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間話
ハロウィン
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ハロウィンに間に合ったが、前後に半分かれてしまった。まずこちらの話をお納めください。
時系列を無視して書きなぐってます。ゆるーい感じ目で見てください。
久しぶりにアウラとボレアリスお姉様が大暴れしてます。この2人とトゥカーナとの絡みがずっと書きたかったです。
エニフ王国のお茶会の話は書き直しながら書いてますのでしばらくお待ち下さい。
◆
今日は皆を集めお茶会を開くと手紙を送った。ライラとシャムに手紙を送ると、前日ライラはこの日のために用意したの、と屋敷全体に魔法を掛け使用人の衣装を変えた。最初こそ混乱したが説明すると納得してくれた。それでいいのか?疑問に思わないのか?と
屋敷の飾り付けは領地で沢山実ったカボチャだ。
まず中身はイプシロン家料理長達と協力して濃厚スープに変身させた。ミューの風魔法はとても便利でフードプロセッサー以上に粉砕までしてくれた。
「お嬢様が使う風魔法は素晴らしく便利です。この方法ならスープも簡単に濃厚に出来る。」
「まだまだ沢山カボチャはあります練習して下さい、種はローストして味付けすれば美味しいですよ、」
「おぉ美味しい!これお酒と合うだろう、」
「この種はクッキーに乗せたら美味しいそうだ。」
フランケンシュタインに仮装したアムス料理長も納得の味付けになった。サポートしてくれたのは狼男とミイラに仮装した料理人も、同時に頷き納得の出来になっていた。
傍から見ればとてもシュールな光景だ。頭に金属ならぬ小さな剣が刺さったフランケンシュタインと、料理に毛が入る事を恐れ手だけはツルツルな狼男、ミイラ男も同じく包帯は手だけ無い、料理について熱く語り合っている。
「ではお願いしますね。」
外側だけは残してもらい無口な庭師(ゾンビ)に顔みたいにくり抜いて貰った。器用な人だと一目で分かる。後ろの棚にある大量にある無地のカードを見なかった事にして、どんどん出来上がったカボチャにロウソクを差し込みロッテに手渡せば、次々と庭に飾り付けされて行く、
お化けカボチャの中に灯りを入れ庭のあちこちに設置されていく、執事やメイドにもフランケンシュタインや狼男、ゾンビやミイラに猫娘や馬…と(おっと誰か来たようだ。)色々仮装をしてもらった。アーロンだけは背中に黒い翼が生えた堕天使だった。
庭はハロウィンらしい雰囲気を高めてある。今日だけこの場所は異型の住む場所、最初のお客様をソワソワして待っていると、アーロンが扉を開け恭しく頭を下げる。
美しいブロンドの髪を後ろに撫でつけ、黒いスーツに黒いマントを羽織ったアウラ様が到着した。アイスブルーの瞳を和らげた笑顔が素敵なドラキュラが目の前に立ちトゥカーナを見て甘く笑う、
確かドラキュラは女性から血を貰うため魅了する。と前世で聞いた事がある。私はきっとアウラ様に魅了されているんだ。時が止まったように魅入ってしまう。
アウラはカーナの姿に、トゥカーナはアウラの姿に見蕩れ時間が停止した様に見つめ合う、
アウラはカーナの衣装について考える。自分と同じくライラに着せられた物だろうと一瞬で分かる。うちの国ではあのデザインは見たことがなく、とても斬新なドレスデザインだった。
この国のドレスは肌の露出は多く肩を露出させてるドレスが多い、冬になれば減るがその代わりにフワフワなリッシュやエアソの毛皮を使い露出してる所を温める。
トゥカーナの衣装は露出度は少ない、ジャケットとシャツは白く丈は短い、唯一見えるのはお腹だ。チラリと見える柔肌がいい、真っ白なスカート部分は銀糸で刺繍されており膝上迄しかない、不思議な形だ背中側のスカートはとても長い、細身のスラックスを履いているが膝より上の生足は見せられない為だ。
2人で観察を続けやっとトゥカーナは我に返り、自分の姿を思い出し苦笑いする。
