魔王様と禁断の恋

妄想計のひと

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3章

38 (過去編)

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元天帝のモノローグ




神官だなんてくだらないし、何故こんなにも面倒な事を押し付けられているのか全く理解できない。

「シュエイシカ様、どちらへ向かわれるのですか?先程、コクレアタ様がいらして言伝を仰せ使っております」

補佐官が何か言っているのを無視して宮殿を後にした。

四神官などというものに、何故自分が選ばれているのかも分からず、態々人間界に降りていった者達も含めて管理するなんて、馬鹿げている。

早々に消えてしまった1人の神官を少し羨ましく思った。

そして自分も神官をとっとと辞めて、人間界へと降りて行きたいが、降りる時には力を失ってただの人間になる。

それは御免だ。

圧倒的な力を持った上で、誰からも邪魔をされずに、ただ1人、愛した者と一生添い遂げる。

その為にはどんな犠牲を払おうが知ったことではない。

だが、それには地盤が必要だ。

西の宮殿の裏手に広がる庭園へと向かう。
そこにきっと彼はいるはずだ。

庭園の中央で、座り込んで花を眺めている。さらさらと流れた黒の艶髪が地面に着くことも気にしていない。

「レイリン、やっぱりここにいた」

声をかけると、レイリンはその髪を靡かせて振り向いた。
真紅の虹彩はどんな装飾品よりも光り輝き、可憐な唇は雪原に咲く花のようだ。

私が隣に立つと、レイリンも立ち上がって微笑んだ。
この笑顔を見るためだけに、自分は存在していると思う。

「シュエイシカ様もお暇なんですね」

「レイリン、私のことは愛称で呼んで欲しいな」

「そうでしたね、ランシュエ」

このやり取りも何度目かもう覚えていない。毎回同じやり取りでも、レイリンとの会話なら特に気にはならない。

レイリンの笑みが深まり、首肯すればまた髪が揺れてふわりと花の香りがした。

「今日は何か用事がありましたか?」

「ないよ。ただの暇潰しだ」

「本当に暇なんですか?」

探るような目つきでレイリンが私を見つめる。身長が少し低いため上目遣いになり、非常にそそられる。

レイリン以上に優先するべき物なんて何一つない。そうは思っていても、禁忌のこともあり口には出さなかった。

「レイリンだって、暇そうじゃない?」

「私は本当に暇なんです」

レイリンは仕事もしっかりとこなしているようだ。私とは違って周りのことも存外気にしている。同じ四神官でもこれ程までに違うとは。

「私相手では訓練もしてくれません。ランシュエは相手になってくださいますか?」

レイリンは天界では唯一拳を使って戦う。みな剣を使うため、レイリンとでは訓練にならないと思っているようだ。

それも間違いではない。

「私が?やめておくよ」

「貴方もですか……」

レイリンと戦ってしまったら、一帯が塵になるかもしれない。面倒ごとが増えてしまう。

レイリンは不機嫌そうに頬を膨らませた。何故こうも可愛い反応をするのか訊いてみたかった。

「それで暇だから花を見ていたの?」

「そうです。落ち着きます」

レイリンは青い花を見つめて、匂いを嗅ぐ仕草をした。紅玉が閉じられ、長いまつ毛が跳ねた。

「私はこちらの花の方がいい」

真紅の、レイリンの虹彩と同じ色の花の前まで歩き、同じように匂いを嗅いだ。
何故この花を選んだのかレイリンは気づいたようで、眉を下げて困ったように微笑んだ。

「可愛らしいところがあるんですね」

嫌味のないレイリンからの言葉に、つい嬉しくなってしまい、顔が綻んだのを自覚した。

「てっきり、可愛いはお嫌いかと」

レイリンは僅かに眉を上げて、私の表情に驚いたように言った。

「レイリンからの情愛は、どんな形でも嬉しいよ」

そう言うと、また困ったようにレイリンは微笑んだ。

それから30分近く、2人で他愛も無い話をしていると、朱色の目をしたレイリンの補佐官がやってきた。

レイリンに似ているその色を、嫉妬心から見つめてしまった。

「リンドハイム様」

その補佐官が呼べば、レイリンは短く「はい」と透き通るような声色で返事をして補佐官に微笑みかけた。

それにも嫉妬してしまう。

レイリンのことを考えると、黒くて重い感情が下から湧き上がるのを自分でもよく理解していた。

全て、レイリンに関する全てを自分のモノにしなければ済まない。そこにレイリンの意志があれば理想的だ。

「申し訳ありません、用事ができてしまいました。シュエイシカ様、楽しかったです。またお話ししましょう」

他人がいる為、レイリンは私をそう呼び、優しく微笑むと補佐官と一緒に宮殿の方へ飛んで行ってしまった。

また話をしよう、いつもそう言うがレイリンから来てくれたことは一度もなかった。

先ほどまで温かく感じていた庭園は、その空気がどこかへ行ってしまったのか、寒さと私だけが残っていた。




レイリンに自分のことをどう思っているのか確認がしたかった。だが、禁忌のこともあってきっとレイリンははぐらかすだろう。好きでも嫌いでも、きっと答えは同じだ。

私の中でいくつか課題があった。
レイリンの気持ちを確認する事。これは優先度も高い。

添い遂げるにはどちらかが四神官を辞めなければならない。ただし、辞めた際にはどのような方法にしろ記憶が失われる。
2人で堕ちた場合その限りでは無いが、どちらかが残るのであれば必然だ。

そして、自分が力を失うのは言語道断だ。レイリンを守れなくなる。

となれば、レイリンが魔族として宝珠の力を返還しながらも神力を持って堕ちるのが1番都合が良い。

レイリンが何の罪を犯すというのか?そうなった場合に邪魔なのは、残り四神官の1人コクレアタだ。共にレイリンを罰することになれば、私情を挟みにくい。
下手をすればレイリンから神力も奪う必要が出る。

それならば、レイリンとコクレアタをぶつけるのが1番良い。そしてそのコクレアタは私に気があるようだから、仕組みやすい。

同時にレイリンの気持ちを知ることができるかもしれない。

あとは、記憶をどうするかだ。

記憶が失われた際にどうしたら取り戻せるか分からない。何せ一度も取り戻したことなどない。

レイリンの宝珠の力は何かしら保存するとして、自分の中のレイリンの記憶を残せないものだろうか?

私はそう考えて、レイリンに関するものを用意した。

西の宮殿の四神官、大切な人、愛する人、一緒に居たい人、黒い長髪で目が真紅の人、婉曲な表現をして書いてみた。
下手なりに肖像画も描いてみた。

何か少しでもレイリンに関するものを残しておけば、思い出せる自信があった。

魔界へ下見に行く、など出会える機会が増えるような事もさまざまな形で残しておいた。

もし、レイリンの現世で出会えなかった時のために、魂を強固にする神術も用意した。

時間をかけて準備し、レイリンを自分のモノにするために実行する時が来た。

どうせその間の記憶が無くなるのであれば、どれほど時間がかかろうが構わない。

私は、初めてコクレアタの宮殿へ赴いた。

「シュエイシカ様?!どうされたのですか?貴方から来てくださるなんて、すごく……嬉しいです」

この神官は禁忌の事を全く考えていないのか?それとも自分と一緒に人間界へと堕ちたいのか?

きっと後者であろう。

「私と共に人間界へ向かう気はない?」

そう告げると、コクレアタの顔が喜びから更に赤を帯び、涙を浮かべた。

「本当に……そう言ってくださる日が来るとは思いませんでした」

「早く伝えたくてね。まだ少し用事があるから、後でゆっくり今後について話そう。そうだ、四神官として残されるリンドハイム様にこの事を伝えてくれる?その後、私の宮殿へ来てくれないか?」

本当にこんな言葉を他人に使う日が来るとは、自分に対して唾を吐きたい気分だ。

「はい!伝えてから向かいます!」

コクレアタは直ぐに飛び去ってしまい、私はどのような反応をレイリンがするのか、気になって隠れてついて行った。

もし、どうも思わず私に対して微塵も好意を抱いていないのであれば、私は死んでも構わなかった。

私が死んだ後コクレアタは後を追い、残されるのはレイリンだけになる。

宝珠の力はレイリンに集まり天帝へと昇格するだろう。

自殺した私の魂は転生し、人間か魔族か分からないが、どこかへ行ってしまうのだろう。

だが、あのお人好しのレイリンのことだ、天帝になった後も何かと下界を気にして、名が轟く天帝になるはずだ。

その姿を私が見とめれば、またレイリンに愛情を向けることができる。

その時レイリンとの間の壁は、非常に分厚いもので、自分には力がないだろうが、それはその時の自分が乗り越えるだろう。

だが、私はレイリンが私に好意を抱いていることは確信している。
私と同じ四神官なのだから、その好意はある程度レイリンを狂わせているはずだ。

今までも思わせぶりな態度を取ったことがあるが、その度に少し焦った様子をしていた。

もし好意を抱いており、コクレアタと問題を起こせば、レイリンのことは忘れるが、残した何かを鍵に思い出せば良いだけの話だ。

もし思い出せなくても、出会えれば互いに恋に落ちるだろう。

これは賭けだ。

だがこれ以上つまらない生活を強いられるぐらいなら、どれほど勝率の低い賭けをした所で何ら問題はない。

コクレアタがレイリンの宮殿へと入っていくが、やはりレイリンは庭園にいるようだった。

庭園でコクレアタがその姿を見つけると、すぐに降りて行って話し始めた。

「私とシュエイシカ様は、一緒に人間界へ堕ちることになりました」

レイリンの表情が、綺麗な人形のように固まってしまった。

「どう言うことですか?」

「ですから、四神官の仕事は、リンドハイム様にお任せします」

笑顔でコクレアタは言うが、レイリンはそれでも何を言われたのか理解できていない様子だった。
こんなレイリンを見るのは初めてだった。

レイリンは、飛び去ろうとするコクレアタの腕を掴んだ。

「待ってください!本当に、いや……いつから貴方達はそのような関係だったのですか?」

今にも泣きそうなレイリンを見たら、胸が高鳴るのを感じてしまった。これまで以上に黒い感情も湧き上がる。

「知らなかったんですか?」

「全然知りませんでした。言ってくだされば……」

そこまで言って、レイリンは俯いてしまった。何かを堪えるように右手の拳を握り、震えている。

「離してくれますか?シュエイシカ様の所へ行かなければなりません」

コクレアタは腕を大きく振って、レイリンの手を振り解こうとするが、しっかりと掴まれて離れなかった。
さすがレイリンは馬鹿力と噂される程だ。

「離さないなら……!」

そう言ってコクレアタは剣を抜いた。

これにはレイリンも驚いて、手を離して後ろに飛び退いた。髪と白い衣がふわりと舞い、まるで綿毛のように軽い動きだった。

「邪魔するなら覚悟して」

コクレアタは何も考えていないのか、レイリンに斬りかかろうとする。
ここで問題を起こしては、魔界へと堕とされるというのに、馬鹿なのだろうか。
ただ、コクレアタのことなどどうでも良かった為、軽い事件が起きて仕舞えばこちらの裁量次第だ。

コクレアタの剣戟を、レイリンは右腕で防ぐ。
どうしていいのか分からない様子で、レイリンは応戦した。

一瞬の出来事だった。
何度か打ち合った後、コクレアタの剣がレイリンの左脇を斬り、レイリンの左の拳はコクレアタの胸へと叩き込まれた。

「‼︎」

レイリンは自分でも驚いているようだった。
そこまで力が入るとは思わなかったのか、思った以上に脆かったのか、あるいは手応えからその命を奪いそうだと思ったのか。

胸から血が流れ、その血がレイリンの左手を赤く染めた。

「貴方が、あのようなことを言うから私は、気が動転して……。でも決して殺したかったわけではありません!少し、力が入ってしまって……」

レイリンは誰かに言い訳するように呟くが、コクレアタはその場で倒れてうずくまった。

すぐに治療を施そうとするレイリンを私は呼んだ。

「レイリン?」

「!?」

私はその時、あまりの嬉しさに顔が歪んでしまった。
まさか、レイリンが嫉妬からコクレアタを殺すとは思っていなかった。

正に天にも昇る心地だった。ここより天とは一体どこまで昇ればいいのだろうか。

「ランシュエ……ごめんなさい、こんなつもりじゃなかったんです

その時、騒ぎを聞きつけた補佐官や下官の者達が集まり始めてしまった。

「コクレアタは私に任せて。リンドハイム様の傷を癒して、宮殿で勾留します」

レイリンは青い顔をして、目を閉じて首肯した。レイリンには悪いことをしてしまったと思ったが、これは1番良い筋書きかもしれない。

レイリンは宮殿へ連れて行かれ、私はコクレアタを助ける気にもならなかった。

その後、レイリンの刑は執行され、私はレイリンを魔界の奥深くに隠した。
撒いた種から1つでも芽が出ることを祈り、天界からレイリンに関する記憶、記録は全て失われた。

そして、私が残した物の殆どが失われることになった。





人間界や魔界に名を馳せる?そんな必要がどこにある


魔界?魔界なんかに興味を持ってどうする


西の四神官?さあ、そんな存在がどうしたと言うのか


西の宮殿の庭園?庭いじりを趣味にするつもりはない


天界に剣以外で戦う者なんて存在しない


私に愛する者などいない


今後、愛する者も出来るはずがない


私は天帝であり、誰にも興味は示さない
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