気がついたら乙女ゲームだった!チートって何ですか?美味しいですか?

おばば様

文字の大きさ
95 / 175
帝国編

12

しおりを挟む
◆アウラの視点です。

土壌調査をする為ケーティと魔術師がエニフ王国に来たので、僕は明日の話し合いをする為カーナと別行動になった。
カーナは寂しそうな顔で僕に小さく手を振る、もう可愛い。そのままどこかに連れ去りたい、僕は微笑み小さく手を振る、カーナは少し顔を赤らめ微笑んだ。早くカーナの所に帰りたい、僕は出来るだけ早足で進む、

最近カーナは、僕の好意に素直に受け止めてくれる、強引だったがあれキスは効果があったようだ、余り強引過ぎると、カーナが泣きそうな顔をする。でもあれはあれで可愛い。次はどんな手を使おうか・・・。
話し合いを速く終わらせて、カーナの所に帰ろう。明日はカーナの苦手な乗馬だ、馬車では無いと教えたらアワアワとするのだろうか?
頭の中で慌てるカーナを思い出し、それも可愛い、口角が上がらない様に冷静な顔をする。

「こちらでございます。」

エニフ王国のメイドが案内で客間に着く、メイドはお茶を入れて僕達の前に置くと、壁際に立つ、
王妃の計らいで、話し合いをする場所を新たに借り、そこで話し合いを進める。
今日来たのはケーティと2人の魔術師1人はデルタ家の長男で毛染めを思い付いた天才で、魔術師団長の息子でもある、デルタ・ヒドゥリー
カーナの初お茶会の日に友人とふざけて走り、噴水に落ち溺れていた所をカーナに助けられた、そこから魔術を猛勉強して、1度目の試験で合格して、魔術団に入ってしまった天才でもある、勿論学園に通っていて、僕達よりも学年は1つ上だ、しかし身体が細く綺麗な顔立ちの為、学園でも度々女の子と間違えられる、
僕にヒドゥリーはローブの端を掴み礼をする。頭を下げた事で淡い緑の髪がローブから出てサラリと肩から落ち、紺色の瞳を柔らかく細め綺麗に微笑む、

「王太子様学園振りです。」

「あぁ今回はよろしく頼む、ヒドゥリー頼むそれ止めてくれ、」

「またやってましたか?王太子様ありがとうございます。」

可愛らしく首を傾げ礼を僕に言うが、デルタ家の夫人は女の子が欲しかったらしい、ヒドゥリーが幼少期に覚えた立ち振る舞いは令嬢用で、カーナの誕生日のパーティ後に補整したらしいが、幼少時の癖が度々出る、ヒドゥリー自体に自覚が無い為指摘して欲しいと悲願され、魔術師達や僕も含め気が付いた者が指摘している、

もう1人は副団長のザウラク、紫色の長い髪を後ろに1つに縛っていて、ケーティが女性なので今回は一緒に来たらしい、ザウラクはローブの下のドレスを摘み頭を下げたが、すぐに頭を上げてローブから地図を取り出した。

「ザウラク明日はどの様に調査を?」

「はい、明日はここの湖を予定してます。」

ザウラクが行くと言っていた場所は、今日カーナと一緒に飛ばされた湖だった。そこでの出来事を思い出す。カーナは声が変わってしまったが、愛しい事には変わりは無い、カーナはカーナだ、少し早い声変わりをしただけだ。

しかし声が変わった時、カーナは何か感情を隠した。恐らく髪や瞳の色声迄変わってしまったと、不安がっているんだろう。早くカーナの傍にいて不安を取り除いてやりたい。

バタバタと足音が聞こえ、ノック音もソコソコにしてラケルタが慌てて僕の側に来ると、耳打ちをする、僕は驚き過ぎて思わず声を荒らげてしまった。

「何だって?!カーナが居ないだと!護衛は何をしていた!」

「護衛は目の前でいきなり消えたと、後廊下にこれが落ちてました。」

ラケルタはハンカチに包んだ球を僕に渡した。これはアルゲティ様の母様から貰ったお守りだったはずだ、僕はそれを上着に大事にしまう、でも護衛の目の前で消えたとなると、また転移魔法陣の類だろうか?僕は考え事をしてチラリとケーティを見る、

「トゥカーナ様に何かあったのですか?」

隣りに居たケーティは、淡い緑色の髪を耳にかけ、ピンク色の瞳をパチパチ瞬きを繰り返し驚いた顔をして僕を見た。もう少しカーナの秘密を隠したかったが、カーナを捜索するのにこれ以上の隠し立ては無理と判断した。

「カーナが攫われた。実は今日2回目なんだ」

「えっ!!」

僕は今日あった事を話すと、ケーティは一語一句逃さないと言う感じで真剣に話を聞くと、絶句したのだろう、声まで変わってしまったなんて聞かされ、それの原因が恐らく精霊王ミラだ、
カーナと空の人族の繋がりは隠した。まだ言えない、最期の最期にケーティに話す予定だ、

ラケルタは僕に報告の後、直ぐ王妃に面会出来る様に言付けする為に部屋の外へ行った。
カーナを探せる様に、エニフ王国の陛下達と話さなければならないが、今陛下は教会にいて不在、なので王妃に取り急ぎ会える様にして貰いたい、

僕はその間待ち切れずにウロウロしていた。ケーティは精霊を呼び出し聞き出していたが、精霊の言葉が足りなくて、精霊のチカラが弱いらしい、カーナの精霊のチカラの強さを思い知る、だがカーナの事はどんな些細な情報も欲しい、カーナを助けられなかったと、僕は握りこぶしを作りそれを強く握る、その時少し乱暴にノックが鳴り、ラケルタが出ると扉の前に居たのは、肩で息をしたワルドと従者だった。王妃に頼まれたと言うので、礼をして事情を少し話す。

「攫われたって誰にだ?」

「ワルドまだ分からない、ケーティ嬢精霊は何と言っている?」

「はい王太子様、精霊達は男、魔法陣と言ってました。」

ケーティは手に青い精霊を乗せ僕の質問に答えた。他の属性の精霊達は、ケーティを周りをふよふよしていて、幻想的にさえ見える。
ワルドは青い瞳を丸くして、訳が分からないという風にケーティを見ている。

「精霊と話をしてる?いや出来ないだろ?俺も見えるが声が聞こえた事なんて無い、」

「ケーティはアウストラリス王国、いや、存在してる人が成し得ない事が出来る令嬢なんだ」

「精霊の声はどんな風に聞こえるんだ?」

ワルドはケーティに色々と質問をするが、ケーティは話しても良いのか僕の顔を見る、精霊と話が出来るのはケーティだけ、少しだけならと許可をする。

「精霊は幼い話し方をするのです。話も言葉が足りないから、私が理解するのが遅れない様に毎日精霊達と話をしてます。」

「幼い・・・ルピーみたいな感じか。」

ワルドとケーティが話してるのを聞きながら、先程精霊から聞いたケーティの言葉は、聞き捨てならなかった、男と魔法陣だと?!僕はケーティのそばに居る青い精霊を見て閃いた。

「ケーティ嬢その精霊は水属性か?水属性の精霊王ミラ様を呼べないだろうか?」

「水の精霊王様ですか?!ちょっとお待ちください」

ケーティはその場で精霊達に聞く、水の精霊達はケーティの耳元に止まり青く光り輝いてみえる。それが耳飾りの様にも見え幻想的だ、ケーティが精霊達と話をしている間に、僕はワルドに説明する。

「信じてくれるか分からないが、あのお土産屋に居た時に僕とカーナは、転移魔法陣で外に飛ばされたんだ。」

「はぁ?!ちょっと待て!訳が分からん!アウラ達はずっとあそこに居ただろ?!それに精霊王って?!」

「僕も分からないんだ、けどカーナがどこにいるのか、もしかしたら精霊王様ならわかるかもしれない、
ここに水の精霊王様を呼ぶ事になる、ワルド悪いもしかしたらここ水浸しになる」

「それは構わないが、後から精霊王様の事を聞かせて欲しい、・・・後俺も後から話がある内密な話だ」

「すまない必ず話す。ワルドの話もその時で良いか?」

ワルドの青い瞳を僕に向け頷く、僕もそれに答える様に頷いた、恐らくワルドはカーナの秘密を知っている。どう話そうかと思っていると、ケーティと精霊の話は終わったらしい、
ケーティは消えた精霊を見送ると僕に礼をして言う、

「来てくれるか分からないそうですが、行ってきますと行きました。しばらくお待ちください。」

その後すぐに絨毯が魔法陣の形に濡れ水色に発光し、水の精霊王ミラが現れた。水色の髪と同じ色のドレスがフワリと揺れ、エメラルドグリーンの瞳を細め僕を見るが、ケーティの横にいる精霊を見て眉を寄せた、

「あれー?!ミューと一緒に居た姫を守った王子様よねー?
ミューにも聞いていけど、本当にここは魔力薄いわねー。私の小さい子達が弱々しくて可哀想、この部屋だけ解除しちゃお!」

ミラは両手を広げると、片手に何かの棒を出した。その棒の先端は水色に輝いた、えーい!とミラが振ると部屋の中は水色に染まり消えた。僕とワルドはア然としてそれを見た。ケーティは精霊達が嬉しそうにはしゃいでいるのを微笑みながら見た後最敬礼をする、次々と複数の布擦れの音がしたから、従者やメイドも最敬礼を取ったのだろう。

「ミ・・・ミラ様、僕はアウラですお見知り置き下さい。実は・・・」

精霊王を初めて見たワルドは絶句したが、ケーティが最敬礼をとっているのを見て最敬礼をとる、
ミラは僕の近くのソファにフワリと座り、僕の話を聞く、視線はテーブルの上に固定されたままだ、まずはお菓子に固定された視線を剥がす事にした。

「まだ手は付けてません。宜しかったらどうぞ」

「ありがとう!んー!これ美味しい!」

王妃作のお菓子を食べ終わると、やっと僕の顔を見て話を聞く気になったらしい、
転移して別れた後の話をすると、顎に指を当て首を傾げた、頬に先程食べたお菓子の欠片があるが、青い精霊がふよふよとミラの頬に来て、その欠片に擦り寄って落とした。器用に片手で精霊撫でる、お菓子が無くなった事に気が付いたケーティは、メイドにお代わりを貰いテーブルに置く、それをまたヒョイと摘み食べた。エメラルドグリーンの瞳は何かを考えているのか斜め上を見ていたが、やがて思い出したのか僕を見る、

「ふーん、でも転移魔法陣を作れるのはー、精霊王と空の人族しか今は居ないのー。ちょっと調べる時間を欲しいなー。ミューにも戻る様に手紙を書くからー、明日の朝あの湖に来て欲しいのー。」

ミラはモグモグと、テーブルの上にあったお菓子を全て食べ終ると、これ美味しー!お代わり頂戴ー!とケーティに皿を出す。ケーティはまた皿を持ち壁際に行くと、驚き顔のメイドにお願いしていた。
メイドは慌てて準備したからか、手のひら位のカゴに沢山入ったお菓子を、ケーティに手渡しミラに渡した、満足そうなミラを見て、おずおずとした様子でワルドが口を開く、

「この菓子は母上が作ったのです。お気に召して貰い母上も嬉しいと思います。」

ミラはそれを聞きワルドに視線を向けると、エメラルドグリーンの瞳を柔らかくして微笑む、ワルドを見ると顔が真っ赤になっていた。僕はカーナ以外はそんな事にはならない、

「明日もお菓子楽しみにしてるわー!と母上様に伝えてねー!これ今日手伝って貰ったみっちゃんと食べるー!毎日魔力だけだと飽きちゃうのよねー。」

「ミラ様!明日の事忘れないで下さい!明日来て下さったら、カーナが作った取っておきのお菓子と紅茶を用意します。」

ミラは受け取ったお菓子を時空ポッケにしまう、ワルドはそれを初めて見たからか固まった、その気持ちは分かる、僕も顔に出さなかったが見た時は驚いた。

「本当にー!絶対よー!約束だからねー!指切りする?」

「いえ必ず来てください。カーナを見つけ連れて来たら、僕が生きている間お菓子を贈りますよ」

小指をピコピコと曲げミラは試す様に僕を見るが、その手には乗らない、僕はミラのエメラルドグリーンの瞳を見返した。それにミューからミラは悪戯好きと聞いているから、
明日渡すお菓子ならカーナの侍女が持ってきてるし作れる、とカーナから聞いていた。それに家の城の料理人も作れる、それにミラに来てもらわないと、カーナの居場所の検討が着かないんだ、お菓子でいいなら渡す、僕の隣にカーナが居ないと嫌だ、
僕の言葉を聞いたミラは目を輝かせた、それを見て僕は何とかなりそうだが明日か・・・と落胆した。

「じゃあまた明日ねー!」

鼻歌を歌いながら魔法陣を描くと魔法陣は黒く輝き、ミラは皆に手を振り転移して行った。
転移して行くと、僕とワルドで箝口令を出した。自国では無いからワルドが居て助かった。ワルドは疲れ切った感じで僕を見る、正直僕も疲れたが、まだやる事はある。

「なぁアウラ、精霊王様って皆あんな感じなのか?」

「さぁ僕も精霊王様は今日初めて会った、だから分からない、長く生きていらっしゃるから、個性が豊かなんだよ。」

ケーティは唯一ミラに手を振って見送っていた。そしてローズピンクの瞳を柔らかく曲げ、両手を胸の前に持ってきて組む。

「私みっちゃんにも会ってみたいです。きっと楽しい方なんでしょうね!」

「ケーティ嬢1ヶ月に1度会う位なら・・・多分俺は毎日は堪えるな。アウラあのタイプは毎日お菓子受け取りに来るぞ、」

「だ・・・大丈夫だ、カーナの為だから耐える、」

ザウラクとヒドゥリーは驚いて言葉も出ないらしい、その2人を見て僕はワルドに、明日一緒に来て欲しいと願う、

「毎日で辛いだろうが、ワルド悪い明日付き合ってくれ、流石に他国では好き勝手出来ない、」

「分かった。後お菓子の件なら任せてくれ、母上に言えば出してくれる筈だ、後精霊王の件は父上達にも話す。だがそれ以外は漏らさない、恐らく父上が騒ぎ出して、収拾がつかなくなる、」

アウラもそれを思ったのだろう、ミラの次はしばらく要らない、あの天使様の生まれ変わりなんて知ったら、父上はトゥカーナ嬢を拝む未来しか見えない、

「悪いワルドそうして貰うと助かる、今から話しするか?」

「イヤ・・・明日の事を考えると今日はもう寝たいが、陛下達に報告しないとな。アウラも考え過ぎるなよ!」

ワルドはそう言って挨拶して出て行く、ケーティが少し恥ずかしそうに絵本を持ってきた。

「王太子様これ見て貰えますか?姫様の為に絵本を書いてきたのです。」

「少し見せてもらう、ケーティ嬢」

そう言って見せてもらったがとても見事な絵だった。
事前にルピー姫が好きな事を聞いたケーティが、天使様の絵と物語を描いたらしい、
最後には見覚えのある羽根を見つけ、ケーティを見る、これは確かアルゲティの母様のでは?とケーティを見れば、首を縦に振り小声で話す。

