永遠の命、その元に屍達を築こうとも

狐月賢太郎

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始まりの予感

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「わー、可愛い!買って買って!」
一人の少女が商店街ある店のショーウインドウのとある人形を見かけ、真っ白く、清い程の真っ白な雪の積もる道で跳ねてねだる。
親はそんな純粋な無垢の少女の願いを快く快諾する。

だが是が、この少女の運命を変えてしまうとは誰が思おうか?

数十年後。

無数の雨粒が、等しく学び舎の窓を叩く。
・・・そう言えば、祖母ちゃんが雨が降るって言ってたっけ。
曽我祖母ちゃんの予報は恐ろしく当たる。
何時も、紫の着物を着て空を眺めており、皆、呆けたのでは?と陰湿な陰口を叩く。
私は祖母ちゃんは好きだけどなぁ・・・。
そんな思いがあり、歯痒くて仕方ない。
だが、祖母ちゃんは何があってもにこにこと微笑みを崩す事は無い。
昼行燈と言うのが良い意味でも悪い意味でも、座右の銘にできる人だ。
外をもう一度見て、校庭に一つの黒い影。
人の形こそ成しているが、不気味、否、そんな生温い言葉で片付けられない禍々しさを纏っている。
それと眼が合うまでそれほど時間を用いなかった。
眼が合った瞬間、教室のある3階まで跳んできたのだ。
皆一斉にここにいては危険だと生きる為の本能が働いたのであろう。
私は身動き一つとれなかった。
恐怖のあまり、腰が抜けた、力が入らない、そんなものではない。
何か、見えない力でその場に縫い付けられたの如く、身動きがとれないのだ。
必死にもがくが、もがけばもがく程、見えない糸で縛られる。
もう後、2メートル程しか距離がない・・・と言ったところで
「何やってるんだ曽我!?」
何やら訳の分からない紋様が書かれた紙がこの禍々しい者に当たり
ボン!
炸裂する。
「鶴岡君!?」
生徒会の執行委員役と陰で噂されている鶴岡ヒスイが、手一杯に符を広げ
「この程度じゃ焼け石に水か」
忌々しく軽く舌打ちして、この、得体の知れない者と対峙する。
私は何故か怖くなかった。
鶴岡君が必ず勝つ気がしていたからだ。
根拠はないが、確証に近いものがあった。
だからこそ、慌てて逃げなくてもいいとさえ思え、この命を鶴岡君にベットする事にしたのだ。
しかし、このクラスでも平凡そうな男子が・・・何かの術?を使えるとは驚くばかりだ。
もっと、こう、ミステリアスな感じがするも人が使うものとばかり考えていた。
独断と偏見であろうが。
鶴岡君が札を突き出し
「大蝦夷のカムイが一つ、狼、又の真名を大神と発す!我との盟約によって我の敵を穿たん!」
札が美しいばかりの蒼い、サファイアの怪しく鮮やかに光るが如くの眩いばかりの光と、強力な冷気を放つ。
冷気は渦を巻き、何もかもあらゆる物を薙ぐ。
寒いなんていうものではない、極寒である。
生地の薄い夏服だったので寒いを通り越して痛い。
ものの十数秒の事であったが、あまりの事だったので体感としてはその何倍もの時間に晒された気分だ。
やがて、冷気を帯びた空気は目に見えて圧縮され、形を形成していく。
オオカミ、と言っていたか?
全身を蒼い色で染め上げられていたそれを見る。
眼はルビーの様に紅く、大きく裂けた口からは氷柱の様に半透明で尖っている牙が覗く。
襲来者はそれを見て、慄き退き下がる。
だが、その瞬間、目にも止まらぬ速さで大神は容赦なく首を嚙み千切る。
断末魔すら発することなく、砂の様にさらさらと散っていく。
それをただ、ぽかーんと傍観してた私に鶴岡君がきて
「大丈夫か?曽我」
手を差し伸べてくる鶴岡君。
今起きた事が完全に理解の範疇を超え、思考が纏まっていない。
そんな状態で、廊下に避難していた生徒達も、私を心配している声がちらほら。
男子達の一部は鶴岡が使った術にいい歳こいて目を輝かせている。
何やらそんな民衆をかき分け、この悲惨な状態になった教室に一人の私、じゃないが、双子の妹、花林が飛び込んでくる。
「牡丹、大丈夫!?」
そんな微笑ましい姉妹のやり取りを見ていたが、ふと、不穏・・・なんてものじゃない邪気を感じ、鶴岡は軽く舌打ちして
「屋上か!」
走り出す。
それに続いて・・・オオカミ?も走り出す。
危険な所に行く。
直感はそう警鐘をならしているが、見届けなければならない。
そう謎の使命感を帯びて鶴岡君についていく。
ついてこられた当の本人は一つ心臓を射抜く様な鋭い眼光でこちらを一瞥して
「・・・相手は俺より格上だ、俺は足止め。要するに死にに行く」
何気もなく、ただ淡々と。
それ以上は何も語らない。
鶴岡。
この万両高等学校には必ずと言って鶴岡の家紋が入った学ランを着た生徒が入学してくる。
まあ、誰も特に気にはしていなかったが。
しかし、鶴岡君、足早いなぁ。
私も運動神経悪い方じゃないけど、是は異常。
どこかの国の、陸上選手かな?って思う程。
階段も凄まじい。
私が息切れして、肩で息をして、恨めしそうに残りの障害物化している階段を睨む。
ドコン!
学校全体が震える様な爆音。
出来てまだ2年も経っていない新校舎が揺れるのだ。
その衝撃の強さや否や。
私は怯える事無く更に歩を早め、階段を登りきる。
先程の衝撃のせいだろうか?
階段の蛍光灯は全て粉々に砕け散り、踏む度に、じゃりじゃりと気に障る不快な音がする。
階段を登り切り、屋上の扉を開く。
日が眩しい。
日・・・?
そう、先程まで曇天雨雲が上空に掛かっていた。
じゃあ・・・この光は・・・?
鶴岡君と対峙していたのは、黒いローブに髑髏のついたネックレスを付けた・・・魔導師?の様な風体の男。
この男が片腕で巨大な火の弾を作り上げていた。
鶴岡君はこちらに気が付き
「馬鹿!何で来た!?」
そう言えば、そう。
何で来たんだろう?
知識が渇望したのだろうか?
それとも好奇心?
二つとも当てはまらないが、一つだけ言える。
行かないと。
そう直感的、第六感的なものが働いた。
何故と聞かれれば永久ループに入るからこそ第六感と、何の根拠もないもので片付ける方が簡素である。
第一、 私の持っている知識ではこの状況を理解する事は不可能である
ならば何とか納得するものを引っ張り出す。
人間打算のあるイエス・ノーを構築するのも早い。
そんな考えを見透かした鶴岡は
「・・・死んでも祟るなよ」
両手を一つ叩く。
すると一本の剣が鶴岡の額から出てくる。
それを抜き切り、構え・・・る前に、否、構える暇などこの者は許してくれないだろう。
一気に間合いを詰め、一太刀。
容赦なく首を狙って。
だがそれを意とも容易くかわす。
この者は不適に哂い
「太刀筋は流石鶴岡一派、確実に命を刈り取ろうというのが伝わってくる」
それだけ口を開け称賛すると更にこの者の持っている炎の塊が大きくなる。
冗談などなく、熱い熱波が確実に鶴岡を消し炭にしようとしている。
否、その為だけに造られたもの、それ以外の存在意義が無い。
術者は哂う。
勝利が確定し、後は敗者をどう嬲ればいいかと考える。
だが、それを否定するイレギュラーが発生すると、並みの思考回路しか持たない人間と言うのは脆いものだ。
「鶴岡家の人間にしては弱いねぇ!」
金髪のこの学校の制服を着て、細身の両刃の西洋剣を持ち、逆に哂う。
突然現れたこの少女は、根拠はあるかないかは沙汰ではないが勝利を確信していた。
凛々しさを感じる。
彼女は鶴岡に失礼だが、鶴岡君より剛健で傍若無人ぽく、遥かに強者に見受けられる。
まるで、世界の名立たる剣豪とも思わされる。
