43 / 46
EX④ 15.5 閑話・一夏の思い出
しおりを挟む
そして、更に数刻後――
「お、帰って来たな……っ!?」
ケイトの帰りを待つスクトは、ケイトの姿を遠くに見つけたのだがーー同時に驚愕し、飲み物を吹き出していた。
何故か?それはーー
「スクトさん!キュリオさん見つけましたよ!」
「ごめん、いろいろあってね」
「ただいま戻りました、スクト様」
「「「我らもここに!!!」」」
人数が明らかに増えていたためだ。
しかも、異様な風貌の男達までいるとなれば尚更だ。
「ゲホゲホっ!オイ、何なんだコイツら!?」
咳き込みつつも、ケイトへ問うスクト。
「それがーーかくかくしかじかで」
手短にキュリオらの身に起きた出来事を説明するケイト。
「……な、なるほどな?」
首を捻りつつも、返すスクト。
「けど、何でソイツらがここにいやがる。それにそこの女は誰だ」
「あれ、気づいてないのかい?」
「は?」
またも質問を投げかけるスクトであったが、キュリオはきょとんとした瞳で彼を見つめ、そう言った。
そしてーー
「彼女はマリスだよ?」
さも当たり前のように、衝撃の一言を放ったのだ。
「おい何言ってやがる。マリスって言やあの魔法具に入ってる……その、何だ、アレ」
「人工知能」
「そう、人工知能だろ。それが何で人間の姿になってんだ」
「ふふふ、僕を誰だと思っているんだい?世紀の天才、キュリオ様だよ?」
眼鏡を光らせ、不敵に笑うキュリオ。
「僕の開発した試作方の人型自律兵器のサンプルに、彼女をインストールしたのさ。そして《生成》の能力を応用して人間の見た目を取らせた、と言うわけだよ」
「お前、いつの間に……つーか、大体何でそんなもん持って来てんだよこのマッドめ」
呆れた風に吐き捨てるスクト。そんな彼に、キュリオは続ける。
「何、一人見ているだけと言うのもつまらないだろう?なら肉体を得て、一緒に楽しめた方がいい思い出になるとは思わないかい?」
「それに見たまえ」
そう言う彼女が指差す先にいたのはーーケイトとマリス。
「マリス……君とこうしていられるなんて、なんか不思議な気分になるよ」
「?」
ケイトの言葉に、小首をかしげるマリス。
「はは、嬉しいや。よし、今日は楽しもうな!」
「はい、マスター」
「あの微笑ましい光景……実に素晴らしいとは思わないかい?」
「まぁ、な、うん。……アイツが幸せそうならそれでいいが……」
半ば無理矢理自身を納得させるスクト。
そして視線を戻しーー
「で、お前らは何なんだ!」
並び立つ異様な風体の3人組へと叫んだ。
「拙者らはぁ、旅の者にぃ、ござりまするっ!」
真ん中にいた男――おそらく次男――が見栄を切りつつ言う。
「そのまどろっこしい喋りはともかくとして……何でソイツらと一緒にいるんだ」
その言葉に、すかさずスクトの耳へ顔を近づけるキュリオ。
そしてスクトは暫しふんふんと頷くとーー
「何だと!?」
突如怒声を放ち、三人組を睨みつけた。
「テメェら、人のツレに手ぇ出そうとはいい度胸だ!」
「まーまーまー、落ち着きたまえよ。もう和解は済んだんだから」
「それはそれだ!個人的に許せねぇ!」
激昂し今にも3人に殴り掛からんとするスクトを、キュリオが諌める。
数分のやりとりの後、ようやく怒りを鎮めたスクトだったがーー
「……チッ、変な動き見せたらタダじゃおかねえぞ」
どうやら、納得とはいかなかった様である。
「そういや君達、お楽しみがどうとか言っていたね?」
そんな空気を変えようと、キュリオが話題を振る。
その言葉に、ハッと顔を見合わせる三兄弟。
そしてーー
「おお、そうであった!兄者、アレを」
「うむ!」
三男の言葉に、次男が頷く。
そうして彼は、念を込めるように目を瞑るとーー
「むむむ……!キェェーーーイッ!」
奇妙な叫び声を発した。
そうするとなんと、空間に歪みが生まれ、何かが現れたではないか。
「これっ、て……」
それは大きく。
「ああ……」
そして丸く。
現れた物体の正体が信じられず、目をパチクリとさせる二人。
それはーー何の変哲も無い食物であったのだから。
「「スイカ?」」
そう。それは正しくスイカであったのだ。
大玉で身の詰まった、夏の風物詩。
しかし何故、彼らは大層にこんな物をーー?
