魔王様と禁断の恋

妄想計のひと

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1章

*1の続き

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※R-18は読まなくてもストーリーには影響しません。苦手な方は飛ばしてください









2人は魔王様の寝室へ移動した。

「何で競いますか?」

「うーん、魔王様は何が良い?」

魔王様は自分が勝てそうなものを考えた。腕相撲や力比べのようなものは、以前にも行った事があるため却下だ。選択肢の幅が思ったよりも少ないかもしれない。

「そうだ、魔王様と私で、どちらが先に相手をイかせられるかで勝負しない?」

この勇者は何を言っている?魔王様の思考回路は止まってしまった。イかせられるか?いやだが自分より相手が先にイって、しかも条件にすれば、自分が上になれるなんて願ったり叶ったりなのではないか?思考を巡らせ、自分が勝てるかよりも勝った時何を得られるかを考えてしまった。

「わかりました、いいでしょう」

リタがいたら本当に困った陛下だとため息を吐くことだろう。

「私が勝ったら……ランシュエに挿れたいです」

頬を染めて恥じらいながら、魔王様はグッと両手拳を握った。

「いいよ、それなら私は口でしてもらって飲んでもらおうかな」

勇者の言葉に戸惑いを感じるが、自分は挿入を条件にしたのだから、これぐらいは仕方がないと魔王様は考えた。

お互いズボンを脱ぎ、ベッドに向かい合わせで座る。
この時既に魔王様は恥ずかしくて顔を赤く染め、目を伏せるとお互いのモノが目に入った。

でかい

既に勇者のモノも魔王様のモノも緩く勃っていたが、比べるとそう感じてしまった。負けたらこれを口で咥えなければならない。

ここに来て失敗したと思わずにはいられなかった。だが、魔王様にもプライドがある。負ける事よりも、1度決めた事を反故にする事の方がそれは傷つく。

「それじゃあ、お互いを触って、先にイかせた方の勝ちで」

「わかりました」

そう言うと、お互いのモノを緩く握り合い、上下に手を動かしあった。
荒い息遣いと、ときどき挟まれる緩い声が静かな部屋に響き、10分ほど経った時にとうとう魔王様は我慢ができず声が漏れてしまった。

「……はっ……ん……ぅ」

イきそうなんて言えないので、とにかく我慢しようと目をぎゅっと閉じ、眉間に皺を寄せるしかない。
勇者も頬を紅潮とさせ、そんな魔王様を見て恍惚とした表情を浮かべた。

「可愛い」

「誰が!」

魔王様は急に自分を取り戻し、勇者を睨むが、少し目が潤んでおり逆効果だった。
そのまま勇者は握っていた手を少し強めてラストスパートと言わんばかりに激しくした。

あっけなく魔王様は負けてしまった。

「はっ……っ!はぁ……」

「イってしまったので、魔王様の負けのようだ」

何でもないことのように、勇者は自分の手についた魔王様の体液を舐めながら言った。

「わ、わかっています!」

言われなくても自分が負けたことは分かっているが、言葉と行為で表されると、猛烈に恥ずかしくなった。大きく息を吐き、徐々に魔王様は落ち着いてきた。

「じゃあ、続きをしようか」

「……約束は約束です」

魔王様は覚悟を決めた。

勇者は魔王様が咥えやすいように、両手を後ろについて上半身を後ろに傾けた。
魔王様は身を屈めて右手で勇者のモノを掴むと、口を近づけた。

「待って」

勇者は、魔王様の髪が顔を隠さないように、自分の髪を止めていた紐を取り、魔王様の髪を後ろで纏めた。

「これで良いよ」

自分を隠すものが何もなくなり、魔王様の火照った顔が露わになった。
もう一度、ゆっくり顔を近づけて大きく咥えた。

掴んでいる根本を扱きながら、頭を上下に揺らす。歯が当たらないように舌を使い、唇を窄めて吸った。

「気持ちいいよ」

先ほどまで扱きあっていたソレは完全に勃ち上がっており、奥まで咥えようにも大きすぎた。

イかせなければ終わらない、そう思って魔王様も必死に動かした。
唾液を垂らし、視覚的にも扇状的な光景に、勇者も息を呑んだ。

何分経ったかわからない。魔王様は随分と咥えている気がしたが、勇者はなかなか達さなかった。
それもそうだ、イってしまえば終わってしまうのだから。

それに感づいた魔王様は、上目遣いで勇者は睨み、勢いよく吸いながら頭を引いた。

「ふふ……分かったよ」

勇者はさらりと魔王様の頭を撫で、眉間に皺を寄せた。
魔王様も目を伏せ、奥まで咥え込んで大きく吸った。
それを何度か繰り返すうちに、やっと勇者は達した。

魔王様の口の中にはとろみのある液体が広がり、不快感は無く首元が上下に揺れた。
頭をあげて、倦怠感に包まれた勇者を見て気付いた。

イク瞬間の表情を見れたのではないか⁉︎

何とも惜しい瞬間を見逃したと、魔王様は後悔した。

「何を見ているの?」

紅玉に捉えられ、勇者は恥ずかしそうにはにかんだ。
身を起こして魔王様の顎を掴み、親指で唇を擦った。

「開けて」

魔王様が飲み下したかを確認するようだ。
どこまでも変態趣味をしているなと頭の片隅で考えながらも、魔王様は素直に口を開けた。

「うん、いいよ。何か感想は?」

「顎が疲れました」

決まりが悪く魔王様は眉を寄せて目を閉じた。
照れ臭そうにする魔王様に気分を良くし、顎を掴んでいた手を頬へ滑らせた。

「続きは?して良い?」

魔王様の白い頬に朱が差した。
だが、先程の行為で自身が昂っているのは勇者にも気付かれているだろう。
何も答えずに目を伏せて、勇者の上半身の服を掴んだ。

「それは、了承と捉えるよ」

勇者は、魔王様と自身の腰帯を外して上着と下着を外し、魔王様の肩を押して座位から仰臥位になった。

魔王様の身体には今までについた数多の傷痕があり、その中でも左脇の傷痕が酷かった。

勇者は傷痕を順番に舐めて行き、どんどん下半身へと近づけていく。そして魔王様の秘部に舌を這わせた。
その行為にますます魔王様は顔を赤らめてしまい、何か慣らすものが必要だと思った。

「そこの、引き出しを開けてください」

魔王様はベッドヘッドにある小さな棚を指し勇者が開けると、そこには白い壺の軟膏とタオルが置かれていた。

「魔王様、これは……自分でしてたの?」

「そ、そんなこと!」

「それなら、誰かに使ったの?」

そう呟やき、勇者は咎めるような視線を向けた。魔王様は慌てて弁明しようとするが、しかし何と言ったらいいのだろうか?

「誰にも使っていません!わ……わた、私用です」

と答えるしかなかった。

「それは私と使うのを想定していたの?」

なんとも酷い尋問だと、魔王様は頭の中で勇者をひどく罵った。

「言えません……」

「そう」

「まあいいや」と呟き、勇者は軟膏をたっぷりと右手中指に取り秘部の周りを円を描くように撫で、中にも指先を忍ばせた。

「んっ………」

思わず微かな声が漏れ、魔王様の息は荒くなった。

秘部の中で勇者の指がゆっくり探るように動き、トントンと押し進めた。魔王様は必死に耐えて、声を出さないように歯を食いしばった。

勇者は同時に魔王様のモノを扱きながら、魔王様の反応を楽しそうにじっと見つめていた。

気持ちいいのか、偶にグッと指が締め付けられる。
一度中指を抜き人差し指にも軟膏を塗って、同時にまたゆっくりと挿入した。

「んん……っ」

魔王様の眉間の皺は益々深くなり、息が荒くなっていく。指で中を押される感覚に、たまに抑えきれない声が漏れ出る。

「魔王様、そろそろ挿れていい?我慢できなくなってきた」

魔王様は閉じていた瞼を上げると、勇者の恍惚とした表情が目に入った。
勇者は指を抜き、魔王様を反転させると自身のモノにも軟膏をしっかり塗った。
魔王様は胸部をベッドに付け、臀部だけを挙げた。