背中に例の羽根を沢山付けたら…どこかの歌劇団もビックリ仕様、着せられた時鏡を見てトゥカーナはそう感じた。アウラもこちらに帰ってきたらしい、元々甘い笑顔だったがもっと甘くなって微笑む、私の心臓はドキドキしっぱなしだ。
「今日も綺麗だカーナ…だがひとつ聞いていいか?」
「は…はい、なんでしょうアウラ様?」
「馬車から降りたらライラ様にこれをと言われ、その場で一瞬で衣服を替えられたんだ。カーナに会ったらトリックアトリートも言えとそういわれたが、これでいいのかな?」
「これどうぞアウラ様、それを言わないとイタズラしちゃうぞ!と言うところでした。」
私が手に持っていたカゴから綺麗にラッピングされた自作のクッキーを手渡すと、お菓子を目にしたアウラ様はニヤリと口端を上げた。
「そうか…じゃあ僕は聞いていないから、カーナにイタズラしちゃおうかな?」
「いえ…私は聞く方でけしてイタズラされる側では…」
カーナはどんなイタズラがいいかな?と、トロトロに甘い声をトゥカーナの耳もとでささやいた。
ジリジリと危ない雰囲気を醸し出し近づくアウラに、私はヤバイと苦笑いをしながら後ずさった、何かにトンとぶつかると背中に回され庇われる。手を広げた後ろ姿は青いドレスと真っ白な靴下を履いていて、背中には時計を持ったウサギのリュック、
結構リアルに出来ていてまるでウサギが背中越しに逃げ出している様にも見える。
このリュックが可愛いのは特に手だ。ふわふわ私はウサギの手をギュッと握りしめると、姉様は「大丈夫私が守るわ!トゥカーナはそこで隠れていなさい、」と言われてしまう、「お姉様違うの」と言っても両手を大きく広げた姉様には聞こえなかった。
ボレアリスは頭のてっぺんに結んだリボンを横に揺らしアウラを睨む、だが後ろに庇うトゥカーナにバレない様に口調は柔らかい、アウラはトゥカーナから全て見える為口調も表情も柔らかい、
「まぁアウラ様!私の可愛い妹に何をされているのですか?」
「ボレアリス嬢君はそろそろ妹離れしたらどうかな?」
姉様本当にそろそろ不敬罪で捕まる、背中のウサギからそっとアウラ様を見る。
アウラはチラリと背中に居るカーナを見ると、光の精霊の様に綺麗な金色の瞳と絡み合う、気遣う様に僕とボレアリス嬢を見るが、僕を見る時はボレアリス嬢を見る時には無い怯えも見える。カーナは真面目だから不敬罪と考えているだろう、背中に隠しているボレアリス嬢からカーナは見えないから話し方は普段と変わらないのだろう、ボレアリス嬢もトゥカーナに争っている姿を見せたくないんだろうが、これはカーナを掛けた戦いだ。
だが…もし愛する人の家族と喧嘩等をしたら、カーナはお嫁さんに来てくれないかもしれない、
そこまで一瞬で考え、ボレアリス嬢にとても爽やかに笑いあっているとまた玄関の扉が開いた。
小さな姫様とその兄は手を繋いで仲良く扉を潜る。
青髪の姫様の周りには小人が7人仲良く歩く幻想までみえそうになる。青髪を綺麗に結んだ隣国の姫様と、隣には真っ白なタキシードと目元だけ仮面で隠した謎の人物、トゥカーナにはすぐに誰だか分かった。前世での妹が大好きだった物語り、月の王女と夫がクリスタルのお城に住んでいた話だ。
トゥカーナを見つけた瞬間ルピーは両手を広げ走り出した。
「トゥカーニャ!トリトリ!」
「よっ!アウラ、エニフ王国の新作菓子は土産持ってきたぞ、母上達は来れないから持っていけだって、。所でお前ら何してるんだ?」
私は突破口を見出しルピー姫の前に行けば、隣にちゃっかりアウラ様が立とうと歩き出した。腕を組もうと近づいた時だった。
「失礼しますわ!」
私達の間を姉様は引き裂く様に入り込むと、ルピーに綺麗な挨拶をする。ルピーはワルドを1度見て頷くとゆっくり挨拶をする。
「おまねきありがとうございまちゅ。トリトリ!」
「まぁ!上手に言えましたね。可愛らしい隣国の姫様、こちらをどうぞ」
