄弟に見えたとしても、せめて自分が兄と言われたい、と一太は思ったのだが、その後も何度か同じ勘違いをされて、すっかり諦めることになった。
*
「き、きぃやぁぁぁあ!」
「いえーい!」
「うわああっ!」
ジェットコースターの上で、岸田と晃の悲鳴が響く。安倍は、両手をバンザイと持ち上げてご機嫌だ。一太は手すりにしがみついて、喉の奥でひぃと引き攣った声を飲み込んだ。
サファリパークで餌やり体験というメインイベントを終えた後、併設されている遊園地に入った。これは、安倍の希望だ。同じ入園料で入れるんだから行かねえ手はねえだろ、と良い笑顔で言い切ったのだ。
乗り物代は別なのだが、まあ確かに、入園料はもう払ってあるのだから入らないのはもったいない、と入園したら、やっぱり乗り物に乗って遊びたくなった。遊園地内のフードコートでお昼ご飯を食べながら園内マップとにらめっこして、結局、乗り放題パスポートを皆で買うことになったのだ。安倍の乗りたいジェットコースターの値段がとても高かったこともあるし、園内が空いていて、どの乗り物もほとんど待たずに乗れそうだったこともある。
これは、前にも別の遊園地で乗ったスピードの速い乗り物だな、と一太はジェットコースターを見上げた。確かあの時は、降りた後、もう二度とこれには乗らなくてもいい、と思ったのだったが。
「よし行くぞ」
「はいはい」
ジェットコースター好きの安倍と、悲鳴は上げるけれどスピードの速い乗り物は嫌いじゃない岸田と晃は、躊躇なく入口の階段を登っていく。初めて乗ったジェットコースターより小さく見えるから大丈夫だろうか、と一太は黙ってついて行った。前回は、何も知らずに乗って驚いたし怖かったが、今回は違う。もうこれがどんな乗り物か分かっている。大丈夫、大丈夫と何度も自分に言い聞かせた。
「いっちゃん、大丈夫? いける?」
「あ、村瀬。怖かったら下で待ってていいぞ?」
「……行く」
もう乗り込むところに上がってから皆に心配されたが、ここまで来て引けない。そう。一太はもう、遊園地を知っているのだ。ジェットコースターがどんな乗り物かなんて、分かっているのだから大丈夫。
と、思っていたのだが、やはりものすごいスピードで走られると、ぎゅうっと目をつぶって手すりを握りしめているだけになってしまう。
出口で、記念に一枚いかがですか? と乗り物に乗っている最中の写真の購入を勧められたが、完全にうつむいている一太は頭しか写っておらず、結構です、と断った。
「あー。早織の顔が笑ってない」
「目を開けてるだけ褒めて?!」
「二人で笑顔なら買うんだけどなあ」
「うう。剛くん、ピースまでしてる。どこで写真撮ってるか分かってるの?」
「もちろん。カメラ目線だろ?」
「くっ。もう一回いく」
「おっ、いいね」
「カメラあるとこで笑顔作るから、カメラここって教えてね」
「おう、任せとけ」
写真の前で言い合いした安倍と岸田が、ちょっともう一回乗ってくる、とまた乗り物の入口に向かっていった。
「いっちゃん。ちょっと休憩しよ」
晃は一太の手を引いて、ジェットコースターがよく見える近くのベンチに座った。
「怖かった?」
「あ、うん。ちょっとだけ」
「そっか……」
「晃くん、もう一回乗らなくていいの?」
確か晃は、ジェットコースターは苦手じゃなかったはずだ。前に一緒に乗った時、初めて乗ったけど楽しかったと言っていた。
「うん……。ジェットコースターは好きなんだけど。いや、うん。あのさ、いっちゃん」
「ん?」
「怖い時とか驚いた時……その、声がさ」
「うん」
「声が出たりしない?」
「え?」
「うわあっ、とか、きゃあっ、とか」
「……」
声。声か。
一太は思う。
出ない、のかもしれない。
少しでも声を出したら、うるさいと怒られたから。怒られないように声を押し殺しているうちに、そういう場面で声を飲み込む癖がついた。
だから。
「そっか。……うん、そっか。分かった」
黙って晃を見た一太に、晃は少し眉を下げて頷いた。
岸田の差し出した長い火箸の先の生肉を、檻に前足をかけた虎がかじりとる。
「は、迫力……」
一太は、横で見ているだけで心臓がばくばくした。ガイドに、順番にどうぞと言われて、火箸が安倍に渡る。また違う虎がやって来て、安倍の差し出した生肉をかじりとっていった。晃が、携帯電話を構えてしっかり写真を撮っている。
「剛くん、腰が引けてるよ」
同じように写真を撮りながら、岸田が笑った。
「早織だって、めちゃくちゃへっぴり腰だったっつうの」
「え? 嘘? 私、めちゃくちゃやる気に満ち溢れてたんだけど」
「後で写真見せてやるから確認しろ」
「うわあ、まじかー。絶対そんな事ないと思ってたのに。もう全然、大丈夫なつもりだったのに。本能的に体が逃げるのかー。やっぱ肉食獣、すごいわ」
やる気に満ち溢れていた岸田の腰が引けるのだから、見ているだけで心臓がばくばくしていた一太は腰が引けるどころではなく、火箸を持つ手が震えて上手く生肉を掴めなかった。
「お兄さん、一緒にされますか?」
ガイドが、携帯電話を構えて写真を撮ろうとしていた晃に声をかける。
ん? お兄さん? と四人で首を傾げたが、なかなか餌を貰えなかった虎がガシャンガシャンと檻に噛みつき始めたので、慌てて晃も一緒に火箸を持った。二人で何とか生肉を掴んで差し出した途端に、ものすごい勢いで持っていかれた。
「うわっ」
「あはは。だいぶお腹が空いてたようですねえ」
ガイドが呑気に笑った。
安倍の撮った写真には、逃げ腰で火箸を差し出す晃と一太の二人と、素早すぎて少しブレている虎が写っていた。
一緒に乗っていたカップルも、二人で餌を差し出すことにしたらしい。頼まれた安倍が、携帯電話を受け取って写真を撮ってあげていた。やはり虎の勢いは凄まじかった。
「余っているのでもう一度やりますか?」
そう言われて、大喜びでもう一度挑んだ岸田は、やっぱり少し腰の引けた自分の写真を見て、本能め、と呟いていた。なんだか悔しいらしい。本能って、と一太は少し笑った。
最後に少し余っていた餌を、ひょいひょいと虎に差し出すガイドのお姉さんは、全く腰が引けていなかった。
何故か拍手が沸き起こって、
「餌をやるだけで拍手されたのは初めてです」
と、とても照れていた。
緊張しながらも楽しかった一時間ほどのドライブは、あっという間に終わった。
ありがとうございました、と立ち去る前に、これだけは言っておかねばと一太はガイドに告げる。
「あの。俺の方が晃くんより歳上です」
「え?」
「村瀬。松島のこと、お兄さんって言われたの気にしてたのかよ。いや、でもそこは、兄弟じゃありませんって言うんじゃないのか」
「ん? あれ?」
「ぶっ。あはははは」
岸田が盛大に吹き出した。晃も、安倍の言葉にくすくす笑っている。
「まあ! 勘違いしてすみませんでした」
ガイドが深々と頭を下げた。
「あー、いえいえ」
安倍がにこにこと答える。
「楽しかったです。ありがとうございました」
四人で頭を下げて、併設されている遊園地へと歩き出した。ガイドから少し離れてから、安倍が笑いながら言う。
「お前らが仲良くくっ付いてても気にしねえ人だな、普通に楽しめて助かるなと思ってたら、兄弟だと勘違いしてたのか」
「それはそれで複雑」
「ま、いいんじゃね。変な目で見られるより」
「そうだね。うん、もうそれでいいや」
「俺の方が歳上なのに」
「村瀬くん、こだわるね、そこ」
「そこは諦めろ。俺たちは分かってるから。な?」
兄弟に見えたとしても、せめて自分が兄と言われたい、と一太は思ったのだが、その後も何度か同じ勘違いをされて、すっかり諦めることになった。
*
「き、きぃやぁぁぁあ!」
「いえーい!」
「うわああっ!」
ジェットコースターの上で、岸田と晃の悲鳴が響く。安倍は、両手をバンザイと持ち上げてご機嫌だ。一太は手すりにしがみついて、喉の奥でひぃと引き攣った声を飲み込んだ。
サファリパークで餌やり体験というメインイベントを終えた後、併設されている遊園地に入った。これは、安倍の希望だ。同じ入園料で入れるんだから行かねえ手はねえだろ、と良い笑顔で言い切ったのだ。
乗り物代は別なのだが、まあ確かに、入園料はもう払ってあるのだから入らないのはもったいない、と入園したら、やっぱり乗り物に乗って遊びたくなった。遊園地内のフードコートでお昼ご飯を食べながら園内マップとにらめっこして、結局、乗り放題パスポートを皆で買うことになったのだ。安倍の乗りたいジェットコースターの値段がとても高かったこともあるし、園内が空いていて、どの乗り物もほとんど待たずに乗れそうだったこともある。
これは、前にも別の遊園地で乗ったスピードの速い乗り物だな、と一太はジェットコースターを見上げた。確かあの時は、降りた後、もう二度とこれには乗らなくてもいい、と思ったのだったが。
「よし行くぞ」
「はいはい」
ジェットコースター好きの安倍と、悲鳴は上げるけれどスピードの速い乗り物は嫌いじゃない岸田と晃は、躊躇なく入口の階段を登っていく。初めて乗ったジェットコースターより小さく見えるから大丈夫だろうか、と一太は黙ってついて行った。前回は、何も知らずに乗って驚いたし怖かったが、今回は違う。もうこれがどんな乗り物か分かっている。大丈夫、大丈夫と何度も自分に言い聞かせた。
「いっちゃん、大丈夫? いける?」
「あ、村瀬。怖かったら下で待ってていいぞ?」
「……行く」
もう乗り込むところに上がってから皆に心配されたが、ここまで来て引けない。そう。一太はもう、遊園地を知っているのだ。ジェットコースターがどんな乗り物かなんて、分かっているのだから大丈夫。
と、思っていたのだが、やはりものすごいスピードで走られると、ぎゅうっと目をつぶって手すりを握りしめているだけになってしまう。
出口で、記念に一枚いかがですか? と乗り物に乗っている最中の写真の購入を勧められたが、完全にうつむいている一太は頭しか写っておらず、結構です、と断った。
「あー。早織の顔が笑ってない」
「目を開けてるだけ褒めて?!」
「二人で笑顔なら買うんだけどなあ」
「うう。剛くん、ピースまでしてる。どこで写真撮ってるか分かってるの?」
「もちろん。カメラ目線だろ?」
「くっ。もう一回いく」
「おっ、いいね」
「カメラあるとこで笑顔作るから、カメラここって教えてね」
「おう、任せとけ」
写真の前で言い合いした安倍と岸田が、ちょっともう一回乗ってくる、とまた乗り物の入口に向かっていった。
「いっちゃん。ちょっと休憩しよ」
晃は一太の手を引いて、ジェットコースターがよく見える近くのベンチに座った。
「怖かった?」
「あ、うん。ちょっとだけ」
「そっか……」
「晃くん、もう一回乗らなくていいの?」
確か晃は、ジェットコースターは苦手じゃなかったはずだ。前に一緒に乗った時、初めて乗ったけど楽しかったと言っていた。
「うん……。ジェットコースターは好きなんだけど。いや、うん。あのさ、いっちゃん」
「ん?」
「怖い時とか驚いた時……その、声がさ」
「うん」
「声が出たりしない?」
「え?」
「うわあっ、とか、きゃあっ、とか」
「……」
声。声か。
一太は思う。
出ない、のかもしれない。
少しでも声を出したら、うるさいと怒られたから。怒られないように声を押し殺しているうちに、そういう場面で声を飲み込む癖がついた。
だから。
「そっか。……うん、そっか。分かった」
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