不思議に思う二人をよそに、三兄弟は盛り上がりを見せていた。
「では、これよりお楽しみ!」
「スイカ割りを取り行うっ!」
「あ、スイカ割りっ!」
次男が音頭をとり、長男が宣言し、三男が囃し立てる。
「……もしかして、僕達スイカ割りのために連れ去られたのかい?」
「あの様子だと……そうだろうな」
「えぇ……」
自分があんな事のために危機に晒されたのか、と思うと情けなくなり、頭を抱えるキュリオ。
彼女の肩を、気にすんなとばかりに軽く叩くスクト。
「ささ、其方らもご一緒に」
「うむうむ、それがいい」
「さぁさ、此方へ」
そんな彼らの反応は一切気にしない様子で、声をかける次男。
三男が2人の手を引き、スイカの正面へと連れてゆく。
「さぁ、どちらのお方が挑戦しなさる?」
「んじゃ僕はパス」
「オイ!?俺はスイカ割りなんぞ……」
「ぐるぐる……あ、それぐるぐる……」
「おわっ、やめ、ちょっ」
さりげなくスクトの背を押し、回避するキュリオ。
ツッコミを入れる暇も無い程にたちまち目隠しをされ、体を回転させられるスクト。
その手に棒が握らされ、ようやく腹が決まったのか、
「あー、ったく!こうなったらとことんやってやろうじゃねぇか!!」
半ばヤケクソ気味に、彼は叫んだ。
※
「どぅああああっ!?」
バシャン、と言う音。立ち上る水柱。それに、スクトの絶叫――
「ッアハハハハハ!」
そして、大爆笑するキュリオ。
あれから数分――未だにスイカは無傷。
スクトはというと……もう既に3度は海へと顔面ダイブを決めていた。
主にーー
「ッヒィ、ヒィ……傑作……」
彼女のせいで。
キュリオは3度ともスイカとは違う方向を指定し、スクトを技と海へ突っ込ませて楽しんでいたのだ。
腹を抑えてなおも笑い続ける彼女の姿に、
「テメコラッ、キュリオォ!わざとやってんだろ!」
キレるスクト。当然である。
「クスクス、今頃気づいたのかい?……ププッ」
「こんのヤロ……もっかいだ!もっかいやってやらぁ!」
「その意気やよし!」
そうして、もはや引き下がれなくなったのか再びスイカ割りへ挑むスクト。
こうして時間は過ぎてゆきーー
「いやぁ、実に楽しかった!いい気分転換になったよ」
「そりゃようございましたねぇ、ったく……」
「まぁまぁ、いいじゃないですか。楽しかったのは事実ですし」
「マスターの言う通りです。私も楽しい、と言う感情をラーニングできました」
すっかり日も落ちた夕暮れ時。
海岸を眺めながら語らうケイトたち。
約一名、不貞腐れているが……
結局あの後、彼は追加で3度海へ突き落とされたのだった。
故に、少し不機嫌なスクト。
しかし、そんな彼の口から漏れた
「……誰も楽しくなかったとは言ってねぇよ」
その言葉に、
「まったく、素直じゃない男だねぇ君は」
そう返すキュリオ。
「誰のせいだと思ってんだ!?」
「アハハハハハ!」
「このヤロ待ちやがれっ!」
「ほらほら、捕まえてごらんよ!」
「上等だコラーッ!」
砂浜を走り、駆け出すスクト達。
「おー、何か青春って感じ……」
それを見つめながら、感心したような声を出すケイト。
そんな彼にーー
「マスター」
マリスが話しかける。
「どうしたのマリス」
「私から一つ、提案が」
マリスが自発的に提案するなんて珍しいな、とそう思いつつ、
「提案って?」
返すケイト。
果たして、彼女の提案とは?