「あれから毎日精霊達と祈りました。すると羽根の色が変わったのです。」

見てくださいと羽根を僕に渡した。羽根は不思議な色合いをしていて、カーナがお守りとして貰った球も、同じ感じだと思い上着に入れた球をギュッと握る。
羽根をケーティに返すと時間だからと、ケーティは出て行く、僕も自分の客間に帰る事にした。ザウラクとヒドゥリーを見ると、2人は膝を曲げ頭を下げていた。

「また明日来る、何かあれば報告が欲しい、すまないこの部屋の水を取り除いて欲しい、」

「分かりました王太子様、少し研究用に貰っても良いでしょうか?」

ザウラクはローブの下から細長いガラスを取り出し、その水をウットリと見てる、元々研究員だった事を思い出した、まずは回収だけさせ明日ミラに使って良いか聞く事にした。

「勝手には使えない、回収だけだ、明日ミラ様に自分で聞いて欲しい、」

「はい!」

ヒドゥリーも一緒になって水を回収していた。
客間を出て自分の客間に帰った時、思わずミューがいれば、と呟いてしまった。
するとどうだろう、光が来て僕の前で人型になった。
それはいつもカーナに呼ばれ来た時と同じ、ミューは僕の顔を見るとプイと顔を横にする。

「怒らないでミュー、友達の友達は皆友達だろ?」

「な!!なんであんたがそれを言うのよ!それを言っていいのはアウストだけなのよ!」

「さぁ。僕もよく知らない、ミラ様から手紙貰ったの?」

ミューは驚いて首を横に振る、その時上からヒラヒラと何かが落ちてきた。ミューはそれを手に取ると、怒りの表情で僕を見た。

「トゥカーナは、私の契約者はどこなのよ!」

「ミューまず聞きたい事がある、君はトゥカーナの所に行けるのか?」

「行けるのよ、ただ何か障害があると行けない、」

ちょっと待つのよ!とミューは光を振りまくと、消えたが直ぐに戻ってきて、顔を下げ項垂れていた。

「ダメ何かに阻まれてる様に行けないのよ、トゥカーナどこに居るのよ!」

「僕もそれが分かれば直ぐに行くのに決まってる、分からないんだ、明日の朝ミラ様の所に来て欲しい」

ミューは素直に頷くとまた光を振りまき消え、僕はカーナの侍女に説明する為にカーナの客間に行き、説明をした。

「そ・・・そんな、お嬢様が」

ヘナヘナと力なく崩れ落ちる侍女を、ラケルタが侍女の肩を支えると、僕は侍女の目を見て話す。

「明日まで待って欲しい必ずここに連れて帰る、」

僕は自分に言い聞かせる様に侍女に言い聞かせた。
しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

図書館でうたた寝してたらいつの間にか王子と結婚することになりました

鳥花風星
恋愛
限られた人間しか入ることのできない王立図書館中枢部で司書として働く公爵令嬢ベル・シュパルツがお気に入りの場所で昼寝をしていると、目の前に見知らぬ男性がいた。 素性のわからないその男性は、たびたびベルの元を訪れてベルとたわいもない話をしていく。本を貸したりお茶を飲んだり、ありきたりな日々を何度か共に過ごしていたとある日、その男性から期間限定の婚約者になってほしいと懇願される。 とりあえず婚約を受けてはみたものの、その相手は実はこの国の第二王子、アーロンだった。 「俺は欲しいと思ったら何としてでも絶対に手に入れる人間なんだ」

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが

マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって? まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ? ※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。 ※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ 

さら
恋愛
 会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。  ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。  けれど、測定された“能力値”は最低。  「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。  そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。  優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。  彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。  人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。  やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。  不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。

【完結】転生したら悪役継母でした

入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。 その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。 しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。 絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。 記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。 夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。 ◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆ *旧題:転生したら悪妻でした

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

処理中です...