気がついたら乙女ゲームだった!チートって何ですか?美味しいですか?

おばば様

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真相

アルゲティ4

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また明日更新します。

 ◆


「悪役令嬢?それは何ですか?」


 私は全力で知らんぷりしていた。私イプシロン・トゥカーナの私を悪役令嬢だと知る人は、絶対あの乙女ゲームをやっていた人である、今まで平穏でのんびり?な人生を送っているのに、私の知らない人に自分の人生を引っ掻き回されたくない、クルミという名前は妹が生まれた頃、とても流行りの名前であちこちにクルミちゃんはいた。前世のお隣さんの子供も苗字が違うクルミちゃんだった。だからこのクルミが妹とは限らない、私はそう思い小さなため息をつきクルミを見ると、クルミはお願いポーズを取っていた。両手でパチンパチンと2回鳴らすが、私は神社の神様ではない、そう思ったが思いっきり顔に出す事にした。貴族の都合など知らないだろうからだ。だから思いっきり困った顔をしてクルミを見る。


「じゃあ突然だけど私の話を聞いて、私は探し人をしてるの、公爵家なら人脈広いよね?」


「えぇ、私が知ってる限りになりますよ、探し人の特徴は?」

 クルミは小さな声で「何から聞こうかな?」とボソボソ言っているが、何度か頷きやっと決めたようだ。オーキッド色の瞳がキラキラ輝いている。


「先に前世の話を聞いて私には姉さんがいるの、ううん違う居たの、私の姉さんはいつも迷子になって絵は猫は猫に見えなくて酷いの、だけど料理の腕はピカイチで、また姉さんの料理食べたいなぁ、」


「そうですか、それは素敵なお姉様ですね。」


 つい上の空で聞いてしまった。だがもう少し自分の中で整理したい、


(それに…今までの私は断罪を回避できてると思う、だから大丈夫よトゥカーナ、)


「だから私は料理をいっぱい頑張ったの、姉さんと同じ味が食べたかったから、母さんが作る煮物は同じ味で、小学校を卒業するまで弟は母さんの料理を食べる度に泣いて大変だった。けど中学生になって我慢するようになった。弟が部屋に帰ったあと姉さんの仏壇の前に座って泣いているのをみてしまった。と弟から後で聞いて後悔した。もっと弟に寄り添えば良かったって、」


「お姉様はとても料理がお上手だったのですね。」


なんだか聞き覚えがあるようでないような、身に覚えはない為やはり違う人なのだろう、


「だけどこっちに来て驚いた。姉さんと同じ味の料理が出てきたから、聞けば小さな頃シャムと名乗る少女に教えてもらったと聞いて、もしかしてと思ったけど、シャムちゃんは私の探し人とは違うよね?それか前世を憶えてる人知らない?」


「お役に立てず申し訳ございません。クルミ様のおっしゃる人を聞いた事がありません。」


 私がまだミクだった頃、前世の妹クルミが姉の私に言っていたが、『悪役令嬢が困難になった時に助けてくれる人はいない、物語に出てくる悪役令嬢は皆揃って性格を例えるなら、癇癪かんしゃくを起こした子供だから、誰も助けようなんて思わないでしょ?』と言っていた。そう考えると今の私の性格は別人格になる。癇癪を起こそうとしたことも無いし、多少のわがままを言ったことがある程度、


(それにヒロインのケーティの事、1度でも意地悪な事をしても無い、
 悪役令嬢の取り巻き、サラダ巻きトリオだって私と離れてたからなのかごく普通の令嬢だった。
 前世の有名人を思い出すような不思議な髪型をしていた玉ねぎ頭の令嬢、
 少し赤が混ざったオレンジ色の髪のキャロット嬢と、
 たんぽぽの様な黄色の髪をドリル巻きにしてるパプリカ嬢、
 その2人がトゥカーナの両サイドに立ち、「このお方をどちら様とお思いですの?」等と仁王立ちをしヒロインを威嚇していたが、オニオン嬢はゲームでは後ろで威嚇し仁王立ちして立ってるだけだった。学年を変えてまで入学して良かった。と私は思う、
 だって皆は私と関わりあってないからこそ、普段通り大人しくニコニコしてる人達だった。ゲームと違う私がかかわり合いを持たずに大人しくしていたから、かもしれないけどね。)


 確かあのゲームの最後は婚約破棄をされ、国外追放か領地の塔で監禁だった。ぞっとして冷や汗が背中に流れ落ちる。

(でも色々な事が変わってるはず、大丈夫よ多分…それに私の今の姿を見せて、なんて説明すればいいのか分からない、)

