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「咲耶、元気ないね。相談に乗るよ?」
「来年度から受験だしな」
「いいや違うね。恋人と別れた?」
おい有松。俺はまだお前のこと許して無いんだからな!
「だから、恋人なんかいねぇって。勝手に妄想すんなよ」
「何だよ、じゃあセフレ?」
有松のそのセリフに、兄さんと俺の関係はセフレだったのかと妙に納得してしまった。
今日はもう学年末のテストも終わり、授業も消化試合となっている。
しかも、午前で終わりだ。
今は自習と言う名の自由時間中だ。
「マジでお前とイケメン兄貴ってそういう関係だったのかよ」
「おい、なんで兄さんとそんな関係にされてんだよ!」
こいつ、無駄に勘がいいの何なわけ?
「咲耶の兄貴を見る目は普通じゃなかっただろ」
「普通だよ……。むしろ、血は繋がってないんだから赤の他人だ」
なんとか俺誤魔化せているよな?
頬杖をついて、有松から目線を逸らした。
「血が繋がってないからこそ、セフレにもなれるだろ」
「何の根拠があって、兄さんと俺をセフレにしたがるわけ?」
「咲耶少し前に、兄貴が一人暮らしする話してて、その時期と元気なくなったタイミングが合ってんの」
よく覚えてんなこいつ。
なんと、兄さんの引っ越しは今週末だ。
俺も力仕事要員として駆り出される。
「まぁ新しいセフレを作るしか癒す術はない」
「違うって言ってんだろ」
有松は聞く耳を持っていないようだ。
「今日、昼飯持ってきてねぇよな?食いに行こうぜ」
突然話が変わったんだが。
「持ってきてねぇけど……突然だな」
「俺のおじさんがやってる店、紹介してやるよ」
紹介?
でもまぁ、家帰っても冷食ぐらいしかないし、遊んで帰るのも良いだろう。
「良いよ。有松が奢ってくれんの?」
「……おじさんにツケるよ」
有松に連れられて、駅の近くの路地裏に来た。
準備中の店が多い中、有松は地下へと続く階段を降り、少し重苦しい感じの扉を開けた。
おじさんの店って大丈夫な店か?
「おじさーん、こんにちは」
「良樹、久しぶりだな」
有松のおじさんは、ダンディと言うに相応しい身体つきだった。
捲った腕はなんとも言えないエロスを感じる。
店内は薄暗く、その雰囲気もおじさんに合っていた。
扉からすぐ近くにカウンター、奥の方には10組ぐらい座れるであろう机と椅子、ソファのセットがある。
有松がカウンターに座った為、俺もつられて隣に座る。
「おじさんに紹介したい友達がいてさ」
「何で俺に?」
「こちらの咲耶君に誰か紹介してほしくってさ」
待て、待てよ有松。
「有松まだ言ってんの?昼飯食べに来たんじゃないのかよ」
「もちろん昼飯も食べに来たよ」
そう言うと有松はメニュー表を俺に渡してきた。
「咲耶君の好きなタイプは男性?それとも両方?」
有松のおじさんのセリフに、俺はパッと顔を上げてしまい、この反応は不味かったと思った。
「大丈夫だよ。昼は普通のランチ営業だけど、夜はそういう店でさ」
どういう店だよ!
「恋人が欲しいとか思ってないんで!有松が勝手に言ってるだけで」
俺は隣の有松を親指で指す。
「正直になれって」
呆れたように言う有松は本当にウザかった。
もう奢りで飯が食えると割り切ろう。
「はぁ。じゃあ俺、ハンバーグランチでお願いします」
そう言って、メニュー表を有松おじさんに返す。
「はいよ」
「あ、俺は日替わりランチで!聞いてよおじさん!咲耶の兄貴めっちゃイケメンでさー」
有松はどうやら、兄さんと俺の話を止める気は無いらしかった。
『何かあったら相談乗るからね』
そう有松のおじさんには言われた。
確かに自分たちのことを知らない人になら、気兼ねなく相談できるのかも知れない。
俺は家に帰っても兄さんの事が頭から離れず、勉強にも集中できなかった。
そして何の進展もなく、時間だけが過ぎた。
兄さんの引っ越しの日だ。
家からは電車で1時間半ぐらいで、そこまで遠い距離ではない。
兄さんの新しい部屋は新築で、キッチンや風呂場は狭いがとても綺麗だった。
いかにも一人暮らしという感じだ。
俺は普段から運動するタイプではなく、机やら電化製品やら、色んなものを運び身体はガタガタだった。
だが、この運んだ荷物の中に、大人の玩具が含まれているかも知れないと思うと、興奮してしまう。
そしてその玩具は、今後別の人に使われるのかと思うと、残念にも思う。
いっそ俺にくれないかな。
兄さんにされた事を思い出しながらとか、全然出せる気がする。
荷物を全て運び終わり、引き上げる時になった。
「じゃあな、祐馬」
「元気でねー」
父さんと母さんが車から叫び、俺も何か言おうとしたけれど、何も言えずに手を振るだけにした。
車が発進し、ぼーっと外を眺める。
好きな人と一緒に住んでいるって、夢のような時間だったんだな。
既に俺は兄さんロスを感じ始めていた。
早くね?
家に帰って兄さんの部屋を覗けば、そこは綺麗に何も無かった。
部屋に戻ってベッドに寝転がり、前に撮った動画のサムネイルを見る。
だがこの動画には、玩具で遊ばれている俺しか映っていない。
それならば、やはり玩具を使うべきだろう?
もちろん、既に準備は整っている。
両親が夜ご飯の買い物に行っている最中に、さくっとやることをやろう。
枕の下に隠しておいた、バイブとローションを取り出す。
ローションを手に出して、後ろの穴を解せば、すぐにそこは疼き始める。
「んっ……はぁっ……」
軽く解し終え、バイブにもローションを塗って、責められた時を思い出しながら埋めていく。
やばい……。
動画を再生すれば、自分の声も入っているが、兄さんの声も入っている。
『酷くして欲しいんだろ?』
そう聞こえてきて、バイブを大きく動かす。
ムスコも扱きながら、兄さんにされている所を妄想すれば、簡単に射精できてしまう。
「んっ、ふっ……あっ、はぁっ……」
今の自分の声と、動画内の声、両方聞こえてくる。
両手とも速く動かし、腹の上に射精した。
「はぁ……」
ティッシュで腹やローションを拭き、ぼーっとする。
まぁ……この動画も無いよりはマシだったな。
もし次があれば、今度はもっと痕が残るような事を頼むのもアリかもしれない。
む、ムチとかってどうなんだろう?
流石にアブノーマル過ぎて、兄さんに引かれそうだ。
そんな妄想をしていると、突然スマホが鳴った。
音声通話を知らせる着信音で、画面の表示を見れば、兄さんからだった。
こ、これは間違い通話とか……?
今まで1度だってかかってきた事なんて無い!
どうしよう……。
間違いならすぐに切れるだろうが、その着信音は鳴り続けている。
これは出てみる、か?
下半身の身だしなみを何となく整えてから、通話に出る。
「もしもし?どうしたの?」
『咲耶。渡す物があるのを、忘れてたんだけど』
「俺に渡す物?」
『そう。俺の部屋のクローゼットの中にあるんだけど。今取りに行ける?』
「あ、うん。今自分の部屋だから」
俺は立ち上がって兄さんの部屋に行く。
『自分の部屋で何してたの?』
「えっ!いやいやいや、特に何も……」
何?本当に俺の部屋に監視カメラある?
『何焦ってんの?出るの遅かったから、訊いてみただけなんだけど』
「それはっ、間違い電話かと思って。今までかけてきたことなんて無いだろ」
何を焦っているんだ!正直に言えばいいだけなのに!
『そう。てっきりオナニーの邪魔をしたのかと思った』
その言葉に俺は足を止めてしまう。
次の言葉は冷静になってから発しなければ!
「変なこと言うなよな。それで?クローゼットの中にあるプラスチックの箱の事?」
『それ。使ってもいいし、使わなくてもいいよ』
今開けるべきか迷ったけど、気になるから開けてしまおう。
一度唾を飲み込んで開けてみる。
そこには俺の期待していた物と、予想外?でもないか、エネマグラと貞操帯が入っていた。
「兄さん……。なんでこれを?」
『咲耶に必要かと思って。好きに使っていいよ』
好きに使うって何?
貞操帯を自分で着けて外すって何?
『それか、今大丈夫ならエネマグラ、挿れてみて。どうせ1人で遊んでたんでしょ?』
うっ!
「い、いま?」
『今そこでズボン脱いで』
兄さんのその声に興奮してしまい、ズボンに手が掛かってしまう。
本当にするのか?
何時もなら兄さんに多少強引にされるが、今は完全に自分の意思で止められる。
それなのに、ズボンを脱ぎ、ボクサーパンツも片足抜いて、股を広げて床に座ってしまった。
スマホをスピーカー設定にしてから床に置き、後ろの穴にゆっくりとエネマグラを挿れた。
『出来た?』
「う、うん……」
『カメラオンにして』
まじ?
スマホを再び手に取って、カメラをオンにする。
「俺がカメラオンにするなら、兄さんもつけてよ」
そう言うと、暗かった画面が明るくなり、兄さんの部屋が映った。
スマホを机に置いてイヤホンマイクで話していたようだった。
そう、片付けの片手間だったのだ。
オンにしてなんて言うんじゃ無かった!
『挿れてる所見せて』
何だか複雑だが、カメラを下に向けて、エネマグラが挿入されている部分を晒す。
自分もその画面を見てしまい、ピクリとムスコが反応した。
『見られて興奮した?』
「ん、うん……」
『そのままズボン戻して、できるだけ我慢してみて』
「えっ……でも、今日は貞操帯着けてないし」
『着けずに、頑張って我慢して』
この人本気だ。
俺をAVにして片付けする気だ。
兄さんも相当変態だと思う。
「分かった……」
でもそんな兄さんの言う事を聞く俺も、同じように変態だろう。
俺はまた下半身の身だしなみを整えて、プラスチックの箱を片手に自分の部屋に戻る。
ベッドで仰向けになって、穴を意識しないように、兄さんが片付けをしている所を眺める事にした。
「部屋……どう?」
『広くは無いけど、綺麗だし良いよ』
一人暮らしって憧れるよな。
『今度来る?』
兄さんがカメラの方を向いて言った。
えっ!俺行っていいの?本当?
「う、うんっ」
カメラに映る自分の顔が目に入り、顔が真っ赤になった。
喜びすぎだろ!
行った時の事を考えてしまえば、当然興奮してしまう。
そのせいで中を少し締め付けてしまい、緩い前立腺の刺激をより感じてしまった。
「んっ……!」
『気持ちいい?』
「っはぁ、気持ちいい……」
そこからはあまり兄さんと話す余裕は無く、目を閉じてじっと快感を我慢することに専念した。
「んっ……んんっ!はぁっ」
『父さん達は?』
「いま?いない……っ」
『それなら、声我慢しないで』
そう言えば前回挿れた時も、俺が1人で気持ちよくなって、兄さんは別の事をしていたんだっけか。
それで腕を噛んでいたから、今そう言ったのだろう。
「でもっ!がまんするには、こえっださないほうが……」
少しでも感じていないように振る舞う事で、興奮する身体を抑える。
『そう?咲耶の我慢する声も良いけど、喘いでる声が聞きたい』
兄さん?こんな事言うなんて!反則だ!
絶対俺を揶揄っているとしか思えない!
俺がまた興奮して我慢できなくなるのを兄さんは知っているんだ!
「あぁっ、はっんぁっ、あっ……」
あぁもぅほら、声を我慢できなくなっただろ!
「にぃ、さん……せめて、ズボン……んぁっ、ぬぎたいっ」
『ダメ。そのまま出して』
非情!
後でズボンを洗う時、どんな気持ちで洗えば良いんだ?興奮しながら洗えって言うのか?
「はぁっ、あぁっあぁっ、いきそっ……」
『もう?』
「だって、きもちぃ……よぉっ」
目を開けると、兄さんが片付けの手を止めて、画面の近くに寄っていた。
「にぃさん……っ」
『良いよ、出して』
「はっ、でるっでちゃうっ……!」
俺は目を閉じ、軽く仰け反りながら射精した。
べっとりとパンツに漏らしたような感覚がある。
それなのに気分は最高だった。
「はぁっ………あぁっ!」
スマホには、呆けている自分と、少しだけ微笑んでいる兄さんが映っていた。
「なかっ、ぬいても……いぃっ?」
エネマグラが挿入されたままでは、ずっと快感が続いてしまう。
『下脱いでみて』
兄さんに言われるままに、ズボンとパンツを脱ぐ。
『パンツどうなった?』
「い、いいたく、っない!」
こんな恥ずかしい事を言えるわけがない。
『それなら見せて』
それも恥ずかしいんだけど!
「んっ、あぁっはぁ、あぁっ!」
『見せるまで、抜かないで』
恥ずかしさで、スマホを持つ手に力が入る。
早くしないと母さん達も帰ってきてしまう。
スマホをベッドに置いて、パンツを広げてカメラに映す。
そこは濡れて、生地の色が濃くなっており、薄く白い物も付いている。
「ぬっ、ぬいても……いいっ?」
『良いよ。あ、でも最後にもう一度だけ入ってる所見たい』
パンツを置き、スマホを手に取って、少し上体を起こす。
スマホを見れば、エネマグラの入った穴がしっかりと映っている。
「まって、でそぅ……あっ、あぁんっ!」
見るんじゃなかった。
『じゃあイク所も見ておこうかな』
そうは言うけど、手はもうブレブレできっと何も映っていなかっただろう。
「やっ、やだっ!でるっでるぅ……はぁっ!」
ムスコが精液を出すと、俺は手を伸ばして直ぐにエネマグラを引き抜いた。
「はっ、はぁ……はぁっ……ん……はぁ」
下を向いていたスマホを持ち上げ、兄さんを見れば、やっぱり少しだけ楽しそうだった。
兄さんが楽しいのであれば、まぁ……今日の醜態も良かったと言える。
しばらく眺めていると、兄さんは何もなかったかのように、片付けを再開した。
淡白過ぎじゃないか?
ただ、俺にとっても都合がよく、兄さんがこっちを向いていないタイミングで、精液を拭き取った。
「汚したの、洗ってくる」
『うん。じゃあ、楽しんで』
楽しんで?これ以上俺に何しろっての?
兄さんはそう言うと、スマホに手を伸ばして通話終了を押した。
俺は直ぐにズボンとパンツを洗いに、替わりの服を身に付けて洗面台へ行く。
やっぱり、さっきまでしていた事が脳裏を過り、鏡を見ればその顔は赤くなっていた。
「家来て良いって、言ったよな……?」
兄さんとの会話を思い出し、それが何時何時になるかは分からないが、既に体の奥には、大きくて熱いモノを挿れたくて仕方がない。
俺は節操のない自分に大きなため息を吐き、濡れたズボンとパンツを洗濯機に投げ込んだ。
「来年度から受験だしな」
「いいや違うね。恋人と別れた?」
おい有松。俺はまだお前のこと許して無いんだからな!
「だから、恋人なんかいねぇって。勝手に妄想すんなよ」
「何だよ、じゃあセフレ?」
有松のそのセリフに、兄さんと俺の関係はセフレだったのかと妙に納得してしまった。
今日はもう学年末のテストも終わり、授業も消化試合となっている。
しかも、午前で終わりだ。
今は自習と言う名の自由時間中だ。
「マジでお前とイケメン兄貴ってそういう関係だったのかよ」
「おい、なんで兄さんとそんな関係にされてんだよ!」
こいつ、無駄に勘がいいの何なわけ?
「咲耶の兄貴を見る目は普通じゃなかっただろ」
「普通だよ……。むしろ、血は繋がってないんだから赤の他人だ」
なんとか俺誤魔化せているよな?
頬杖をついて、有松から目線を逸らした。
「血が繋がってないからこそ、セフレにもなれるだろ」
「何の根拠があって、兄さんと俺をセフレにしたがるわけ?」
「咲耶少し前に、兄貴が一人暮らしする話してて、その時期と元気なくなったタイミングが合ってんの」
よく覚えてんなこいつ。
なんと、兄さんの引っ越しは今週末だ。
俺も力仕事要員として駆り出される。
「まぁ新しいセフレを作るしか癒す術はない」
「違うって言ってんだろ」
有松は聞く耳を持っていないようだ。
「今日、昼飯持ってきてねぇよな?食いに行こうぜ」
突然話が変わったんだが。
「持ってきてねぇけど……突然だな」
「俺のおじさんがやってる店、紹介してやるよ」
紹介?
でもまぁ、家帰っても冷食ぐらいしかないし、遊んで帰るのも良いだろう。
「良いよ。有松が奢ってくれんの?」
「……おじさんにツケるよ」
有松に連れられて、駅の近くの路地裏に来た。
準備中の店が多い中、有松は地下へと続く階段を降り、少し重苦しい感じの扉を開けた。
おじさんの店って大丈夫な店か?
「おじさーん、こんにちは」
「良樹、久しぶりだな」
有松のおじさんは、ダンディと言うに相応しい身体つきだった。
捲った腕はなんとも言えないエロスを感じる。
店内は薄暗く、その雰囲気もおじさんに合っていた。
扉からすぐ近くにカウンター、奥の方には10組ぐらい座れるであろう机と椅子、ソファのセットがある。
有松がカウンターに座った為、俺もつられて隣に座る。
「おじさんに紹介したい友達がいてさ」
「何で俺に?」
「こちらの咲耶君に誰か紹介してほしくってさ」
待て、待てよ有松。
「有松まだ言ってんの?昼飯食べに来たんじゃないのかよ」
「もちろん昼飯も食べに来たよ」
そう言うと有松はメニュー表を俺に渡してきた。
「咲耶君の好きなタイプは男性?それとも両方?」
有松のおじさんのセリフに、俺はパッと顔を上げてしまい、この反応は不味かったと思った。
「大丈夫だよ。昼は普通のランチ営業だけど、夜はそういう店でさ」
どういう店だよ!
「恋人が欲しいとか思ってないんで!有松が勝手に言ってるだけで」
俺は隣の有松を親指で指す。
「正直になれって」
呆れたように言う有松は本当にウザかった。
もう奢りで飯が食えると割り切ろう。
「はぁ。じゃあ俺、ハンバーグランチでお願いします」
そう言って、メニュー表を有松おじさんに返す。
「はいよ」
「あ、俺は日替わりランチで!聞いてよおじさん!咲耶の兄貴めっちゃイケメンでさー」
有松はどうやら、兄さんと俺の話を止める気は無いらしかった。
『何かあったら相談乗るからね』
そう有松のおじさんには言われた。
確かに自分たちのことを知らない人になら、気兼ねなく相談できるのかも知れない。
俺は家に帰っても兄さんの事が頭から離れず、勉強にも集中できなかった。
そして何の進展もなく、時間だけが過ぎた。
兄さんの引っ越しの日だ。
家からは電車で1時間半ぐらいで、そこまで遠い距離ではない。
兄さんの新しい部屋は新築で、キッチンや風呂場は狭いがとても綺麗だった。
いかにも一人暮らしという感じだ。
俺は普段から運動するタイプではなく、机やら電化製品やら、色んなものを運び身体はガタガタだった。
だが、この運んだ荷物の中に、大人の玩具が含まれているかも知れないと思うと、興奮してしまう。
そしてその玩具は、今後別の人に使われるのかと思うと、残念にも思う。
いっそ俺にくれないかな。
兄さんにされた事を思い出しながらとか、全然出せる気がする。
荷物を全て運び終わり、引き上げる時になった。
「じゃあな、祐馬」
「元気でねー」
父さんと母さんが車から叫び、俺も何か言おうとしたけれど、何も言えずに手を振るだけにした。
車が発進し、ぼーっと外を眺める。
好きな人と一緒に住んでいるって、夢のような時間だったんだな。
既に俺は兄さんロスを感じ始めていた。
早くね?
家に帰って兄さんの部屋を覗けば、そこは綺麗に何も無かった。
部屋に戻ってベッドに寝転がり、前に撮った動画のサムネイルを見る。
だがこの動画には、玩具で遊ばれている俺しか映っていない。
それならば、やはり玩具を使うべきだろう?
もちろん、既に準備は整っている。
両親が夜ご飯の買い物に行っている最中に、さくっとやることをやろう。
枕の下に隠しておいた、バイブとローションを取り出す。
ローションを手に出して、後ろの穴を解せば、すぐにそこは疼き始める。
「んっ……はぁっ……」
軽く解し終え、バイブにもローションを塗って、責められた時を思い出しながら埋めていく。
やばい……。
動画を再生すれば、自分の声も入っているが、兄さんの声も入っている。
『酷くして欲しいんだろ?』
そう聞こえてきて、バイブを大きく動かす。
ムスコも扱きながら、兄さんにされている所を妄想すれば、簡単に射精できてしまう。
「んっ、ふっ……あっ、はぁっ……」
今の自分の声と、動画内の声、両方聞こえてくる。
両手とも速く動かし、腹の上に射精した。
「はぁ……」
ティッシュで腹やローションを拭き、ぼーっとする。
まぁ……この動画も無いよりはマシだったな。
もし次があれば、今度はもっと痕が残るような事を頼むのもアリかもしれない。
む、ムチとかってどうなんだろう?
流石にアブノーマル過ぎて、兄さんに引かれそうだ。
そんな妄想をしていると、突然スマホが鳴った。
音声通話を知らせる着信音で、画面の表示を見れば、兄さんからだった。
こ、これは間違い通話とか……?
今まで1度だってかかってきた事なんて無い!
どうしよう……。
間違いならすぐに切れるだろうが、その着信音は鳴り続けている。
これは出てみる、か?
下半身の身だしなみを何となく整えてから、通話に出る。
「もしもし?どうしたの?」
『咲耶。渡す物があるのを、忘れてたんだけど』
「俺に渡す物?」
『そう。俺の部屋のクローゼットの中にあるんだけど。今取りに行ける?』
「あ、うん。今自分の部屋だから」
俺は立ち上がって兄さんの部屋に行く。
『自分の部屋で何してたの?』
「えっ!いやいやいや、特に何も……」
何?本当に俺の部屋に監視カメラある?
『何焦ってんの?出るの遅かったから、訊いてみただけなんだけど』
「それはっ、間違い電話かと思って。今までかけてきたことなんて無いだろ」
何を焦っているんだ!正直に言えばいいだけなのに!
『そう。てっきりオナニーの邪魔をしたのかと思った』
その言葉に俺は足を止めてしまう。
次の言葉は冷静になってから発しなければ!
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『それ。使ってもいいし、使わなくてもいいよ』
今開けるべきか迷ったけど、気になるから開けてしまおう。
一度唾を飲み込んで開けてみる。
そこには俺の期待していた物と、予想外?でもないか、エネマグラと貞操帯が入っていた。
「兄さん……。なんでこれを?」
『咲耶に必要かと思って。好きに使っていいよ』
好きに使うって何?
貞操帯を自分で着けて外すって何?
『それか、今大丈夫ならエネマグラ、挿れてみて。どうせ1人で遊んでたんでしょ?』
うっ!
「い、いま?」
『今そこでズボン脱いで』
兄さんのその声に興奮してしまい、ズボンに手が掛かってしまう。
本当にするのか?
何時もなら兄さんに多少強引にされるが、今は完全に自分の意思で止められる。
それなのに、ズボンを脱ぎ、ボクサーパンツも片足抜いて、股を広げて床に座ってしまった。
スマホをスピーカー設定にしてから床に置き、後ろの穴にゆっくりとエネマグラを挿れた。
『出来た?』
「う、うん……」
『カメラオンにして』
まじ?
スマホを再び手に取って、カメラをオンにする。
「俺がカメラオンにするなら、兄さんもつけてよ」
そう言うと、暗かった画面が明るくなり、兄さんの部屋が映った。
スマホを机に置いてイヤホンマイクで話していたようだった。
そう、片付けの片手間だったのだ。
オンにしてなんて言うんじゃ無かった!
『挿れてる所見せて』
何だか複雑だが、カメラを下に向けて、エネマグラが挿入されている部分を晒す。
自分もその画面を見てしまい、ピクリとムスコが反応した。
『見られて興奮した?』
「ん、うん……」
『そのままズボン戻して、できるだけ我慢してみて』
「えっ……でも、今日は貞操帯着けてないし」
『着けずに、頑張って我慢して』
この人本気だ。
俺をAVにして片付けする気だ。
兄さんも相当変態だと思う。
「分かった……」
でもそんな兄さんの言う事を聞く俺も、同じように変態だろう。
俺はまた下半身の身だしなみを整えて、プラスチックの箱を片手に自分の部屋に戻る。
ベッドで仰向けになって、穴を意識しないように、兄さんが片付けをしている所を眺める事にした。
「部屋……どう?」
『広くは無いけど、綺麗だし良いよ』
一人暮らしって憧れるよな。
『今度来る?』
兄さんがカメラの方を向いて言った。
えっ!俺行っていいの?本当?
「う、うんっ」
カメラに映る自分の顔が目に入り、顔が真っ赤になった。
喜びすぎだろ!
行った時の事を考えてしまえば、当然興奮してしまう。
そのせいで中を少し締め付けてしまい、緩い前立腺の刺激をより感じてしまった。
「んっ……!」
『気持ちいい?』
「っはぁ、気持ちいい……」
そこからはあまり兄さんと話す余裕は無く、目を閉じてじっと快感を我慢することに専念した。
「んっ……んんっ!はぁっ」
『父さん達は?』
「いま?いない……っ」
『それなら、声我慢しないで』
そう言えば前回挿れた時も、俺が1人で気持ちよくなって、兄さんは別の事をしていたんだっけか。
それで腕を噛んでいたから、今そう言ったのだろう。
「でもっ!がまんするには、こえっださないほうが……」
少しでも感じていないように振る舞う事で、興奮する身体を抑える。
『そう?咲耶の我慢する声も良いけど、喘いでる声が聞きたい』
兄さん?こんな事言うなんて!反則だ!
絶対俺を揶揄っているとしか思えない!
俺がまた興奮して我慢できなくなるのを兄さんは知っているんだ!
「あぁっ、はっんぁっ、あっ……」
あぁもぅほら、声を我慢できなくなっただろ!
「にぃ、さん……せめて、ズボン……んぁっ、ぬぎたいっ」
『ダメ。そのまま出して』
非情!
後でズボンを洗う時、どんな気持ちで洗えば良いんだ?興奮しながら洗えって言うのか?
「はぁっ、あぁっあぁっ、いきそっ……」
『もう?』
「だって、きもちぃ……よぉっ」
目を開けると、兄さんが片付けの手を止めて、画面の近くに寄っていた。
「にぃさん……っ」
『良いよ、出して』
「はっ、でるっでちゃうっ……!」
俺は目を閉じ、軽く仰け反りながら射精した。
べっとりとパンツに漏らしたような感覚がある。
それなのに気分は最高だった。
「はぁっ………あぁっ!」
スマホには、呆けている自分と、少しだけ微笑んでいる兄さんが映っていた。
「なかっ、ぬいても……いぃっ?」
エネマグラが挿入されたままでは、ずっと快感が続いてしまう。
『下脱いでみて』
兄さんに言われるままに、ズボンとパンツを脱ぐ。
『パンツどうなった?』
「い、いいたく、っない!」
こんな恥ずかしい事を言えるわけがない。
『それなら見せて』
それも恥ずかしいんだけど!
「んっ、あぁっはぁ、あぁっ!」
『見せるまで、抜かないで』
恥ずかしさで、スマホを持つ手に力が入る。
早くしないと母さん達も帰ってきてしまう。
スマホをベッドに置いて、パンツを広げてカメラに映す。
そこは濡れて、生地の色が濃くなっており、薄く白い物も付いている。
「ぬっ、ぬいても……いいっ?」
『良いよ。あ、でも最後にもう一度だけ入ってる所見たい』
パンツを置き、スマホを手に取って、少し上体を起こす。
スマホを見れば、エネマグラの入った穴がしっかりと映っている。
「まって、でそぅ……あっ、あぁんっ!」
見るんじゃなかった。
『じゃあイク所も見ておこうかな』
そうは言うけど、手はもうブレブレできっと何も映っていなかっただろう。
「やっ、やだっ!でるっでるぅ……はぁっ!」
ムスコが精液を出すと、俺は手を伸ばして直ぐにエネマグラを引き抜いた。
「はっ、はぁ……はぁっ……ん……はぁ」
下を向いていたスマホを持ち上げ、兄さんを見れば、やっぱり少しだけ楽しそうだった。
兄さんが楽しいのであれば、まぁ……今日の醜態も良かったと言える。
しばらく眺めていると、兄さんは何もなかったかのように、片付けを再開した。
淡白過ぎじゃないか?
ただ、俺にとっても都合がよく、兄さんがこっちを向いていないタイミングで、精液を拭き取った。
「汚したの、洗ってくる」
『うん。じゃあ、楽しんで』
楽しんで?これ以上俺に何しろっての?
兄さんはそう言うと、スマホに手を伸ばして通話終了を押した。
俺は直ぐにズボンとパンツを洗いに、替わりの服を身に付けて洗面台へ行く。
やっぱり、さっきまでしていた事が脳裏を過り、鏡を見ればその顔は赤くなっていた。
「家来て良いって、言ったよな……?」
兄さんとの会話を思い出し、それが何時何時になるかは分からないが、既に体の奥には、大きくて熱いモノを挿れたくて仕方がない。
俺は節操のない自分に大きなため息を吐き、濡れたズボンとパンツを洗濯機に投げ込んだ。
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漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
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