姉様はリュックを下ろすと、うさぎのお腹を開くと中は真っ赤だ。なぜそこはリアルなのか、なぜ背中じゃないんだと、ツッコミを入れそうになった。
姉様はそこから夢の国に売っていそうな、少しホラーなうさぎから出てきたのは、長い耳が付いた大きなペロペロキャンディ、うさぎの中からうさぎが出てきた。
「それなんでしゅか?」
「ライラ様から貰ったお菓子ですよ、もちろん味見しましたが、とても美味しかったです。この動物はうさぎさん。と言うそうです。」
白いうさぎの顔は可愛らしいが裏面は、赤や青や黄色で渦が巻いている。とてもカラフルで大きなキャンディを取り出し、ルピーにキャンディを丁寧に手渡す。
「うさぎさん。かわいいでしゅ」
青い瞳をキラキラさせキャンディを見る姿は、可愛らしい自慢げにワルドに見せ、ギュッとキャンディを胸に抱いている。よほど気に入ったらしい、
ワルドがルピー姫様を見てる間にアウラはボレアリスにエニフ王国で起きた事をチクった。そうチクったのだ。
そんな事になっていると知らないワルドは、妹の姿を微笑ましく見てからボレアリスに挨拶をする。ボレアリスがワルドを見る視線はかなり鋭いが、ワルドは気にせずににこやかに話す。
「トリックアトリート、なぁ俺の分は?」
「はい…これをどうぞ、その格好で乱暴な話し方ですと雰囲気に合いませんわね。それに異性は好意をもちません、
まさかとは思いますが、この話し方の方がモテるとお思いですの?それか可愛い妹を虐めた罰を受けたいですか?」
アウラは慌ててミューを呼んだ。一刻も早くボレアリスから逃げ出したかっただけだ。エニフ王国で起きた事を少し話ただけこの事態はとても深刻だ。それに姫様の教育上宜しくない、
「これは聞かせられないな、ミューはルピー姫様を頼む、僕はカーナを」
「わ…分かったのよ!」
私は言うとしたが、アウラ様に耳を塞がれ余りよく聞こえなかった。ちなみにルピーの耳はミューが慌てて塞いだようだ。ルピーはワルドを見てキョトンとしていて成功したらしい、
ボレアリスはアウラ様を見て親指を立てた。グッジョブとボレアリスはアウラを認めた。まぁこの瞬間だけ、
ワルドは耳を塞がれた私に向かって何か話しているが何を話してるのか聞こえない、
「トゥカーナ…嬢、お前の姉上キツくないか?」
「今呼び捨てにしようとしましたの?!」
「ひぃ…俺一応王族なんだけど、」
「妹の敵は私の敵ですわ!」
ワルドが後ずさりアウラの横に逃げようとすると、アウラは黒い笑みを浮かべワルドの肩をポンと軽く叩く、
「ルピー姫様の事は僕に任せてもらおう、ワルド後は任せた。カーナ次のお客さんが来るさぁ行こうか」
「おい!お前何を言った?!…だがルピーは任せる」
ワルドは覚悟を決めボレアリスに向き合ったが、2人共微笑み合っているから多分大丈夫だろう、
私達の後ろで微笑み合っている姉様達はそのままにして、私とアウラ様はルピーを間に挟み次に来る人を一緒に出迎える事にした。アウラも私もルピーが可愛くて小さな手を取りニコニコしていると、ルピーは私達を見て嬉しそうに破顔する。
「トゥカーニャやさしいから、かあさまみたい」
「フフ…じゃあアウラ様はお父様かしら?」
「ルピー姫様はとてもいい子だね。僕達に子供が出来たらこんな感じなのかな?と考えたよ。」
馬…(おっと誰か来たようだ)が扉を開け頭を下げる。次に来たのはヒドゥリーとケーティ2人、ケーティはフリルと小さな花が着いたふわりとした黄色のドレス、隣に野獣の姿になった王子がいたら完璧だ。少しふらついたヒドゥリーに手を差し伸ばした。
「ヒドゥリー様歩き辛いでしょう?お手をどーぞ」
「ケーティ嬢あ…ありがとうございます。」
ケーティはヒドゥリーの腕を取り2人で仲良く挨拶をする。見た目は仲良し姉妹に見える為、ヒドゥリーが男の子には見えない、
「お茶会にお誘い頂きありがとうございます。トリックアトリート」
「ケーティ様ようこそいらっしゃいました。お似合いですね。」
「馬車から降りた所にライラ様がいらっしゃりまして、こちらのドレスと不思議な言葉を教えていただきました。トゥカーナ様もアウラ様もルピー姫様もとてもお似合いです。」
ケーティはフフ…と笑うとヒドゥリーを前に出す為に、自分が一歩下がった。
「お…お誘い頂きありがとうございます。トリックアトリート」
ケーティが下がった事で前に出たヒドゥリーがローブを外した姿は珍しく、水色と白のドレス姿は似合っている。
しかしなぜガラスの靴を片方だけ落とした女の子なんだろうか?視線を下げれば前世で行った夢の国で見た事があるガラスの靴、もちろん両方履いている、私達と目が会うと頬を赤らめ恥ずかしそうにモジモジとして話す。
「ライラ様が僕を見てオトコの娘!と興奮していたんだ。それに僕はれっきとした男の子です。男の子にこのドレスは違うと言ったけど…ライラ様は聞いてくれなかった。でもこの可愛いドレスは正直嬉しい、でも僕男の子になるって決めたのに、決心が緩んでしまいそうで…」
「…まぁ!とてもお似合いです。…ライラ様は多分違う意味だと思いますが、可愛いは良いですよね!」
「はい!僕もそう思います。」
「カーナ上手く丸めたな。」
「なんの事です?アウラ様」
多分ライラは男の子が女の子の衣装を着た事を話しているのだろう、前世妹から何度か聞いた事がありすぐに分かったのだが、今それを言ってはいけないのだと思う多分…。決心が緩み帰ってしまいそうだ。
私達の話をウズウスと聞いていたルピーは、話が終わったのを感じたのか両手を広げケーティ達の前に出る。
「トリトリ!」
「ライラ様からその言葉を言った方に、お菓子を渡すのですよ、と言われました。姫様これをどーぞ。私が作ったクッキーです。お口に合えば良いのですが」
「僕もキャンディを作ってきたのです。姫様どうぞ」
「ルピーでしゅ!あおがみもひめさまもいやでちゅ、ルピーはルピーでしゅ」
「ルピー姫様どうぞ」
トゥカーナも準備していたお菓子をケーティとヒドゥリーに渡した。
「ありがとうでしゅ。うれちいでしゅ」
ルピーはニコニコしてお菓子を貰った2人にお礼を言うと、トゥカーナとアウラにお菓子を見せる。
「ありがとうございましゅ。もらいましたうれしいでしゅ」
「お礼きちんと言えたな偉いな、けど一気に食べてはダメだよ、食事が食べられなくなるからね。」
「ルピー姫様はお利口さんですね。毎日少しづつ食べましょうね。」
「かあさまがいつもいってましゅ。おれいはとてもたいせつでしゅよって、」
ケーティやヒドゥリーは私達のやり取りをニコニコと見る。
「アウラ様もトゥカーナ様も、そうしていると本物の親子ですね。そう思いませんかルピー姫様」
「きょうはトゥカーニャがかあさまでアウラはおとうしゃまでしゅ。」
「ルピー姫様!カーナ僕は感激だ。」
「フフ…可愛い娘が出来て良かったですね。アウラ様興奮しすぎです。さぁ皆さん会場に案内します。」
皆で玄関口から外の庭に案内をする。わざわざ玄関口を通ったのはライラのある一言が原因だ。「だって全てが丸見えなんて楽しみがないじゃない、トゥカーナまたね」ライラは自分が楽しむだけ楽しんで帰ってしまった。
玄関から出て少し歩くと、カボチャで作られた顔の目印があちこちに置かれている。ご丁寧に頭には矢印が丁寧に書かれている。人から迷子属性と言われてるけど、私そこまで酷くないよ?…多分。
広々した庭にでると大きなテーブルの上に白いクロスが引かれてあり、その上には普段は余り見ることが無いオレンジ色のカボチャ、それを美しく花の形に飾り切りされていて、中にある黄緑や黄色の光がユラユラと中から灯りが見える。黄緑色は風の精霊が黄色は光の精霊が手伝ってくれてる。とミューが教えてくれた。周りを見れば精霊が沢山浮いている。
お茶会の会場は少し苦い思い出がある噴水の庭、だがトゥカーナが溺れてからは、水の代わりに白く美しい砂が入っている。カボチャの顔は所々に飾り付けられているが、顔以外に馬車や花の形や精霊の形に切り抜かれた物まである。あの庭師器用過ぎるのではないだろうか?