 今は空の人族のドレスを着て今は隠れているが、私の背中には真っ白な翼が生えている。なぜこんな姿になっているのか知らないと思うし、なぜ翼が生えたのかその経緯を説明をするなんていうと話が長くなる。
 1番の問題は悪役令嬢に翼が生えたなんて、前世で有名な飲んだら翼が生えるドリンクもビックリな話だ。
 誰が信じてくれるんだ?そんなアホな話を、私は1度頭を小刻みに振り気持ちを切り替える。クルミは私の周りを回りながら私を上から下まで見ながら歩くと、元の位置で止まり不機嫌そうな顔で私を見る。


「は?悪役令嬢じゃないの?フーン作者の私を舐めるなよ、あなたの事はなんでも知ってるんだから!」


「クルミ様のお話は現実味に欠けます。小説が現実になるお話は、私も子供の頃とても憧れました。しかし現実が分かると実現する訳がないのです。」


 クルミは一瞬驚いた顔をしたが、両手を腰にあてると同時にドヤ顔をした。私は前世の妹も何か言う時はドヤ顔をしていたととても残念な気持ちになった。ただこの子が身内ではないだろう事だけが救いだ。多分だけど、
 クルミは空間ポッケからかなり分厚い本を取り出しページを捲る、視線は本に向けながら本の内容を話をし始めた。


「トゥカーナ私はこの世界を小説にした。と私は言ったよ、生まれたのはアウストラリス王国335年、人生初めてのお茶会で膝下の噴水で溺れてたよね?あれ私か設定したんだ。5歳の時よ、
 ヒロインと学園に通う時期が違えば断罪されないって学園に入るのを1年ずらした。
 大丈夫この先ヒロインはトゥカーナの敵にならない、私が書いた小説の中に悪役は登場しないよ、主役はあくまでゲームのエンディングの後の事を、気にしていた悪役令嬢だから、
 学園の寮は私は姉さんが好きだったジャスミンの花にした。寮母さんは怖いけどお節介焼き、寮付きの大人しいイメージのメイドさんも実はかなりのお節介焼き、
 姉さんが好きな属性ツンデレを盛り沢山にしたくて、毎日挨拶しかしないけど、公爵令嬢の赤髪のお姉さんと一緒にご飯を食べている。隣国に行く少し前に仲良くなったよね?帰国後学園が始まってからお茶会の約束をしてる。そうだよね?」


「私はお姉さんではありません。でもクルミ様の言う通りです。クルミ様はよくご存知ですね。お姉さんが大好きなんですね?」


「当然よ、姉さんは私の大好きなオムライスやハンバーグを作ってくれたし、1度シーチキンも作ってくれた。
 私は作者だからもちろんトゥカーナの初キスの場所も言えるし、13歳なら回数は2回ね、アウラの執着が凄いから14歳になったらもっと過激に…えっとね…。」


 クルミは分厚いノートをペラペラと捲る。私はそれ以上言って欲しくなくて大きな声を上げる。無理これ以上は勘弁して欲しいです!


「わー!わー!わー!な…なぜそれを?!い、言わないで下さい!!大切な思い出なんです。未来の事もNGです!この先の楽しみがなくなるではないですか!」


「それ、ことごとく誰かに知られてるでしょ?だって設定したの作者の私だもん、予想外な事はあなたが転生者ではない普通の令嬢だって事だよプゥ、もうこんな事ならもう少し設定詰めれば良かった!」


 なんだろ?この親近感、微妙な残念具合が妹クルミに似ているが気のせいだろうか?
 迷子属性だってアルゲティ様が迷子にすぐになるらしい、私はアルゲティの魂が少し入ってるから懐かしい気持ちになるだけ、だけど過去に会ったアルゲティはこんなに言葉は汚くなかった。クルミが猫を被っていたか、表に出てきてなかったのだろう、


「悪役令嬢は転生者のテンプレみたいなものよ、トゥカーナはアルゲティの魂を持ってるし、何かしら恩恵を受けた人だと思うんだ。定番なのはチート能力だよ、転生者は皆チート能力を持ってると私は思ってる、
 それに空誓ソラチカは斬新なルートが数あったけど、隠しルートも含めて全てのルート完了後、次はヒーローを1人選んで好きなヒロインの攻略をしていくゲームだった。どちらも出来るからめっちゃくちゃ売れたんだ。ねぇトゥカーナ聞いてる?」


