82 / 105
第6章 希望
第1話 公国豪商の次男
しおりを挟む
◆◇◆◇◆ ◆◇
マスカーチ公国は大国ヌフ=ブラゾン王国の属国であり、23代目マスカーチ公主が治める大陸唯一の公国である。
しかしその実態は、公国内の力を持った豪商が分割統治する自治領のようなものであった。
その中でも、ピケノ=オエスシィ家は、2番目に力を持つ豪商の家であった。
扱う商品は、主に武器や防具。
平和が訪れて久しい昨今では、もっぱら金持ちの道楽として売買されているものばかりである。
……そして、その剣は店の中でもひときわ目立つ場所に飾られていた。
鞘には茨と王冠の銀細工が施され、柄の部分には深く穏やかに輝くエメラルドが埋め込まれている。
見るからに高価な品であり、購入したいと申し出る客人は後を絶たなかったが、実際に買い上げた者はいなかった。
なぜなら……
その剣は、だれにも抜くことができなかったからである。
古い剣で、中が錆びついてしまったのか?
それとも、だれかが故意に接着したのか?
はたまた、抜けなくてよい装飾品なのか?
剣が抜けない理由を知らない富豪たちには、ただの不思議な剣でしかなかった。
しかし、敬虔なクリスタン教徒にとっては、それは当たり前のことであった。
この剣が抜けないうちは、世の中安泰なのです。
ピケノ=オエスシィ家先代当主ジョアキム・ピケノ=オエスシィは、クリスタン教徒ではない客人にこの剣が抜けない理由を聞かれるたび、そう答えていた。
それで納得して帰る客もいたが、それならこんなところに飾っておかないでしまっておけと怒鳴り散らして帰る客もいた。
最初から売るつもりもない剣を、店頭に並べている……
それは、幼い頃のノウェムにとっても不思議なことだった。
『父さん、どうしてこの剣を並べておくの? 大事なものなら、店奥にしまえばいいのに』
普段はろくに会話もしない、そりの合わない父に聞くしかなかったのは、年の離れた兄が2代目当主となることが決まり、忙しくなってきたため。
自分の店を継ぐ者が正式に決定し、時間に余裕ができたジョアキムは、いつもなら「仕事の邪魔をするな」と一喝するところだというのに、この質問には機嫌良く答えてくれたのだった。
いや、機嫌良くというよりは……
『この剣はな、アゴスティーノ。いつか必ず現れる持ち主に、とんっっでもない高値で売りつけるために置いてあるのさ。この世界の平和のために、絶対に必要なものだからな。こちらがどれだけ高値をつけようと、向こうは言い値で買うしかないってわけよ!』
なはははは、とジョアキムは決して客には見せない顔で高笑いした。
幼かったノウェムは、毎日店の手伝いに追われて、クリスタン神話を熟読している暇などなかったため、剣に関する詳しい事情は知らなかった。
だが、父のこの顔を見れば、何かよからぬことを企んでいることは一目瞭然である。
ノウェムは、いずれ必ずこの剣を購入しなければならない人物に、心の底から同情した。
……まさか、その人物がだれあろう自分自身だなんて、あの頃は夢にも思わなかった。
さて、困った……
商売上手な父から、いったいどうやって安値で売ってもらえばいいのだろう……
今のノウェムには、店先に飾られた希望の剣を、父の言い値で購入する稼ぎなど、これっぽっちもなかった。
◆◇◆◇◆ ◆◇
家を出ると決めたあの日、何がなんでも持って出てくればよかった。
そうすれば、今になって気まずい里帰りなんてしなくてすんだのになぁ……
重いため息が地面に吸い込まれていく。
軽い荷台を引きながら、ノウェムは空を仰いだ。
抜けるような青い晴天の中を、一羽のカモメが旋回している。
ああ、懐かしいな。
帰ってきたって感じがする。
……本当は、帰ってきたくなかったけどな。
ヌフ=ブラゾン王国を出発して3日目の午後。
伝説の剣に選ばれし者たちは、小国マスカーチ公国を目指して、内海沿いの道を南下していた。
道の右側は緩やかな崖になっていて、足元を見下ろせば群青色の大海原が広がっている。
一行の先頭は荷台を引くノウェムなので、前方の港に停泊している小型船舶もよく見えた。
長い道のりだったが、もうすぐ到着である。
と、そのとき。
「……ん?」
ノウェムの隣を歩いていたフィオが足を止め、手庇で崖下の海を凝視していた。