カボチャが散りばめらた庭をルピーを挟み3人で歩いていると、姉様はアウラ様の後ろで何か話をしていた。仲良くなったかな?と思った私は、ルピー姫様のしたい事を聞くことにした。用意された椅子に座ると、スカートから伸びたシマシマの長いジッポか可愛い、
猫娘の姿のロッテがお茶を入れて後ろに下がった所でお茶会はスタートした。
「ルピー姫様は何がしたいですか?」
「ばばぬきしたいでしゅ!にいさまがすきでうちでよくするでしゅ、」
「ルピー姫様がお望みならやりましょう!」
すでにノリノリのワルドとアウラはお茶とお菓子を食べると、トランプを取り出した。
「この戦いは勝ったらなんでも聞く、もちろん常識の範囲内だ。」
「いいだろう僕の望みはひとつだけだ。」
「ちょっと待ったそれ私も入るー」
魔法陣が出現しミラとミクロンが飛び出してきたが、ミクロンは付き添いらしい、隣にはククも居ると言うよりも、ミクロンに引っ張られ連れてこられたらしい、
「ミクロン様!嫌だおうち帰る!」
バタバタとしたお茶会が始まった。
時系列を無視して書きなぐってます。ゆるーい感じ目で見てください。
久しぶりにアウラとボレアリスお姉様が大暴れしてます。この2人とトゥカーナとの絡みがずっと書きたかったです。
エニフ王国のお茶会の話は書き直しながら書いてますのでしばらくお待ち下さい。
◆
今日は皆を集めお茶会を開くと手紙を送った。ライラとシャムに手紙を送ると、前日ライラはこの日のために用意したの、と屋敷全体に魔法を掛け使用人の衣装を変えた。最初こそ混乱したが説明すると納得してくれた。それでいいのか?疑問に思わないのか?と
屋敷の飾り付けは領地で沢山実ったカボチャだ。
まず中身はイプシロン家料理長達と協力して濃厚スープに変身させた。ミューの風魔法はとても便利でフードプロセッサー以上に粉砕までしてくれた。
「お嬢様が使う風魔法は素晴らしく便利です。この方法ならスープも簡単に濃厚に出来る。」
「まだまだ沢山カボチャはあります練習して下さい、種はローストして味付けすれば美味しいですよ、」
「おぉ美味しい!これお酒と合うだろう、」
「この種はクッキーに乗せたら美味しいそうだ。」
フランケンシュタインに仮装したアムス料理長も納得の味付けになった。サポートしてくれたのは狼男とミイラに仮装した料理人も、同時に頷き納得の出来になっていた。
傍から見ればとてもシュールな光景だ。頭に金属ならぬ小さな剣が刺さったフランケンシュタインと、料理に毛が入る事を恐れ手だけはツルツルな狼男、ミイラ男も同じく包帯は手だけ無い、料理について熱く語り合っている。
「ではお願いしますね。」
外側だけは残してもらい無口な庭師(ゾンビ)に顔みたいにくり抜いて貰った。器用な人だと一目で分かる。後ろの棚にある大量にある無地のカードを見なかった事にして、どんどん出来上がったカボチャにロウソクを差し込みロッテに手渡せば、次々と庭に飾り付けされて行く、
お化けカボチャの中に灯りを入れ庭のあちこちに設置されていく、執事やメイドにもフランケンシュタインや狼男、ゾンビやミイラに猫娘や馬…と(おっと誰か来たようだ。)色々仮装をしてもらった。アーロンだけは背中に黒い翼が生えた堕天使だった。
庭はハロウィンらしい雰囲気を高めてある。今日だけこの場所は異型の住む場所、最初のお客様をソワソワして待っていると、アーロンが扉を開け恭しく頭を下げる。
美しいブロンドの髪を後ろに撫でつけ、黒いスーツに黒いマントを羽織ったアウラ様が到着した。アイスブルーの瞳を和らげた笑顔が素敵なドラキュラが目の前に立ちトゥカーナを見て甘く笑う、
確かドラキュラは女性から血を貰うため魅了する。と前世で聞いた事がある。私はきっとアウラ様に魅了されているんだ。時が止まったように魅入ってしまう。
アウラはカーナの姿に、トゥカーナはアウラの姿に見蕩れ時間が停止した様に見つめ合う、
アウラはカーナの衣装について考える。自分と同じくライラに着せられた物だろうと一瞬で分かる。うちの国ではあのデザインは見たことがなく、とても斬新なドレスデザインだった。
この国のドレスは肌の露出は多く肩を露出させてるドレスが多い、冬になれば減るがその代わりにフワフワなリッシュやエアソの毛皮を使い露出してる所を温める。
