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始まりの舞踏会①
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気が付いたら、僕高野蒼衣は見知らぬ天井を見ていた。
「……へ?」
思わず間抜けな言葉が零れた。のっそり起き上がり周りを見回す。ふかふかのベッドにテーブル、西洋風に飾られた部屋には見たこともないような高そうな調度品の数々が配置されていた。
「な、何此処……」
呆然と呟くと、
「気付いた?」
ひょこりと、死角にいたのだろう少年が現れた。
「うわ⁉」
ぎょっと驚く。ど、何処にいたの⁉
「驚かせた?」
シュン、と悲し気な表情をする黒髪の少年。白い肌に紅の瞳、艶やかな射干玉の髪と存在全てが男の自分から見ても見惚れる程に美しい少年が困った様に微笑を浮かべて此方を見ていた。
「な、何……君……」
ドキドキする胸を抑えて問いかける。なんだ、この美少年は⁉ こんな子、知らないぞ⁉
「俺は白兎」
はくと?
「白い兎と書いて『白兎』。宜しくね、蒼依」
「そ、そう……宜しく……ってなんで僕の名前!」
名乗っていないんですが、こっちは!
「俺は知っているよ。蒼依のこと。蒼依は俺のことを知らないだろうけど」
なんか怖いこと言っている。ストーカーですか?
「な、なんで僕のこと知っているの?」
ドキドキ。これで「ストーカーだから」とか言われたら……然るべき所に通報せねば。
「んー……ごめん。それは内緒なの!」
しぃー、と人差し指を立てて唇に当てる白兎。名乗ったのに、そこは明かさないのか!
「な、内緒って……」
犯罪? 犯罪の香りがするんだけども?
「さ。それよりも蒼依! 時間だよ!」
「へ?」
じ、時間? 何の?
「じ……時間……って何? というか、何処ここ?」
僕の問いに白兎は笑って言いのけた。
「此処はお城! もうすぐ舞踏会の時間さ!」
「………………はい?」
なんて?
「現にほら! 僕も君もタキシードを着ているでしょう?」
「え? あ⁉」
慌てて自分の服を確認すれば、確かに何故だか全然見覚えのない真っ白なタキシードを着ていた。な、何故⁉
混乱する僕に、白兎は笑って一言。
「さ、行こう蒼依!」
そう言うと白兎は勢いよく部屋を飛び出し、慌てて自分もベッドから跳ね起きてその後を追いかけた。
◇ ◇ ◇
部屋から一歩外に出ると、薄暗い廊下でした。
「お、おお……なんか出そう……」
高価そうな絨毯の敷かれた廊下を歩いて行く。部屋の反対側に均等に備え付けられた窓から空を見上げれば、真っ暗な夜の帳に宝石のような輝きを持つ星々が覗いていた。
豪奢な見た目なのに、天井の灯りは一切点いておらず、何処か寂し気な雰囲気が立ち込めていた。
「こっちこっち」
こいこい、と先頭を行く白兎の手招き。怪しいけど全く見覚えのない光源に乏しい建物の中を案内無しで歩くのは怖すぎる。暫くはおとなしく案内に従うしかないか。
「い、今行くから……」
ひょこひょこ先を行く白兎の後を追いかける。なんか動物っぽい奴だな……。後……なんだろう。こいつのこと知っているような、懐かしいような……不思議な感じが……うーむ?
頭をひねりながら絨毯の敷かれた道を行き、これまた高価そうな調度品がいくつも飾られた廊下を通り過ぎて行く。薄暗く見えにくいが、窓からの光のおかげで歩くくらいなら十分な光量が得られていた。
時折階段を降りたり昇ったりしていくと、
「ここだよ」
「んあ?」
重そうな両開きの大扉が眼前にあった。
「うん、間に会った。良かった良かった」
「え……と」
何なの? 舞踏会って何?
困惑する僕に、白兎は笑顔で僕に手を差し出す。
「さ、蒼依! 俺の手を掴んで!」
「う……うん……」
ぐいぐい来る白兎。しかし元々押しに弱い僕は白兎の手を握る。ああ⁉ 流されている⁉ これでいいのか自分⁉
しかし僕の葛藤を余所に、白兎は笑うと掴んでいないもう片方の手で扉を押し開けた。
と、
「う、わあ……」
開かれた先、目の前の光景についさっきまで抱いていた不信感も忘れて思わず声を上げて感嘆してしまう。
巨大なアーチ状のガラスドア。そのガラス窓から差し込む月明かりが煌々と会場内を照らし出す。
黒兎を模した仮面を被った黒のスーツ姿の人々の姿。彼等は……給仕だろうか? 目元を完全に覆い隠す仮面のせいで表情までは分からない。
周りに目を配れば、同じように白いタキシードやドレス姿の人々が幾人もいた。彼等に共通することは、給仕らしき人物達のような仮面を被っておらず自分達と同じで素顔を晒しているということ。そして同じ真っ白な衣服を着ているということだけだ。
「蒼依」
呆然と周りに目を配っていたら、白兎が僕の名前を読んでくれて我に返る。
「ささ、舞踏会の時間だよ! 俺と踊って!」
「……は?」
何言ってるのこの子?
思わずまじまじと不審者を見る目で白兎を見る。いや元々不審者か。
「いいからいいから! 俺と踊ろう!」
しかし白兎は笑って舞踏に誘う。うーむ、なんだろう。こいつの笑顔を見ているとなんか思い出しそうな……。
「あ」
思い出そうとあれこれ考えていると、唐突に閃いた。そっかこいつ……。
「君、なんか知っているような感じがすると思ったらそっか。
飼っていた兎に似ているんだ」
「兎」
ぴくりと、白兎が反応して同じ言葉を紡いだ。
「そう、兎。やー……そっか。名前や動きの通り兎に似ているんだ。そっかそっか。
僕家でも兎を飼っていたことがあって、その仕草とか目の向け方とか……あと紅い瞳とか兎っぽいんだ。納得した」
うちで飼っていた兎、アルビノで紅の瞳だったんだよねー。白兎の動物っぽい仕草も合わさって、なんか兎を連想したんだな。そっかそっか、納得納得。
「……そっか。兎か」
「うん、兎」
あれ? 兎って言われて嫌だったのかな? なんだかいきなり能面見たく無表情になる白兎。しかし怒っている風ではなく、なんだか戸惑っているのを無理矢理押し隠そうとしているよう。
「……蒼依は、兎は好き?」
「え? うん……好き、かだよ。家で飼っていたくらいだもん」
「………………そっか」
にっこり。急に笑顔に戻る白兎。なんだこいつ?
「よし! じゃあ踊ろう!」
「何故!」
意味が分からない!
しかし僕のツッコミは何処へやら、すっかり白兎は踊る気満々。
「ねー? イイでしょー? 踊ろうよー」
「う、うう……!」
キュルキュルとした瞳でこっちを見て来る白兎。く、兎っぽいと言った途端に兎っぽい表情をして来たな! そ、その顔は……反則だろ!
「く……! し、仕方ないな……」
「本当⁉ やったぁ!」
しぶしぶ了承した途端に万歳する白兎。現金な奴め!
「ふふ……さ、蒼依?」
ぐぬぬとしてやられた感で唸る僕に、白兎が手を差し出す。
「俺と踊って? 蒼依……」
「……?」
どこか泣きそうな表情の白兎。その手を僕は戸惑いながらも取って……そのままダンスホールへと引っ張られていった。
「……へ?」
思わず間抜けな言葉が零れた。のっそり起き上がり周りを見回す。ふかふかのベッドにテーブル、西洋風に飾られた部屋には見たこともないような高そうな調度品の数々が配置されていた。
「な、何此処……」
呆然と呟くと、
「気付いた?」
ひょこりと、死角にいたのだろう少年が現れた。
「うわ⁉」
ぎょっと驚く。ど、何処にいたの⁉
「驚かせた?」
シュン、と悲し気な表情をする黒髪の少年。白い肌に紅の瞳、艶やかな射干玉の髪と存在全てが男の自分から見ても見惚れる程に美しい少年が困った様に微笑を浮かべて此方を見ていた。
「な、何……君……」
ドキドキする胸を抑えて問いかける。なんだ、この美少年は⁉ こんな子、知らないぞ⁉
「俺は白兎」
はくと?
「白い兎と書いて『白兎』。宜しくね、蒼依」
「そ、そう……宜しく……ってなんで僕の名前!」
名乗っていないんですが、こっちは!
「俺は知っているよ。蒼依のこと。蒼依は俺のことを知らないだろうけど」
なんか怖いこと言っている。ストーカーですか?
「な、なんで僕のこと知っているの?」
ドキドキ。これで「ストーカーだから」とか言われたら……然るべき所に通報せねば。
「んー……ごめん。それは内緒なの!」
しぃー、と人差し指を立てて唇に当てる白兎。名乗ったのに、そこは明かさないのか!
「な、内緒って……」
犯罪? 犯罪の香りがするんだけども?
「さ。それよりも蒼依! 時間だよ!」
「へ?」
じ、時間? 何の?
「じ……時間……って何? というか、何処ここ?」
僕の問いに白兎は笑って言いのけた。
「此処はお城! もうすぐ舞踏会の時間さ!」
「………………はい?」
なんて?
「現にほら! 僕も君もタキシードを着ているでしょう?」
「え? あ⁉」
慌てて自分の服を確認すれば、確かに何故だか全然見覚えのない真っ白なタキシードを着ていた。な、何故⁉
混乱する僕に、白兎は笑って一言。
「さ、行こう蒼依!」
そう言うと白兎は勢いよく部屋を飛び出し、慌てて自分もベッドから跳ね起きてその後を追いかけた。
◇ ◇ ◇
部屋から一歩外に出ると、薄暗い廊下でした。
「お、おお……なんか出そう……」
高価そうな絨毯の敷かれた廊下を歩いて行く。部屋の反対側に均等に備え付けられた窓から空を見上げれば、真っ暗な夜の帳に宝石のような輝きを持つ星々が覗いていた。
豪奢な見た目なのに、天井の灯りは一切点いておらず、何処か寂し気な雰囲気が立ち込めていた。
「こっちこっち」
こいこい、と先頭を行く白兎の手招き。怪しいけど全く見覚えのない光源に乏しい建物の中を案内無しで歩くのは怖すぎる。暫くはおとなしく案内に従うしかないか。
「い、今行くから……」
ひょこひょこ先を行く白兎の後を追いかける。なんか動物っぽい奴だな……。後……なんだろう。こいつのこと知っているような、懐かしいような……不思議な感じが……うーむ?
頭をひねりながら絨毯の敷かれた道を行き、これまた高価そうな調度品がいくつも飾られた廊下を通り過ぎて行く。薄暗く見えにくいが、窓からの光のおかげで歩くくらいなら十分な光量が得られていた。
時折階段を降りたり昇ったりしていくと、
「ここだよ」
「んあ?」
重そうな両開きの大扉が眼前にあった。
「うん、間に会った。良かった良かった」
「え……と」
何なの? 舞踏会って何?
困惑する僕に、白兎は笑顔で僕に手を差し出す。
「さ、蒼依! 俺の手を掴んで!」
「う……うん……」
ぐいぐい来る白兎。しかし元々押しに弱い僕は白兎の手を握る。ああ⁉ 流されている⁉ これでいいのか自分⁉
しかし僕の葛藤を余所に、白兎は笑うと掴んでいないもう片方の手で扉を押し開けた。
と、
「う、わあ……」
開かれた先、目の前の光景についさっきまで抱いていた不信感も忘れて思わず声を上げて感嘆してしまう。
巨大なアーチ状のガラスドア。そのガラス窓から差し込む月明かりが煌々と会場内を照らし出す。
黒兎を模した仮面を被った黒のスーツ姿の人々の姿。彼等は……給仕だろうか? 目元を完全に覆い隠す仮面のせいで表情までは分からない。
周りに目を配れば、同じように白いタキシードやドレス姿の人々が幾人もいた。彼等に共通することは、給仕らしき人物達のような仮面を被っておらず自分達と同じで素顔を晒しているということ。そして同じ真っ白な衣服を着ているということだけだ。
「蒼依」
呆然と周りに目を配っていたら、白兎が僕の名前を読んでくれて我に返る。
「ささ、舞踏会の時間だよ! 俺と踊って!」
「……は?」
何言ってるのこの子?
思わずまじまじと不審者を見る目で白兎を見る。いや元々不審者か。
「いいからいいから! 俺と踊ろう!」
しかし白兎は笑って舞踏に誘う。うーむ、なんだろう。こいつの笑顔を見ているとなんか思い出しそうな……。
「あ」
思い出そうとあれこれ考えていると、唐突に閃いた。そっかこいつ……。
「君、なんか知っているような感じがすると思ったらそっか。
飼っていた兎に似ているんだ」
「兎」
ぴくりと、白兎が反応して同じ言葉を紡いだ。
「そう、兎。やー……そっか。名前や動きの通り兎に似ているんだ。そっかそっか。
僕家でも兎を飼っていたことがあって、その仕草とか目の向け方とか……あと紅い瞳とか兎っぽいんだ。納得した」
うちで飼っていた兎、アルビノで紅の瞳だったんだよねー。白兎の動物っぽい仕草も合わさって、なんか兎を連想したんだな。そっかそっか、納得納得。
「……そっか。兎か」
「うん、兎」
あれ? 兎って言われて嫌だったのかな? なんだかいきなり能面見たく無表情になる白兎。しかし怒っている風ではなく、なんだか戸惑っているのを無理矢理押し隠そうとしているよう。
「……蒼依は、兎は好き?」
「え? うん……好き、かだよ。家で飼っていたくらいだもん」
「………………そっか」
にっこり。急に笑顔に戻る白兎。なんだこいつ?
「よし! じゃあ踊ろう!」
「何故!」
意味が分からない!
しかし僕のツッコミは何処へやら、すっかり白兎は踊る気満々。
「ねー? イイでしょー? 踊ろうよー」
「う、うう……!」
キュルキュルとした瞳でこっちを見て来る白兎。く、兎っぽいと言った途端に兎っぽい表情をして来たな! そ、その顔は……反則だろ!
「く……! し、仕方ないな……」
「本当⁉ やったぁ!」
しぶしぶ了承した途端に万歳する白兎。現金な奴め!
「ふふ……さ、蒼依?」
ぐぬぬとしてやられた感で唸る僕に、白兎が手を差し出す。
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