「魔王様も期待しているの?」

クスクスと笑われ、魔王様は一気に興が冷めた。
魔王様の羞恥の限界を越えてしまった。

「もう結構です!」

魔王様は起きあがろうとするが、勇者がその前に覆いかぶさり、赤く染まった耳元で囁いた。

「ごめん、もう揶揄わないよ」

「嫌です」

「悪かったって」

勇者は魔王様の機嫌を取るように、耳元へキスを落とし、髪を撫でた。

「酷くしたくない、ね?」

無理矢理挿入してこない勇者に、結局のところ魔王様も折れてしまった。

「分かりました」

「ありがとう」

魔王様の気を乗らせるために、勇者は魔王様のモノを扱いて、肩や背中にキスを施していく。
魔王様の息が荒くなって来たところで、勇者はゆっくりと自身を魔王様の中へ挿入し始めた。

魔王様は多少の痛みを感じながらも、内部の圧迫感に酔いしれた。

ゆっくりと奥まで挿入が進み、勇者のモノを最後まで飲み込んだ。

「入ったよ」

そんな報告は必要ないと思いながら、魔王様はグッと指に力を入れてベッドシーツを掴んだ。
数分そのままで慣らした後、勇者は律動を始めた。

「大丈夫?」

「……っ」

魔王様は何も言わなかったが、止めろとも言われていないので、勇者は続けた。
室内に湿っぽい音が響き、魔王様は耳を塞ぎたくなったが、反動を抑えるために手を使わなくてはならなかった。

「魔王様っ……声出して?」

勇者も余裕のない声を出すが、魔王様は首を左右に振り、必死で声を抑えていた。

「ぁっ……ん!」

魔王様は声が漏れ出てしまい、その後の音を噛み殺そうとした。その声に勇者は少しだけ満たされ、打ち付ける腰を強くした。

何度か音を鳴らした後、勇者は荒い吐息と自身の体液を出した。すぐに魔王様のモノに手を伸ばし、扱きだした。

中で脈打つものを感じ、自身への刺激も相まって、魔王様もすぐに果ててしまった。

「あまりにも良くって、先にイってしまった」

勇者は魔王様の隣に寝そべり、棚にあったタオルで手を拭くと、息を整えている魔王様をじっと見つめた後、首元に顔を寄せた。

「汗かいていないの?それとも汗までいい香りがするの?」

クンクンと鼻を鳴らして匂いを嗅ぐ。
体臭を嗅がれて、魔王様は叫びながら勇者の頭を突き放した。

「止めてください!」

「ふふっ……」

それならと、魔王様はお互いが向き合う形で、勇者の上に馬乗りになった。
勇者の両手を封じて、自分も勇者の首元に顔を埋めて匂いを嗅いだ。

「どう?」

勇者は楽しそうだった。

「特に何も感じません」

そう言うと、魔王様は舌を出して舐めた。
勇者もこの行為には驚き、目を見張った。

「味は?」

「これといって……」

言いかけたところで、空いた口が塞がらなくなり、自分の取った行動を振り返って、顔が耳まで赤くなった。

「足りなかった?」

「そんなことはありません」

そう言って勇者の上から飛び退いたが、すでに遅かった。上着に手をかけたところで勇者に抱き止められてしまい、引き離そうとしたところ唇が重なった。

魔王様の絹のように艶のある髪が波打ち、顔を必死で背ける。勇者の息を感じ、蒼玉の眼で見つめられる。

「ダメ?」

魔王様はこの甘い顔に弱かった。




夜も更けてきた頃、魔王様の髪を纏めていた自分の紐を解き、勇者は軽く口に含んだ。

「やっぱり良い匂いだ」

勇者は優しく微笑み、寝ている魔王様の頬を手の甲で撫でた。触れられた感覚で魔王様の瞼が震え、意識が浮上した。

「ランシュエ?私はどれぐらい寝ていました?」

「15分ぐらいかな」

「湯浴みをしないと」と呟いて魔王様は上半身を起こし、右手で目を擦った。

「それは一緒に入ろうってこと?」

首を傾げて勇者は魔王様の髪を手で梳いた。

「リタがいますよ?3人でしたいのですか?」

「その身体をリタにみせるの?」

何かに気づいたように魔王様は自分の体に目をやった。薄暗いがそこにはいくつかの鬱血の痕が残っていた。

「1人で入ります」

「残念。何もしないから一緒に行かない?」

魔王様は眉間の皺を寄せて深く考えた後、紅玉の虹彩で勇者の身体を見遣った。

「私に触れないでください。約束は守れますか?」

そう言うと魔王様は上着を羽織り、勇者もそれに続いた。
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