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第6章 希望
第10話 剣の言いなり
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★◇◆◇◆◇◆◇
翌朝……
朝食の支度が整うよりも早く、ターメリックと仲間たちは南の岩場に集まっていた。
だれよりも早く目覚めたノウェムに呼び出されたためである。
左手に広がる外海を照らしながら、朝日がゆっくりと昇ってくる。
潮の香りが漂う中、潮騒が穏やかに響いていた。
南の岩場……クワトロの定位置だというその場所には、ノウェムが腰掛けていた。
水平線を見つめているであろう背中はどこか寂しげで、秘めた決意を物語っているかのようだった。
「ノウェム。話って何」
クランが声をかけると、ノウェムは振り向きざまに岩場から飛び降りた。
軽い身のこなしとは裏腹に、ノウェムの表情は重たく沈んでいた。
ノウェムは仲間たちの顔を見回すと、目線を地面に落として口を開いた。
「あの、さ……オレ、昨日……希望の剣、抜けなかった、じゃん?」
「……」
ノウェムがたどたどしく話すのは、きっと動揺しているからなのだろう。
そしてターメリックは、彼の問いかけに頷くことができなかった。
頷けば、昨日の出来事を肯定してしまうような気がして、怖かったのだ。
他の仲間も同じ思いなのだろう、沈黙の中でノウェムの言葉の続きを待っていた。
潮騒が、仲間たちの間を縫うように抜けていく。
そんな中、ノウェムは意を決したように顔を上げると、
「だから、さ……オレは、ここに残るよ」
と言って、寂しげに微笑んだ。
遠くの空から、カモメの鳴き声が聞こえてくる。
南の岩場に大きな波がぶつかって飛沫が上がり、また海の中へと溶けていった。
「希望の剣が迷ってるって、クィン兄さん言ってただろ? それならもう、ずっと迷わせとけばいいよ。そのうちオレのことを諦めて、ほかのだれかを選ぶかもしれないし。そうなったらオレは、その新しく選ばれた奴に希望の剣を託して、みんなのことを追うように言うよ。な? いい考えだろ?」
ノウェムは、いつにも増して口数が多かった。
何も喋らない仲間たちを心配してか、にっこりと笑顔を浮かべている。
しかしその目元は、濃いクマに縁取られていた。
昨晩、一睡もできていないことは一目瞭然である。
「オレさぁ、よぉく考えて決めたんだ。こんな、剣に選ばれてるんだか見捨てられてるんだかわからない中途半端な奴は、ついて行ったって迷惑かけるだけだもんな。だから、みんなは予定通りスパイス帝国に向かってくれよ。オレのことは……もう、忘れてくれていいからさ」
「ノウェム君……」
「あ~でもちょっとは思い出してくれたら嬉しいかなぁ、こんな奴いたよなぁぐらいの軽い感じでい」
「ノウェム君! そんなの、ぼくは嫌だよっ!」
気がつくと、ターメリックはノウェムの肩をつかんで叫んでいた。
「希望の剣が選んだとか迷ってるとか、そんなの関係ないっ! ノウェム君は、ぼくたちの仲間だよ! 希望の剣がなくたって、そんなの今までと変わらないことじゃないか! ねぇノウェム君、一緒に行こうよ。ひとりで残るなんて、そんな悲しいこと言わないでよ……!」
ターメリックの手に、自然と力がこもる。
しかし、ノウェムは寂しそうに笑うと、その手を払いのけた。
……ターメリック以上に、力を込めて。
「ごめん……もう、決めたことなんだ」
払いのけられた手が、行き場なく宙を彷徨う。
それでも、ターメリックは諦めきれなかった。
「嫌だよ……! そんなの絶対に嫌だっ!」
嫌だ嫌だと繰り返していると、ふと頭の中に聞こえてきた声があった。
『嫌ですっ! 先生が良くても、ぼくは嫌だっ!』
……これは、スパイス帝国の地下牢に投獄されたノワール先生との最後のやり取りだ。
ターメリックは口をつぐみ、俯いた。
ああ、ダメだな……
あの頃から、何も変わってない。
ただ「嫌だ嫌だ」と文句を言うだけで、解決のために動いたり、自分にもできることを探したりするわけじゃない。
ノワール先生、ぼくはどうしたらいいの……?
ターメリックは心の中で問いかけた。
南の岩場には潮騒とカモメの鳴き声だけが響き、
高く昇り始めた朝日が仲間たちを照らしている。
だれも何も言わない……いや、言えない状況で口を開いたのはクィントゥムだった。
けれどもそれは、
「みんな……ここは、ノウェムの意見を尊重しよう」
その場にいるだれもが耳を疑う言葉だった。
え……?
クィントゥム君……?
ターメリックは「冗談だよね?」と尋ねようとして、思わず口をつぐんだ。
クィントゥムの表情は真剣そのもので、決して冗談を言いそうな顔ではなかった。
いや……まずクィントゥムが、こんな状況で冗談を言うわけがないのだ。
クィントゥム君、どうしてそんなこと……
リーダーのぼくが何か言って反対しないと……
でも、相手はクィントゥム君だ。
ぼくが何か言ったところで、かなう相手じゃない。
そんなことはわかってる。
わかってる、けど……
ターメリックが何もできずにモタモタしていると、すかさず声を上げた人物がいた。
「何言ってるんですか! そんなの、ダメに決まってます!」
あまり聞き慣れない大きな声に、ターメリックは声の主を確認した。
今まで少し離れた場所から見守っていたフィオが、つかつかとクィントゥムに詰め寄っていた。
切羽詰まった顔からは、この状況を何とかして切り抜けたいという思いが滲み出ていた。
「希望の剣に選ばれなくても、剣が抜けなくてもそんなの関係ないです。ノウェムは、あたしたちの仲間なんですから。あたしより、みんなのほうがノウェムと一緒にいた時間は長いですよね。それなのに『剣が抜けない? じゃ、さよなら』みたいな別れ方なんて、あんまりじゃないですか」
長身のフィオが、さらに長身のクィントゥムに面と向かって意見しているのを、ターメリックはただ見上げているだけだった。
それでも、フィオが自分の言いたいことを言葉にして伝えてくれているのが嬉しかった。
しかし、クィントゥムは「残念だが」と首を振った。
「希望の剣を使えないノウェムは、私たちのように自分に合った武器で戦うことができない。自分の力を存分に発揮できない人間を連れて行っても、危険な目に合わせるだけだ」
「……クィントゥムは、なんでも剣が決めると思ってるんですね」
フィオがクィントゥムを睨みつける。
クィントゥムもまた、眉間にシワを寄せてフィオを見下ろしていた。
「……フィオ、それはどういう意味だろうか」
「あたしがクワトロを心配するのは、勇気の剣のせい。ノウェムが一緒に旅に出られないのは、希望の剣のせい。あたしたちは剣に選ばれし者であって、剣そのものじゃないんですよ」
「そんなことはわかっている。だが、今はそんなことを言い争っている場合じゃないんだ。私たちには時間がない。急がなければ、竜の王イゾリータが復活してしまう。私たちに立ち止まっている暇はないんだ」
「でも、だからって……!」
どこまでも白熱するクィントゥムとフィオだったが、そこにノウェムが割って入った。
あくまでも笑顔である。
「もういいよ、ふたりとも。これはオレの問題なんだからさ、ふたりが喧嘩する必要なんてこれっぽっちも……」
しかしその瞬間、フィオの怒りの矛先がノウェムへと切り替わった。
フィオは、鬼のような形相でノウェムを睨みつけると、
「いい加減にしてくださいっ! それは『自分さえ良ければいい』って言ってるのと同じだって、どうして気づかないんですかっ!」
そう言って「あたし、もう行きますからっ!」と、来た道を走っていってしまった。
フィオが庭園の中で見えなくなっても、残された仲間たちは黙りこくっていた。
つづく
翌朝……
朝食の支度が整うよりも早く、ターメリックと仲間たちは南の岩場に集まっていた。
だれよりも早く目覚めたノウェムに呼び出されたためである。
左手に広がる外海を照らしながら、朝日がゆっくりと昇ってくる。
潮の香りが漂う中、潮騒が穏やかに響いていた。
南の岩場……クワトロの定位置だというその場所には、ノウェムが腰掛けていた。
水平線を見つめているであろう背中はどこか寂しげで、秘めた決意を物語っているかのようだった。
「ノウェム。話って何」
クランが声をかけると、ノウェムは振り向きざまに岩場から飛び降りた。
軽い身のこなしとは裏腹に、ノウェムの表情は重たく沈んでいた。
ノウェムは仲間たちの顔を見回すと、目線を地面に落として口を開いた。
「あの、さ……オレ、昨日……希望の剣、抜けなかった、じゃん?」
「……」
ノウェムがたどたどしく話すのは、きっと動揺しているからなのだろう。
そしてターメリックは、彼の問いかけに頷くことができなかった。
頷けば、昨日の出来事を肯定してしまうような気がして、怖かったのだ。
他の仲間も同じ思いなのだろう、沈黙の中でノウェムの言葉の続きを待っていた。
潮騒が、仲間たちの間を縫うように抜けていく。
そんな中、ノウェムは意を決したように顔を上げると、
「だから、さ……オレは、ここに残るよ」
と言って、寂しげに微笑んだ。
遠くの空から、カモメの鳴き声が聞こえてくる。
南の岩場に大きな波がぶつかって飛沫が上がり、また海の中へと溶けていった。
「希望の剣が迷ってるって、クィン兄さん言ってただろ? それならもう、ずっと迷わせとけばいいよ。そのうちオレのことを諦めて、ほかのだれかを選ぶかもしれないし。そうなったらオレは、その新しく選ばれた奴に希望の剣を託して、みんなのことを追うように言うよ。な? いい考えだろ?」
ノウェムは、いつにも増して口数が多かった。
何も喋らない仲間たちを心配してか、にっこりと笑顔を浮かべている。
しかしその目元は、濃いクマに縁取られていた。
昨晩、一睡もできていないことは一目瞭然である。
「オレさぁ、よぉく考えて決めたんだ。こんな、剣に選ばれてるんだか見捨てられてるんだかわからない中途半端な奴は、ついて行ったって迷惑かけるだけだもんな。だから、みんなは予定通りスパイス帝国に向かってくれよ。オレのことは……もう、忘れてくれていいからさ」
「ノウェム君……」
「あ~でもちょっとは思い出してくれたら嬉しいかなぁ、こんな奴いたよなぁぐらいの軽い感じでい」
「ノウェム君! そんなの、ぼくは嫌だよっ!」
気がつくと、ターメリックはノウェムの肩をつかんで叫んでいた。
「希望の剣が選んだとか迷ってるとか、そんなの関係ないっ! ノウェム君は、ぼくたちの仲間だよ! 希望の剣がなくたって、そんなの今までと変わらないことじゃないか! ねぇノウェム君、一緒に行こうよ。ひとりで残るなんて、そんな悲しいこと言わないでよ……!」
ターメリックの手に、自然と力がこもる。
しかし、ノウェムは寂しそうに笑うと、その手を払いのけた。
……ターメリック以上に、力を込めて。
「ごめん……もう、決めたことなんだ」
払いのけられた手が、行き場なく宙を彷徨う。
それでも、ターメリックは諦めきれなかった。
「嫌だよ……! そんなの絶対に嫌だっ!」
嫌だ嫌だと繰り返していると、ふと頭の中に聞こえてきた声があった。
『嫌ですっ! 先生が良くても、ぼくは嫌だっ!』
……これは、スパイス帝国の地下牢に投獄されたノワール先生との最後のやり取りだ。
ターメリックは口をつぐみ、俯いた。
ああ、ダメだな……
あの頃から、何も変わってない。
ただ「嫌だ嫌だ」と文句を言うだけで、解決のために動いたり、自分にもできることを探したりするわけじゃない。
ノワール先生、ぼくはどうしたらいいの……?
ターメリックは心の中で問いかけた。
南の岩場には潮騒とカモメの鳴き声だけが響き、
高く昇り始めた朝日が仲間たちを照らしている。
だれも何も言わない……いや、言えない状況で口を開いたのはクィントゥムだった。
けれどもそれは、
「みんな……ここは、ノウェムの意見を尊重しよう」
その場にいるだれもが耳を疑う言葉だった。
え……?
クィントゥム君……?
ターメリックは「冗談だよね?」と尋ねようとして、思わず口をつぐんだ。
クィントゥムの表情は真剣そのもので、決して冗談を言いそうな顔ではなかった。
いや……まずクィントゥムが、こんな状況で冗談を言うわけがないのだ。
クィントゥム君、どうしてそんなこと……
リーダーのぼくが何か言って反対しないと……
でも、相手はクィントゥム君だ。
ぼくが何か言ったところで、かなう相手じゃない。
そんなことはわかってる。
わかってる、けど……
ターメリックが何もできずにモタモタしていると、すかさず声を上げた人物がいた。
「何言ってるんですか! そんなの、ダメに決まってます!」
あまり聞き慣れない大きな声に、ターメリックは声の主を確認した。
今まで少し離れた場所から見守っていたフィオが、つかつかとクィントゥムに詰め寄っていた。
切羽詰まった顔からは、この状況を何とかして切り抜けたいという思いが滲み出ていた。
「希望の剣に選ばれなくても、剣が抜けなくてもそんなの関係ないです。ノウェムは、あたしたちの仲間なんですから。あたしより、みんなのほうがノウェムと一緒にいた時間は長いですよね。それなのに『剣が抜けない? じゃ、さよなら』みたいな別れ方なんて、あんまりじゃないですか」
長身のフィオが、さらに長身のクィントゥムに面と向かって意見しているのを、ターメリックはただ見上げているだけだった。
それでも、フィオが自分の言いたいことを言葉にして伝えてくれているのが嬉しかった。
しかし、クィントゥムは「残念だが」と首を振った。
「希望の剣を使えないノウェムは、私たちのように自分に合った武器で戦うことができない。自分の力を存分に発揮できない人間を連れて行っても、危険な目に合わせるだけだ」
「……クィントゥムは、なんでも剣が決めると思ってるんですね」
フィオがクィントゥムを睨みつける。
クィントゥムもまた、眉間にシワを寄せてフィオを見下ろしていた。
「……フィオ、それはどういう意味だろうか」
「あたしがクワトロを心配するのは、勇気の剣のせい。ノウェムが一緒に旅に出られないのは、希望の剣のせい。あたしたちは剣に選ばれし者であって、剣そのものじゃないんですよ」
「そんなことはわかっている。だが、今はそんなことを言い争っている場合じゃないんだ。私たちには時間がない。急がなければ、竜の王イゾリータが復活してしまう。私たちに立ち止まっている暇はないんだ」
「でも、だからって……!」
どこまでも白熱するクィントゥムとフィオだったが、そこにノウェムが割って入った。
あくまでも笑顔である。
「もういいよ、ふたりとも。これはオレの問題なんだからさ、ふたりが喧嘩する必要なんてこれっぽっちも……」
しかしその瞬間、フィオの怒りの矛先がノウェムへと切り替わった。
フィオは、鬼のような形相でノウェムを睨みつけると、
「いい加減にしてくださいっ! それは『自分さえ良ければいい』って言ってるのと同じだって、どうして気づかないんですかっ!」
そう言って「あたし、もう行きますからっ!」と、来た道を走っていってしまった。
フィオが庭園の中で見えなくなっても、残された仲間たちは黙りこくっていた。
つづく
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