153 / 175
真相
そして…1
しおりを挟む◆
「あの頃の私は執着系を読むのが好きだったんだ。愛が重たい系とヤンデレを掛け合わせた感じ?
ララ君いやラグエルの事はもちろん確かに書いたよ、
最愛が浮気なんてしたら監禁するヤンデレとした執着心と自分が愛した人しか見えないけど、最愛にも見せない愛の重たさ、一途に最愛を愛し最愛からも愛される。そんな設定にしたんだ。
でもこちらに来た理由を私は本当に知らない、それに知りたいのは私の方だから、確かに心残りではあったんだよね。だけどそれが理由にならないじゃない?
さぁ私は喋ったよ。さっきは聞き流してあげたけどララ君にも聞きたいことがあるんだ。さっき言ってたあやつの願いって何?初代始まりの乙女の話は書いて思い出したけど、でも私書いた覚えが無いよ、もしかして公式になにか裏話があったのかな?後から祈ってみよ、」
「ワシは何も知らん。後それを聞けるのは生涯1度だけ、祈りの乙女が自身に願う祈りは生涯1度だけにゃ、」
「大丈夫だよララ君やってみようよー。私が書いた小説の祈りの乙女は何でもありのチート系だったんだから、祈れば何でも出てくるんだ。だからララ君も呼べたんだけど、」
「クルミは本当に変な奴にゃ、忘れたがワシがそう願い創ったんじゃ間違いなど無いにゃ、」
ララ君はしっぽを上下に数回振ると、クルミの視線を避けプイっとソッポを向いてしまった。
クルミはイカ耳になり警戒してるララ君の顎の下を優しく触ると、気持ちがいいのかゴロゴロ喉を鳴らす。
「ふーん。ララ君はこの話を知ってる?祈りの乙女の祈りが空の人族を破滅に導く、」
「ちょっと!アルゲディ何言ってるの?大精霊王様の前で破滅なんて言葉使って、ただで済むと思ってるの?」
今まで話を黙って聞くだけだったミューが、クルミ膝に立ち両手を強く首に巻き付け大きな声で叫んだ。先程してたララ君の行動を次はクルミが引き継ぐ様にして、プイとソッポを向く、ミューは身体はぬいぐるみの様に小さいのに、その小さな手でクルミの首をぎゅうぎゅうに掴み左右に揺らす。ミューの身体をどうにか離したかったけど、ミューは更にグリグリも追加した。そこで無理だと悟ったクルミは、後ろでミューにそこだもっとヤレ!と応援しているララ君を掴むと、ミューの頭の上に乗せた。ミューはララ君の正体を知っているため落としてはならないと固まりそのまま動かなくなったが、しかし首を締められてるのはそのままだ。左右に揺れていたから苦しかったが、今のままなら大丈夫だけどわかってもらう為に演技をする事にした。
「イタタタタ…ぐるしい…ミュー離して、」
「ごめんなのよ、ミューはビックリしたの、けどララ君を頭の上に乗せるのはどうかと思うのよ、」
ミューは頭の上に乗ったララ君をそっと机の上に戻し、はぁー。と安堵のため息を吐きクルミを見上げる。だがクルミは真剣な目をしておりその話が真実だと訴える。
「だってこれが真実なんだよ、けどひとつ言えるのはこれは私が書いたものじゃない、私が書いた話には元ネタがあるんだけど、祈りの乙女アルゲディはある人と恋に落ちる、2人の時間はとても甘々しく地の人族はお祝いムードなんだけど、空の人族は違った。精霊の血が流れる空の人族は同じ種族同士で結婚するべき、という凝り固まった考えだったから、種族の違いで空の人族と長に反対されそれはやがて戦いの場になった。大好きな人がいた国は滅び、好きな人も空に帰ってしまった。涙を流し泣き崩れてる彼女の元に家族が迎えに来ていうの、『翼を持たぬ者に祈りの乙女であるアルゲティを嫁にだす訳にはいかない』と、アルゲティはその父様の隙をつき願い祈る。たとえ背中の翼が無くても心には翼を持つ者は沢山いる。そして純粋な恋愛は自由であり公平な事をアルゲティは恋を通して知り、自分を庇い毒矢で空に帰ってしまった恋人に教えられた。」
クルミは舞台に立つ女優の様に演技する。両目から涙をポロポロと流し、両手を組み祈りを捧げる。
『愛する人がいないのがこんなに辛いなら、私は何もいらない、翼ある者が優位に立つ世界なんていらない、翼を持つ者がいない世界を私は願う、愛する者に……むぐ?!』
