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日ノ本未だ一統ならず-北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。-
第623話 『中浦ジュリアンの元服と洗礼。遣欧使節団?』(1576/1/18)
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天正四年十二月十八日(1576/1/18) 諫早城
寒く、それでも晴れ渡った天気のもと、数えで14歳になる中浦小佐々甚吾(中浦ジュリアン)の元服式が行われた。
小佐々甚吾純吉である。
本来は純正の姉である幸の息子、幸若丸の元服式と同時に行われる予定であったが、先に幸若丸の元服式が行われたのだ。
すでに幸若丸は十七歳で勘九郎純行となっている。
小佐々氏は本家当主が純正で、諫早に本拠を移したものの、もともとは多以良にあったため多以良小佐々と呼ばれる。
中浦館に本拠をおく中浦小佐々氏が中浦殿と呼ばれ、甚吾が当主となるのだ。
もう一つが松島小佐々で、これも松島殿と呼ばれ、勘九郎純行が当主だ。
純久も直系の四男であったので分家筋にはなるが、すでに京都に本拠を構え、嫡男も生まれているので、いわば山城小佐々家とでもいう存在である。
純正の弟である治郎純政が海軍兵学校を卒業したように、純行は海軍兵学校に入学して海軍士官の道を歩んでいる。
甚吾(ジュリアン)は軍人の道は進まずに、聖職者の道を歩んだ。数多くのキリシタン大名がいたように、別にそれ自体は悪い事ではない。
純正は聖職者が政治に関与しないのならば、まったくもって関知しないのだ。甚吾は元服を前に、諫早のセミナリオで洗礼を受けていた。
おごそかに、厳粛に式は進み、やがて終わった。
■科学技術省研究所
「いよいよだな」
「ああ、いよいよだ」
「この日ノ本の他の国を見てみたい」
「主の御使いである法王様にお目にかかれる」
ジュリアン(当時14歳)に声をかけるのは、原マルチノ(14歳)・伊東マンショ(17歳)・千々石ミゲル(15歳)の3人である。
伊東マンショは、木崎原の戦いから薩隅日肥の仕置き、偽書問題などにも東奔西走して伊東家を存続させた、伊東祐青の息子だ。
千々石ミゲルは島原の代官である千々石直員の息子で、原マルチノは原中務の息子であった。
4人は諫早のセミナリオで学び、同じ時期に洗礼を受けていた。
「御屋形様が決めた一大国家事業だ」
ジュリアンは心を新たに声を発する。
「おー来たな。座って座って」
緊張している4人に向かって気さくに声をかけるのは、永禄遣欧使節団の第1回留学生である、太田和源五郎政秀である。
忠右衛門の息子でもあり、数学・工学・物理学博士でもあった。
「源五郎、みんな緊張してるじゃないか。お前、圧があるんだよ。さあみんな、どうぞ。コーヒーで良かったかな?」
そういって緊張をほぐすためにコーヒーをも持ってこさせるのは、同じく第1回留学生の太田和九十郎秋政だ。
数学・物理学・天文学博士だが、学者肌でも気取ったところはない。
「甚吾、お前まで緊張してどーすんだよ。気楽に、きらーくにな」
わはははは、と笑いながら政秀は言う。
純正は4人に対して、出発前に心構えというか、アドバイスをさせるために二人にあわせたのだ。
今回の遣欧使節は、正直なところ技術交流の意味合いはほとんどない。
永禄五年に初めての使節を送ってからすでに14回の派遣を行っており、十分に欧州の優れた技術は学んだ。ぶっちゃけ、もう学ぶ事がないのだ。
すなわち、今回の派遣は通常の派遣ではなく、親交を深める文化交流の意味合いが強い。
ポルトガル国王やローマ法王との謁見で、全欧州に小佐々の名を知らしめる機会とするのだ。
ポルドガルはスペインの隣国である。中立を保つのがスタンスだが、マカオの艦隊が味方につけば心強い。
政治的な工作は無理だろうが、プレゼンスを示す事にはなる。
コーヒーを飲み、談笑しながら、突然政秀が言い出した。
「気をつけろよ。奴ら、俺たちのことを、黄色い猿としか思ってないからな」
傍らで聞いている政秋は、黙ってコーヒーを飲んでいる。
「え? それはいったいどう言う事ですか? 主のもとでは人は皆等しく平等だと教えられています」
ジュリアンは戸惑っている。他の3人も理解ができないようだ。
「俺たちはキリシタンじゃないからな。いや、別に教えをどうこう言うつもりもない。確かにアルメイダ様をはじめ、日本にいる司祭や宣教師の方はおやさしい方々ばかりだ。されど……」
政秀は、少し考えて加えた。
「一歩国を出たらわからない。見た目も違う我らは、言葉を喋る黄色い猿で、物わかりの良い獣と同じとしか思われねえのさ」
「そんな馬鹿な。神の子供である我らの同朋が、そのような事を思うなど、信じられませぬ」
今度は最年長の伊東マンショが答えた。
「まあ、言ってもわからないだろうから、実際に体験してみる事だね」
黙っていた政秋が、飲み終わったコーヒーのおかわりを使用人に頼みながら言う。
「幸いな事にセバスティアン一世陛下が聡明なお方で、われらはポルトガルでは不自由はしなかった。しかし、イタリアやフランス、欧州の他の国ではいろんな差別を受けたもんだ。ああそうだ。行きも帰りもポルトガル船だったから、やっぱり肩身の狭い思いはしたよ」
事実、遠洋航海のノウハウも船もない初めの頃は、ポルトガルの貿易船に乗せて貰うしかなかったのだ。
遣欧使節はあくまでおまけの存在であった。
幸いにしてその後は国産の船での航行も可能となり、日本人のみの遣欧使節が可能となったが、それでも簡単な道のりではなかった。
「リスボンに着いたら、そこからは海路でイタリアに向かうといい。間違ってもイスパニアのフェリペ二世に謁見しようなんて思うなよ。筋金入りだからな。陸路だと通らなきゃいけないけど、海路なら直接ローマへ向かえる」
ジュリアンをはじめ、二人の話を聞いた4人は半信半疑であったが、それは今後の航海で明らかにされる事であった。
日本ではコスメ・デ・トーレスの後任で、日本嫌いで差別的なフランシスコ・カブラルが左遷された。
ガスパール・コエリョがその任についていたが、日本は布教区から準管区へ昇格していた。史実より6年早い。
ちなみに史実だと1585年(天正13年)にはキリシタン大名を支援する為に、フィリピンからの艦隊派遣を求めている。さらに日本全土を改宗した際には日本人を尖兵として、中国に攻め入る案を持っていたようだ。
しかし今世では現在、フィリピンはスペインの統治下になく、キリシタン大名への締め付けもない。ただし純正は、政治思想・活動に結びつくものに関しては厳重に禁止した。
史実とは全く違うこのような状況の中、アレッサンドロ・ヴァリアーノ(純正とともに使節団を企画)と4人を乗せた小佐々海軍の船は、出港したのである。
次回 第624話 『日ノ本大同盟内の経済格差と移住問題』
寒く、それでも晴れ渡った天気のもと、数えで14歳になる中浦小佐々甚吾(中浦ジュリアン)の元服式が行われた。
小佐々甚吾純吉である。
本来は純正の姉である幸の息子、幸若丸の元服式と同時に行われる予定であったが、先に幸若丸の元服式が行われたのだ。
すでに幸若丸は十七歳で勘九郎純行となっている。
小佐々氏は本家当主が純正で、諫早に本拠を移したものの、もともとは多以良にあったため多以良小佐々と呼ばれる。
中浦館に本拠をおく中浦小佐々氏が中浦殿と呼ばれ、甚吾が当主となるのだ。
もう一つが松島小佐々で、これも松島殿と呼ばれ、勘九郎純行が当主だ。
純久も直系の四男であったので分家筋にはなるが、すでに京都に本拠を構え、嫡男も生まれているので、いわば山城小佐々家とでもいう存在である。
純正の弟である治郎純政が海軍兵学校を卒業したように、純行は海軍兵学校に入学して海軍士官の道を歩んでいる。
甚吾(ジュリアン)は軍人の道は進まずに、聖職者の道を歩んだ。数多くのキリシタン大名がいたように、別にそれ自体は悪い事ではない。
純正は聖職者が政治に関与しないのならば、まったくもって関知しないのだ。甚吾は元服を前に、諫早のセミナリオで洗礼を受けていた。
おごそかに、厳粛に式は進み、やがて終わった。
■科学技術省研究所
「いよいよだな」
「ああ、いよいよだ」
「この日ノ本の他の国を見てみたい」
「主の御使いである法王様にお目にかかれる」
ジュリアン(当時14歳)に声をかけるのは、原マルチノ(14歳)・伊東マンショ(17歳)・千々石ミゲル(15歳)の3人である。
伊東マンショは、木崎原の戦いから薩隅日肥の仕置き、偽書問題などにも東奔西走して伊東家を存続させた、伊東祐青の息子だ。
千々石ミゲルは島原の代官である千々石直員の息子で、原マルチノは原中務の息子であった。
4人は諫早のセミナリオで学び、同じ時期に洗礼を受けていた。
「御屋形様が決めた一大国家事業だ」
ジュリアンは心を新たに声を発する。
「おー来たな。座って座って」
緊張している4人に向かって気さくに声をかけるのは、永禄遣欧使節団の第1回留学生である、太田和源五郎政秀である。
忠右衛門の息子でもあり、数学・工学・物理学博士でもあった。
「源五郎、みんな緊張してるじゃないか。お前、圧があるんだよ。さあみんな、どうぞ。コーヒーで良かったかな?」
そういって緊張をほぐすためにコーヒーをも持ってこさせるのは、同じく第1回留学生の太田和九十郎秋政だ。
数学・物理学・天文学博士だが、学者肌でも気取ったところはない。
「甚吾、お前まで緊張してどーすんだよ。気楽に、きらーくにな」
わはははは、と笑いながら政秀は言う。
純正は4人に対して、出発前に心構えというか、アドバイスをさせるために二人にあわせたのだ。
今回の遣欧使節は、正直なところ技術交流の意味合いはほとんどない。
永禄五年に初めての使節を送ってからすでに14回の派遣を行っており、十分に欧州の優れた技術は学んだ。ぶっちゃけ、もう学ぶ事がないのだ。
すなわち、今回の派遣は通常の派遣ではなく、親交を深める文化交流の意味合いが強い。
ポルトガル国王やローマ法王との謁見で、全欧州に小佐々の名を知らしめる機会とするのだ。
ポルドガルはスペインの隣国である。中立を保つのがスタンスだが、マカオの艦隊が味方につけば心強い。
政治的な工作は無理だろうが、プレゼンスを示す事にはなる。
コーヒーを飲み、談笑しながら、突然政秀が言い出した。
「気をつけろよ。奴ら、俺たちのことを、黄色い猿としか思ってないからな」
傍らで聞いている政秋は、黙ってコーヒーを飲んでいる。
「え? それはいったいどう言う事ですか? 主のもとでは人は皆等しく平等だと教えられています」
ジュリアンは戸惑っている。他の3人も理解ができないようだ。
「俺たちはキリシタンじゃないからな。いや、別に教えをどうこう言うつもりもない。確かにアルメイダ様をはじめ、日本にいる司祭や宣教師の方はおやさしい方々ばかりだ。されど……」
政秀は、少し考えて加えた。
「一歩国を出たらわからない。見た目も違う我らは、言葉を喋る黄色い猿で、物わかりの良い獣と同じとしか思われねえのさ」
「そんな馬鹿な。神の子供である我らの同朋が、そのような事を思うなど、信じられませぬ」
今度は最年長の伊東マンショが答えた。
「まあ、言ってもわからないだろうから、実際に体験してみる事だね」
黙っていた政秋が、飲み終わったコーヒーのおかわりを使用人に頼みながら言う。
「幸いな事にセバスティアン一世陛下が聡明なお方で、われらはポルトガルでは不自由はしなかった。しかし、イタリアやフランス、欧州の他の国ではいろんな差別を受けたもんだ。ああそうだ。行きも帰りもポルトガル船だったから、やっぱり肩身の狭い思いはしたよ」
事実、遠洋航海のノウハウも船もない初めの頃は、ポルトガルの貿易船に乗せて貰うしかなかったのだ。
遣欧使節はあくまでおまけの存在であった。
幸いにしてその後は国産の船での航行も可能となり、日本人のみの遣欧使節が可能となったが、それでも簡単な道のりではなかった。
「リスボンに着いたら、そこからは海路でイタリアに向かうといい。間違ってもイスパニアのフェリペ二世に謁見しようなんて思うなよ。筋金入りだからな。陸路だと通らなきゃいけないけど、海路なら直接ローマへ向かえる」
ジュリアンをはじめ、二人の話を聞いた4人は半信半疑であったが、それは今後の航海で明らかにされる事であった。
日本ではコスメ・デ・トーレスの後任で、日本嫌いで差別的なフランシスコ・カブラルが左遷された。
ガスパール・コエリョがその任についていたが、日本は布教区から準管区へ昇格していた。史実より6年早い。
ちなみに史実だと1585年(天正13年)にはキリシタン大名を支援する為に、フィリピンからの艦隊派遣を求めている。さらに日本全土を改宗した際には日本人を尖兵として、中国に攻め入る案を持っていたようだ。
しかし今世では現在、フィリピンはスペインの統治下になく、キリシタン大名への締め付けもない。ただし純正は、政治思想・活動に結びつくものに関しては厳重に禁止した。
史実とは全く違うこのような状況の中、アレッサンドロ・ヴァリアーノ(純正とともに使節団を企画)と4人を乗せた小佐々海軍の船は、出港したのである。
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