トゥカーナの衣装は露出度は少ない、ジャケットとシャツは白く丈は短い、唯一見えるのはお腹だ。チラリと見える柔肌がいい、真っ白なスカート部分は銀糸で刺繍されており膝上迄しかない、不思議な形だ背中側のスカートはとても長い、細身のスラックスを履いているが膝より上の生足は見せられない為だ。
2人で観察を続けやっとトゥカーナは我に返り、自分の姿を思い出し苦笑いする。
背中に例の羽根を沢山付けたら…どこかの歌劇団もビックリ仕様、着せられた時鏡を見てトゥカーナはそう感じた。アウラもこちらに帰ってきたらしい、元々甘い笑顔だったがもっと甘くなって微笑む、私の心臓はドキドキしっぱなしだ。
「今日も綺麗だカーナ…だがひとつ聞いていいか?」
「は…はい、なんでしょうアウラ様?」
「馬車から降りたらライラ様にこれをと言われ、その場で一瞬で衣服を替えられたんだ。カーナに会ったらトリックアトリートも言えとそういわれたが、これでいいのかな?」
「これどうぞアウラ様、それを言わないとイタズラしちゃうぞ!と言うところでした。」
私が手に持っていたカゴから綺麗にラッピングされた自作のクッキーを手渡すと、お菓子を目にしたアウラ様はニヤリと口端を上げた。
「そうか…じゃあ僕は聞いていないから、カーナにイタズラしちゃおうかな?」
「いえ…私は聞く方でけしてイタズラされる側では…」
カーナはどんなイタズラがいいかな?と、トロトロに甘い声をトゥカーナの耳もとでささやいた。
ジリジリと危ない雰囲気を醸し出し近づくアウラに、私はヤバイと苦笑いをしながら後ずさった、何かにトンとぶつかると背中に回され庇われる。手を広げた後ろ姿は青いドレスと真っ白な靴下を履いていて、背中には時計を持ったウサギのリュック、
結構リアルに出来ていてまるでウサギが背中越しに逃げ出している様にも見える。
このリュックが可愛いのは特に手だ。ふわふわ私はウサギの手をギュッと握りしめると、姉様は「大丈夫私が守るわ!トゥカーナはそこで隠れていなさい、」と言われてしまう、「お姉様違うの」と言っても両手を大きく広げた姉様には聞こえなかった。
ボレアリスは頭のてっぺんに結んだリボンを横に揺らしアウラを睨む、だが後ろに庇うトゥカーナにバレない様に口調は柔らかい、アウラはトゥカーナから全て見える為口調も表情も柔らかい、
「まぁアウラ様!私の可愛い妹に何をされているのですか?」
「ボレアリス嬢君はそろそろ妹離れしたらどうかな?」
姉様本当にそろそろ不敬罪で捕まる、背中のウサギからそっとアウラ様を見る。
アウラはチラリと背中に居るカーナを見ると、光の精霊の様に綺麗な金色の瞳と絡み合う、気遣う様に僕とボレアリス嬢を見るが、僕を見る時はボレアリス嬢を見る時には無い怯えも見える。カーナは真面目だから不敬罪と考えているだろう、背中に隠しているボレアリス嬢からカーナは見えないから話し方は普段と変わらないのだろう、ボレアリス嬢もトゥカーナに争っている姿を見せたくないんだろうが、これはカーナを掛けた戦いだ。
だが…もし愛する人の家族と喧嘩等をしたら、カーナはお嫁さんに来てくれないかもしれない、
そこまで一瞬で考え、ボレアリス嬢にとても爽やかに笑いあっているとまた玄関の扉が開いた。
小さな姫様とその兄は手を繋いで仲良く扉を潜る。
青髪の姫様の周りには小人が7人仲良く歩く幻想までみえそうになる。青髪を綺麗に結んだ隣国の姫様と、隣には真っ白なタキシードと目元だけ仮面で隠した謎の人物、トゥカーナにはすぐに誰だか分かった。前世での妹が大好きだった物語り、月の王女と夫がクリスタルのお城に住んでいた話だ。
トゥカーナを見つけた瞬間ルピーは両手を広げ走り出した。
「トゥカーニャ!トリトリ!」
「よっ!アウラ、エニフ王国の新作菓子は土産持ってきたぞ、母上達は来れないから持っていけだって、。所でお前ら何してるんだ?」
私は突破口を見出しルピー姫の前に行けば、隣にちゃっかりアウラ様が立とうと歩き出した。腕を組もうと近づいた時だった。
「失礼しますわ!」
私達の間を姉様は引き裂く様に入り込むと、ルピーに綺麗な挨拶をする。ルピーはワルドを1度見て頷くとゆっくり挨拶をする。
「おまねきありがとうございまちゅ。トリトリ!」
「まぁ!上手に言えましたね。可愛らしい隣国の姫様、こちらをどうぞ」
姉様はリュックを下ろすと、うさぎのお腹を開くと中は真っ赤だ。なぜそこはリアルなのか、なぜ背中じゃないんだと、ツッコミを入れそうになった。
姉様はそこから夢の国に売っていそうな、少しホラーなうさぎから出てきたのは、長い耳が付いた大きなペロペロキャンディ、うさぎの中からうさぎが出てきた。