「ええ、聞いてますよ。話し方が私の知り合いに似てるなぁと思ったのです。」

 めちゃくちゃ早口で言われ私はポカンとしてしまい、頭が止まったままでいたらしい、クルミに顔の前で手を振り大丈夫?と心配そうだ。思考回路が止まったのはクルミのせいだと頭の中の再起動を試めす。再起動には笑える話がいい、前世の妹クルミの黒歴史を思い出す。


 そういえば前世の妹クルミは何かにつけよく分からない事を言う子だった。ネットに乗ってる情報をとにかく信じてしまう、自分が見たことだけを信じなさい、と何度も口を酸っぱくして言った。その場では「分かってる」って口では言うが、元々好奇心旺盛な子だった為、言うこと聞かない、


「あなたは何か黒歴史はあるの?」


「黒歴史ですか?知り合いので宜しければありますよ、」


 黒歴史…私にはそんな発想はなかったが、妹は素直で何にでも影響されてしまう、
 いちごミルクは初恋の味だとかレモンはキスの味とか、そういう可愛いものから、自分の体重を聞かれた時はイチゴ3つ分、やら、中学生の時には眼帯を左目にしだして、私の左目には悪魔が潜んでいる。とか色々あった。ちなみに悪魔シリーズは左足バージョンもあった。後は右手と右足は悪魔を封じ込める聖なる手と足という設定らしい、よく右手で左手を押さえてるクルミの姿を見た時は驚いた。急いで救急箱を持ってきて消毒液を出した途端に悪魔発言だ。呆れて何も言えなかった。幸いなことと言えば、弟のマサがまだ学校から帰ってきてなかった事くらいだろう、
 あれは立派な黒歴史だが。1つだけまともな箇所があった。なんと右目は普通らしい、それを聞いてビックリした記憶しかない、こうしてるとまだ前世に未練があるようにしか思えないが、実際の私は未練タラタラなのだろう、私は当時クルミがやっていたように右手で左手を押さえた。天使という言葉はない為、清き翼の者と言い換える。


「この右手には清き翼を持つ者が悪事を見抜く、左手に封印されし悪魔が暴れると世界を滅ぼすのだ。「止めろ右手を無くせば私は悪魔の贄になる!」フハハハハ安心しろ憎き右手を無くせば我の世界になるのだー!」


「うぐ…アハハハハハ!わ…私はそんな事言ったことないや、自分で書いた小説の中だからかな?せ…世界は広いね…。」


 そうこうしてると頭が動き出した。私は数回瞬きをして頭の中を整理するとクルミの顔を見る。空誓とは?と思ったが乙女ゲームの略称りゃくしょうなのだろう、
 自分の認識が間違っていてはいけない、略称なら本人の口からなんなのか聞いた方がいい、それで謎は解けるのだから、
 悪役令嬢と言われとっさに知らんぷりしてしまったから仕方がない、と自分のやらかしてしまった事を棚に上げそのまま質問をする。質問すれば答えてくれると良いなぁと期待もある。


「あのクルミ様空誓ソラチカとは?空というのは上のあの空の事ですか?」


「えっ?乙女の祈りと誓い~空翼の乙女~略して空誓、皆こう言ってるしトゥカーナも絶対に知ってると思ってた。乙女ゲームの事は知ってると感じたけど私の気のせいなのかな?悪役令嬢って転生者のテンプレだよ、色々小説が出版されてるんだけど読んだ事ない?」


 トゥカーナはクルミの言葉にイラッとしてしまった。テンプレとはなんだ!悪かったわね私も転生者だよ、だけど自分は悪役令嬢に生まれたくて生まれた訳では無い、
 溺れて寝込み前世を思い出した時、鏡に映った自分の姿を見て断罪される悪役令嬢だとわかった。
 本当に悲しかった。あの後どうなったのかとか、色々考えてしまい、今の家族を心配させ悲しませてしまった。

(これ以上…今の家族を悲しませたくない、このまま何もせずに断罪されるなら、私は最後まで足掻き家族にとって私の知識は価値があると思ってもらおう、それは今でも考えは変わらない、)

 家族に自分の必要性があると思われるために色々考えてきたつもりだ。それにもしこの国を追放されたりしても大丈夫なように気をつけてきたし、トゥカーナは目眩がしてきた。
 今なら何も無いと分かるが、幼少時に気がついた時が人生の中でダントツの修羅場だった。
 一方で不安な事もある。私が転生者だと知った時クルミはどんな反応をするのか、アウラや他のヒーロー攻略対象者達や乙女ゲームのヒロインでもあるケーティに何をするのか分からない点だ。
 クルミに意地悪する訳では無いけど、もう少しこのままでいよう、前世の妹の様な気もするけど、違ったら恥ずかし過ぎるし、もし妹でなった時の気持ちの落差は激しい、余り期待しないようにしたい、自分の過去や名前バラすならクルミの話を少し聞いてからにしよう、そう思い私は旅の途中で表情が豊かになってしまった顔を下に向ける。


「そうですか、ごめんなさい今少し混乱していて、私がもう少し落ち着いた時にその話をしましょう。」


「そうね、私も悪かったと思ってる、思い込みで暴走しちゃったからごめんね、」


「いいえ、」


 私は更に混乱しだした。自分が知らない記憶があるから、
 思い起こせば確かにアウラが祈りの乙女と結婚するルートがある、ヒロインがアウラとお友達の関係だったらの話だ。ただ前世の自分は妹と一緒に乙女ゲームをしていただけ、乙女ゲームだと思っていた。まさか男女逆転ゲームがあったなんて私は知らない、
 前世の妹クルミはそんな事を言っていただろうか?頭の中で散々思い出しながら考えてみたが全くわからない、
 あのゲームが逆側になるのなら、ヒーローがヒロインを選んで、好きなヒロインの好感度を上げていくのだろうか?
 ん?もしかして好感度を上げる対象は、ヒーロー側から見たらケーティ以外にいるのだろうか?悪役令嬢が居るんだから悪役子息もいるのだろうか?
 さんざん考えたがわからない、前世で浮気をしたくなかった私は、他を選ぶことも無くアウラ一筋でゲームを続けていた。とりあえず先程自分の先走った言葉を回収する為、クルミにゲームの説明をしてもらう、


「あの、えっとその乙女ゲームとは?」


「なんて説明したらいいんだろう?そうそう、あれを使おう、ねぇこちらに劇場はある?」


「はいあります。昼の部と夜の部しかないので私の年齢だと、昼の部位しか見れませんが知ってます。」


「そっかさっきも聞いたけど、トゥカーナは今13歳なんだよね、そっか学園に行ってて寮に入ってるから、休日位にしか劇場に行けないんだっけ、」


 クルミは両手を胸の前で組み合わせると、知ってて良かったホッとしたよ。と息を漏らした。


「ねえ、それって恋愛ものはある?」


「はい、有名な物語がいくつかありますよ、とても貧しい女の子が精霊から綺麗な靴を貰って履くと、ボロボロだった服がとても綺麗なドレスに変わり驚いていると真っ白な綺麗な馬車が目の前にあり、精霊さんに乗りなさいと促されて乗ると、そのまま少女は妖精の国に連れていかれるのです。
 大きなお屋敷のダンスパーティーで素敵な男性と出会い恋をします。ですが精霊との約束で名前を言えません。素敵な男性とダンス沢山楽しんでいたら、お開きの時間になり帰り道に靴を落としてしまって少女が落ち込んでいたら、届けてくれた人はダンスパーティーで出会った男性でした。2人は幸せに暮らしました。この話は素敵な出会い恵まれ幸せになるお話ですが他にも色々とあります。」


「シン〇レラみたいな話だね。流石に妖精の国なんだ。前世みたいに貴族や王族ではないのね。」


 乙女ゲームの世界だからか日本でも有名な話があるが、その物語りを知っていれば、どの作品がモラージュされているのかすぐに分かる、実際クルミもわかった様だ。


 だが先程クルミは自分で書いた小説の中だとも言っていたはずだ。話が飛びすぎて訳が分からない、
 1番最初に聞いた事から聞き直しをして終わらせたい、そう思い私は無理やり話を変える事にした。
 私の今の問題はアルゲティの魂を持っている事と、背中に翼が生えた事や、魔力が人よりとても多い事だ。


 それに先程クルミは家族を恋しく思い、祈ったと言っていたからだ。確かに祈りの乙女は祈れば願いは叶う、魔法でなんともならない事柄だったり、祈る時に最初に言う祈りの呪文さえ覚えてしまえば、と制限もある。
 ちなみに祈りの乙女ではない普通の空の人族がそれをしても願いは叶わない、うんともすんとも言わない、
 これだけチカラがあるのに、歴代の祈りの乙女は滅多な事では祈らなかった。祈りの乙女の歴代の中で1番祈った人は、始まりの乙女が産んだ祈りの乙女だという、


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