少し間をおいて、マリスが口を開く。
「写真を撮りませんか?」と。
「写真……いいねそれ」
「写真なら、ドローンを使おう。僕の白衣の中に、コントローラがあるからさ……ぐぇっ」
結局すぐにスクトに捕まり、ヘッドロックをかけられながらも言うキュリオ。
彼女の言葉通りシートの上に置かれた白衣の中を探ると、コントローラが入っていた。
ケイトはそれを操作しーー
「それじゃあ、撮りますよ!」
パシャリ。
一夏の思い出を、そこに残した。
※
「では、我々はこれにて」
「えぇ、楽しかったです。ありがとうございました」
「うむ。またどこかで出逢えれば、その時は」
「楽しみにしてますよ」
それから更に数時間後。
すっかり月も昇った頃、三兄弟との別れの時間が訪れた。
彼らは名残惜しそうにしつつも言葉を交わしーー
「では、再び縁があらんことを!」
「さらば!」
「お達者で!」
そう言い残すと、何と頭上に現れた発光体へと吸い込まれーー空へと消えていった。
「……え?」
あまりに衝撃的な光景に、言葉を失うケイト。
全員が同じで、暫く黙り込んだ後ーー
「……物体の解析完了。あれは100%の確率で、U.F.Oです」
マリスが呟いた。
「「「ええええええーーーっ!?」」」
それを皮切りに、絶叫をハモらせる三人。
後にキュリオは言ったというーー「髪の毛の一本貰っとくんだった」と。
そんなこんなで過ぎた、一夏の時間。
ケイトは思う。
この先いつまでも、こうやって笑い合っていたいな、とーー
「お、帰って来たな……っ!?」
ケイトの帰りを待つスクトは、ケイトの姿を遠くに見つけたのだがーー同時に驚愕し、飲み物を吹き出していた。
何故か?それはーー
「スクトさん!キュリオさん見つけましたよ!」
「ごめん、いろいろあってね」
「ただいま戻りました、スクト様」
「「「我らもここに!!!」」」
人数が明らかに増えていたためだ。
しかも、異様な風貌の男達までいるとなれば尚更だ。
「ゲホゲホっ!オイ、何なんだコイツら!?」
咳き込みつつも、ケイトへ問うスクト。
「それがーーかくかくしかじかで」
手短にキュリオらの身に起きた出来事を説明するケイト。
「……な、なるほどな?」
首を捻りつつも、返すスクト。
「けど、何でソイツらがここにいやがる。それにそこの女は誰だ」
「あれ、気づいてないのかい?」
「は?」
またも質問を投げかけるスクトであったが、キュリオはきょとんとした瞳で彼を見つめ、そう言った。
そしてーー
「彼女はマリスだよ?」
さも当たり前のように、衝撃の一言を放ったのだ。
「おい何言ってやがる。マリスって言やあの魔法具に入ってる……その、何だ、アレ」
「人工知能」
「そう、人工知能だろ。それが何で人間の姿になってんだ」
「ふふふ、僕を誰だと思っているんだい?世紀の天才、キュリオ様だよ?」
眼鏡を光らせ、不敵に笑うキュリオ。
「僕の開発した試作方の人型自律兵器のサンプルに、彼女をインストールしたのさ。そして《生成》の能力を応用して人間の見た目を取らせた、と言うわけだよ」
「お前、いつの間に……つーか、大体何でそんなもん持って来てんだよこのマッドめ」
呆れた風に吐き捨てるスクト。そんな彼に、キュリオは続ける。
「何、一人見ているだけと言うのもつまらないだろう?なら肉体を得て、一緒に楽しめた方がいい思い出になるとは思わないかい?」
「それに見たまえ」
そう言う彼女が指差す先にいたのはーーケイトとマリス。
「マリス……君とこうしていられるなんて、なんか不思議な気分になるよ」
「?」
ケイトの言葉に、小首をかしげるマリス。
「はは、嬉しいや。よし、今日は楽しもうな!」
「はい、マスター」
「あの微笑ましい光景……実に素晴らしいとは思わないかい?」
