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第16話 『村の子供と長老』
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正元二年十一月二日(255/12/2⇔2024年6月16日13:00) 已百支国 宮田邑
比古那は慎重に洞窟の入り口に近づいた。
外の様子を窺うと、二人の子供が木の枝を手に持ち、何かを探すように周囲を見回している。
長い髪を後で束ね、粗末な麻布のような服を着た少年と少女。麻布を2枚重ね合わせ、首の部分を残して縫い合わせて、首が通せるようにしている。
寒さを防ぐために防寒具として、鹿かイノシシか、獣の毛皮を羽織っていた。
年齢は10歳前後に見えるが、少年の方が兄だろうか。少女を気遣うようにしている。比古那は一瞬迷ったが、子供相手なら危険は少ないだろうと判断し、ゆっくりと姿を現した。
「「!」」
子供たちは驚いて後ずさりしたが、しばらくすると好奇心に目を輝かせた。妹らしき女の子は、男の子の背に隠れている。
「コノカミ、ナヲシタリヤ?(お兄さん、何をしているの?)」
少年が首を傾げながら尋ねた。
(まずい、まったくわからない)
比古那は言葉の壁に直面して一瞬たじろいだが、目の前の子供たちは無邪気に笑っている。子供でも本能的に身の危険は感じるだろうが、不思議とその二人の兄弟からは比古那達への警戒感は感じられない。
その無邪気な表情に救われるように、ゆっくりと笑顔で手を振った。
少年は首を傾げ、妹に何かをささやいた。二人は興味深そうに比古那の服装を眺めている。
突然、洞窟の奥から物音が聞こえた。子供たちが顔を上げる。比古那は咄嗟に身を固くしたが、既に遅かった。
「ツァラニ ヒトアリヤ?(他にも人がいるの?)」
少年の声には好奇心と警戒心が混ざっていたが、比古那は言葉が通じないまま、どう対応すべきか迷っていた。
と、その時、洞窟の奥から尊が顔を出した。
状況を察したのか、彼はにこやかに笑いながらポケットからチョコバーを取りだし、封を開けて子供達に見せる。尊は、身振り手振りを交えながら、『食べると美味しいよ』『お腹すいてない?』と伝えようとする。
ゆっくりと手を差し伸べるが、さすがに用心して触ろうとはしない。
尊は笑顔のまま一口チョコバーをかじって、それを子供達に見せた。今まで嗅いだ事のない甘い匂いと、おいしそうにほおばる尊の姿をみて我慢ができなくなったのか、兄であろう男の子が先に手を出した。
尊がそっと手渡しすると、くんくんと匂いを嗅いで、恐る恐る一口かじった。
少年はその衝撃に目を丸くした。
口の中でチョコレートがとろける感覚に、思わず声にならない(聞き取れない)声を上げる。妹も興味津々で兄の様子を窺っていたが、兄が半分に割って差し出すと、ためらいがちに受け取った。
一口かじった瞬間に、妹も全く同じ表情と動作でチョコバーのうまさを表現している。二人は夢中でチョコバーを味わい、あっという間に食べ終えてしまった。
尊は満足げに微笑み、比古那に目配せした。子供たちとの距離が一気に縮まった事を感じ取ったのだ。
比古那と尊がもっと仲良くなろうとし、兄弟との距離が近づくかと思われたとき、それは現われた。
「コデ ナヲ ツェリヤ(ここで何をしている)。アヤウキカラ コニワ チカヅクベカラズト イイキヲヤ(危ないからこの洞窟には近づくなと言っただろう)」
老人は二人を怒るでもなく、諭すように言った。
(おい、比古那。近づくな、って聞こえなかったか?)
(聞こえた。危うき、とも聞こえたぞ)
「ナワ タツォ コデ ナヲ ツェリヤ?(お前は誰だ。ここで何をしている?)」
比古那と尊は思い出した。
あの石室で、兵士に最初に言われた言葉である。
意思の疎通は重要な問題だが、身振り手振りでは限界がある。そこでみんなで考えていたのだ。例えば見ず知らずの、敵かもしれない集団に出会ったとき、自分達なら何と言うか。
誰だ?
何をしている?
動くな?
待て!
あの兵士が警備兵だったとして、現代でいうガードマンが言いそうなこと。そして同じ日本語なら、かなりの変化があるとしても、何か共通点があるのではないか? そう考えたのだ。
だめだ、もっと時間が要るし、たくさんのソースが必要だ。
比古那がそう考えていたとき、尊が動いた。
「俺達……いや、私、たち? ……いや、我々、我らハ、怪しい者……ではありません。怪し、怪しき、アヤシカラズ……」
身振り手振りで必死に伝えようとしている。
さすがにいかにも村の長老っぽい人物をチョコバーで釣る訳にはいかない。その後も尊の悪戦苦闘が続き、しばらくの時間がたった。
何を思ったのか、長老らしき老人は一歩前に出て、杖で地面に字を書き始めた。
『你是誰哉』
老人は書き終えると比古那と尊をじっと見つめる。子供の兄弟は老人の陰に隠れてときどき顔を出しながら様子を見ているが、心配と好奇心が入り混じったような顔だ。
「おい、中国語だぞ。尊、わかるか?」
「いや、わからん。でも……誰、だから、名前とか……ああ、それから哉もあるから疑問形じゃねえか?」
「……よし」
比古那は思いきって、辺りを見回して木の棒を探すと、考えながらゆっくりと地面に字を書いた。
『我名』、そして間をあけて『比古那』と読みやすいように大きく書いたのだ。
老人は少し驚いたようだが、軽くうなずき比古那をみて、すぐに尊の方を向いた。尊は慌てて比古那と同じようにして自分の名前を地面に書き、老人を見る。
老人はほうほう、と納得したような感じで次の漢字を書いた。
『何為哉』
「わかるか?」
と比古那。
「さっきと同じで『哉』があるから疑問形だろう。何、はそのまま何で、為は行うとかやる、という意味だから……『何をしている』の意味じゃないか」
「おお! すげえ! 尊、天才じゃねえか?」
「いや、まだ通じるかわからん」
飛び上がって喜びそうな比古那を尊は制しながら、ゆっくりと筆談をする。
『吾迷道』
『ほほう』なのか『ははう』なのかよくわからないが、現代語で言う『ほほう?』のニュアンスのように感じられる素振りを見せた老人は、杖で地面を叩きながら、にこやかに笑う。
『従吾行』『吾此村長老』
「おい、付いて来いって言っているのか? 大丈夫だろうか……」
「わからん。とりあえずみんなに知らせないと」
「よし分かった」
比古那は尊をそこへ残し、四人を説得するために洞窟内へ向かったのであった。
次回 第17話 (仮)『長老と兵と宮田邑の話』
比古那は慎重に洞窟の入り口に近づいた。
外の様子を窺うと、二人の子供が木の枝を手に持ち、何かを探すように周囲を見回している。
長い髪を後で束ね、粗末な麻布のような服を着た少年と少女。麻布を2枚重ね合わせ、首の部分を残して縫い合わせて、首が通せるようにしている。
寒さを防ぐために防寒具として、鹿かイノシシか、獣の毛皮を羽織っていた。
年齢は10歳前後に見えるが、少年の方が兄だろうか。少女を気遣うようにしている。比古那は一瞬迷ったが、子供相手なら危険は少ないだろうと判断し、ゆっくりと姿を現した。
「「!」」
子供たちは驚いて後ずさりしたが、しばらくすると好奇心に目を輝かせた。妹らしき女の子は、男の子の背に隠れている。
「コノカミ、ナヲシタリヤ?(お兄さん、何をしているの?)」
少年が首を傾げながら尋ねた。
(まずい、まったくわからない)
比古那は言葉の壁に直面して一瞬たじろいだが、目の前の子供たちは無邪気に笑っている。子供でも本能的に身の危険は感じるだろうが、不思議とその二人の兄弟からは比古那達への警戒感は感じられない。
その無邪気な表情に救われるように、ゆっくりと笑顔で手を振った。
少年は首を傾げ、妹に何かをささやいた。二人は興味深そうに比古那の服装を眺めている。
突然、洞窟の奥から物音が聞こえた。子供たちが顔を上げる。比古那は咄嗟に身を固くしたが、既に遅かった。
「ツァラニ ヒトアリヤ?(他にも人がいるの?)」
少年の声には好奇心と警戒心が混ざっていたが、比古那は言葉が通じないまま、どう対応すべきか迷っていた。
と、その時、洞窟の奥から尊が顔を出した。
状況を察したのか、彼はにこやかに笑いながらポケットからチョコバーを取りだし、封を開けて子供達に見せる。尊は、身振り手振りを交えながら、『食べると美味しいよ』『お腹すいてない?』と伝えようとする。
ゆっくりと手を差し伸べるが、さすがに用心して触ろうとはしない。
尊は笑顔のまま一口チョコバーをかじって、それを子供達に見せた。今まで嗅いだ事のない甘い匂いと、おいしそうにほおばる尊の姿をみて我慢ができなくなったのか、兄であろう男の子が先に手を出した。
尊がそっと手渡しすると、くんくんと匂いを嗅いで、恐る恐る一口かじった。
少年はその衝撃に目を丸くした。
口の中でチョコレートがとろける感覚に、思わず声にならない(聞き取れない)声を上げる。妹も興味津々で兄の様子を窺っていたが、兄が半分に割って差し出すと、ためらいがちに受け取った。
一口かじった瞬間に、妹も全く同じ表情と動作でチョコバーのうまさを表現している。二人は夢中でチョコバーを味わい、あっという間に食べ終えてしまった。
尊は満足げに微笑み、比古那に目配せした。子供たちとの距離が一気に縮まった事を感じ取ったのだ。
比古那と尊がもっと仲良くなろうとし、兄弟との距離が近づくかと思われたとき、それは現われた。
「コデ ナヲ ツェリヤ(ここで何をしている)。アヤウキカラ コニワ チカヅクベカラズト イイキヲヤ(危ないからこの洞窟には近づくなと言っただろう)」
老人は二人を怒るでもなく、諭すように言った。
(おい、比古那。近づくな、って聞こえなかったか?)
(聞こえた。危うき、とも聞こえたぞ)
「ナワ タツォ コデ ナヲ ツェリヤ?(お前は誰だ。ここで何をしている?)」
比古那と尊は思い出した。
あの石室で、兵士に最初に言われた言葉である。
意思の疎通は重要な問題だが、身振り手振りでは限界がある。そこでみんなで考えていたのだ。例えば見ず知らずの、敵かもしれない集団に出会ったとき、自分達なら何と言うか。
誰だ?
何をしている?
動くな?
待て!
あの兵士が警備兵だったとして、現代でいうガードマンが言いそうなこと。そして同じ日本語なら、かなりの変化があるとしても、何か共通点があるのではないか? そう考えたのだ。
だめだ、もっと時間が要るし、たくさんのソースが必要だ。
比古那がそう考えていたとき、尊が動いた。
「俺達……いや、私、たち? ……いや、我々、我らハ、怪しい者……ではありません。怪し、怪しき、アヤシカラズ……」
身振り手振りで必死に伝えようとしている。
さすがにいかにも村の長老っぽい人物をチョコバーで釣る訳にはいかない。その後も尊の悪戦苦闘が続き、しばらくの時間がたった。
何を思ったのか、長老らしき老人は一歩前に出て、杖で地面に字を書き始めた。
『你是誰哉』
老人は書き終えると比古那と尊をじっと見つめる。子供の兄弟は老人の陰に隠れてときどき顔を出しながら様子を見ているが、心配と好奇心が入り混じったような顔だ。
「おい、中国語だぞ。尊、わかるか?」
「いや、わからん。でも……誰、だから、名前とか……ああ、それから哉もあるから疑問形じゃねえか?」
「……よし」
比古那は思いきって、辺りを見回して木の棒を探すと、考えながらゆっくりと地面に字を書いた。
『我名』、そして間をあけて『比古那』と読みやすいように大きく書いたのだ。
老人は少し驚いたようだが、軽くうなずき比古那をみて、すぐに尊の方を向いた。尊は慌てて比古那と同じようにして自分の名前を地面に書き、老人を見る。
老人はほうほう、と納得したような感じで次の漢字を書いた。
『何為哉』
「わかるか?」
と比古那。
「さっきと同じで『哉』があるから疑問形だろう。何、はそのまま何で、為は行うとかやる、という意味だから……『何をしている』の意味じゃないか」
「おお! すげえ! 尊、天才じゃねえか?」
「いや、まだ通じるかわからん」
飛び上がって喜びそうな比古那を尊は制しながら、ゆっくりと筆談をする。
『吾迷道』
『ほほう』なのか『ははう』なのかよくわからないが、現代語で言う『ほほう?』のニュアンスのように感じられる素振りを見せた老人は、杖で地面を叩きながら、にこやかに笑う。
『従吾行』『吾此村長老』
「おい、付いて来いって言っているのか? 大丈夫だろうか……」
「わからん。とりあえずみんなに知らせないと」
「よし分かった」
比古那は尊をそこへ残し、四人を説得するために洞窟内へ向かったのであった。
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