異世界、ゆるーくいきましょう。

月兎

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0章 誰か説明してください。え?してくれる?ならいいです。

ここは異世界で、目の前の人は最強らしいです。

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   顔を上げると…

 え…なに、この人…

 目を引く赤髪、戦闘服っぽい衣装、そしてなにより…

 耳が人間のと違う。

 …コスプレイヤーかな?
 だって、僕が正しければ、こんな衣装に獣の、熊の耳なんて…アニメキャラになりきるコスプレイヤー以外、早々いないと思うんですよ。間違ってます?僕。

「大丈夫です?」

 僕が考え込んでいると、不思議そうにこちらを見る獣耳女性。
 あぁ、いかんいかん。とにかく聞きたいこと色々あるし、まず…

「ここ、どこなんですか?」

「ここはメルテリンデル草原です。ここをずっと南に歩いていくと、私の住んでいる街、アルンデリア王国に着きます」

「メ、メル…?」

「無理もありません。ここは、あなたのいた世界とは別の世界…あなたからすると、異世界ですから」

「異世界…ですか…」

 いや、そんなこと言われても、信じられないし。
 顔に出ていたのか、僕の微妙な気持ちに答えるように説明をしてくれた。

「ここは、あなたのいた世界の平行線上にある世界です。ここであなたは、転生者というカテゴリーに分類されます。」

「転生者…?」

「はい。転生者は、この世界に数百年、数千年に一度現れる者です。その者達は皆、神の手違いで亡くなった方です。あなたは、どうしたらここに着いていましたか?」

「僕は…猫を助けて……」

「なるほど。それは間違いなく神の手違いでしょう。転生してくる者は、他の何かのために、自分の命を犠牲にした人々です。あなたもその1人というわけです」

「あの…転生者って、どんなかんじなんですか?」

 そう、気になるのはそこだ。
 嫌悪されるのか、それとも、歓迎されるのか…

「転生者というのは、とても貴重なものです。伝説とまで言われています。色々と待遇はいいでしょう」

 待遇がいい…それって…!

「何もしなくていいの?」

「いえ。それは有り得ません。何かしらの職に就き、収入を得なければ、いくら待遇が良いからと言っても、許されないでしょう。」

 そっか…世の中そんなに甘くないよね。分かってた。

「職って、何があるんですか?」

「そうですね…一番はやはり冒険者ですかね。薬草採取や、モンスター討伐…依頼をこなして報酬を得る方法です。これがスタンダードですかね。あとは商人などの売る専門の職があります。どの職も、ギルドに登録してからできるようになります。商人もいいですが…やはり、収入が一番いいのは冒険者でしょう」

「そうですか…」

「記録書にも、転生者は全員冒険者になったと書かれております。神の御加護があり、剣も魔法も使え、レアスキルも多く持っていた…だから、冒険者ランクもあっという間にSになっていったらしいです」

 冒険者ランク?なにそれ。

「冒険者ランクって、なんですか?」

「冒険者ランクとは、強さや実績によって変わる冒険者内のランクのことです。最初は皆Eから始まります。次のランクに上がるには、依頼という名の試験を受け、その依頼を達成することが必要になります」

「えっと…じゃあ、あなたは…」

   あ、名前聞いてないや。

「すみません、お名前は…」

「あぁ、申し遅れました。私はミューイ・タレントと言います。気軽にミュイとお呼びください」

「僕は風見隼人と言います」

「ハヤト様ですね。それでは話を戻させていただきます。私は…Sランクです」

   え…?早くも最強現る…?
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