その顔には「とんでもないものを目撃してしまった」と書いてある。
荷台に腰掛けていたレードル姫が「どうしたの?」と尋ねると、フィオは口をパクパクさせながら大海原を指さした。
「あ、あの……あれです! レードル姫様なら、はっきり見えるかも……」
「……あら? もしかして、人が歩いている……?」
「えええっ!? ぼくも見たいです! どこですか!?」
「ターメリック、あまり騒ぐと海に落ちるぞ」
崖下に身を乗り出したターメリックを、クィントゥムが杖で制している。
普段は感情を表に出さないクランですら、荷台に腰掛けたままだが、視線は海上に釘付けのようだ。
……ふふっ、みんな驚いてるな。
たったひとり、仲間たちが何を見ているのかわかっているノウェムは、彼らの反応にほくそ笑んでいた。
水平線の向こうに、人影が見える。
それが、だんだんと崖下に近づいてくる。
……海の上を、だれかが歩いてくる。
「や、やっぱり、あれって人ですよね? あたしの見間違いじゃないですよね??」
最初に目撃したフィオが、仲間たちの顔を忙しなく見回している。
仲間たちもまた、こくこくと頷いていた。
しかし、フィオと目が合ったノウェムは、にっと笑ってみせた。
さて、そろそろ呼んでみるかな。
海の上を歩く人物に向かって、ノウェムは大きく手を振った。
「おーい! クワトローっ!」
大声で呼びかけると、海上の人影もこちらに向かって手を振り返してきた。
ターメリックが「ええっ!?」と声を上げてノウェムを見つめている。
ノウェムが「知り合いなんだ」と答えると、レードル姫が荷台から飛び降りて、自慢の視力を活かして目を細めた。
「……あら、遠くにいるから小さく見えていたのかと思ったけれど、本当に小さいのね……子どもかしら」
「ああ、あいつはオレの家で商人見習いとして働いてるんです。オレの兄貴の補佐役なんですよ。で、ああやって海の上を歩くのが日課なんです」
「え!? もしかして、魔法!?」
「いや、あれは大海原の精霊の力らしい。オレも詳しくは知らないから、本人に聞いてみようぜ」
ノウェムが海の上に向かって声を張り上げようとした、そのとき。
「……お前が、ノウェム・アゴスティーノか」
突然、地鳴りのような声が響き渡った。
え、な、なんだ……?
名前を呼ばれたノウェムは、あたりを見回した。
しかし、そこにいるのはノウェムと同じようにキョロキョロしている仲間たちだけである。
気のせいか、と思ったそのとき。
崖に背を向けて立つノウェムのさらに背後から、筋骨隆々の大男が現れた。
「え!?」
ノウェムの声が上ずった。
それもそのはず、ノウェムと崖の間には、人が立てる隙間なんてないのだ。
そこに突然現れたということは、この男が地面の中から現れたことを示している。
男の姿は、さながら大地の守り神のよう……
人間じゃない……いったい何者だ……?
ノウェムが思わず後ずさると、男はノウェムを睨みつけたまま、ずりずりと距離を詰めていく。
そして、
「ふんっ!」
男はノウェムを思いっきり突き飛ばした。
「えっ……あ」
ノウェムは驚くまもなくバランスを崩し、そのまま崖下の海へと落ちていった。
大男の後ろで目を丸くする仲間たちの顔が、どんどん小さくなっていく。
「うわあぁぁ~……」
つづく
マスカーチ公国は大国ヌフ=ブラゾン王国の属国であり、23代目マスカーチ公主が治める大陸唯一の公国である。
しかしその実態は、公国内の力を持った豪商が分割統治する自治領のようなものであった。
その中でも、ピケノ=オエスシィ家は、2番目に力を持つ豪商の家であった。
扱う商品は、主に武器や防具。
平和が訪れて久しい昨今では、もっぱら金持ちの道楽として売買されているものばかりである。
……そして、その剣は店の中でもひときわ目立つ場所に飾られていた。
鞘には茨と王冠の銀細工が施され、柄の部分には深く穏やかに輝くエメラルドが埋め込まれている。
見るからに高価な品であり、購入したいと申し出る客人は後を絶たなかったが、実際に買い上げた者はいなかった。
なぜなら……
その剣は、だれにも抜くことができなかったからである。
古い剣で、中が錆びついてしまったのか?
それとも、だれかが故意に接着したのか?
はたまた、抜けなくてよい装飾品なのか?
剣が抜けない理由を知らない富豪たちには、ただの不思議な剣でしかなかった。
しかし、敬虔なクリスタン教徒にとっては、それは当たり前のことであった。
この剣が抜けないうちは、世の中安泰なのです。
ピケノ=オエスシィ家先代当主ジョアキム・ピケノ=オエスシィは、クリスタン教徒ではない客人にこの剣が抜けない理由を聞かれるたび、そう答えていた。
それで納得して帰る客もいたが、それならこんなところに飾っておかないでしまっておけと怒鳴り散らして帰る客もいた。
最初から売るつもりもない剣を、店頭に並べている……
それは、幼い頃のノウェムにとっても不思議なことだった。
『父さん、どうしてこの剣を並べておくの? 大事なものなら、店奥にしまえばいいのに』
普段はろくに会話もしない、そりの合わない父に聞くしかなかったのは、年の離れた兄が2代目当主となることが決まり、忙しくなってきたため。
自分の店を継ぐ者が正式に決定し、時間に余裕ができたジョアキムは、いつもなら「仕事の邪魔をするな」と一喝するところだというのに、この質問には機嫌良く答えてくれたのだった。
いや、機嫌良くというよりは……
『この剣はな、アゴスティーノ。いつか必ず現れる持ち主に、とんっっでもない高値で売りつけるために置いてあるのさ。この世界の平和のために、絶対に必要なものだからな。こちらがどれだけ高値をつけようと、向こうは言い値で買うしかないってわけよ!』
なはははは、とジョアキムは決して客には見せない顔で高笑いした。
幼かったノウェムは、毎日店の手伝いに追われて、クリスタン神話を熟読している暇などなかったため、剣に関する詳しい事情は知らなかった。
だが、父のこの顔を見れば、何かよからぬことを企んでいることは一目瞭然である。
ノウェムは、いずれ必ずこの剣を購入しなければならない人物に、心の底から同情した。
……まさか、その人物がだれあろう自分自身だなんて、あの頃は夢にも思わなかった。
さて、困った……
商売上手な父から、いったいどうやって安値で売ってもらえばいいのだろう……
今のノウェムには、店先に飾られた希望の剣を、父の言い値で購入する稼ぎなど、これっぽっちもなかった。
◆◇◆◇◆ ◆◇
家を出ると決めたあの日、何がなんでも持って出てくればよかった。
そうすれば、今になって気まずい里帰りなんてしなくてすんだのになぁ……
重いため息が地面に吸い込まれていく。
軽い荷台を引きながら、ノウェムは空を仰いだ。
抜けるような青い晴天の中を、一羽のカモメが旋回している。
ああ、懐かしいな。
帰ってきたって感じがする。
……本当は、帰ってきたくなかったけどな。
ヌフ=ブラゾン王国を出発して3日目の午後。
伝説の剣に選ばれし者たちは、小国マスカーチ公国を目指して、内海沿いの道を南下していた。
道の右側は緩やかな崖になっていて、足元を見下ろせば群青色の大海原が広がっている。
一行の先頭は荷台を引くノウェムなので、前方の港に停泊している小型船舶もよく見えた。
長い道のりだったが、もうすぐ到着である。
と、そのとき。
「……ん?」
ノウェムの隣を歩いていたフィオが足を止め、手庇で崖下の海を凝視していた。
その顔には「とんでもないものを目撃してしまった」と書いてある。
荷台に腰掛けていたレードル姫が「どうしたの?」と尋ねると、フィオは口をパクパクさせながら大海原を指さした。
「あ、あの……あれです! レードル姫様なら、はっきり見えるかも……」
「……あら? もしかして、人が歩いている……?」
「えええっ!? ぼくも見たいです! どこですか!?」
「ターメリック、あまり騒ぐと海に落ちるぞ」
崖下に身を乗り出したターメリックを、クィントゥムが杖で制している。
普段は感情を表に出さないクランですら、荷台に腰掛けたままだが、視線は海上に釘付けのようだ。
……ふふっ、みんな驚いてるな。
たったひとり、仲間たちが何を見ているのかわかっているノウェムは、彼らの反応にほくそ笑んでいた。
水平線の向こうに、人影が見える。
それが、だんだんと崖下に近づいてくる。
……海の上を、だれかが歩いてくる。
「や、やっぱり、あれって人ですよね? あたしの見間違いじゃないですよね??」
最初に目撃したフィオが、仲間たちの顔を忙しなく見回している。
仲間たちもまた、こくこくと頷いていた。
しかし、フィオと目が合ったノウェムは、にっと笑ってみせた。
さて、そろそろ呼んでみるかな。
海の上を歩く人物に向かって、ノウェムは大きく手を振った。
「おーい! クワトローっ!」
大声で呼びかけると、海上の人影もこちらに向かって手を振り返してきた。
ターメリックが「ええっ!?」と声を上げてノウェムを見つめている。
ノウェムが「知り合いなんだ」と答えると、レードル姫が荷台から飛び降りて、自慢の視力を活かして目を細めた。
「……あら、遠くにいるから小さく見えていたのかと思ったけれど、本当に小さいのね……子どもかしら」
「ああ、あいつはオレの家で商人見習いとして働いてるんです。オレの兄貴の補佐役なんですよ。で、ああやって海の上を歩くのが日課なんです」
「え!? もしかして、魔法!?」
「いや、あれは大海原の精霊の力らしい。オレも詳しくは知らないから、本人に聞いてみようぜ」
ノウェムが海の上に向かって声を張り上げようとした、そのとき。
「……お前が、ノウェム・アゴスティーノか」
突然、地鳴りのような声が響き渡った。
え、な、なんだ……?
名前を呼ばれたノウェムは、あたりを見回した。
しかし、そこにいるのはノウェムと同じようにキョロキョロしている仲間たちだけである。
気のせいか、と思ったそのとき。
崖に背を向けて立つノウェムのさらに背後から、筋骨隆々の大男が現れた。
「え!?」
ノウェムの声が上ずった。
それもそのはず、ノウェムと崖の間には、人が立てる隙間なんてないのだ。
そこに突然現れたということは、この男が地面の中から現れたことを示している。
男の姿は、さながら大地の守り神のよう……
人間じゃない……いったい何者だ……?
ノウェムが思わず後ずさると、男はノウェムを睨みつけたまま、ずりずりと距離を詰めていく。
そして、
「ふんっ!」
男はノウェムを思いっきり突き飛ばした。
「えっ……あ」
ノウェムは驚くまもなくバランスを崩し、そのまま崖下の海へと落ちていった。
大男の後ろで目を丸くする仲間たちの顔が、どんどん小さくなっていく。
「うわあぁぁ~……」
つづく
0
あなたにおすすめの小説
夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた
今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。
レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。
不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。
レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。
それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し……
※短め
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
生きるために逃げだした。幸せになりたい。
白水緑
ファンタジー
屋敷内に軟禁状態だったリリアは、宝物を取り戻したことをきっかけに屋敷から逃げ出した。幸せになるために。体力も力もない。成り行きに身を任せる結果になっても、自分の道は自分で選びたい。
2020/9/19 第一章終了
続きが書け次第また連載再開します。
2021/2/14 第二章開幕
2021/2/28 完結
お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして
みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。
きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。
私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。
だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。
なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて?
全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです!
※「小説家になろう」様にも掲載しています。
【奨励賞】元・地味な令嬢ですが、婚約破棄されたので聖獣と建国します~追放した王太子と聖女は、今さら私を求めないでください~
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で奨励賞をいただきました】
地味で目立たない辺境伯令嬢のエリアーナは、王太子ジュリアスの婚約者として、ただひたすらに義務を果たしてきた。
しかし、王立アカデミーの卒業パーティーの夜、彼は異世界から召喚された美貌の「聖女」ユナを庇い、エリアーナが彼女を虐げたという偽りの罪で婚約破棄を宣言する。
王家の決定により、エリアーナは「無価値」と蔑まれる極北の辺境領への追放を命じられた。
だが、彼女の心にあったのは絶望ではなく、解放感だった。
誰にも知られていなかったが、彼女の「地味な」容姿は、その身に余る強大な魔力を封印するための魔法的な枷。
そして彼女の真の力は、古代から受け継がれてきた万物を創造する「創成魔法」にあったのだ。
凍てつく大地で、エリアーナは伝説の――そして非常にもふもふな――聖獣フェンリルと心を通わせる。
彼の力と彼女の知識を合わせ、不毛の荒野を豊かな楽園へと変えていく。
これは、捨てられた令嬢が復讐ではなく、自らの手で理想の国を築き上げる物語。
金の羊亭へようこそ! 〝元〟聖女様の宿屋経営物語
紗々置 遼嘉
ファンタジー
アルシャインは真面目な聖女だった。
しかし、神聖力が枯渇して〝偽聖女〟と罵られて国を追い出された。
郊外に館を貰ったアルシャインは、護衛騎士を付けられた。
そして、そこが酒場兼宿屋だと分かると、復活させようと決意した。
そこには戦争孤児もいて、アルシャインはその子達を養うと決める。
アルシャインの食事処兼、宿屋経営の夢がどんどん形になっていく。
そして、孤児達の成長と日常、たまに恋愛がある物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる