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227 卒業旅行 5
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「いっちゃん。今日さ、すごーく子どもっぽいものに片っ端から乗ってみない?」
「子どもっぽいもの?」
「そ。あんなのとか」
晃が指差した先には、馬が上下しながらゆっくり回っている乗り物がある。馬と馬の間には、上下することもない、座るだけの馬車もあった。小さな子どもを抱いた男の人が座って、乗り物の外でカメラを構えている女の人に手を振っていた。
「大人も乗っていいの?」
「乗ってるじゃん」
確かに。子ども連れの大人が一緒に乗っている。
でも。
「俺たち、大人だけなんだけど」
「大人だけで乗ったら駄目って書いてなければ、全部乗っちゃおう」
「……」
そうか。駄目って書いてないなら、駄目じゃないってことだもんな。
でも。
「僕もさ、小さい頃に遊園地とかで遊んだ覚えがあんまりないんだよね。ほら、病気で、できない事多かったからさ。だから、一から全部乗ってみたいんだけど、駄目かな?」
ね、付き合って、と晃は笑う。
口車に乗せられてるなあと思いつつ、うんと一太は頷いた。病気を持っていた晃が、遊園地で大はしゃぎすることはできなかっただろう。連れてきてもらったことがあったとしても乗れる乗り物は限られていて、興奮すれば体が悲鳴を上げた。病気が治ってから、修学旅行や遠足で遊園地に行っても、何の乗り物にも乗らせてもらえなかったことは、去年初めて四人で遊園地に出かけた時に聞いている。
あの時に乗ったジェットコースターは、晃にとっても一太と同じで初めてだった。
他の乗り物も、ほとんどがそうだった。
あの時の遊園地はとても混んでいて、安倍の乗りたい乗り物を大急ぎで回った後は、園内を歩き回ってパレードを見たり観覧車に乗ったりしたくらいだ。
二人には、初めてやることがたくさん残っている。
「あ。でも安倍くんたちは?」
「メールしとけばいいよ」
ちょうど出口から出てきた二人が、こちらに手を振っていた。
「もう一回行ってくる!」
「はいよ」
晃は笑って手を振り返した。一太はびっくりと目を見開く。
「えええ?」
「写真がまた、上手く撮れなかったんじゃない?」
「そ、そっか……」
「ふふっ」
晃が笑う。
「安倍くんは、楽しいことを見つける天才だね」
本当だ、と一太は思った。ジェットコースター好きはジェットコースターに乗るだけで楽しいのに、更にもっと楽しいことを見つけて遊んでいる。
「僕たちも、僕たちの楽しいことを見つけに行こう」
ベンチから立ち上がった晃が、一太に手を差し出した。あまり激しい動きをしない乗り物から順に、遊園地を楽しんでいけばいい。小さい子どもが、保護者と一緒に少しずつ楽しむように。遊園地初心者の二人が楽しめることを探して、楽しめばいいのだ。
「行く!」
一太は、晴れやかな笑顔で晃の手を取った。
「お二人さまですね。お好きな所にどうぞー」
大人の男が二人で、ゆっくり回る馬と馬車の乗り物の入り口に立っても、係のお姉さんは笑顔で案内してくれた。肌寒い季節の平日の遊園地は空いていて、小さな子どもを連れた親子連れと、一太や晃と同じくらいの年齢のグループやカップルが思い思いに楽しんでいるくらいだ。今回は、二人貸し切りで回ることができるらしい。一太は、係のお姉さんの笑顔にすっかり安心して、晃と横並びの馬にまたがった。
「思ったより高い」
「ほんとだ」
晃と二人で笑い合う。高いところは平気なので、意外な見晴らしの良さにわくわくした。晃が、馬の上で一太に携帯電話を向けるので、にこりと笑ってみる。シャッターを押した晃が満足気に微笑んだから、一太も慌てて携帯電話を肩にかけた鞄から取り出した。横並びなので、近過ぎて馬があまり写らなかったが、おかしそうに笑う晃の写真が手に入った。
「それでは、楽しんで、いってらっしゃーい!」
お姉さんの声と共に軽快な音楽が流れ出して、馬がゆっくりと上下に動き出す。
「わ」
一太は携帯電話を鞄に片付けて、しっかりと目の前の棒を掴んだ。外から見ているより馬の動きは大きくて、景色が流れていく様子も楽しかった。隣で、晃も爽やかに笑っている。遊園地、楽しい、とあっという間に思ってしまった。
音楽が止まって、ありがとうございました、というお姉さんの声を聞きながら出口へ向かうと、きゃあきゃあと笑いながら同じくらいの年齢の女性が四人ほどで入り口をくぐるのが見えた。
そうか。何でも楽しんでいいんだ。一太は、すとんと腑に落ちる気がした。
「楽しそうなもん、乗ってんじゃーん」
安倍の声に振り返ると、元気一杯の安倍と少し疲れた顔の岸田が待っていた。
「うん。楽しかった」
「そりゃ良かった」
「写真、上手くいった?」
「できたよー。見て見て」
一太の言葉に元気を取り戻した岸田が、手に持っていたキーホルダーを差し出す。
「キーホルダー?」
「そ。こんなの売ってた。なんと二つセット」
「うわあ。これいいなあ」
手のひらサイズのプラスチックのキーホルダーの中に、両手でピースをした笑顔の安倍と、手は手すりを固く握ったまま、上を向いて必死に笑う岸田が写っていた。
「笑ってる。すごい」
「頑張ったでしょ」
「うん」
えへへ、と笑う岸田さんも、とても楽しかったんだろうなあと一太は思った。
「私、次はゆっくり走る乗り物に乗りたいなあ」
「電車行く?」
馬の上でぐるりと一周している時に見つけた電車の形の乗り物。次はあれに乗ろう、と一太は思っていたのだ。
「あ、園内一周するやつ?」
「そうなの?」
「そうそう。園内をぐるりと回ってくれるやつだよ、きっと」
園内マップを広げた安倍が、あっという間にそちらに向かって歩き出す。
「一緒に乗る?」
「乗る乗る。村瀬が乗りたいものも一緒に乗るよ」
「そっか」
「当たり前だろ」
そっか。当たり前か。
安倍の後ろを歩き出した一太の手を晃の手が掴む。キーホルダーを鞄に片付けた岸田が、安倍の腕を掴んで歩き出した。
これも全部、当たり前のこと。
電車に乗って園内を回りながら、あれも乗ろうこれも乗ろうと大騒ぎした。
閉園までに乗り切れるかな、と思うくらい、たくさんの乗りたい乗り物があった。
「子どもっぽいもの?」
「そ。あんなのとか」
晃が指差した先には、馬が上下しながらゆっくり回っている乗り物がある。馬と馬の間には、上下することもない、座るだけの馬車もあった。小さな子どもを抱いた男の人が座って、乗り物の外でカメラを構えている女の人に手を振っていた。
「大人も乗っていいの?」
「乗ってるじゃん」
確かに。子ども連れの大人が一緒に乗っている。
でも。
「俺たち、大人だけなんだけど」
「大人だけで乗ったら駄目って書いてなければ、全部乗っちゃおう」
「……」
そうか。駄目って書いてないなら、駄目じゃないってことだもんな。
でも。
「僕もさ、小さい頃に遊園地とかで遊んだ覚えがあんまりないんだよね。ほら、病気で、できない事多かったからさ。だから、一から全部乗ってみたいんだけど、駄目かな?」
ね、付き合って、と晃は笑う。
口車に乗せられてるなあと思いつつ、うんと一太は頷いた。病気を持っていた晃が、遊園地で大はしゃぎすることはできなかっただろう。連れてきてもらったことがあったとしても乗れる乗り物は限られていて、興奮すれば体が悲鳴を上げた。病気が治ってから、修学旅行や遠足で遊園地に行っても、何の乗り物にも乗らせてもらえなかったことは、去年初めて四人で遊園地に出かけた時に聞いている。
あの時に乗ったジェットコースターは、晃にとっても一太と同じで初めてだった。
他の乗り物も、ほとんどがそうだった。
あの時の遊園地はとても混んでいて、安倍の乗りたい乗り物を大急ぎで回った後は、園内を歩き回ってパレードを見たり観覧車に乗ったりしたくらいだ。
二人には、初めてやることがたくさん残っている。
「あ。でも安倍くんたちは?」
「メールしとけばいいよ」
ちょうど出口から出てきた二人が、こちらに手を振っていた。
「もう一回行ってくる!」
「はいよ」
晃は笑って手を振り返した。一太はびっくりと目を見開く。
「えええ?」