「それなんでしゅか?」
「ライラ様から貰ったお菓子ですよ、もちろん味見しましたが、とても美味しかったです。この動物はうさぎさん。と言うそうです。」
白いうさぎの顔は可愛らしいが裏面は、赤や青や黄色で渦が巻いている。とてもカラフルで大きなキャンディを取り出し、ルピーにキャンディを丁寧に手渡す。
「うさぎさん。かわいいでしゅ」
青い瞳をキラキラさせキャンディを見る姿は、可愛らしい自慢げにワルドに見せ、ギュッとキャンディを胸に抱いている。よほど気に入ったらしい、
ワルドがルピー姫様を見てる間にアウラはボレアリスにエニフ王国で起きた事をチクった。そうチクったのだ。
そんな事になっていると知らないワルドは、妹の姿を微笑ましく見てからボレアリスに挨拶をする。ボレアリスがワルドを見る視線はかなり鋭いが、ワルドは気にせずににこやかに話す。
「トリックアトリート、なぁ俺の分は?」
「はい…これをどうぞ、その格好で乱暴な話し方ですと雰囲気に合いませんわね。それに異性は好意をもちません、
まさかとは思いますが、この話し方の方がモテるとお思いですの?それか可愛い妹を虐めた罰を受けたいですか?」
アウラは慌ててミューを呼んだ。一刻も早くボレアリスから逃げ出したかっただけだ。エニフ王国で起きた事を少し話ただけこの事態はとても深刻だ。それに姫様の教育上宜しくない、
「これは聞かせられないな、ミューはルピー姫様を頼む、僕はカーナを」
「わ…分かったのよ!」
私は言うとしたが、アウラ様に耳を塞がれ余りよく聞こえなかった。ちなみにルピーの耳はミューが慌てて塞いだようだ。ルピーはワルドを見てキョトンとしていて成功したらしい、
ボレアリスはアウラ様を見て親指を立てた。グッジョブとボレアリスはアウラを認めた。まぁこの瞬間だけ、
ワルドは耳を塞がれた私に向かって何か話しているが何を話してるのか聞こえない、
「トゥカーナ…嬢、お前の姉上キツくないか?」
「今呼び捨てにしようとしましたの?!」
「ひぃ…俺一応王族なんだけど、」
「妹の敵は私の敵ですわ!」
ワルドが後ずさりアウラの横に逃げようとすると、アウラは黒い笑みを浮かべワルドの肩をポンと軽く叩く、
「ルピー姫様の事は僕に任せてもらおう、ワルド後は任せた。カーナ次のお客さんが来るさぁ行こうか」
「おい!お前何を言った?!…だがルピーは任せる」
ワルドは覚悟を決めボレアリスに向き合ったが、2人共微笑み合っているから多分大丈夫だろう、
私達の後ろで微笑み合っている姉様達はそのままにして、私とアウラ様はルピーを間に挟み次に来る人を一緒に出迎える事にした。アウラも私もルピーが可愛くて小さな手を取りニコニコしていると、ルピーは私達を見て嬉しそうに破顔する。
「トゥカーニャやさしいから、かあさまみたい」
「フフ…じゃあアウラ様はお父様かしら?」
「ルピー姫様はとてもいい子だね。僕達に子供が出来たらこんな感じなのかな?と考えたよ。」
馬…(おっと誰か来たようだ)が扉を開け頭を下げる。次に来たのはヒドゥリーとケーティ2人、ケーティはフリルと小さな花が着いたふわりとした黄色のドレス、隣に野獣の姿になった王子がいたら完璧だ。少しふらついたヒドゥリーに手を差し伸ばした。
「ヒドゥリー様歩き辛いでしょう?お手をどーぞ」
「ケーティ嬢あ…ありがとうございます。」
ケーティはヒドゥリーの腕を取り2人で仲良く挨拶をする。見た目は仲良し姉妹に見える為、ヒドゥリーが男の子には見えない、
「お茶会にお誘い頂きありがとうございます。トリックアトリート」
「ケーティ様ようこそいらっしゃいました。お似合いですね。」
「馬車から降りた所にライラ様がいらっしゃりまして、こちらのドレスと不思議な言葉を教えていただきました。トゥカーナ様もアウラ様もルピー姫様もとてもお似合いです。」
ケーティはフフ…と笑うとヒドゥリーを前に出す為に、自分が一歩下がった。
「お…お誘い頂きありがとうございます。トリックアトリート」
ケーティが下がった事で前に出たヒドゥリーがローブを外した姿は珍しく、水色と白のドレス姿は似合っている。
しかしなぜガラスの靴を片方だけ落とした女の子なんだろうか?視線を下げれば前世で行った夢の国で見た事があるガラスの靴、もちろん両方履いている、私達と目が会うと頬を赤らめ恥ずかしそうにモジモジとして話す。
