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EX③ 15.5 閑話・トラブル発生!?
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「お待たせしましたーっ……って、あれ?」
着替えを終え、二人の待つ海岸へと戻ったケイトら。
しかし、そこにはポツンと突き刺さったパラソルと敷かれたままのシートがあるのみ。
それを見たスクトは頭を抱え、小さく舌打ちを鳴らす。
「あのヤロ……待っとけって言っただろうが……!」
「ど、どうしましょう」
「仕方ない。交代で探すぞ」
「じゃあ、俺行きます」
「悪い、頼む」
そう言って、俺は足早に駆け出したーー
※
同刻、人気のない岩場。
そこにあったのは、四つの人影。
男二人、女二人という構成だがーー何かがおかしい。
何と女性側が、目隠しをされているのだ。
そんな彼女らを担ぎ上げ、どこかへ連れてゆく男達。
そして開けた場所へ辿り着くと、彼らは二人をそっと地面へと置き、目隠しを取り外す。
「うぅっ」
そのうちの一人は、キュリオ。
「……っ」
そしてその横にはーー美しい黒髪を靡かせる女性がいた。
二人は日の光の眩しさに目を細め、たまらず腕で顔を覆う。
「一体、何のつもりだい?いきなりこんなところに連れてきて……レディーの扱いがなっていないよ?」
怒るキュリオと、黙って頷く女性。
そんな彼女らに、男のうちの一人が言う。
「知れたこと。これより始まる、《お楽しみ》のためよ」
「さぁさぁ兄者、準備を」
「うむ弟よ」
そう言いつつ、指をわきわきと動かしつつ近づく男達。
何故、この様な事態になったのか?
発端は、少し前へと遡るーー
「ちょいと、そこにおわすお嬢様方」
「何だい?」
――ケイトらが着替えに出てから数分後。
変わった喋りでキュリオへと声をかけたのは、恰幅の良い一人の男。
「私ら、貴女方にお話がございまして」
その横に立つ小さな男が続く。
「貴女方の様な綺麗な女性を目にしたのは、生まれてこの方初めてのこと。是非お近づきになりたく声をかけた次第にございまする」
「へぇ、僕の魅力がわかるなんてねぇ~?いい趣味してるじゃないか」
綺麗、と言われて悪い気はしないキュリオ。
彼女は少し照れくさそうに微笑みつつも、
「けど残念だね。僕ら、連れがいるんだ。ナンパなら他を当たってくれたまえ」
さらりと一蹴。
「むむ、ならば仕方あるまい」
「そうだな、これも大兄者に喜んでもらうためよ」
「御免っ!」
しかし、男達は尚も食い下がりーー突然黒い布を伸ばしたかと思えば、その顔へ巻きつけ彼女らの視界を奪ってしまった。
「な、何をするんだ!」
「ささ、ゆくぞ!」
「うむ!」
掛け声と共にたちまち煙が巻き起こり、4人の姿は忽然と消えてしまったーーというのが、今までの経緯であった。
「ふへへ、もう諦めよ」
「こっ、来ないでよ……!」
躙り寄る男に怯え、後ずさるキュリオ。
そんな彼女を見て、もう一方の女性は、
「……排除しますか?」
そう尋ねた。
「もう、こうなったら!」
そしてキュリオもまたそれに同調しかけた、その時!
「待てえぇぇぇーーっ!」
雲一つない空に、叫びが轟いた!
乱入者のエントリーである!
乱入者――ケイトは飛び蹴りの体勢で男達とキュリオらとの間へ割って入り、彼女らを守ろうと構える。
それを見た黒髪の女性は叫ぶ。
「マスター!」
「えっ、その声……」
聞き覚えのある声、そして呼び方に驚くケイトであったが、
「貴様、何奴!」
二人の会話を、男が遮った。
「それはこっちのセリフだ!」
怒りで返すケイト。
「何だとぉ!」
睨み合う両者。一触触発の空気をーー
「あいや待たれいっっっ!!」
またも割って入った声が諫めた。
その場の全員が振り向くと、そこにはーー
「お主ら、何をしているのだ!」
白塗りに長い髪といった、異様な雰囲気の大男が太陽を背負い、立っていた!
「お、大兄者っ!」
大兄者――小さな方の男にそう呼ばれた彼は5人のもとへと駆け寄ると、両サイドを互いに見つめたのち、
「そこのお主!我が弟達に狼藉を働くことは許せぬ!」
ケイトへとそう言った。
しかし、ケイトも引き下がりはしない。
「そっちこそ、こっちの連れを攫っておいて何だよその言い方!」
「ん何ぃっ!?」
その反論に驚愕した男は、今度は弟達を睨みつけ、問う。
「弟達よ、それは真か!この女子らを攫ったというのは!?」
「へ、へい大兄者……」
「《お楽しみ》には、華が必要故……」
すっかり怯えた様子で弁明する二人。そんな彼らに、大兄者は全身を震わせてーー
「このうつけ者共がーーっ!」
怒りを爆発させた。
「「す、すまぬ大兄者っ!」」
「我ではない、あの女子らに謝罪せよ!即刻だ!」
「「し、承知っ!」」
言われるがままに男達は前に出、そしてーー
「「この度は申し訳ありませぬっっ!!」」
それはそれは綺麗な土下座を見せ、謝罪の言葉を口にした。
「我からも謝ろう。弟達が勝手なことをして、すまなかった」
そして続く大兄者。
そんな彼らに、ケイトは。
「えっ、あ、うん……まぁいいですけど……?」
困惑しつつも、彼らに赦しの意を返した。
(この人達のテンション……何?)