名の無き、否、まだ名乗ってないのでもしかしたら有名な剣士かもしれないが、この術師の炎の塊を裂く。
鶴岡も地を蹴り、今度こそ術師のを・・・斬ったはずだったが鶴岡の手には縄。
「救急如律令!」
縄は蛍光塗料程度の光を帯び、術師に投げると、大きくのけ反ったままのこの者を縛り上げる。
私の感想だが、縄は気持ちのいい動きではなかった。
もっとも、私の私見。
どうこう言おうとも、こういう物なんだ、と納得するしかない。
考察していると、締め付けがきつ過ぎたのか気を失った。
「あら?殺さないのね?」
殺されかけたので、殺意を抱いたはず。
殺すのは当然ではないだろうか?
自己的な意見で色のいいものではないが。
尋ねられた鶴岡はそんな事を傍に聞き
「霊術師協会と魔術師協会での取り決めでな、無闇に殺生できないんだよ。逆を言えば生かしとけば何も問題が無いって事だ」
と意味深な事をつらつら口に出す。
そこには殺意よりおぞましいものが含まれているのはすぐ分かった。
そして、札を出し、軽く口に術を唱えると小さな人形の様な、10cmくらい?の黒子?さるぽぽ?を6体呼び召喚するとこの術師を運んでテコテコと担いで歩いていく。
私は、傍から見たら、可愛い人形を見つけた女子高生、と言った所か。
しかし、本当に可愛い。
短い手足で、まるでよいしょ、よいしょと言わんばかりに一生懸命運ぶ。
そこがたまらなく愛らしい。
そこで
「鶴岡君?この子、一体頂戴」
急な頼みで一間、困惑顔を浮かべるが、それも一瞬。
ダメで元々の頼みなので、貰えなくても恨むまい、と思っていたが、何かブツブツ独り言を言った後
「いいよ、一体くらいなら。ただ、霊力が切れるとしおしおプーになるから気をつけろよ」
そう言うと学ランを脱ぐ、と驚愕の事実。
サラシで胸を縛り上げていた。
しかもかなり大きいと見受けられる。
呆然と見ていると、鶴岡は少々頬を染め
「秘密だからな?」
だからか、体育の授業避けてるのか、と納得。
後で聞く事だが、鶴岡家はこの万両高等学校の理事長の馴染みらしい。
なので、陰陽師として働いていた分の学力を着けさせるのが目的だという。
さて、それは置いといて
「あなた、誰?助けてもらって不躾だけど」
剣を納めていた女子は聞かれて当たり前かと答えを用意していた様で
「蓮ばあだよ、花林」
蓮。
それを聞いて一瞬思考が停止する。
大好きな祖母の名前が出てきたので。
目の前にいる女子と似ても似つかないので、頭の中で否定するべき、と答えが出る。
だが、それも見透かされていたのだろう。
スっと腰の巾着からホルスタイン牛の可愛いキーホルダーを出す。
確か私が小さい頃に蓮祖母ちゃんにあげた物だ。
物的証拠だけで納得するのはどうかとは・・・と思っていると
「付喪神の術か。相当練りこんでるな」
鶴岡さんだ、君では違和感があるので。
それより、練りこんでいるとは一体?
疑問は尽きない。
この2時間足らずで、普通の高校生が味わえない様な事が体験したので。
頭の中はぐちゃぐちゃである。
鶴岡は続ける
「・・・エルフの匂いがする・・・魔術か」
「だからどうしたの?」
いつの間にか、先程握っていた剣を握り
「霊術師協会の御触れでな」
言って、お祖母ちゃん?に切り込みかかる。
地を蹴る脚は早く、間違えなく殺しにかかっている事は、素人目にもよく分かる。
それを身体をよじり、軽やかにかわす。
突進してきた鶴岡さんに隙が出来、そこに問答無用に剣を振り下ろす。
目を閉じる。
残虐的な光景を見たくないから。
だが
ギイイン!
鈍い金属の擦れる不快な音。
勇気がいる。
もし、残虐的な物が視界に入ったら、私はどうなるのだろうかと。
精神が病むのではないか?
トラウマになるのではないか?
まずは絶対吐しゃするだろう。
色々考えてしまうが、結果としてはその問いには目を開いて答えを得るしかない。
勇気をもって覚悟を決めた。
だが、そこに広がっていた光景は想像していた物とは違うものだった。
蓮祖母ちゃんの振るった剣は、鶴岡の紋が入った軍服を着た少年が紫の刀身の刀で祖母ちゃんの剣を止めていた。
「かぁー、鶴岡の人間が早々に殺気だつのはカッコ悪いぞ?もうちょっと冷静になれないかねぇ・・・そちらさんにも迷惑をかけたなぁ。この席、俺の一存で片付ける訳にいかないからなぁ、鶴岡邸に来てほしい。その方がいいだろ?そこのエルフの嬢ちゃん達」
影から3人程の黒いスーツを身にまとった・・・耳が特徴的な、端正な顔立ちの者達がその姿を現す。
「・・・陰陽師って嫌な一派ね?」
「魔術師もなぁ?」
ブワッ!
ヒスイの出した、さるぽぽ?達を無視して運ばれていた魔術師を無数の旋風で切り裂いた。
急な事だったので私は目を閉じた。
鶴岡の少年は眉一つ動かす事無く、それどころかニヤっと哂う。
祖母ちゃんの剣を軽々と払い除け、バランスを崩し倒れていたヒスイを立ち上がらせる。
「汚点隠しかぁ?エルフも中々惨いなぁ」
明らかにエルフ族の魔術であると、この鶴岡の少年は突き付けると
「魔術を使う者同士、魔術に汚名はつけてはいけないからな」
あらあっさりと非を認めるのね、と若干拍子抜けしていた鶴岡の少年。
そして少年は、懐からタバコを一本取る。
それを蓮ばあちゃんが取り上げる。
まあ、こんな未成年がタバコを吸ってはいけないと言う警告だろう。
特に何も言わず少年はもう一本タバコを懐から取る。
何事もなくばあちゃんがタバコを取り上げる。
「・・・未成年じゃないんだけどもなぁ・・・」
タバコを吸う事を諦めた少年はヒスイの式に寄っていき
「おうおう、酷い目にあったな」
さるぽぽ?達に手のひらを向け
「蘇」
それだけ唱えると、さるぽぽ?達は元の元気そうな姿に戻る。
「ぎ、銀次郎さんがそんな事しなくても・・・」
さるぽぽ?達はヒスイに駆け寄って行くと、ヒスイの足にしがみ付いて離れない。
よっぽど好かれているのだろう。
それを見通して、少し、優しい笑みを浮かべ
「ヒスイ、お前が一番鶴岡家の中じゃあ式神に好かれてる」
「ぎ、銀次郎だと・・・こんな子供が・・・?」
これも後で聞いた話だが、一対の刀で100体いた鬼を屠ったらしい。
そしてついたあだ名が「鬼斬り童子」
童子と付いた事に相当不服を言ったらしいが後の祭り。
陰陽師間、そして魔術師達の間でもあっという間に広がり、会う人会う人、銀次郎の名でなく、鬼斬り童子、という名前が突いて出てくるそうだ。
ちなみに年齢は22歳らしい。
勿論エルフの耳に入るのもあっという間。
その鬼斬り童子が目の前にいるのだ。
エルフ達は表面上、冷静を取り繕っていたが、内心は浮足立つ。
一人の、多分このエルフの中で隊長を務めているであろうエルフが、持つには似つかわしく無いスマホで連絡を取り始める。
その様子を無視して
「その歳で剣豪の一角かい?」
それに対し少々の皮肉を付け
「ガキだけどな」
しかし銀次郎さんの持っている剣の禍々しさよ。
鈍色の銀色の色を太陽の白日の下に出すのが普通なのだが、持っている刀は紫の刀身を見せる。
蓮祖母ちゃんがそれを見て
「・・・何人斬ったんだい?」
その問いに答える事なく、強兵、鬼斬り童子は鞘に刀を納め、何事もなく・・・
それを見る。
暴風で薙がれたフェンス。
切れ味抜群の旋風によって切れ目の入った屋上部分。
ふと、曽我の方を向くと、視線を逸らされた。
エルフ達は首を凄い勢いで横に振る。
これ、全部エルフがやった事なのだが。

現代社会では物損は修理費を払うのは当然なのだ。


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