口を塞いだのはララ君に指示をされたミューだ。ララ君はピョンと頭の上に乗りテンパってるクルミのおでこを小さな肉球でペシペシ叩く、クルミは痛い痛いと言いながら口元は緩んでいるので、ララ君はムカついた為小さな手から爪を出し引っ掻いた。ウギャ!っと声と共におでこには赤く3本線が付く、ララ君はトドメに更に傷の上に肉球でペシペシと何度も叩く、爪が細い分傷も浅いが痛いだろう、それに傷なら契約精霊に頼めばすぐ治るだろう、だが今は放っておく、空の人族滅亡のセリフ吐かれるよりはマシだ。ララ君は肉球に怒りを乗せ小さな手を鉄槌に変えてペシペシ叩く、
「おい、今そのクルミが祈りの乙女だって事、忘れた訳ではないよな?」
「肉球ペシペシ気持ちいい…じゃなくて、ごめんなさい今思い出しました。」
ララ君はクルミの頭から乱暴に飛び降りると、クルミの頭はボサボサになった事も気にしなかった。ララ君は後ろ足で器用に立ち上がりクルミに怒鳴るが、甲高い声のためクルミには癒しの声としか聞こえないのだが、それを知ってか知らずかララ君はビシッと前足を前に出す。ちなみに肘は伸ばせないのか折りたたんだままだ。クルミに一言物申す。と前置きをした。
「クルミ、お主はちと抜けすぎないか?全てを知る者としてそれはどうかと思うぞ、それよりもこの真実を知った時クルミは絶望せんかったのか?普通なら慌てふためくがな、ワシがクルミの立場ならこの運命から逃れようと対策を考えるか、与えられた役割りを放棄し逃げるのどちらがするじゃろ、祈りの乙女の役割り発表は成人してからじゃろ?今なら逃げられるぞ、今からでも逃げるか隠れるかするか?」
「私は逃げも隠れもしない、この与えられた運命も役割りも最初こそ驚いたけど抗ってみせる。まだ心が折れる様な出来事もないもん、ポッキリ折れたら考えるかもしれないけどね。」
ポッキリかとララ君はふむと考える。ララ君としては最愛の魂を監視し、最愛が困った時は颯爽と現れチカラを貸し与えたい、そしてまた最愛に一緒に暮らしたいと思ってもらう事だ。
クルミの奥底に潜んでしまった最愛の魂を、どうやって引き出し表に出せるか考えたが、今は小さな身体のせいかクルミの話を聞きどっと疲れが出てしまったらしく、いい考えが全く思いつかず、黒く可愛らしい前足後ろ足を両サイドに放り出し、小さな顎を机に着けクルミをじっと見る。
「ワシは疲れた。クルミ約束のニャールをくれ!」
「そうだね、はいニヤールどーぞ、家族の前ではアルゲティと呼んで、でないとややこしい事になるから、」
口の周り一杯ニャールを着け前足の片手だけを上げ器用に返事をした。クルミの手からムシャムシャ食べてる。口の周りのニャールをペロペロ舐めとっる。クルミは空間ポッケから猫のカリカリご飯を出し器に入れると残りのニャールをそこに混ぜこんだ。それをララ君の前に出した。
「にゃんだこれは!うにゃいうにゃいぞ!このカリカリとした歯ごたえと味は最高だ!この海を連想させる旨みと風味、そしてこの口当たりは先程食べてたニャールか?!最高だにゃー!」
「アハハハ!なんかのグルメアニメみたいだよね。ギャグ要素も入れて良かった。」
ご飯を食べ終わりそのまま眠くなったのか、ララ君は机の上でまん丸になって寝てしまった。クルミは机の上で眠るララ君を観察する。しっぽを体に巻き付けすやすやと眠る様子は可愛らしい、
部屋の扉が開きキラキラした顔をした父様が顔半分だけ出した。すかさずクルミは扉まで行くと、怒ってますと頬を膨らませ扉を開け父様を招き入れたが、中には入れないようにして扉の前に立ち、両手を腰に当てとうせんぼをする。しかし父様はアルゲディ喜んでくれ、と抱き上げ頬ずりをされてしまった。こうなったら父様は相変わらずシワもなくツルツルお肌だな。なんて都合のいい事を考え現実逃避するしかない、
「アルゲディ喜びなさい、父様は本屋で交渉してきた。本屋の主人はアルゲディの本置いてくれるって約束してくれたぞ良かったな。もちろん父様は第1号で本を買おう、さぁさっそく本を売り出しに行こう、所でもう本は出来てるんだよな?」