内心、そう思いつつもーー
着替えを終え、二人の待つ海岸へと戻ったケイトら。
しかし、そこにはポツンと突き刺さったパラソルと敷かれたままのシートがあるのみ。
それを見たスクトは頭を抱え、小さく舌打ちを鳴らす。
「あのヤロ……待っとけって言っただろうが……!」
「ど、どうしましょう」
「仕方ない。交代で探すぞ」
「じゃあ、俺行きます」
「悪い、頼む」
そう言って、俺は足早に駆け出したーー
※
同刻、人気のない岩場。
そこにあったのは、四つの人影。
男二人、女二人という構成だがーー何かがおかしい。
何と女性側が、目隠しをされているのだ。
そんな彼女らを担ぎ上げ、どこかへ連れてゆく男達。
そして開けた場所へ辿り着くと、彼らは二人をそっと地面へと置き、目隠しを取り外す。
「うぅっ」
そのうちの一人は、キュリオ。
「……っ」
そしてその横にはーー美しい黒髪を靡かせる女性がいた。
二人は日の光の眩しさに目を細め、たまらず腕で顔を覆う。
「一体、何のつもりだい?いきなりこんなところに連れてきて……レディーの扱いがなっていないよ?」
怒るキュリオと、黙って頷く女性。
そんな彼女らに、男のうちの一人が言う。
「知れたこと。これより始まる、《お楽しみ》のためよ」
「さぁさぁ兄者、準備を」
「うむ弟よ」
そう言いつつ、指をわきわきと動かしつつ近づく男達。
何故、この様な事態になったのか?
発端は、少し前へと遡るーー
「ちょいと、そこにおわすお嬢様方」
「何だい?」
――ケイトらが着替えに出てから数分後。
変わった喋りでキュリオへと声をかけたのは、恰幅の良い一人の男。
「私ら、貴女方にお話がございまして」
その横に立つ小さな男が続く。
「貴女方の様な綺麗な女性を目にしたのは、生まれてこの方初めてのこと。是非お近づきになりたく声をかけた次第にございまする」
「へぇ、僕の魅力がわかるなんてねぇ~?いい趣味してるじゃないか」
綺麗、と言われて悪い気はしないキュリオ。
彼女は少し照れくさそうに微笑みつつも、
「けど残念だね。僕ら、連れがいるんだ。ナンパなら他を当たってくれたまえ」
さらりと一蹴。
「むむ、ならば仕方あるまい」
「そうだな、これも大兄者に喜んでもらうためよ」
「御免っ!」
しかし、男達は尚も食い下がりーー突然黒い布を伸ばしたかと思えば、その顔へ巻きつけ彼女らの視界を奪ってしまった。
「な、何をするんだ!」
「ささ、ゆくぞ!」
「うむ!」
掛け声と共にたちまち煙が巻き起こり、4人の姿は忽然と消えてしまったーーというのが、今までの経緯であった。
「ふへへ、もう諦めよ」
「こっ、来ないでよ……!」
躙り寄る男に怯え、後ずさるキュリオ。
そんな彼女を見て、もう一方の女性は、
「……排除しますか?」
そう尋ねた。
「もう、こうなったら!」
そしてキュリオもまたそれに同調しかけた、その時!
「待てえぇぇぇーーっ!」
雲一つない空に、叫びが轟いた!
乱入者のエントリーである!
乱入者――ケイトは飛び蹴りの体勢で男達とキュリオらとの間へ割って入り、彼女らを守ろうと構える。
それを見た黒髪の女性は叫ぶ。
「マスター!」
「えっ、その声……」
聞き覚えのある声、そして呼び方に驚くケイトであったが、
「貴様、何奴!」
二人の会話を、男が遮った。
「それはこっちのセリフだ!」
怒りで返すケイト。
「何だとぉ!」
睨み合う両者。一触触発の空気をーー
「あいや待たれいっっっ!!」
またも割って入った声が諫めた。
その場の全員が振り向くと、そこにはーー
「お主ら、何をしているのだ!」
白塗りに長い髪といった、異様な雰囲気の大男が太陽を背負い、立っていた!
「お、大兄者っ!」
大兄者――小さな方の男にそう呼ばれた彼は5人のもとへと駆け寄ると、両サイドを互いに見つめたのち、
「そこのお主!我が弟達に狼藉を働くことは許せぬ!」
ケイトへとそう言った。
しかし、ケイトも引き下がりはしない。
「そっちこそ、こっちの連れを攫っておいて何だよその言い方!」
「ん何ぃっ!?」
その反論に驚愕した男は、今度は弟達を睨みつけ、問う。
「弟達よ、それは真か!この女子らを攫ったというのは!?」
「へ、へい大兄者……」
「《お楽しみ》には、華が必要故……」
すっかり怯えた様子で弁明する二人。そんな彼らに、大兄者は全身を震わせてーー
「このうつけ者共がーーっ!」
怒りを爆発させた。
「「す、すまぬ大兄者っ!」」
「我ではない、あの女子らに謝罪せよ!即刻だ!」
「「し、承知っ!」」
言われるがままに男達は前に出、そしてーー
「「この度は申し訳ありませぬっっ!!」」
それはそれは綺麗な土下座を見せ、謝罪の言葉を口にした。
「我からも謝ろう。弟達が勝手なことをして、すまなかった」
そして続く大兄者。
そんな彼らに、ケイトは。
「えっ、あ、うん……まぁいいですけど……?」
困惑しつつも、彼らに赦しの意を返した。
(この人達のテンション……何?)
内心、そう思いつつもーー
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