「まぁ、な、うん。……アイツが幸せそうならそれでいいが……」
半ば無理矢理自身を納得させるスクト。
そして視線を戻しーー
「で、お前らは何なんだ!」
並び立つ異様な風体の3人組へと叫んだ。
「拙者らはぁ、旅の者にぃ、ござりまするっ!」
真ん中にいた男――おそらく次男――が見栄を切りつつ言う。
「そのまどろっこしい喋りはともかくとして……何でソイツらと一緒にいるんだ」
その言葉に、すかさずスクトの耳へ顔を近づけるキュリオ。
そしてスクトは暫しふんふんと頷くとーー
「何だと!?」
突如怒声を放ち、三人組を睨みつけた。
「テメェら、人のツレに手ぇ出そうとはいい度胸だ!」
「まーまーまー、落ち着きたまえよ。もう和解は済んだんだから」
「それはそれだ!個人的に許せねぇ!」
激昂し今にも3人に殴り掛からんとするスクトを、キュリオが諌める。
数分のやりとりの後、ようやく怒りを鎮めたスクトだったがーー
「……チッ、変な動き見せたらタダじゃおかねえぞ」
どうやら、納得とはいかなかった様である。
「そういや君達、お楽しみがどうとか言っていたね?」
そんな空気を変えようと、キュリオが話題を振る。
その言葉に、ハッと顔を見合わせる三兄弟。
そしてーー
「おお、そうであった!兄者、アレを」
「うむ!」
三男の言葉に、次男が頷く。
そうして彼は、念を込めるように目を瞑るとーー
「むむむ……!キェェーーーイッ!」
奇妙な叫び声を発した。
そうするとなんと、空間に歪みが生まれ、何かが現れたではないか。
「これっ、て……」
それは大きく。
「ああ……」
そして丸く。
現れた物体の正体が信じられず、目をパチクリとさせる二人。
それはーー何の変哲も無い食物であったのだから。
「「スイカ?」」
そう。それは正しくスイカであったのだ。
大玉で身の詰まった、夏の風物詩。
しかし何故、彼らは大層にこんな物をーー?
不思議に思う二人をよそに、三兄弟は盛り上がりを見せていた。
「では、これよりお楽しみ!」
「スイカ割りを取り行うっ!」
「あ、スイカ割りっ!」
次男が音頭をとり、長男が宣言し、三男が囃し立てる。
「……もしかして、僕達スイカ割りのために連れ去られたのかい?」
「あの様子だと……そうだろうな」
「えぇ……」
自分があんな事のために危機に晒されたのか、と思うと情けなくなり、頭を抱えるキュリオ。
彼女の肩を、気にすんなとばかりに軽く叩くスクト。
「ささ、其方らもご一緒に」
「うむうむ、それがいい」
「さぁさ、此方へ」
そんな彼らの反応は一切気にしない様子で、声をかける次男。
三男が2人の手を引き、スイカの正面へと連れてゆく。
「さぁ、どちらのお方が挑戦しなさる?」
「んじゃ僕はパス」
「オイ!?俺はスイカ割りなんぞ……」
「ぐるぐる……あ、それぐるぐる……」
「おわっ、やめ、ちょっ」
さりげなくスクトの背を押し、回避するキュリオ。
ツッコミを入れる暇も無い程にたちまち目隠しをされ、体を回転させられるスクト。
その手に棒が握らされ、ようやく腹が決まったのか、
「あー、ったく!こうなったらとことんやってやろうじゃねぇか!!」
半ばヤケクソ気味に、彼は叫んだ。
※
「どぅああああっ!?」
バシャン、と言う音。立ち上る水柱。それに、スクトの絶叫――
「ッアハハハハハ!」
そして、大爆笑するキュリオ。
あれから数分――未だにスイカは無傷。
スクトはというと……もう既に3度は海へと顔面ダイブを決めていた。
主にーー
「ッヒィ、ヒィ……傑作……」
彼女のせいで。
キュリオは3度ともスイカとは違う方向を指定し、スクトを技と海へ突っ込ませて楽しんでいたのだ。
腹を抑えてなおも笑い続ける彼女の姿に、
「テメコラッ、キュリオォ!わざとやってんだろ!」
キレるスクト。当然である。
