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第2章英雄編
第21話:装備
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さて、無事場所を見つけ、親父さんにお願いして確保した俺は露店を開いた。まではよかったのだが・・・。
「あんちゃん、こんな雑貨ばっかりじゃなくてさ、武器見せてくれよ武器。すごいやつが作れるんだろ?」
「何言ってんだ防具が先だ。馬車にあれだけ能力が付加できるならとんでもねぇ防具が作れるはずだ。武器以上の攻撃性能だって付けられるかもしれねぇ。」
なんだこれは?まだ何も宣伝していないのにそこら中からドワーフたちがわらわらと集まってきては武器を作れだの防具を作れだのガヤガヤ言ってくる。
「ちょ、ちょっと待ってください。何がどうなってるんです?」
「いやな、うちの親方からはんぱねぇ馬車を作った人族が居るって話を聞いたんだよ。それあんちゃんのことだろ?」
もしかして、親父さんが俺の試験を考えるために大御所を集めたって言ってたあれか?
「うちの親方もそう言ってたぜ。なんでもスキルで作っちまうらしいじゃねぇか。ドワーフでも物を作れるスキルを持ってるやつはあんまりいないんだぜ。」
そうなのか。ルチアちゃんが持ってたからみんなそうなのかと思ってた。
「というわけだ、なんか武器作ってくれ、とびっきりの奴をだ。」
「いや防具が先だ。」
「いや武器だ。」
「防具だ。」
今度はドワーフ同士の言い合いが始まった。派閥でもあるんだろうか?それかもしくは得意なカテゴリーがあるだけか。
「おいおいそれくらいにしとけって、あんちゃん困ってんだろ。あんちゃん、なんでもいいから装備を作っちゃくれねぇか。ドワーフとしては高性能な装備を作るのが本能なところがあるからよ。参考にできる物はいくらでも欲しいんだよ。」
なるほど。自分の技術向上のための探求心ゆえのこの騒動ってわけか。それはわかるがもうちょっと手加減して欲しいかな?
「それじゃあまずは武器から作ります。」
なぜ武器からかと言うとイメージがしやすいからである。
「お、いいねぇ。そういうことならこれを使ってくれ。」
そう言って武器をご所望していたドワーフが俺に金属の塊を渡してきた。
何の金属だろうか。”鑑定”を使う。
ーーーーーーーーー
名前 :ミスリル
希少度:S
品質 :A
魔法金属と呼ばれる特殊な金属
含有されている魔力の影響により
軽いながらもかなりの強度を誇る
・・・
・・・
ーーーーーーーーー
これはファンタジーによくあるミスリルじゃないか!
「貴重な物を見せていただいてありがとうございました。」
そう言っておじさんにミスリルを返す。
「は?いやいや、使ってくれよ。」
「いえ、俺は一度鑑定したものが作り出せるんです、こんな風に。」
”創造”でミスリルを作成しておじさんに渡した。
「なんだと!?・・・確かにこいつはミスリルだ。しかも品質もとんでもなく高い。」
その言葉に周りがざわめく。
「でしょう?だから一度鑑定すれば素材の有無は関係ないんです。」
「親方に聞いていた以上にめちゃくちゃだなあんちゃん・・・」
無茶苦茶だなんて失礼だなぁ。まぁそう言われるのも少し慣れてきたけど。
「それじゃあ直剣を作ろうかと作ろうと思うんですが、何か注文はありますか?」
「そうだなぁ・・・」
そう言うとみんなうんうん悩み始めた。なんだかんだで仲が良いというか息ぴったりと言うか、鍛冶に関しては同じ穴の狢ということか。
悩んだ結果は「できるだけやってくれ」だったのでやれるだけやることにした。ここまでくると半ばヤケクソである。その結果がこれだ。
ーーーーーーーーー
名前 :魔剣オートジャッジメント
希少度:SS
品質 :SS
ある人物が厳ついおっさん達に攻め立てられて
ヤケクソになった結果作られた剣
とんでもない性能を秘めており
赤子でさえも軍隊と闘えるようになる
能力:自動戦闘
絶対切断
破壊無効
魔法無効
軽量化
所有者認証
所有者守護
・・・
・・・
ーーーーーーーーー
ドワーフでも鑑定系統のスキル所持者は少ないのと、鑑定系統でも高位のスキルでないと性能が見えなくなってしまっているらしいので俺が口頭で説明した。
「「「・・・」」」
あれ?みなさんどうしたんです?
「あんちゃん、いくら何でもそれはやりすぎじゃ・・・」
「え?」
できるだけやれって言ったのあなたたちじゃないですか。
「どうしたお前ら。」
親父さんがやってきた。
「族長!いいところに来ましたね。これ見てくださいよ、今あんちゃんに作ってもらったんですが・・・」
「ん?どれどれ・・・」
親父さんの顔がみるみる強張っていく。
「おいソウタ。これは絶対誰にも渡すな。」
「ええ?」
「あの馬車にも言えることだが・・・性能が高すぎてそれ一つだけで国が動く。誰にも言わなけりゃ”鑑定眼”でも持ってねぇと性能はわからねぇから黙ってるだけでいい。」
元から誰にも渡す気はなかったが、ここまで言われるとは・・・でもまぁ国が動くとかそこらへんは恐らく大丈夫だ。なんてったって5つの国の国王は俺の存在とその能力は知れ渡っている上に英雄になってくれとまで言われているからな。奪いに来るなんてことはないだろう。
「わかりました。それで、親父さんはどうしてここに?」
「おお、そうだ忘れるところだった。ルチアとケイト先生に話をしてきたぞ、明日出発すると良い。それを伝えに来た。」
「わかりました、わざわざありがとうございます。」
と、そんな感じでドワーフの街での露店は成功なのか失敗なのか微妙な感じで終わった。でもまぁ知名度は上がったし、良いだろう。今後の商売に期待だ。
「あんちゃん、こんな雑貨ばっかりじゃなくてさ、武器見せてくれよ武器。すごいやつが作れるんだろ?」
「何言ってんだ防具が先だ。馬車にあれだけ能力が付加できるならとんでもねぇ防具が作れるはずだ。武器以上の攻撃性能だって付けられるかもしれねぇ。」
なんだこれは?まだ何も宣伝していないのにそこら中からドワーフたちがわらわらと集まってきては武器を作れだの防具を作れだのガヤガヤ言ってくる。
「ちょ、ちょっと待ってください。何がどうなってるんです?」
「いやな、うちの親方からはんぱねぇ馬車を作った人族が居るって話を聞いたんだよ。それあんちゃんのことだろ?」
もしかして、親父さんが俺の試験を考えるために大御所を集めたって言ってたあれか?
「うちの親方もそう言ってたぜ。なんでもスキルで作っちまうらしいじゃねぇか。ドワーフでも物を作れるスキルを持ってるやつはあんまりいないんだぜ。」
そうなのか。ルチアちゃんが持ってたからみんなそうなのかと思ってた。
「というわけだ、なんか武器作ってくれ、とびっきりの奴をだ。」
「いや防具が先だ。」
「いや武器だ。」
「防具だ。」
今度はドワーフ同士の言い合いが始まった。派閥でもあるんだろうか?それかもしくは得意なカテゴリーがあるだけか。
「おいおいそれくらいにしとけって、あんちゃん困ってんだろ。あんちゃん、なんでもいいから装備を作っちゃくれねぇか。ドワーフとしては高性能な装備を作るのが本能なところがあるからよ。参考にできる物はいくらでも欲しいんだよ。」
なるほど。自分の技術向上のための探求心ゆえのこの騒動ってわけか。それはわかるがもうちょっと手加減して欲しいかな?
「それじゃあまずは武器から作ります。」
なぜ武器からかと言うとイメージがしやすいからである。
「お、いいねぇ。そういうことならこれを使ってくれ。」
そう言って武器をご所望していたドワーフが俺に金属の塊を渡してきた。
何の金属だろうか。”鑑定”を使う。
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名前 :ミスリル
希少度:S
品質 :A
魔法金属と呼ばれる特殊な金属
含有されている魔力の影響により
軽いながらもかなりの強度を誇る
・・・
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これはファンタジーによくあるミスリルじゃないか!
「貴重な物を見せていただいてありがとうございました。」
そう言っておじさんにミスリルを返す。
「は?いやいや、使ってくれよ。」
「いえ、俺は一度鑑定したものが作り出せるんです、こんな風に。」
”創造”でミスリルを作成しておじさんに渡した。
「なんだと!?・・・確かにこいつはミスリルだ。しかも品質もとんでもなく高い。」
その言葉に周りがざわめく。
「でしょう?だから一度鑑定すれば素材の有無は関係ないんです。」
「親方に聞いていた以上にめちゃくちゃだなあんちゃん・・・」
無茶苦茶だなんて失礼だなぁ。まぁそう言われるのも少し慣れてきたけど。
「それじゃあ直剣を作ろうかと作ろうと思うんですが、何か注文はありますか?」
「そうだなぁ・・・」
そう言うとみんなうんうん悩み始めた。なんだかんだで仲が良いというか息ぴったりと言うか、鍛冶に関しては同じ穴の狢ということか。
悩んだ結果は「できるだけやってくれ」だったのでやれるだけやることにした。ここまでくると半ばヤケクソである。その結果がこれだ。
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名前 :魔剣オートジャッジメント
希少度:SS
品質 :SS
ある人物が厳ついおっさん達に攻め立てられて
ヤケクソになった結果作られた剣
とんでもない性能を秘めており
赤子でさえも軍隊と闘えるようになる
能力:自動戦闘
絶対切断
破壊無効
魔法無効
軽量化
所有者認証
所有者守護
・・・
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ドワーフでも鑑定系統のスキル所持者は少ないのと、鑑定系統でも高位のスキルでないと性能が見えなくなってしまっているらしいので俺が口頭で説明した。
「「「・・・」」」
あれ?みなさんどうしたんです?
「あんちゃん、いくら何でもそれはやりすぎじゃ・・・」
「え?」
できるだけやれって言ったのあなたたちじゃないですか。
「どうしたお前ら。」
親父さんがやってきた。
「族長!いいところに来ましたね。これ見てくださいよ、今あんちゃんに作ってもらったんですが・・・」
「ん?どれどれ・・・」
親父さんの顔がみるみる強張っていく。
「おいソウタ。これは絶対誰にも渡すな。」
「ええ?」
「あの馬車にも言えることだが・・・性能が高すぎてそれ一つだけで国が動く。誰にも言わなけりゃ”鑑定眼”でも持ってねぇと性能はわからねぇから黙ってるだけでいい。」
元から誰にも渡す気はなかったが、ここまで言われるとは・・・でもまぁ国が動くとかそこらへんは恐らく大丈夫だ。なんてったって5つの国の国王は俺の存在とその能力は知れ渡っている上に英雄になってくれとまで言われているからな。奪いに来るなんてことはないだろう。
「わかりました。それで、親父さんはどうしてここに?」
「おお、そうだ忘れるところだった。ルチアとケイト先生に話をしてきたぞ、明日出発すると良い。それを伝えに来た。」
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