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《169話》
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「サラ、もう寝ているか?」
セブンの声が聞こえた。
幻聴であろうか?
サラはシーツから顔を出した。
トントン
玄関の扉をノックする音が聞こえる。
幻聴でないらしい。
ではこの扉の向こうにセブンが居るのだ。
サラは慌てた。
お風呂に入っていない!
セブンに臭いと思われるのは真っ平御免である。
だが今日は自宅に戻ると言っているし、居留守も使えない。
セブン程の魔術の使い手にもなると人の気配を察知する魔術位簡単に使えるからだ。
(私!歯も磨いてないです―――――っ!!!)
出たくないけど出ない訳にはいけない。
テーブルの上のハーブを口に入れて嚙んで吐き出す。
少しは口臭がマシだろう。
体臭までどうにか出来る暇と手立てはないが。
こんな事なら清拭だけでもしておくべきだった。
サラは絶望した。
神話時代なら制汗スプレーや香水が簡単に手に入ったが、ディノートでソレを求めるのは厳しい。
制汗スプレーは文明の国クロイツにしかないし、香水はカカンでなら安価で手に入れれるが、ディノートでは安価で手に入る香水は質が悪い。
質の良い香水を求めるにはサラ的にはまだその気はなかった。
香りを纏う必要性を今まで感じなかったからだ。
今日初めて香水の素晴らしさを知った。
お財布事情的には問題ないので今度買いに行こう。
サラは決心した。
体の臭いがしない様にとシーツを被ったまま玄関の扉を開ける。
「サラ、寝てたのか?まだ寝るには少し早いだろう?」
「何だか、やる気、出なかった、です」
「食事は?」
「食べてない、で、す…………」
栄養バランスには五月蠅いセブンだ。
サラは怒られる覚悟をした。
「それなら丁度良かった。弁当を作って来たから食べるぞ」
「はい?」
「取り合えず中に入れろ」
「はいいい?」
セブンはそう言うとサラの部屋に入って来た。
そしてテーブルに重箱を置く。
「何で、セブン、さん?」
「何時もの癖で作りすぎた。お前なら夜食でも食べるだろうと思って持ってきたが、夕食を食べてないならより丁度良い。ちゃんと食べないとホルモンバランスも崩すぞ?食べるだろ?」
セブンの目が細められる。
優しい時のセブンの眼だ。
最近サラはこの目をよく見る。
この優しい目を見ると、何故だか甘くて、そして切ない不思議な感情になるのだ。
「いただき、ます」
「召し上がれ」
セブンがシンクで手を洗い、綺麗になった手で弁当の包みを開ける。
重箱の中には相変わらずの色とりどりの美味しそうなオカズが1段目に入っており、2段目に数種類のお握りが入っている。
薬師ギルドに行っていた筈だからそんなに食事に手をかける時間は無かったはずだ。
もう料理のセンスの塊としか言いようがない。
全能神様にも気に入られる訳である。
「ところで何でお前はシーツを被っているんだ?」
「ち、近づかない、で、下さ、い…あの、私今日、お風呂入ってない、です………」
サラは身を引いたが逆にセブンは距離を詰めて来た。
そしてシーツを剥いで首筋をクンクンと犬の様に匂う。
「サラからは良い香りしかしないから心配するな。俺はお前の香りが好きだぞ?」
「はわわあわわわあっぁぁぁあぁっ!!!」
「ほら、食うぞ」
「~~~~はぃ…………」
サラは小さな声で返事をするしかないのであった。
セブンの声が聞こえた。
幻聴であろうか?
サラはシーツから顔を出した。
トントン
玄関の扉をノックする音が聞こえる。
幻聴でないらしい。
ではこの扉の向こうにセブンが居るのだ。
サラは慌てた。
お風呂に入っていない!
セブンに臭いと思われるのは真っ平御免である。
だが今日は自宅に戻ると言っているし、居留守も使えない。
セブン程の魔術の使い手にもなると人の気配を察知する魔術位簡単に使えるからだ。
(私!歯も磨いてないです―――――っ!!!)
出たくないけど出ない訳にはいけない。
テーブルの上のハーブを口に入れて嚙んで吐き出す。
少しは口臭がマシだろう。
体臭までどうにか出来る暇と手立てはないが。
こんな事なら清拭だけでもしておくべきだった。
サラは絶望した。
神話時代なら制汗スプレーや香水が簡単に手に入ったが、ディノートでソレを求めるのは厳しい。
制汗スプレーは文明の国クロイツにしかないし、香水はカカンでなら安価で手に入れれるが、ディノートでは安価で手に入る香水は質が悪い。
質の良い香水を求めるにはサラ的にはまだその気はなかった。
香りを纏う必要性を今まで感じなかったからだ。
今日初めて香水の素晴らしさを知った。
お財布事情的には問題ないので今度買いに行こう。
サラは決心した。
体の臭いがしない様にとシーツを被ったまま玄関の扉を開ける。
「サラ、寝てたのか?まだ寝るには少し早いだろう?」
「何だか、やる気、出なかった、です」
「食事は?」
「食べてない、で、す…………」
栄養バランスには五月蠅いセブンだ。
サラは怒られる覚悟をした。
「それなら丁度良かった。弁当を作って来たから食べるぞ」
「はい?」
「取り合えず中に入れろ」
「はいいい?」
セブンはそう言うとサラの部屋に入って来た。
そしてテーブルに重箱を置く。
「何で、セブン、さん?」
「何時もの癖で作りすぎた。お前なら夜食でも食べるだろうと思って持ってきたが、夕食を食べてないならより丁度良い。ちゃんと食べないとホルモンバランスも崩すぞ?食べるだろ?」
セブンの目が細められる。
優しい時のセブンの眼だ。
最近サラはこの目をよく見る。
この優しい目を見ると、何故だか甘くて、そして切ない不思議な感情になるのだ。
「いただき、ます」
「召し上がれ」
セブンがシンクで手を洗い、綺麗になった手で弁当の包みを開ける。
重箱の中には相変わらずの色とりどりの美味しそうなオカズが1段目に入っており、2段目に数種類のお握りが入っている。
薬師ギルドに行っていた筈だからそんなに食事に手をかける時間は無かったはずだ。
もう料理のセンスの塊としか言いようがない。
全能神様にも気に入られる訳である。
「ところで何でお前はシーツを被っているんだ?」
「ち、近づかない、で、下さ、い…あの、私今日、お風呂入ってない、です………」
サラは身を引いたが逆にセブンは距離を詰めて来た。
そしてシーツを剥いで首筋をクンクンと犬の様に匂う。
「サラからは良い香りしかしないから心配するな。俺はお前の香りが好きだぞ?」
「はわわあわわわあっぁぁぁあぁっ!!!」
「ほら、食うぞ」
「~~~~はぃ…………」
サラは小さな声で返事をするしかないのであった。
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