「クスクス、今頃気づいたのかい?……ププッ」
「こんのヤロ……もっかいだ!もっかいやってやらぁ!」
「その意気やよし!」
そうして、もはや引き下がれなくなったのか再びスイカ割りへ挑むスクト。
こうして時間は過ぎてゆきーー
「いやぁ、実に楽しかった!いい気分転換になったよ」
「そりゃようございましたねぇ、ったく……」
「まぁまぁ、いいじゃないですか。楽しかったのは事実ですし」
「マスターの言う通りです。私も楽しい、と言う感情をラーニングできました」
すっかり日も落ちた夕暮れ時。
海岸を眺めながら語らうケイトたち。
約一名、不貞腐れているが……
結局あの後、彼は追加で3度海へ突き落とされたのだった。
故に、少し不機嫌なスクト。
しかし、そんな彼の口から漏れた
「……誰も楽しくなかったとは言ってねぇよ」
その言葉に、
「まったく、素直じゃない男だねぇ君は」
そう返すキュリオ。
「誰のせいだと思ってんだ!?」
「アハハハハハ!」
「このヤロ待ちやがれっ!」
「ほらほら、捕まえてごらんよ!」
「上等だコラーッ!」
砂浜を走り、駆け出すスクト達。
「おー、何か青春って感じ……」
それを見つめながら、感心したような声を出すケイト。
そんな彼にーー
「マスター」
マリスが話しかける。
「どうしたのマリス」
「私から一つ、提案が」
マリスが自発的に提案するなんて珍しいな、とそう思いつつ、
「提案って?」
返すケイト。
果たして、彼女の提案とは?
少し間をおいて、マリスが口を開く。
「写真を撮りませんか?」と。
「写真……いいねそれ」
「写真なら、ドローンを使おう。僕の白衣の中に、コントローラがあるからさ……ぐぇっ」
結局すぐにスクトに捕まり、ヘッドロックをかけられながらも言うキュリオ。
彼女の言葉通りシートの上に置かれた白衣の中を探ると、コントローラが入っていた。
ケイトはそれを操作しーー
「それじゃあ、撮りますよ!」
パシャリ。
一夏の思い出を、そこに残した。
※
「では、我々はこれにて」
「えぇ、楽しかったです。ありがとうございました」
「うむ。またどこかで出逢えれば、その時は」
「楽しみにしてますよ」
それから更に数時間後。
すっかり月も昇った頃、三兄弟との別れの時間が訪れた。
彼らは名残惜しそうにしつつも言葉を交わしーー
「では、再び縁があらんことを!」
「さらば!」
「お達者で!」
そう言い残すと、何と頭上に現れた発光体へと吸い込まれーー空へと消えていった。
「……え?」
あまりに衝撃的な光景に、言葉を失うケイト。
全員が同じで、暫く黙り込んだ後ーー
「……物体の解析完了。あれは100%の確率で、U.F.Oです」
マリスが呟いた。
「「「ええええええーーーっ!?」」」
それを皮切りに、絶叫をハモらせる三人。
後にキュリオは言ったというーー「髪の毛の一本貰っとくんだった」と。
そんなこんなで過ぎた、一夏の時間。
ケイトは思う。
この先いつまでも、こうやって笑い合っていたいな、とーー
0
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~
存在証明
ファンタジー
不慮の事故によって異世界に転生したカイ。異世界でも家族に疎まれる日々を送るがある日赤い瞳の少年と出会ったことによって世界が一変する。突然街を襲ったスタンピードから2人で隣国まで逃れ、そこで冒険者となったカイ達は仲間を探して冒険者ライフ!のはずが…?!
はたしてカイは運命をぶち壊して幸せを掴むことができるのか?!
火・金・日、投稿予定
投稿先『小説家になろう様』『アルファポリス様』
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる