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第1章雑貨屋編
第2話:スキル
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気が付くとまたベッドの上で横たわっていた。どうやら気絶してしまったらしい。意識を失う前に見たこの世界は確実に日本ではなかったし、ましてや地球ですらなかった。ここが異世界であることは逃れようもない事実みたいだ。かなりのショックではあるがくよくよしてはいられない。俺はかなり幸運に恵まれている。倒れているころを保護してもらったのだ、もしそのまま誰にも見つからなければ死んでいただろう。生きてる、それだけでもよかったと、今はそう考えよう。
だが、そうなると次の問題が出てくる、今後どうするのかということだ。
今は保護してもらっているが、ずっとこのままというわけにはいかないし、元の世界にも帰れるなら帰りたい。となれば・・・まずは自立を目指すか。
開き直った頭でそう考えをまとめた俺は上半身を起こした。周囲を見渡すとステラさんと目が合った。
「大丈夫か?まだ体調が万全ではないのだから無理はするな。」
心配をかけてしまったらしい。そりゃそうか、急に走り出したと思ったら挙句の果てにはぶっ倒れたんだから。
「すいません。今日はもう大人しくします。」
「そうしてくれるとこちらもありがたい。夕飯ももうすぐ出来るはずだしな。」
夕飯?もうそんな時間なのか。確かに、木の窓は閉められており、その隙間から光が漏れていないことから外が夜であることがわかる。だがそれにしては部屋が明るい、蛍光灯を点けてるんじゃないかと思うくらいだ。だが、最初に部屋を見渡した時はそんなものはなかったはずだ。
光源を探してみると机の上に光の玉が浮いていた。その下には直径3cmほどの丸い石が半分ほど机に埋まっていた。
「ステラさん、これなんですか?」
俺は光の玉と埋まっている丸い玉を指さして質問した。
「何って・・・見ての通り、光魔法と魔石だが?」
ここが異世界と認識した俺としてはもう魔法くらいでは驚かない。だが詳細は一切わからないので詳しく聞いてみた。
光魔法とはそのまま光属性の魔法のことで、現在この部屋を照らしているのは”ライト”という魔法らしい。
次に魔石だが。これは魔力を蓄えている石のことで、これを通して魔法を使うと本来使用者が使うはずの魔力を魔石から消費することができるんだとか。ただし発生させられる魔法の規模や威力は魔力の含有量に比例するらしく、魔力含有量の少ない魔石ではいくら頑張っても大したことは出来ないらしい。
「まさか魔法も魔石も知らないとは・・・今までどんな生活をしてきたんだ?」
科学が発展した世界で生きてました、とは言えないので山奥のど田舎で暮らしていたと嘘をついた。この設定なら普通なら当たり前に知っていることを聞いても怪しまれないだろう。山奥のど田舎出身という設定の方を怪しまれたが押し通した。
続いて今後のことを相談しようとしたとき、ふと思い出した。そういえばステラさんって冒険者だとか言ってたよな。ゲームとか漫画では冒険者ギルドというものがあってそこで魔物の討伐や護衛、薬草などの有用な素材の納入などの依頼を受け、達成することにより収入を得る職業だった。そして冒険者ギルドはいろんな町に点在しており、旅をしながらでも生きていける。もしこの通りの職業なら自立しながら元の世界に帰る手段を探すことができるじゃないか。ステラさんに冒険者というものについて聞いてみたところ俺の想像と概ね合っていた。
なのでさっそくステラさんに冒険者になりたいと言った。
「ほう冒険者志望か。なら冒険者になるに相応しいか見てやろう。」
そう言うとステラさんはどこからともなく手のひらの上に1枚の硬貨を出した。今どうやって出した?
「今私はこの銀貨をアイテムボックスから出したのだ。」
曰く、この世界の住人は誰でも大なり小なり魔力があり、魔力量が一定を超えるとアイテムボックスが使えるようになるらしい。
アイテムボックスとは使用者本人にしか認識できない異空間で、生きている人、動物、魔物以外で手で触れている物であればなんでも入る超便利スキルなのだという。しかもアイテムボックス内では時間が止まっているらしく、食べ物等を出来立てのまま保存することもできるようだ。入る量は魔力量に依存し、魔力が多ければ多いほど多くのものや大きいものが入るという。
冒険者に相応しいかどうかとはこのアイテムボックスが使えるかどうかが大きく影響するらしい。なぜならポーションなどの回復薬や食料、武器、討伐した魔物の死体など持ち物が必然的に多くなるからだ。
「一般的に成人してアイテムボックスが使えなければ一生使える見込みはないとされている。一応確認するが成人しているよな?」
この世界での成人が何歳なのかは知らないので23歳だと告げた。後で聞いた話だがこの世界での成人は15歳らしい。実年齢よりも結構若く見られていたということか。
「なら問題はないな、ではこの銀貨をアイテムボックスに収納してみろ。」
俺はがんばってあるかどうかわからないアイテムボックスに銀貨を入れてみようとした。だが夕飯が来るまでの間、手のひらの上の銀貨が収納されることはなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は少ししょんぼりしながらメイドさんが持ってきてくれた夕飯を食べていた。
内容はパン、肉と野菜入りのスープ、大きなステーキだ。どれもすごいおいしい。二日ぶりの食事だからという理由抜きでも満足な味だ。だが先のアイテムボックスの件が表情を暗くさせていた。
「そう落ち込むな。冒険者しか職業が無いわけではない。それに簡単な魔法ならアイテムボックスが使えなくても問題なく使える。」
慰めてくれてありがとうステラさん。そうだよな。冒険者が最適過ぎただけで生きていくなら他にも何かあるはずだ。しかもよくよく考えれば俺は元々この世界の人間ではないのだから、アイテムボックスが使える可能性はほぼなかったとも言えるだろう。それに気づけば少しは気分が晴れるというものだ。そこからの俺は食事スピードが格段に上がった。
と思ったのも束の間、ステラさんの様子がおかしい。
「だ~か~ら~お前は口調が畏まりすぎなんだってぇ~、普通に話してくれていいからさぁ~」
ステラさんはいつの間にか酒を飲んで酔っ払っていた。いつの間に飲んだのかもいつの間に出来上がったのかもわからなかった。
「ステラさんは俺の命の恩人ですからさすがにそれは・・・」
ちなみに俺は一応療養中なのでお酒は控えさせてもらった。
「それ!ステラ”さん”じゃなくてステラでいいから!私もソウタって呼ぶし!」
「しかしですね・・・」
「しかしもなにもない!お互い呼び捨て!畏まらずに普通に話す!いい!?」
「・・・わかったよステラ。これでいい?」
「よろしい!!」
機嫌のよくなったステラはそのまま浴びるようにお酒を飲み続け、最終的に一人で立ち上がることすらできなくなったのでメイドさんに背負われて運ばれていった。
その後メイドさんに魔石の魔法を消してもらい、窓から月明かりを入れた薄暗い部屋で一人になった俺は最初に起こった出来事を思い出していた。あの頭の中に流れ込んできた情報のことである。名前や年齢は確かに俺のものだった。だが、仮に俺の情報だったとしてもなぜあんな現象が起こったのかがわからない。何か原因があるのだろうか・・・何か・・・あっ、もしかして自分のことを思い出そうとしていたから?よし、なにもデメリットは無いんだ。試してみよう。俺は自分のことを思い出そうとしてみた。すると・・・
ーーーーーーーーーーーー
名前:桂木創太
年齢:23
職業:会社員
HP:100/100
MP:998999/1000000
筋力:25
体力:18
敏捷:22
知力:864
スキル:創造(クリエイト)
物質辞書(マテリアルディクショナリ)
過程省略(ショートカット)
称号:異世界からの漂流者
趣味:ゲーム、漫画
・・・
・・・
ーーーーーーーーーーーー
俺の予想は当たっていたようで頭の中に情報が流れてきた。それと同時に体中にかすかにうっすらと何かが渦巻いているような感覚が起こった。1度目にはそんな感覚はなかったと思ったんだが・・・とりあえず今は置いといて流れてきた情報を詳しく見ていこう。
名前、年齢、職業はわかる。HPとMPはゲーム的に考えるとヒットポイントとマジックポイント(若しくは魔力)だろうけどMPの値がおかしくないか?HPの最大値が100に対して最大値100万ってバランスが悪すぎるだろう。それにこれだけ多ければアイテムボックスが使えてもいいんじゃ・・・いや、もしかしたら数字が大きいからそう思うだけで相対的に見るとすごい少ないのかもしれない。この世界の住人の魔力がどれくらいなのかわからないからどう判断していいのか不明だな。
筋力体力敏捷知力は大体そのままの意味だろう。だがこちらも知力の値が他に比べて異常に高い値になっている。
スキルは3つあるな。まずは創造・・・一体どういうスキルなんだ?
俺が意識を集中させたそのとき、また頭の中に情報が流れてきた。
創造:魔力を媒介として魔法の創造及び物質、物体の生成をすることができる。ただし、物質辞書に記録されていない物質は生成できず、記録されていない物質を用いた物体も生成できない。
スキルの情報のようだ。ゲーム好きの俺から見るとかなり自由度の高い強力なスキルに見える、が、他にも気になることがある。頭の中に情報が流れてくる現象についてだ。もしかしたら知りたい対象に意識を集中させると情報が流れてくるのかもしれない。俺の情報が流れてきたときもスキルの情報が流れてきたときも俺は意識を集中させていた。
俺は確証を得るために残り二つのスキルに意識を集中させた。
物質辞書:物質の詳細な情報を記録することができる。
過程省略:創造によって作られた魔法・物体を記録し、過程を省略して結果だけを呼び出すことができる。なお、必要な魔力は省略されず消費される。
魔法リスト:鑑定
物体リスト:未記録
どうやら正解のようだ。そして魔法リストを見るにこの現象が鑑定という魔法だということも分かった。
つまりは俺は無意識に創造を使って鑑定という魔法を創造していたわけだ。2度目にかすかにうっすらと感じた身体を渦巻くような感覚は創造を使っているときの魔力の流れかもしれない。1度目にそれを感じなかったのは俺自身が正常な状態ではなかったためだろう。
これでとりあえずの疑問は解けた。明日はスキルで何ができるのか試してみよう。俺は遠足前の子供の用にワクワクする気持ちを抑え就寝した。
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だが、そうなると次の問題が出てくる、今後どうするのかということだ。
今は保護してもらっているが、ずっとこのままというわけにはいかないし、元の世界にも帰れるなら帰りたい。となれば・・・まずは自立を目指すか。
開き直った頭でそう考えをまとめた俺は上半身を起こした。周囲を見渡すとステラさんと目が合った。
「大丈夫か?まだ体調が万全ではないのだから無理はするな。」
心配をかけてしまったらしい。そりゃそうか、急に走り出したと思ったら挙句の果てにはぶっ倒れたんだから。
「すいません。今日はもう大人しくします。」
「そうしてくれるとこちらもありがたい。夕飯ももうすぐ出来るはずだしな。」
夕飯?もうそんな時間なのか。確かに、木の窓は閉められており、その隙間から光が漏れていないことから外が夜であることがわかる。だがそれにしては部屋が明るい、蛍光灯を点けてるんじゃないかと思うくらいだ。だが、最初に部屋を見渡した時はそんなものはなかったはずだ。
光源を探してみると机の上に光の玉が浮いていた。その下には直径3cmほどの丸い石が半分ほど机に埋まっていた。
「ステラさん、これなんですか?」
俺は光の玉と埋まっている丸い玉を指さして質問した。
「何って・・・見ての通り、光魔法と魔石だが?」
ここが異世界と認識した俺としてはもう魔法くらいでは驚かない。だが詳細は一切わからないので詳しく聞いてみた。
光魔法とはそのまま光属性の魔法のことで、現在この部屋を照らしているのは”ライト”という魔法らしい。
次に魔石だが。これは魔力を蓄えている石のことで、これを通して魔法を使うと本来使用者が使うはずの魔力を魔石から消費することができるんだとか。ただし発生させられる魔法の規模や威力は魔力の含有量に比例するらしく、魔力含有量の少ない魔石ではいくら頑張っても大したことは出来ないらしい。
「まさか魔法も魔石も知らないとは・・・今までどんな生活をしてきたんだ?」
科学が発展した世界で生きてました、とは言えないので山奥のど田舎で暮らしていたと嘘をついた。この設定なら普通なら当たり前に知っていることを聞いても怪しまれないだろう。山奥のど田舎出身という設定の方を怪しまれたが押し通した。
続いて今後のことを相談しようとしたとき、ふと思い出した。そういえばステラさんって冒険者だとか言ってたよな。ゲームとか漫画では冒険者ギルドというものがあってそこで魔物の討伐や護衛、薬草などの有用な素材の納入などの依頼を受け、達成することにより収入を得る職業だった。そして冒険者ギルドはいろんな町に点在しており、旅をしながらでも生きていける。もしこの通りの職業なら自立しながら元の世界に帰る手段を探すことができるじゃないか。ステラさんに冒険者というものについて聞いてみたところ俺の想像と概ね合っていた。
なのでさっそくステラさんに冒険者になりたいと言った。
「ほう冒険者志望か。なら冒険者になるに相応しいか見てやろう。」
そう言うとステラさんはどこからともなく手のひらの上に1枚の硬貨を出した。今どうやって出した?
「今私はこの銀貨をアイテムボックスから出したのだ。」
曰く、この世界の住人は誰でも大なり小なり魔力があり、魔力量が一定を超えるとアイテムボックスが使えるようになるらしい。
アイテムボックスとは使用者本人にしか認識できない異空間で、生きている人、動物、魔物以外で手で触れている物であればなんでも入る超便利スキルなのだという。しかもアイテムボックス内では時間が止まっているらしく、食べ物等を出来立てのまま保存することもできるようだ。入る量は魔力量に依存し、魔力が多ければ多いほど多くのものや大きいものが入るという。
冒険者に相応しいかどうかとはこのアイテムボックスが使えるかどうかが大きく影響するらしい。なぜならポーションなどの回復薬や食料、武器、討伐した魔物の死体など持ち物が必然的に多くなるからだ。
「一般的に成人してアイテムボックスが使えなければ一生使える見込みはないとされている。一応確認するが成人しているよな?」
この世界での成人が何歳なのかは知らないので23歳だと告げた。後で聞いた話だがこの世界での成人は15歳らしい。実年齢よりも結構若く見られていたということか。
「なら問題はないな、ではこの銀貨をアイテムボックスに収納してみろ。」
俺はがんばってあるかどうかわからないアイテムボックスに銀貨を入れてみようとした。だが夕飯が来るまでの間、手のひらの上の銀貨が収納されることはなかった。
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俺は少ししょんぼりしながらメイドさんが持ってきてくれた夕飯を食べていた。
内容はパン、肉と野菜入りのスープ、大きなステーキだ。どれもすごいおいしい。二日ぶりの食事だからという理由抜きでも満足な味だ。だが先のアイテムボックスの件が表情を暗くさせていた。
「そう落ち込むな。冒険者しか職業が無いわけではない。それに簡単な魔法ならアイテムボックスが使えなくても問題なく使える。」
慰めてくれてありがとうステラさん。そうだよな。冒険者が最適過ぎただけで生きていくなら他にも何かあるはずだ。しかもよくよく考えれば俺は元々この世界の人間ではないのだから、アイテムボックスが使える可能性はほぼなかったとも言えるだろう。それに気づけば少しは気分が晴れるというものだ。そこからの俺は食事スピードが格段に上がった。
と思ったのも束の間、ステラさんの様子がおかしい。
「だ~か~ら~お前は口調が畏まりすぎなんだってぇ~、普通に話してくれていいからさぁ~」
ステラさんはいつの間にか酒を飲んで酔っ払っていた。いつの間に飲んだのかもいつの間に出来上がったのかもわからなかった。
「ステラさんは俺の命の恩人ですからさすがにそれは・・・」
ちなみに俺は一応療養中なのでお酒は控えさせてもらった。
「それ!ステラ”さん”じゃなくてステラでいいから!私もソウタって呼ぶし!」
「しかしですね・・・」
「しかしもなにもない!お互い呼び捨て!畏まらずに普通に話す!いい!?」
「・・・わかったよステラ。これでいい?」
「よろしい!!」
機嫌のよくなったステラはそのまま浴びるようにお酒を飲み続け、最終的に一人で立ち上がることすらできなくなったのでメイドさんに背負われて運ばれていった。
その後メイドさんに魔石の魔法を消してもらい、窓から月明かりを入れた薄暗い部屋で一人になった俺は最初に起こった出来事を思い出していた。あの頭の中に流れ込んできた情報のことである。名前や年齢は確かに俺のものだった。だが、仮に俺の情報だったとしてもなぜあんな現象が起こったのかがわからない。何か原因があるのだろうか・・・何か・・・あっ、もしかして自分のことを思い出そうとしていたから?よし、なにもデメリットは無いんだ。試してみよう。俺は自分のことを思い出そうとしてみた。すると・・・
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名前:桂木創太
年齢:23
職業:会社員
HP:100/100
MP:998999/1000000
筋力:25
体力:18
敏捷:22
知力:864
スキル:創造(クリエイト)
物質辞書(マテリアルディクショナリ)
過程省略(ショートカット)
称号:異世界からの漂流者
趣味:ゲーム、漫画
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俺の予想は当たっていたようで頭の中に情報が流れてきた。それと同時に体中にかすかにうっすらと何かが渦巻いているような感覚が起こった。1度目にはそんな感覚はなかったと思ったんだが・・・とりあえず今は置いといて流れてきた情報を詳しく見ていこう。
名前、年齢、職業はわかる。HPとMPはゲーム的に考えるとヒットポイントとマジックポイント(若しくは魔力)だろうけどMPの値がおかしくないか?HPの最大値が100に対して最大値100万ってバランスが悪すぎるだろう。それにこれだけ多ければアイテムボックスが使えてもいいんじゃ・・・いや、もしかしたら数字が大きいからそう思うだけで相対的に見るとすごい少ないのかもしれない。この世界の住人の魔力がどれくらいなのかわからないからどう判断していいのか不明だな。
筋力体力敏捷知力は大体そのままの意味だろう。だがこちらも知力の値が他に比べて異常に高い値になっている。
スキルは3つあるな。まずは創造・・・一体どういうスキルなんだ?
俺が意識を集中させたそのとき、また頭の中に情報が流れてきた。
創造:魔力を媒介として魔法の創造及び物質、物体の生成をすることができる。ただし、物質辞書に記録されていない物質は生成できず、記録されていない物質を用いた物体も生成できない。
スキルの情報のようだ。ゲーム好きの俺から見るとかなり自由度の高い強力なスキルに見える、が、他にも気になることがある。頭の中に情報が流れてくる現象についてだ。もしかしたら知りたい対象に意識を集中させると情報が流れてくるのかもしれない。俺の情報が流れてきたときもスキルの情報が流れてきたときも俺は意識を集中させていた。
俺は確証を得るために残り二つのスキルに意識を集中させた。
物質辞書:物質の詳細な情報を記録することができる。
過程省略:創造によって作られた魔法・物体を記録し、過程を省略して結果だけを呼び出すことができる。なお、必要な魔力は省略されず消費される。
魔法リスト:鑑定
物体リスト:未記録
どうやら正解のようだ。そして魔法リストを見るにこの現象が鑑定という魔法だということも分かった。
つまりは俺は無意識に創造を使って鑑定という魔法を創造していたわけだ。2度目にかすかにうっすらと感じた身体を渦巻くような感覚は創造を使っているときの魔力の流れかもしれない。1度目にそれを感じなかったのは俺自身が正常な状態ではなかったためだろう。
これでとりあえずの疑問は解けた。明日はスキルで何ができるのか試してみよう。俺は遠足前の子供の用にワクワクする気持ちを抑え就寝した。
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