6 / 105
第1章 真実
第5話 味方の助け船
しおりを挟む
★◇◆◇◆◇◆◇
「……危ないところでしたね。ああ、安心してください。私はあなたの味方です」
壁穴が閉じられると、もう何も見えない。
そんな暗闇の中で、声だけが聞こえる。
どうやら、若い男性らしい。
この人は、いったいだれなんだろう……
ぼくの味方……?
信じてもいいんだろうか。
ターメリックが頭に疑問符を載せている間にも、声の主は暗闇の中でごそごそと動いている。
「ちょっと待ってくださいね……確か、ここをこうして……」
少しカビ臭い空間に、ガタンガタンとまるで引越しでもしているかのような忙しない音が響く。
宮殿の廊下側からは、兵士や剣士たちの、獲物を見失って戸惑う声が小さく聞こえていた。
彼らは、この場所のことを知らないんだ……
それじゃあやっぱり、この人のことは信じてもいいみたいだな。
ターメリックが姿の見えない味方に信頼を寄せ始めた、そのとき。
「……よし、開いた。ターメリックさん、どうぞ。ここから外へ出られますよ」
壁の軋む音が暗闇に響いて、うっすらと光が差し込んできた。
扉が重たいせいだろう、最初はゆっくりと明るくなっていった空間だったが、次の瞬間には目の前に光が弾けていた。
「……」
眩しい……っ!
ターメリックは固く目を閉じた。
目からの情報がなくなったおかげで、耳が鋭敏になったのかもしれない。
遠くから、微かに音が聞こえてきた。
これは……
「波の音……?」
目を開けた先で、真っ白だった世界が徐々に色づき始めた。
午前中の明るい太陽が照らすのは、透き通った美しい海と、キラキラと輝くやわらかな砂浜だった。
ここは、スパイス帝国の宮殿裏に広がる浜辺。
その名も……
「朝日の浜辺ですよ、ターメリックさん。宮殿内からここへ出られる抜け道は、今のところ私しか知りませんから、時間稼ぎぐらいにはなるかと思います」
宮殿の裏は、モンド大陸の東岸。
そこに広がる広大な浜辺は、朝日の浜辺と呼ばれている。
日の光が差し込んできたおかげで壁穴の中が明るくなり、ターメリックはようやく「味方」の姿を見ることができた。
なんと彼は、兵士団の制服を着た兵士だった。
「申し訳ありません、ターメリックさん。盗み聞きするつもりはなかったのですが……サフラン外交官とのお話は、すべて地下牢の入り口で聞かせていただきました。この先の岩陰に小船がつないであります。食料なども詰め込んでありますから、使ってください」
味方だと名乗った兵士は、これから重大な任務を遂行しなければいけないターメリックよりも、自分の使命に意気込んでいるようだった。
どうしてそこまでぼくのことを……?
というか、この人兵士だよね?
兵士も剣士も、ぼく以外はみんなカイエンの命令に従って動いているんじゃなかったっけ?
ターメリックの頭の中を、光の速さで疑問が駆け巡る。
何から尋ねるべきか散々迷った結果、口をついて出たのが、
「えっと……あなたは、カイエンの手下ではないのですか……?」
そんな、少し失礼にも聞こえる質問だった。
それでも兵士は嫌な顔ひとつせず、困った顔のターメリックに首を振ってみせた。
「いえいえ、違うんですよ。兵士団の中には、私と同じようにカイエンに反発する者もいるのです。ほかの兵士たちは城下町に潜伏していますよ」
「へぇ……あ、あなたは?」
「私はいつもどおり、門前で仕事をしていましたよ。様子を見に行ったところ、ターメリックさんを助けることになりました」
ん……?
門前で仕事……?
「……あっ!」
この人は……!
目を丸くするターメリックに、兵士は困ったように笑った。
「なんだ、てっきり気づいていらっしゃるものと思っていましたよ」
「あはは……ごめんなさい」
いやいや、気がつけないですよ!
だって、声を聞くのも初めてだったんですから!
……と、声には出さないけれど言い訳するターメリックである。
いつも門前で黙って立っているだけだった兵士は、こうして見るとターメリックとさほど年齢は変わらないようだ。
思ったよりも低い声なんだなぁと、能天気なターメリックは自分の置かれた状況も忘れて、そんなことを考えていた。
「今朝いただいた、たまごサンド……とても美味しかったです。ご馳走様でした」
「あ、喜んでもらえて良かったです!」
「もしかして、ターメリックさんの手作りですか?」
「えっと、あれは……」
この機会にパン屋さんの常連客を増やそうと、細かく説明しようとしたターメリックだったが、壁の向こうから隠し扉を探すように叩く音が聞こえてきて口をつぐんだ。
……ここが見つかるのも時間の問題だろう。
不安で顔が引き攣る。
そんなターメリックに、兵士は穏やかな、それでいて決意に満ちた声をかけてくれた。
「ターメリックさん、この国のことは我々におまかせください。世界を巻き込む戦争など、たとえどんな理由があろうと起こしては……起きてはいけないんです」
「……」
この兵士もターメリックと同じように、戦争を経験したことはないはずだ。
それでも、どれほど悲惨なものかは知っている。
何より悲惨なことは、犠牲となるのが常に弱い立場の者たちであるということも……
戦争を始めるのは簡単だが、終わらせるのは難しいということも……
だからこそ、始めさせてはいけない。
ここで食い止めなければならない。
その思いは、神話を信じきれていないクリスタン教徒だろうと、皇帝陛下を神と崇めるスパイス帝国の兵士だろうと変わらない。
「さあ、ターメリックさん。早くクリスタニアへ向かってください」
兵士に送り出されるまま、ターメリックは壁穴から外へと踏み出した。
カラリと晴れ渡った空の下、暖かな南風が黄色の髪を揺らして吹き抜けていく。
振り向いた先で壁穴を閉じようとしていた兵士に、ターメリックはどうしても伝えたいことがあって口を開いていた。
「あの……今朝のたまごサンドのお礼なら、パン屋のおかみさんのローズマリーさんという人に言ってあげてください。きっと喜んでくれます」
その一言に兵士は微笑んで頷くと、静かに壁穴を閉じた。
外側から見ると壁に継ぎ目は見当たらず、ターメリックにはもう、どこがどう開くのかわからなかった。
遠くから聞こえる波の音、鼻に抜ける潮の香り……
真上へ昇り切ろうとする太陽が、砂浜を行くターメリックを照らしていた。
柔らかな砂浜は、踏みしめると足が埋まり、思ったより体力を取られてしまう。
鉱山のあるスパイス帝国に、唯一ありのままの自然が残っている場所。
それがモンド大陸の最東端、朝日の浜辺である。
特に観光名所というわけではないため、気持ちの良い天気ではあるが人影は見えない。
「……」
ターメリックは、黙々と遠くに見える小さな岩陰へと歩いていった。
沿岸を行く海路であれば、大陸の最西端クリスタニアへは数週間で辿り着けるといわれている。
ターメリックはこれからの航路を想定し、停泊させてくれそうな国を考えていた。
しかし……
クリスタン神話の知識もなければ他国の知識もないターメリックである。
残念ながら、隣国の名前すら定かではない。
……まあ、いいか。
とにかく急ごう。
息が切れ始めたターメリックだったが、岩陰から見えてきた小船に気持ちが昂り、駆け足になった。
駆け寄った先にあった小船は、小船といっても、男性がふたり乗っても余裕のある大きさだ。
あたりを見回してみる。
風向きも風速も文句なし。
これなら大丈夫。
ほっとして小船に手をかけた、そのとき……
岩陰から影が飛び出し、目にも留まらぬ速さでターメリックに斬りかかってきた。
つづく
「……危ないところでしたね。ああ、安心してください。私はあなたの味方です」
壁穴が閉じられると、もう何も見えない。
そんな暗闇の中で、声だけが聞こえる。
どうやら、若い男性らしい。
この人は、いったいだれなんだろう……
ぼくの味方……?
信じてもいいんだろうか。
ターメリックが頭に疑問符を載せている間にも、声の主は暗闇の中でごそごそと動いている。
「ちょっと待ってくださいね……確か、ここをこうして……」
少しカビ臭い空間に、ガタンガタンとまるで引越しでもしているかのような忙しない音が響く。
宮殿の廊下側からは、兵士や剣士たちの、獲物を見失って戸惑う声が小さく聞こえていた。
彼らは、この場所のことを知らないんだ……
それじゃあやっぱり、この人のことは信じてもいいみたいだな。
ターメリックが姿の見えない味方に信頼を寄せ始めた、そのとき。
「……よし、開いた。ターメリックさん、どうぞ。ここから外へ出られますよ」
壁の軋む音が暗闇に響いて、うっすらと光が差し込んできた。
扉が重たいせいだろう、最初はゆっくりと明るくなっていった空間だったが、次の瞬間には目の前に光が弾けていた。
「……」
眩しい……っ!
ターメリックは固く目を閉じた。
目からの情報がなくなったおかげで、耳が鋭敏になったのかもしれない。
遠くから、微かに音が聞こえてきた。
これは……
「波の音……?」
目を開けた先で、真っ白だった世界が徐々に色づき始めた。
午前中の明るい太陽が照らすのは、透き通った美しい海と、キラキラと輝くやわらかな砂浜だった。
ここは、スパイス帝国の宮殿裏に広がる浜辺。
その名も……
「朝日の浜辺ですよ、ターメリックさん。宮殿内からここへ出られる抜け道は、今のところ私しか知りませんから、時間稼ぎぐらいにはなるかと思います」
宮殿の裏は、モンド大陸の東岸。
そこに広がる広大な浜辺は、朝日の浜辺と呼ばれている。
日の光が差し込んできたおかげで壁穴の中が明るくなり、ターメリックはようやく「味方」の姿を見ることができた。
なんと彼は、兵士団の制服を着た兵士だった。
「申し訳ありません、ターメリックさん。盗み聞きするつもりはなかったのですが……サフラン外交官とのお話は、すべて地下牢の入り口で聞かせていただきました。この先の岩陰に小船がつないであります。食料なども詰め込んでありますから、使ってください」
味方だと名乗った兵士は、これから重大な任務を遂行しなければいけないターメリックよりも、自分の使命に意気込んでいるようだった。
どうしてそこまでぼくのことを……?
というか、この人兵士だよね?
兵士も剣士も、ぼく以外はみんなカイエンの命令に従って動いているんじゃなかったっけ?
ターメリックの頭の中を、光の速さで疑問が駆け巡る。
何から尋ねるべきか散々迷った結果、口をついて出たのが、
「えっと……あなたは、カイエンの手下ではないのですか……?」
そんな、少し失礼にも聞こえる質問だった。
それでも兵士は嫌な顔ひとつせず、困った顔のターメリックに首を振ってみせた。
「いえいえ、違うんですよ。兵士団の中には、私と同じようにカイエンに反発する者もいるのです。ほかの兵士たちは城下町に潜伏していますよ」
「へぇ……あ、あなたは?」
「私はいつもどおり、門前で仕事をしていましたよ。様子を見に行ったところ、ターメリックさんを助けることになりました」
ん……?
門前で仕事……?
「……あっ!」
この人は……!
目を丸くするターメリックに、兵士は困ったように笑った。
「なんだ、てっきり気づいていらっしゃるものと思っていましたよ」
「あはは……ごめんなさい」
いやいや、気がつけないですよ!
だって、声を聞くのも初めてだったんですから!
……と、声には出さないけれど言い訳するターメリックである。
いつも門前で黙って立っているだけだった兵士は、こうして見るとターメリックとさほど年齢は変わらないようだ。
思ったよりも低い声なんだなぁと、能天気なターメリックは自分の置かれた状況も忘れて、そんなことを考えていた。
「今朝いただいた、たまごサンド……とても美味しかったです。ご馳走様でした」
「あ、喜んでもらえて良かったです!」
「もしかして、ターメリックさんの手作りですか?」
「えっと、あれは……」
この機会にパン屋さんの常連客を増やそうと、細かく説明しようとしたターメリックだったが、壁の向こうから隠し扉を探すように叩く音が聞こえてきて口をつぐんだ。
……ここが見つかるのも時間の問題だろう。
不安で顔が引き攣る。
そんなターメリックに、兵士は穏やかな、それでいて決意に満ちた声をかけてくれた。
「ターメリックさん、この国のことは我々におまかせください。世界を巻き込む戦争など、たとえどんな理由があろうと起こしては……起きてはいけないんです」
「……」
この兵士もターメリックと同じように、戦争を経験したことはないはずだ。
それでも、どれほど悲惨なものかは知っている。
何より悲惨なことは、犠牲となるのが常に弱い立場の者たちであるということも……
戦争を始めるのは簡単だが、終わらせるのは難しいということも……
だからこそ、始めさせてはいけない。
ここで食い止めなければならない。
その思いは、神話を信じきれていないクリスタン教徒だろうと、皇帝陛下を神と崇めるスパイス帝国の兵士だろうと変わらない。
「さあ、ターメリックさん。早くクリスタニアへ向かってください」
兵士に送り出されるまま、ターメリックは壁穴から外へと踏み出した。
カラリと晴れ渡った空の下、暖かな南風が黄色の髪を揺らして吹き抜けていく。
振り向いた先で壁穴を閉じようとしていた兵士に、ターメリックはどうしても伝えたいことがあって口を開いていた。
「あの……今朝のたまごサンドのお礼なら、パン屋のおかみさんのローズマリーさんという人に言ってあげてください。きっと喜んでくれます」
その一言に兵士は微笑んで頷くと、静かに壁穴を閉じた。
外側から見ると壁に継ぎ目は見当たらず、ターメリックにはもう、どこがどう開くのかわからなかった。
遠くから聞こえる波の音、鼻に抜ける潮の香り……
真上へ昇り切ろうとする太陽が、砂浜を行くターメリックを照らしていた。
柔らかな砂浜は、踏みしめると足が埋まり、思ったより体力を取られてしまう。
鉱山のあるスパイス帝国に、唯一ありのままの自然が残っている場所。
それがモンド大陸の最東端、朝日の浜辺である。
特に観光名所というわけではないため、気持ちの良い天気ではあるが人影は見えない。
「……」
ターメリックは、黙々と遠くに見える小さな岩陰へと歩いていった。
沿岸を行く海路であれば、大陸の最西端クリスタニアへは数週間で辿り着けるといわれている。
ターメリックはこれからの航路を想定し、停泊させてくれそうな国を考えていた。
しかし……
クリスタン神話の知識もなければ他国の知識もないターメリックである。
残念ながら、隣国の名前すら定かではない。
……まあ、いいか。
とにかく急ごう。
息が切れ始めたターメリックだったが、岩陰から見えてきた小船に気持ちが昂り、駆け足になった。
駆け寄った先にあった小船は、小船といっても、男性がふたり乗っても余裕のある大きさだ。
あたりを見回してみる。
風向きも風速も文句なし。
これなら大丈夫。
ほっとして小船に手をかけた、そのとき……
岩陰から影が飛び出し、目にも留まらぬ速さでターメリックに斬りかかってきた。
つづく
0
あなたにおすすめの小説
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ
よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。
剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。
しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。
それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。
「期待外れだ」
「国の恥晒しめ」
掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。 だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。
『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』
彼だけが気づいた真実。
それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。
これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。
【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる