83 / 105
第6章 希望
第2話 謎と当主補佐
しおりを挟む
★◇◆◇◆◇◆◇
「ノウェム君ーっ!」
ターメリックは崖下に身を乗り出して叫んだ。
かなりの高さから落ちたと思ったが、意外と海面が近く、ノウェムが落ちた際の盛大な水音とともに、パラパラと水しぶきが顔にかかった。
しばらく眺めていると、一度沈んだノウェムがゆっくりと海面に浮上してきた。
ぷはっ、と息継ぎをする音まで聞こえる。
ターメリックは、ほっと胸を撫で下ろした。
そして、ふと後ろを振り向いてみた。
……突然現れた大男の姿は、どこにも見えない。
さっきの、なんだったんだろう……
ターメリックは左右を見回した。
フィオとレードル姫、それにクィントゥムは、ターメリックと同じように崖下を覗き込んでいる。
しかしクランだけは、そびえ立つ絶壁の岩肌を手で触って首を傾げていた。
ああ、クラン君にも見えてたんだ。
ノウェム君を全然心配してないところが、いつものクラン君って感じだなぁ。
ターメリックは苦笑いを浮かべていたが、クランはその上を行くように海面のノウェムに話しかけていた。
「ねぇノウェムー。今のってー、何ー」
「……お前なぁ、オレが遠くにいるから語尾を伸ばせば聞こえるってわけじゃねぇんだよ。もっと大きい声で喋れ! なんだって?」
「ねぇノウェムー。今のってー、何ー」
「だから何も聞こえねぇんだって! せめて大声出す努力ぐらいしろよ!」
ノウェムは立ち泳ぎのまま手をバシャバシャと海面に叩きつけている。
こんな状況になっても、ふたりの掛け合いはいつもと変わらない。
というか、本当になんだったのかな。
ノウェム君は、知ってるのかな。
ターメリックも先ほどの大男のことを教えてもらいたくてウズウズしていた。
と、そこへ、
「ノウェムー! 大丈夫ー!?」
こちらに向かって、海の上を走ってくる人影が見えた。
レードル姫が言っていた通り幼い子どものようだが、崖上からでは男の子か女の子かはわからない。
その子が海面に足をつくたび、美しい波紋が広がっていく。
海の上を歩けるだけじゃなくて、走ることもできるんだなぁ……どうなってるんだろう。
ターメリックは興味津々で崖上からノウェムとその子を眺めていた。
ふたりは何か会話を交わしているようだったが、しばらくして、
「……それじゃ、いくよ。せーのっ!」
元気な掛け声とともに、ふたりは海面を蹴って跳び上がった。
そして、あっという間に崖上まで来ると、子どものほうはターメリックたちの前に軽やかなステップで着地した。
残念ながら、ノウェムは何かに引っかかって転んだらしく、地面にうつ伏せに倒れていた。
ノウェムの服から染み出た海水が、地面に吸われて広がっていく。
「もう、だから言ったのに。最後はバランスが難しいんだよって」
「……うう」
ノウェムは呻き声とともに起き上がったが、服はびしょ濡れで、転んで倒れたために土で汚れていた。
うわ、大変……
そうだ!
ターメリックは、隣に立っていたクィントゥムに目配せした。
クィントゥムはターメリックの言いたいことは百も承知のようで、すでに杖を手にしていた。
そして鈴の音とともに、ノウェムの服はすぐに乾いてしまった。
「お、クィン兄さん、ありがとう。この前も近くで見たけど、やっぱこの魔法すげぇな」
ノウェムが自分の服の裾を広げて喜んでいると、
「うわぁ、カッコイイ! ボクもこんな魔法が使えたらなぁ」
ノウェムの隣から、そんな羨望の声が聞こえてきた。
ボク……ってことは、男の子なんだね。
ターメリックが調子を合わせて「そうだよね! カッコイイよね!」と頷いてみせると、少年は「はい!」と満面の笑みを浮かべた。
「さっきノウェムから聞きましたけど、皆さん伝説の剣に選ばれた人たちなんですよね。やっぱり使う魔法もすごいんだなぁ……あ、すみません。まだ名乗ってませんでしたね」
少年は居住まいを正すと、ターメリックたちにペコリとお辞儀をした。
「ボクは、クワトロ・ジェロニモといいます。これでもピケノ=オエスシィ家当主補佐として、商売について学んでいるところです。伝説の剣に選ばれた皆さん、ノウェムがお世話になっています」
「……」
その大人顔負けの挨拶に、仲間たちのリーダーであるターメリックは何も言えずに固まっていた。
すごい……
ぼくがこの子ぐらいの頃は、何を言われても「うん」って頷くだけで、自分から挨拶なんてしたことないよ……
って、そんなこと考えてる場合じゃない。
ぼくも挨拶しないと。
そう思ったターメリックだったが、
「あ、こんなところで立ち話なんて、お客様に対して失礼でしたね。さあ、お屋敷へ向かいましょう!」
クワトロが元気よく歩き出したので、そのまま後をついて行くことになってしまった。
ノウェムが引く荷台に腰掛けたクランが「ターメリックより全然大人だよね」と呟いたが、ターメリックはもちろん聞こえない振りをしていた。
★◇◆◇◆◇◆◇
マスカーチ公国の豪商ピケノ=オエスシィ家の館は、公国内の西方一帯を見渡せる小高い丘の上にあった。
内海に面した門前には、ノウェムの荷台につけられたものと同じ、大型船と小豆をデザインしたエンブレムが飾られている。
今は店の中に客人がいるので、ターメリックたちはクワトロに促されるまま裏の勝手口へと回った。
「せっかくのお客様方を裏からご案内することになるなんて、本当に申し訳ないんですけど……」
「気にすんなよ、クワトロ。オレなんて裏からしか入ったことねぇぞ」
「ノウェムには言ってないよ。お客様じゃないもん」
「……あ、そっか」
「さあ、皆さん、応接間へどうぞ。美味しい紅茶とお菓子がありますよ」
クワトロの案内でお屋敷の奥にある応接間へ通されたターメリックたちは、あれよあれよという間に紅茶とクッキーでもてなされていた。
丸いテーブルだったが、ターメリックの向かいにはクワトロが座っていて、目が合うと嬉しそうに笑ってくれた。
明るい赤茶の髪はあごの下で揃えられ、透き通った水色の瞳がとても爽やかな印象を与える。
そして頭には、瞳と同じ色のバンダナをキリリと巻いていた。
少し肌寒いと思われるが、クワトロは半袖シャツに短パンを履いており、短パンのポケットからは短剣が覗いている。
まるで元気を絵に描いたような、どこにでもいそうな男の子だな、とターメリックは思った。
そこから、ターメリックたちの簡単な自己紹介の時間になった。
クワトロは、ひとりずつの紹介を頷きながら聞いていたが、パン王国の第3王女やスパイス帝国元皇帝の甥、ヌフ=ブラゾン国王の親族といった面々が登場するたびに、目を丸くしていた。
「……ひゃー。さすがは伝説の剣に選ばれし者って感じですねぇ。この中に混ざってるノウェムが、なんというか場違いというか浮きまくってて、ふふっ、面白すぎる」
「なんだよぉ。仕方ねぇだろ、選ばれたんだから」
くすくす笑うクワトロの隣で、ノウェムが口を尖らせている。
そんなふたりのやり取りを見ていたターメリックは、ぶんぶんと音がするくらい首を横に振った。
「いやいやいや! 浮きまくってるのは、ぼくのほうだよ! こんな頼りないのがリーダーだなんて、場違いにもほどがあるんだから!」
ターメリックは「ね?」と問いかけながら、仲間たちの顔を見回した。
……本当は「そんなことないよ」と否定してもらうつもりだった。
しかし、レードル姫とフィオは顔を見合わせて笑っているし、クィントゥムも小さく頷いていて、クランに至っては「うん。そうだね」と、当然といった顔をしている。
ターメリックは言葉もなかった。
つづく
「ノウェム君ーっ!」
ターメリックは崖下に身を乗り出して叫んだ。
かなりの高さから落ちたと思ったが、意外と海面が近く、ノウェムが落ちた際の盛大な水音とともに、パラパラと水しぶきが顔にかかった。
しばらく眺めていると、一度沈んだノウェムがゆっくりと海面に浮上してきた。
ぷはっ、と息継ぎをする音まで聞こえる。
ターメリックは、ほっと胸を撫で下ろした。
そして、ふと後ろを振り向いてみた。
……突然現れた大男の姿は、どこにも見えない。
さっきの、なんだったんだろう……
ターメリックは左右を見回した。
フィオとレードル姫、それにクィントゥムは、ターメリックと同じように崖下を覗き込んでいる。
しかしクランだけは、そびえ立つ絶壁の岩肌を手で触って首を傾げていた。
ああ、クラン君にも見えてたんだ。
ノウェム君を全然心配してないところが、いつものクラン君って感じだなぁ。
ターメリックは苦笑いを浮かべていたが、クランはその上を行くように海面のノウェムに話しかけていた。
「ねぇノウェムー。今のってー、何ー」
「……お前なぁ、オレが遠くにいるから語尾を伸ばせば聞こえるってわけじゃねぇんだよ。もっと大きい声で喋れ! なんだって?」
「ねぇノウェムー。今のってー、何ー」
「だから何も聞こえねぇんだって! せめて大声出す努力ぐらいしろよ!」
ノウェムは立ち泳ぎのまま手をバシャバシャと海面に叩きつけている。
こんな状況になっても、ふたりの掛け合いはいつもと変わらない。
というか、本当になんだったのかな。
ノウェム君は、知ってるのかな。
ターメリックも先ほどの大男のことを教えてもらいたくてウズウズしていた。
と、そこへ、
「ノウェムー! 大丈夫ー!?」
こちらに向かって、海の上を走ってくる人影が見えた。
レードル姫が言っていた通り幼い子どものようだが、崖上からでは男の子か女の子かはわからない。
その子が海面に足をつくたび、美しい波紋が広がっていく。
海の上を歩けるだけじゃなくて、走ることもできるんだなぁ……どうなってるんだろう。
ターメリックは興味津々で崖上からノウェムとその子を眺めていた。
ふたりは何か会話を交わしているようだったが、しばらくして、
「……それじゃ、いくよ。せーのっ!」
元気な掛け声とともに、ふたりは海面を蹴って跳び上がった。
そして、あっという間に崖上まで来ると、子どものほうはターメリックたちの前に軽やかなステップで着地した。
残念ながら、ノウェムは何かに引っかかって転んだらしく、地面にうつ伏せに倒れていた。
ノウェムの服から染み出た海水が、地面に吸われて広がっていく。
「もう、だから言ったのに。最後はバランスが難しいんだよって」
「……うう」
ノウェムは呻き声とともに起き上がったが、服はびしょ濡れで、転んで倒れたために土で汚れていた。
うわ、大変……
そうだ!
ターメリックは、隣に立っていたクィントゥムに目配せした。
クィントゥムはターメリックの言いたいことは百も承知のようで、すでに杖を手にしていた。
そして鈴の音とともに、ノウェムの服はすぐに乾いてしまった。
「お、クィン兄さん、ありがとう。この前も近くで見たけど、やっぱこの魔法すげぇな」
ノウェムが自分の服の裾を広げて喜んでいると、
「うわぁ、カッコイイ! ボクもこんな魔法が使えたらなぁ」
ノウェムの隣から、そんな羨望の声が聞こえてきた。
ボク……ってことは、男の子なんだね。
ターメリックが調子を合わせて「そうだよね! カッコイイよね!」と頷いてみせると、少年は「はい!」と満面の笑みを浮かべた。
「さっきノウェムから聞きましたけど、皆さん伝説の剣に選ばれた人たちなんですよね。やっぱり使う魔法もすごいんだなぁ……あ、すみません。まだ名乗ってませんでしたね」
少年は居住まいを正すと、ターメリックたちにペコリとお辞儀をした。
「ボクは、クワトロ・ジェロニモといいます。これでもピケノ=オエスシィ家当主補佐として、商売について学んでいるところです。伝説の剣に選ばれた皆さん、ノウェムがお世話になっています」
「……」
その大人顔負けの挨拶に、仲間たちのリーダーであるターメリックは何も言えずに固まっていた。
すごい……
ぼくがこの子ぐらいの頃は、何を言われても「うん」って頷くだけで、自分から挨拶なんてしたことないよ……
って、そんなこと考えてる場合じゃない。
ぼくも挨拶しないと。
そう思ったターメリックだったが、
「あ、こんなところで立ち話なんて、お客様に対して失礼でしたね。さあ、お屋敷へ向かいましょう!」
クワトロが元気よく歩き出したので、そのまま後をついて行くことになってしまった。
ノウェムが引く荷台に腰掛けたクランが「ターメリックより全然大人だよね」と呟いたが、ターメリックはもちろん聞こえない振りをしていた。
★◇◆◇◆◇◆◇
マスカーチ公国の豪商ピケノ=オエスシィ家の館は、公国内の西方一帯を見渡せる小高い丘の上にあった。
内海に面した門前には、ノウェムの荷台につけられたものと同じ、大型船と小豆をデザインしたエンブレムが飾られている。
今は店の中に客人がいるので、ターメリックたちはクワトロに促されるまま裏の勝手口へと回った。
「せっかくのお客様方を裏からご案内することになるなんて、本当に申し訳ないんですけど……」
「気にすんなよ、クワトロ。オレなんて裏からしか入ったことねぇぞ」
「ノウェムには言ってないよ。お客様じゃないもん」
「……あ、そっか」
「さあ、皆さん、応接間へどうぞ。美味しい紅茶とお菓子がありますよ」
クワトロの案内でお屋敷の奥にある応接間へ通されたターメリックたちは、あれよあれよという間に紅茶とクッキーでもてなされていた。
丸いテーブルだったが、ターメリックの向かいにはクワトロが座っていて、目が合うと嬉しそうに笑ってくれた。
明るい赤茶の髪はあごの下で揃えられ、透き通った水色の瞳がとても爽やかな印象を与える。
そして頭には、瞳と同じ色のバンダナをキリリと巻いていた。
少し肌寒いと思われるが、クワトロは半袖シャツに短パンを履いており、短パンのポケットからは短剣が覗いている。
まるで元気を絵に描いたような、どこにでもいそうな男の子だな、とターメリックは思った。
そこから、ターメリックたちの簡単な自己紹介の時間になった。
クワトロは、ひとりずつの紹介を頷きながら聞いていたが、パン王国の第3王女やスパイス帝国元皇帝の甥、ヌフ=ブラゾン国王の親族といった面々が登場するたびに、目を丸くしていた。
「……ひゃー。さすがは伝説の剣に選ばれし者って感じですねぇ。この中に混ざってるノウェムが、なんというか場違いというか浮きまくってて、ふふっ、面白すぎる」
「なんだよぉ。仕方ねぇだろ、選ばれたんだから」
くすくす笑うクワトロの隣で、ノウェムが口を尖らせている。
そんなふたりのやり取りを見ていたターメリックは、ぶんぶんと音がするくらい首を横に振った。
「いやいやいや! 浮きまくってるのは、ぼくのほうだよ! こんな頼りないのがリーダーだなんて、場違いにもほどがあるんだから!」
ターメリックは「ね?」と問いかけながら、仲間たちの顔を見回した。
……本当は「そんなことないよ」と否定してもらうつもりだった。
しかし、レードル姫とフィオは顔を見合わせて笑っているし、クィントゥムも小さく頷いていて、クランに至っては「うん。そうだね」と、当然といった顔をしている。
ターメリックは言葉もなかった。
つづく
0
あなたにおすすめの小説
夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた
今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。
レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。
不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。
レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。
それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し……
※短め
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして
みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。
きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。
私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。
だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。
なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて?
全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです!
※「小説家になろう」様にも掲載しています。
【奨励賞】元・地味な令嬢ですが、婚約破棄されたので聖獣と建国します~追放した王太子と聖女は、今さら私を求めないでください~
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で奨励賞をいただきました】
地味で目立たない辺境伯令嬢のエリアーナは、王太子ジュリアスの婚約者として、ただひたすらに義務を果たしてきた。
しかし、王立アカデミーの卒業パーティーの夜、彼は異世界から召喚された美貌の「聖女」ユナを庇い、エリアーナが彼女を虐げたという偽りの罪で婚約破棄を宣言する。
王家の決定により、エリアーナは「無価値」と蔑まれる極北の辺境領への追放を命じられた。
だが、彼女の心にあったのは絶望ではなく、解放感だった。
誰にも知られていなかったが、彼女の「地味な」容姿は、その身に余る強大な魔力を封印するための魔法的な枷。
そして彼女の真の力は、古代から受け継がれてきた万物を創造する「創成魔法」にあったのだ。
凍てつく大地で、エリアーナは伝説の――そして非常にもふもふな――聖獣フェンリルと心を通わせる。
彼の力と彼女の知識を合わせ、不毛の荒野を豊かな楽園へと変えていく。
これは、捨てられた令嬢が復讐ではなく、自らの手で理想の国を築き上げる物語。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる