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日ノ本未だ一統ならず-北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。-
第624話 『日ノ本大同盟内の経済格差と移住問題』(1576/2/9)
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天正五年一月十日(1576/2/9)
永禄四年四月(1561)に、沢森平九郎政忠として転生して15年がたっていた。
その治める版図は北は北海道の北西岸、南は鹿児島県のトカラ列島、東は静岡県の吉原湊(租借地)に、西は五島列島までに及んでいた。
小佐々の領内は直轄地と服属大名の領地に分かれてはいたが、そのすべてにおいて、純正が行った行政改革や、技術革新の恩恵を受けていたのだ。
政治形態が違う服属領主の領地でも、他の小佐々に属さない領土に比べればその発展度には雲泥の差があった。
■岐阜城
「殿、四面楚歌で、我らは小佐々に屈するしかないのでございますか?」
光秀が発言する。
四面楚歌とは、四方を敵に囲まれているという事を言っているのではない。四方が小佐々領もしくは同盟国の領土のため、領土の拡張ができないという事だ。
これは、今に始まった事ではない。
武田との和睦や加賀侵攻の失敗によって、自発的に領土拡張ができなくなってしまったのだ。この状況では経済発展をすすめ、力を蓄えて待つしかないという事である。
しかし、その経済こそが問題なのであった。
「殿、聞くところによりますと、越後の青苧や上布が畿内にて、以前の半分も売れなくなったようにございます」
「なに?」
信長は短く答える。
「上杉戦のさなか、荷留津留をした我らは、上杉が青苧の益で潤っている事を知りました。ゆえに長いくさになれば、上杉も苦しむだろうと踏んでいたのです」
秀吉である。
純正は上杉戦の前に、領内全域で青苧の栽培を促進していた。さらに各地の職人を集めては、新型の織物機を使った大量生産に成功していたのだ。
もっとも、現代でいう機械織りではない。人力ではあるが、はるかに進んだ機織り機で、品質を落とすことなく大量生産が可能となった。
これが何を意味するか?
朝廷や京都・大阪の上流階級の人々も、同じ値段でも良い物、同じ質で安い物があれば、それを選ぶ。ごく自然の成り行きなのだ。
青苧を作っても売れない。安くすれば立ちゆかない。
そうなると生産者は作らなくなり、上杉の経済は疲弊の一途となる。
「さらに、これは以前にも越前と若狭の商人から聞いていたのですが、ここ最近はさらにひどいようで」
「何がひどいのじゃ」
秀吉は越前の越後屋兵太郎、若狭の組屋源四郎から聞いた話をそのまま信長に伝えた。この二人は純久の商人ネットワークの重要人物ではあるが、当然織田家にも顔が知れていたのだ。
越前や若狭の商人は、蝦夷地である松前に船を出し、そこで松前商人と取引をして畿内で販売する。
そこには松前商人のマージンが入るのだが、純正配下の太田和屋は松前・若狭・越前・近江商人を通さずに直接販売しているので、安いに決まっている。
仮に品質で勝負したとしても、値段と量で敵うはずがないのだ。
そこでとれる対抗策の一つとしては、小佐々商人の関銭や帆別銭を上げること。もう一つは松前との取引を止めて、仕入れ先を太田和屋にすることである。
ただし、一つ目の方法は純正にとってあまり面白い事ではない。
そこで純正は純久からの知らせを聞いた際、太田屋弥次郎へ、畿内においては商人と歩調を合わせるように命じたのであった。ただし、小佐々の領内は別である。
さすがに肥前の五島と播磨では値段の違いは出てしまうが、それでも平均価格が畿内の半分から三分の二の値段で流通している。
これは領内の事で、畿内の商人にとやかく言われる筋合いはない。
ところが、である。
因幡や但馬、播磨の商人が、太田屋から仕入れて畿内で販売をしたものだから、再び価格が崩れ始めていたのだ。
経済格差は蝦夷地交易や青苧の販売だけではない。
生活に密着した塩・味噌・醤油・酢などの調味料などを含め酒や焼酎などの嗜好品を含めた全ての品が、小佐々産に押されていたのだ。
塩などはその良い例である。
最初は肥前の彼杵、わずか二町あまりの塩田で作っていた塩だが、流下式塩田の生産量は、これまでの塩田の製塩量を簡単に凌駕したのだ。
大量生産が可能となれば、簡単に価格の暴落が起きる。
純正はそれが起こらないように調整をしていたが、領土が増え、傘下の大名が増えてくるにつれ、そうもいかなくなってきたのだ。
各地の大名に収益を得させるために、小佐々の技術の提供を行い、今では一升(1.5kg)九文(@120円で1,080円)だった塩が、六文(720円)まで値が下がっている。
一事が万事、すべてにおいて小佐々領ではそうなのである。これが織田領にいけば、九文で売れる。需要と供給がそうさせたのだ。
「これは、わが織田領だけではなく、浅井や徳川、それに武田や畠山にも影響があるであろうな」
「然に候。商人は場所を選びませぬ故、高く売れるところ、多く売れるところで商いまする。値を下げてでも十分に利が得られるのであれば、間違いなく値をさげましょう」
小佐々産の食料品・木材・繊維・鉱業・工業等の大量生産は、蒸気機関の動力によって今後ますます促進されることが予想されるが、それによってもたらされるのは恩恵ばかりではない。
小佐々以外の国は領土拡張が制限されている。
小佐々以上の品質の物を生産できない他家は、地理的な面も含めて南蛮への輸出は出来ず、国内でも競争に負けて経済が伸び悩んでいくであろう。
その間にも小佐々は北方と南方を開拓していき、領土と海外貿易を拡大していく。
教育・技術開発・軍備拡大・インフラ整備等に投資を行いつつ、じわじわと国力の差が広がっていくのだ。
あわせて、移住問題があった。
必要最低限の生活の保障、そのレベルが小佐々領内では上がっているのだ。領内における領民の移動はあまりないのだが、他の同盟国からの移住希望者があとを絶たない。
西日本の小佐々領内では戦争がなくなり、飢饉対策や生活保護対策がなされているので、流民はほとんどいなくなった。
そこで外務省の移民管理局は京都に本部を移し、諫早には分局として異国民(国外)管理局を発足させている。京都では、いわゆる流民としてではなく、出稼ぎとして領民を扱った。
希望者を際限なく受け入れていては、外交問題になるからだ。
身元を確認し、移住者の目的や理由を詳細に聞く。そのための人員も増員された。生まれ育った土地を離れて暮らそうというのだ。よほどの理由があるのだろう。
そういった様々な情報をまとめ、外務省として閣僚会議にあげていくのだ。
共存共栄のための日ノ本大同盟であったが、小佐々が先進的すぎるために、くすぶっていた問題が、さらに大きくなろうとしていたのであった。
次回 第625話 『北条海軍と北方探険艦隊の邂逅』
永禄四年四月(1561)に、沢森平九郎政忠として転生して15年がたっていた。
その治める版図は北は北海道の北西岸、南は鹿児島県のトカラ列島、東は静岡県の吉原湊(租借地)に、西は五島列島までに及んでいた。
小佐々の領内は直轄地と服属大名の領地に分かれてはいたが、そのすべてにおいて、純正が行った行政改革や、技術革新の恩恵を受けていたのだ。
政治形態が違う服属領主の領地でも、他の小佐々に属さない領土に比べればその発展度には雲泥の差があった。
■岐阜城
「殿、四面楚歌で、我らは小佐々に屈するしかないのでございますか?」
光秀が発言する。
四面楚歌とは、四方を敵に囲まれているという事を言っているのではない。四方が小佐々領もしくは同盟国の領土のため、領土の拡張ができないという事だ。
これは、今に始まった事ではない。
武田との和睦や加賀侵攻の失敗によって、自発的に領土拡張ができなくなってしまったのだ。この状況では経済発展をすすめ、力を蓄えて待つしかないという事である。
しかし、その経済こそが問題なのであった。
「殿、聞くところによりますと、越後の青苧や上布が畿内にて、以前の半分も売れなくなったようにございます」
「なに?」
信長は短く答える。
「上杉戦のさなか、荷留津留をした我らは、上杉が青苧の益で潤っている事を知りました。ゆえに長いくさになれば、上杉も苦しむだろうと踏んでいたのです」
秀吉である。
純正は上杉戦の前に、領内全域で青苧の栽培を促進していた。さらに各地の職人を集めては、新型の織物機を使った大量生産に成功していたのだ。
もっとも、現代でいう機械織りではない。人力ではあるが、はるかに進んだ機織り機で、品質を落とすことなく大量生産が可能となった。
これが何を意味するか?
朝廷や京都・大阪の上流階級の人々も、同じ値段でも良い物、同じ質で安い物があれば、それを選ぶ。ごく自然の成り行きなのだ。
青苧を作っても売れない。安くすれば立ちゆかない。
そうなると生産者は作らなくなり、上杉の経済は疲弊の一途となる。
「さらに、これは以前にも越前と若狭の商人から聞いていたのですが、ここ最近はさらにひどいようで」
「何がひどいのじゃ」
秀吉は越前の越後屋兵太郎、若狭の組屋源四郎から聞いた話をそのまま信長に伝えた。この二人は純久の商人ネットワークの重要人物ではあるが、当然織田家にも顔が知れていたのだ。
越前や若狭の商人は、蝦夷地である松前に船を出し、そこで松前商人と取引をして畿内で販売する。
そこには松前商人のマージンが入るのだが、純正配下の太田和屋は松前・若狭・越前・近江商人を通さずに直接販売しているので、安いに決まっている。
仮に品質で勝負したとしても、値段と量で敵うはずがないのだ。
そこでとれる対抗策の一つとしては、小佐々商人の関銭や帆別銭を上げること。もう一つは松前との取引を止めて、仕入れ先を太田和屋にすることである。
ただし、一つ目の方法は純正にとってあまり面白い事ではない。
そこで純正は純久からの知らせを聞いた際、太田屋弥次郎へ、畿内においては商人と歩調を合わせるように命じたのであった。ただし、小佐々の領内は別である。
さすがに肥前の五島と播磨では値段の違いは出てしまうが、それでも平均価格が畿内の半分から三分の二の値段で流通している。
これは領内の事で、畿内の商人にとやかく言われる筋合いはない。
ところが、である。
因幡や但馬、播磨の商人が、太田屋から仕入れて畿内で販売をしたものだから、再び価格が崩れ始めていたのだ。
経済格差は蝦夷地交易や青苧の販売だけではない。
生活に密着した塩・味噌・醤油・酢などの調味料などを含め酒や焼酎などの嗜好品を含めた全ての品が、小佐々産に押されていたのだ。
塩などはその良い例である。
最初は肥前の彼杵、わずか二町あまりの塩田で作っていた塩だが、流下式塩田の生産量は、これまでの塩田の製塩量を簡単に凌駕したのだ。
大量生産が可能となれば、簡単に価格の暴落が起きる。
純正はそれが起こらないように調整をしていたが、領土が増え、傘下の大名が増えてくるにつれ、そうもいかなくなってきたのだ。
各地の大名に収益を得させるために、小佐々の技術の提供を行い、今では一升(1.5kg)九文(@120円で1,080円)だった塩が、六文(720円)まで値が下がっている。
一事が万事、すべてにおいて小佐々領ではそうなのである。これが織田領にいけば、九文で売れる。需要と供給がそうさせたのだ。
「これは、わが織田領だけではなく、浅井や徳川、それに武田や畠山にも影響があるであろうな」
「然に候。商人は場所を選びませぬ故、高く売れるところ、多く売れるところで商いまする。値を下げてでも十分に利が得られるのであれば、間違いなく値をさげましょう」
小佐々産の食料品・木材・繊維・鉱業・工業等の大量生産は、蒸気機関の動力によって今後ますます促進されることが予想されるが、それによってもたらされるのは恩恵ばかりではない。
小佐々以外の国は領土拡張が制限されている。
小佐々以上の品質の物を生産できない他家は、地理的な面も含めて南蛮への輸出は出来ず、国内でも競争に負けて経済が伸び悩んでいくであろう。
その間にも小佐々は北方と南方を開拓していき、領土と海外貿易を拡大していく。
教育・技術開発・軍備拡大・インフラ整備等に投資を行いつつ、じわじわと国力の差が広がっていくのだ。
あわせて、移住問題があった。
必要最低限の生活の保障、そのレベルが小佐々領内では上がっているのだ。領内における領民の移動はあまりないのだが、他の同盟国からの移住希望者があとを絶たない。
西日本の小佐々領内では戦争がなくなり、飢饉対策や生活保護対策がなされているので、流民はほとんどいなくなった。
そこで外務省の移民管理局は京都に本部を移し、諫早には分局として異国民(国外)管理局を発足させている。京都では、いわゆる流民としてではなく、出稼ぎとして領民を扱った。
希望者を際限なく受け入れていては、外交問題になるからだ。
身元を確認し、移住者の目的や理由を詳細に聞く。そのための人員も増員された。生まれ育った土地を離れて暮らそうというのだ。よほどの理由があるのだろう。
そういった様々な情報をまとめ、外務省として閣僚会議にあげていくのだ。
共存共栄のための日ノ本大同盟であったが、小佐々が先進的すぎるために、くすぶっていた問題が、さらに大きくなろうとしていたのであった。
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