「ライラ様が僕を見てオトコの娘!と興奮していたんだ。それに僕はれっきとした男の子です。男の子にこのドレスは違うと言ったけど…ライラ様は聞いてくれなかった。でもこの可愛いドレスは正直嬉しい、でも僕男の子になるって決めたのに、決心が緩んでしまいそうで…」
「…まぁ!とてもお似合いです。…ライラ様は多分違う意味だと思いますが、可愛いは良いですよね!」
「はい!僕もそう思います。」
「カーナ上手く丸めたな。」
「なんの事です?アウラ様」
多分ライラは男の子が女の子の衣装を着た事を話しているのだろう、前世妹から何度か聞いた事がありすぐに分かったのだが、今それを言ってはいけないのだと思う多分…。決心が緩み帰ってしまいそうだ。
私達の話をウズウスと聞いていたルピーは、話が終わったのを感じたのか両手を広げケーティ達の前に出る。
「トリトリ!」
「ライラ様からその言葉を言った方に、お菓子を渡すのですよ、と言われました。姫様これをどーぞ。私が作ったクッキーです。お口に合えば良いのですが」
「僕もキャンディを作ってきたのです。姫様どうぞ」
「ルピーでしゅ!あおがみもひめさまもいやでちゅ、ルピーはルピーでしゅ」
「ルピー姫様どうぞ」
トゥカーナも準備していたお菓子をケーティとヒドゥリーに渡した。
「ありがとうでしゅ。うれちいでしゅ」
ルピーはニコニコしてお菓子を貰った2人にお礼を言うと、トゥカーナとアウラにお菓子を見せる。
「ありがとうございましゅ。もらいましたうれしいでしゅ」
「お礼きちんと言えたな偉いな、けど一気に食べてはダメだよ、食事が食べられなくなるからね。」
「ルピー姫様はお利口さんですね。毎日少しづつ食べましょうね。」
「かあさまがいつもいってましゅ。おれいはとてもたいせつでしゅよって、」
ケーティやヒドゥリーは私達のやり取りをニコニコと見る。
「アウラ様もトゥカーナ様も、そうしていると本物の親子ですね。そう思いませんかルピー姫様」
「きょうはトゥカーニャがかあさまでアウラはおとうしゃまでしゅ。」
「ルピー姫様!カーナ僕は感激だ。」
「フフ…可愛い娘が出来て良かったですね。アウラ様興奮しすぎです。さぁ皆さん会場に案内します。」
皆で玄関口から外の庭に案内をする。わざわざ玄関口を通ったのはライラのある一言が原因だ。「だって全てが丸見えなんて楽しみがないじゃない、トゥカーナまたね」ライラは自分が楽しむだけ楽しんで帰ってしまった。
玄関から出て少し歩くと、カボチャで作られた顔の目印があちこちに置かれている。ご丁寧に頭には矢印が丁寧に書かれている。人から迷子属性と言われてるけど、私そこまで酷くないよ?…多分。
広々した庭にでると大きなテーブルの上に白いクロスが引かれてあり、その上には普段は余り見ることが無いオレンジ色のカボチャ、それを美しく花の形に飾り切りされていて、中にある黄緑や黄色の光がユラユラと中から灯りが見える。黄緑色は風の精霊が黄色は光の精霊が手伝ってくれてる。とミューが教えてくれた。周りを見れば精霊が沢山浮いている。
お茶会の会場は少し苦い思い出がある噴水の庭、だがトゥカーナが溺れてからは、水の代わりに白く美しい砂が入っている。カボチャの顔は所々に飾り付けられているが、顔以外に馬車や花の形や精霊の形に切り抜かれた物まである。あの庭師器用過ぎるのではないだろうか?
カボチャが散りばめらた庭をルピーを挟み3人で歩いていると、姉様はアウラ様の後ろで何か話をしていた。仲良くなったかな?と思った私は、ルピー姫様のしたい事を聞くことにした。用意された椅子に座ると、スカートから伸びたシマシマの長いジッポか可愛い、
猫娘の姿のロッテがお茶を入れて後ろに下がった所でお茶会はスタートした。
「ルピー姫様は何がしたいですか?」
「ばばぬきしたいでしゅ!にいさまがすきでうちでよくするでしゅ、」
「ルピー姫様がお望みならやりましょう!」
すでにノリノリのワルドとアウラはお茶とお菓子を食べると、トランプを取り出した。
「この戦いは勝ったらなんでも聞く、もちろん常識の範囲内だ。」
「いいだろう僕の望みはひとつだけだ。」
「ちょっと待ったそれ私も入るー」
魔法陣が出現しミラとミクロンが飛び出してきたが、ミクロンは付き添いらしい、隣にはククも居ると言うよりも、ミクロンに引っ張られ連れてこられたらしい、
「ミクロン様!嫌だおうち帰る!」
バタバタとしたお茶会が始まった。
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