皇太子から婚約破棄を言い渡されたので国の果ての塔で隠居生活を楽しもうと思っていたのですが…どうして私は魔王に口説かれているのでしょうか?

高井繭来

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その後

近未来からの来訪者7

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 結論から言うと【時渡り】さんはすぐに見つかりました。
 と言うかあちらからコンタクトを取ってくれました。
 現在【全知全能】さんの作ったモンブランをモキュモキュしています。

「え、と、始めましてよね【時渡り】さん?」

「偉く可愛い嬢ちゃんが揃ってるな。【全知全能】隅に置けないじゃないか」

「【復元】が話しかけているのに無視をするな【時渡り】!!」

「ほぅほぅこの可愛い子が【復元】ちゃんな」

 何と言うか飄々としています。
 感じで言うとミヤハルさんよりの人種さんです多分。
 古代種と言うのは皆1癖ある人しかなれないのでしょうか?

「か、可愛いとか言うな【復元】に!!」

「ちょっとどーゆー意味よ【全知全能】!!」

「いや、だから、お前に…可愛いと言うのは………」

 【全知全能】さんもごもご言ってます。
 そこで「お前を可愛いと言うのは俺だけでいいんだ」とか言ったらユラさんも心揺らぐんでしょうけどね。
 ちなみに私は魔王に言われていますよ!ドヤァ

「んで、この事態の事は説明必要か【時渡り】のにーちゃん?あ、ウチは【強化】な」

「こりゃまた絶世の美少女だな!美少女だよな?美少年じゃないよな!?」

 【時渡り】さんが必死に確認します。
 ミヤハルさんが外套脱いでないから性別が行方不明なんですよね。
 気持ちは良く分かりますよ【時渡り】さん。
 私も時々ミヤハルさんの性別が行方不明します。
 外見だけじゃなく性格も性別が行方不明ですもんね。

「心配せんでも美少女やでにーちゃん。にーちゃんの方もかなりの男前さんやね」

 ゾクッ!!

 背筋に悪寒が走りました。
 もしかしてエントビースドさんミヤハルさんに監視付けてます?
 いえ、付けてない訳がないですよね…。
 ミヤハルさんも分かってるんだから言葉に気を付けて欲しいです。
 さっきの悪寒で凍え死ぬかと思いましたよ………。

 でもたしかに【時渡り】さんは男前です。
 身長も高いですし体も鍛えられています。
 堀が深い顔立ちですね。
 白い髪に青い瞳、綺麗ですね。
 私は魔王のようなさらっとした美形の方が好みですが。
 ユラさんはドストライク見たいです。

「【時渡り】さん、私は【復元】と言います。よろしくお願いします」

「【復元】ちゃんね、よろしくな!」

 ニッコリ笑ってウインク!
 こなれてますね。
 さぞや女の人にモテるんでしょう。

 そしてユラさんが話に入って来たと言う事は【全知全能】さんはしばかれ済みと言う訳ですね。
 南無。

「んで、そっちの赤い子は?」

「この子はウチの義妹のリコリスちゃんや。手ぇ出したらあかんで?んでこの中でリコリスちゃんとチビチャンが唯一の古代種以外の現代人や」

「【強化】相手に喧嘩売るような真似はしねーよ。古代種最強に喧嘩売るなんてそこの【全知全能】のバカだけで十分だろ?」

 酷い言われ方です【全知全能】さん。
 勝てる訳のない喧嘩売っては負けてるんですね。
 それも全てはユラさんのため…。
 でもミヤハルさんに喧嘩売るよりどっかで女慣れした方がユラさん落とせる確率上がると思うんですけどねぇ。
 能力が凄くても使う相手の性質によって強さが違ってくるみたいですね、古代種さん。
 そしてミヤハルさんは古代種最強、と。
 しかっかりメモっておきましょう。
 将来の我が子たちがミヤハルさんを怒らせることが無いように。

「ときわたー、オーマシャんたしゅけるのー」

 此処にきてチビチャンが発言しました。
 そう言えばチビチャンが何しにこの時代に来たのかを【時渡り】さんに聞くのが目的でした。

 て、今、「オウマさん助ける」て言いましたこの子?
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