「写真がまた、上手く撮れなかったんじゃない?」
「そ、そっか……」
「ふふっ」
晃が笑う。
「安倍くんは、楽しいことを見つける天才だね」
本当だ、と一太は思った。ジェットコースター好きはジェットコースターに乗るだけで楽しいのに、更にもっと楽しいことを見つけて遊んでいる。
「僕たちも、僕たちの楽しいことを見つけに行こう」
ベンチから立ち上がった晃が、一太に手を差し出した。あまり激しい動きをしない乗り物から順に、遊園地を楽しんでいけばいい。小さい子どもが、保護者と一緒に少しずつ楽しむように。遊園地初心者の二人が楽しめることを探して、楽しめばいいのだ。
「行く!」
一太は、晴れやかな笑顔で晃の手を取った。
「お二人さまですね。お好きな所にどうぞー」
大人の男が二人で、ゆっくり回る馬と馬車の乗り物の入り口に立っても、係のお姉さんは笑顔で案内してくれた。肌寒い季節の平日の遊園地は空いていて、小さな子どもを連れた親子連れと、一太や晃と同じくらいの年齢のグループやカップルが思い思いに楽しんでいるくらいだ。今回は、二人貸し切りで回ることができるらしい。一太は、係のお姉さんの笑顔にすっかり安心して、晃と横並びの馬にまたがった。
「思ったより高い」
「ほんとだ」
晃と二人で笑い合う。高いところは平気なので、意外な見晴らしの良さにわくわくした。晃が、馬の上で一太に携帯電話を向けるので、にこりと笑ってみる。シャッターを押した晃が満足気に微笑んだから、一太も慌てて携帯電話を肩にかけた鞄から取り出した。横並びなので、近過ぎて馬があまり写らなかったが、おかしそうに笑う晃の写真が手に入った。
「それでは、楽しんで、いってらっしゃーい!」
お姉さんの声と共に軽快な音楽が流れ出して、馬がゆっくりと上下に動き出す。
「わ」
一太は携帯電話を鞄に片付けて、しっかりと目の前の棒を掴んだ。外から見ているより馬の動きは大きくて、景色が流れていく様子も楽しかった。隣で、晃も爽やかに笑っている。遊園地、楽しい、とあっという間に思ってしまった。
音楽が止まって、ありがとうございました、というお姉さんの声を聞きながら出口へ向かうと、きゃあきゃあと笑いながら同じくらいの年齢の女性が四人ほどで入り口をくぐるのが見えた。
そうか。何でも楽しんでいいんだ。一太は、すとんと腑に落ちる気がした。
「楽しそうなもん、乗ってんじゃーん」
安倍の声に振り返ると、元気一杯の安倍と少し疲れた顔の岸田が待っていた。
「うん。楽しかった」
「そりゃ良かった」
「写真、上手くいった?」
「できたよー。見て見て」
一太の言葉に元気を取り戻した岸田が、手に持っていたキーホルダーを差し出す。
「キーホルダー?」
「そ。こんなの売ってた。なんと二つセット」
「うわあ。これいいなあ」
手のひらサイズのプラスチックのキーホルダーの中に、両手でピースをした笑顔の安倍と、手は手すりを固く握ったまま、上を向いて必死に笑う岸田が写っていた。
「笑ってる。すごい」
「頑張ったでしょ」
「うん」
えへへ、と笑う岸田さんも、とても楽しかったんだろうなあと一太は思った。
「私、次はゆっくり走る乗り物に乗りたいなあ」
「電車行く?」
馬の上でぐるりと一周している時に見つけた電車の形の乗り物。次はあれに乗ろう、と一太は思っていたのだ。
「あ、園内一周するやつ?」
「そうなの?」
「そうそう。園内をぐるりと回ってくれるやつだよ、きっと」
園内マップを広げた安倍が、あっという間にそちらに向かって歩き出す。
「一緒に乗る?」
「乗る乗る。村瀬が乗りたいものも一緒に乗るよ」
「そっか」
「当たり前だろ」
そっか。当たり前か。
安倍の後ろを歩き出した一太の手を晃の手が掴む。キーホルダーを鞄に片付けた岸田が、安倍の腕を掴んで歩き出した。
これも全部、当たり前のこと。
電車に乗って園内を回りながら、あれも乗ろうこれも乗ろうと大騒ぎした。
閉園までに乗り切れるかな、と思うくらい、たくさんの乗りたい乗り物があった。
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