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symphony 1
それは本当に突然で②
しおりを挟む「兄貴さ、どうあがいても由香理と同じクラスにはなれないからって、ふてくされてるんだよ」
「ふーん?」
わたしは言われた意味がよく分からないでいたけど、健ちゃんが照れたように、「結、お前ひと言多い」って言ったから、それ以上はなにも聞かないことにした。
でも、健ちゃんだけ年上だから、仲間はずれになっちゃって、それはそれで寂しさを感じる。
だから、休み時間とかは健ちゃんのクラスまで行こうかな? 呑気にそんなことを思っていた。
なんとなく健ちゃんを驚かせたいから、本人には内緒で!
そんなことを思いながら、普通に登校した一日のはじまり。
まさかこの日の夜に、地獄に突き落とされるなんて思ってもみなかったから、この時は楽しかったんだ。
✳︎
平日は18時になると、いつも良ちゃんと電話をしていた。
たまにわたしからかけることもあるけど、基本的には良ちゃんからかかってくる。
それが毎日の日課だ。
今日も電話が鳴る。
相手が良ちゃんだと確信しているわたしは、一番に電話に駆け寄り出る。
「もしもし! 良ちゃん‼︎」
だけど、この日の良ちゃんの声は、どことなく怒っているような感じがして、震えていた。
「良ちゃん?」
そして、良ちゃんはひと言だけ言って、一方的に電話を切った。
たったひと言だけ言われた言葉——。
「もう、電話したり、手紙書いたりするの——やめよう。僕たち、さよならしよう」
——良、ちゃん……?
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