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第8章 暗闇の洞窟

第60話 暗闇の洞窟(下層)、待ち受ける使徒との死闘

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 マコトたちは魔王城の正面から、暗闇の洞窟へ入った。

「本当、何も見えないわね」
「薄暗いな」
 ラミアたちはびくびく怖がっている。

「ここからは敵が強くなる。先に神属性の仲間を見つけないといけないんだが……」
「そうもいかないようですな」
 奥に手下(使徒)がいる。

「あれを倒さないと、か」
「どうなるんでしょう?」
「死を覚悟しないといけないかもな」
 ウンディーネが言った。

『お前らはここになんのようだ? まさか、魔王様の存在を揺るがすものというのは』
「俺たちの事だろうな」
『ならば、いかしておけん。ここで地獄に送ってやる』

 使徒が現れた。

「〝大業火・炎爆〝!」
 ラミアの強力魔法が炸裂。しかし、平気な顔をしている。

『ほう。魔王様が恐れるわけが分かった。だが、甘い!』
 使徒は暗黒のナイフを無数に投げてきた。

「あがぁ!」
「グフッ」
「きゃあ!」

 一度でラミア・ミーナ・ミアが死んでしまった。

「この笛で」
 マコトは笛を吹いた。ラミアたちが生き返った。

「許せない! 〝封魔・炎掌・改〟!」
 マリアンナの強力魔法が炸裂。使徒に大ダメージ。

『なかなかやるな。だが、所詮人間。我らの敵じゃない。食らえ!』
 使徒が武器を突き刺してきた。マリアンナは死んでしまった。

「マリアンナ!」
 マコトは笛を吹いた。マリアンナが生き返った。
「マコトさん!」
 マリアンナが抱きつく。

「守備強化!」
 マコトの魔法で全員の守備が上がった。

「〝封魔・炎掌・改〟!」
 マリアンナが再び唱える。使徒に大ダメージ。

『侮ってたな。ならば……』
 使徒は武器を振るった。辺りに邪気が漂う。

『お前らの好き勝手にはさせん』
 なんと、亜人たちの魔法が封じられてしまった。

「〝豪腕〟!」
 マコトの魔法で全員の攻撃力が上がった。

「食らえ!」
 マコトの攻撃。会心!使徒に大ダメージ。使徒を倒した。

『ぬぐぅ。だが、使徒は俺だけじゃない。全部倒せるかな?』
 使徒は姿を消した。


「あと、どれくらいいるのかしら?」
「その前に囚われている神属性の仲間を助けないといけないな」
 ウンディーネが言った。

「ここから近いみたいですな」
 からくりマシンが言った。
「助けにいこう」

 すぐに見つかったが、問題が。
「鍵が掛かってる」
「使徒を倒さないと、鍵は開けられません。あと二人いるはずです。神のご加護がありますように」
 マコトたちの体力が全回復した。


「あれじゃない?」
「あれだな」

『ほう。お前らか? 仲間を倒したのは。だが、俺はそう簡単には倒せないぞ』
 使徒が現れた。

『うりゃー』
 使徒は武器を突き刺してきた。マコトは死んでしまった。

「マコトさん!」
「マコト!」
 クリスが泣きながら、蘇生魔法を唱えた。マコトが生き返った。
「みんな。クリス、ありがとう」

「マコトさん!」
 クリスが抱きつく。マコトはクリスの頭を撫でる。

「許さん! 〝豪腕〟! 〝鉄壁〟!」
 〝鉄壁〟は守備力を最大まで上げる魔法。錬成が出来るマコトしか使えない。

「食らえ!」
 マコトの攻撃。使徒に大幅にダメージを与える。

「くっ、こいつは」

「〝封魔・炎掌・改〟!」
 マリアンナが魔法を唱えた。使徒の魔法を封じて、大ダメージを与える。

『手強いな』
「まだまだ。〝大業火・炎爆〝!」
『ぐわぁ!』
 使徒は吹き飛ばされた。

『ここまでだ!』
 使徒の目が光った。なんと、マコトたちは眠ってしまった。

『うりゃー』
 使徒は武器を突き刺してきた。マコトは死んでしまった。
『終わりだ!』
 使徒は大きな炎で焼き尽くした。マコトたちは全滅した。

『負けてはいけません!』
 不思議な声が聞こえ、マコトたちが生き返った。

『バカな!』
「〝大業火・炎爆〝!」
『ぐわぁ!』
 使徒は吹き飛ばされた。

「〝封魔・炎掌・改〟!」
『ぬぐわぁっ!』
 マリアンナの魔法で使徒を倒した。

『最後はもっと強い。お前らには……倒せぬ』
 二人目の使徒は姿を消した。

『立て続けに悪いが、お手合わせ願おうか?』
 最後の使徒が現れた。

『〝暗黒爆裂波〟』
 黒い衝撃を受け、マコトたち人間は固まりになってしまった。

『さあ、どう戦う?』
「ヤバイわね。私たちだけでいけるかしら?」
「やってみよう」

「〝大業火・炎爆〝!」
『ふんっ』
「えっ、きゃあ!」
 ラミアは攻撃を跳ね返され、動けなくなる。

「くそっ、〝雷光〟!」
『ふんっ』
「ぎゃあっ!」
 ミーナも跳ね返され、動けなくなる。

『バカな奴らよ。同じことをしおって』
「ワシらに倒せるのか?」

『来ないなら、こっちからいくぞ。食らえ!』
 使徒は炎で焼き尽くした。ウンディーネたちは死んでしまった。マコトたちは全滅した。

『頑張るのです!』
 不思議な声が聞こえ、マコトたちが生き返った。

「〝鉄壁〟!」
 マコトの魔法で全員の守備力が上がった。

「〝封魔・炎掌・改〟!」
 使徒の魔法を封じて、大ダメージを与える。
『やるな』

『これに耐えられるかな?』
 使徒は辺りに邪気を振り撒いたが、マコトたちは平気な顔をしている。

「死ね!」
 マコトは使徒に斬りかかる。
『ぐわっ』
 使徒の体から血が出る。

「〝大業火・炎爆〝!」
 ラミアの魔法で使徒が吹き飛ばされた。
『ぬぅ』

「死ね!」
 マコトは使徒に剣を突き刺した。
『ぐわぁー。魔王様、すみません』
 使徒は消え、マコトはカギを手に入れた。

「やったわね!」
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