「もう父様、何回も言ってるけど勝手に娘の部屋に入らないでよ、部屋に入る時はノックしてからって何度も言ってる。本は母様が翻訳してくれてるから、本を出すのなんてまだまだ先の話、それに父様ミューから聞いたよ、また私の話を聞いて先走ったんでしょ?母様が聞いたらまた怒られるんだから、」
「大丈夫だ。可愛い娘の為ならライラの話しは右から左へ受け流してみせるさ。秘密だが夫婦喧嘩したらこれを使うことが多い、でもアルゲティは父様と母様の話をきちんと聞くように、いい子にしていれば父様が地の人族の話を聞かせよう、」
「それはそそられるけど、また母様に…。」
アルゲディはサッと視線を逸らす。なぜなら母様が後ろにいて口元に人差し指を持っていきシーと言ったからだ。娘に甘々な父様の危機にバシバシ背中を叩いても良かったが、前世でもあの発言はいただけない、それに娘の立場でもあの発言は許せなかったのであえてそのままにした。
身体が小さなアルゲティの体を父様が抱っこしている為、アルゲティからは丸見えなのだが、ここは怒られた方がいいだろう妻の話を右から左とは頂けない、クルミもつい話をあまり聞かなかった前世の夫を思い出してしまい、ついイラッとしてしまった。
父様は途中で言葉が止まってしまったアルゲティを不思議に思い、後ろを振り返き固まった。
「タブエルさん。とても楽しそうなお話をしてるのね。……アルゲティはそのままお部屋に居てね。」
「うん母様、さっき父様酷いこと言ってた。娘の私から見てもあれはないと思う、という事で父様はしっかり母様に怒られてきてね。」
「アルゲティ…父様はアルゲティのことを思って、イタタタタ、」
母様は父様の耳を引っ張り静かな声で、言い訳はよろしいまずは下でお話をしましょう、と母様が言えば父様は、はい、と返事しかしない、トボトボと子牛の様に連れ去られる父様を見送ってソッと扉を閉めララ君を見る。
ララ君は机の上で丸くなり、黄色の瞳だけをこちらに向け呆れた様にクルミ達を見ていた。
「ふービックリした。ララ君を見られたらなんて説明していいのかわからないよ、まぁ前世書いた小説にはララ君を見ても誰も突っ込みは入れない設定にしてたんだ。性格はこんな人居たらめんどくさい、という設定にした事をちょっとだけ後悔したよ、」
「クルミ、本人がいる前でそれを言うのか?まぁいいお主は家族は嫌いでは無いのだな、」
ララ君はシュンと下を見る。クルミの心の良心がズキズキしてしまい、ララ君に頭を下げごめんと謝った。
「嫌いじゃないよ、母様のご飯美味しいし、父様は娘に甘々だけど母様の事愛してるんだな。って嫁バカなのも分かる。自分で言うのはなんだけど、良い家族だと思うし、むしろ今の家族も大好きだよ、でも前世の家族と比べる事は出来ないなぁ、前世の家族の方が思い入れがいっぱいあるんだ。
家族と言えばララ君は最愛と過ごしてた時に、最愛との間の子供は年頃になるとすぐ教会へ出てたでしょ?しかも外に出すのは男の子だけ限定、女の子は自由にさせていた。その中の女の子は1人だけ地の人族と婚姻関係になったでしょ?それは公式の方なんだけど、公式の方は語り継がれる物語りとしてしか出なかったんだよね。その女の子の子孫が空翼のヒロインなんだ。」
「クルミちょっと待て、もしかしてまだ話が終わっておらんかったのか?公式とは何じゃ?それはお主が書いた小説では無いのか?その話を詳しく聞かせ、」
「いいよ、でも公式の方は書かれ方が断片的なんだ。」
クルミはゆっくりと話をする。この話は前世にいた頃にあった童話によく似ている。とララ君は聞いたが後から質問することにし、そのまま話を聞く事にした。
◆
昔翼を持つ美しい天女がいた。天女は大空を飛び疲れてしまい、休憩のため地上に降り立ち翼を隠し身体を休めていた。
そこに湖の近くを通りかかった馬車が休憩の為こちらに来るのが見えた。ここは翼を持たない者が住む場所だと天女は知っている。そして翼を持たない野蛮な人も多いと使者から聞いていたが、天女は好奇心が強くひと目だけでも見たい気持ちが勝ってしまい、白く美しい足を湖につけたまま様子を伺う、
湖に立ち寄った馬車に乗る男は、交渉のため隣国に向かう予定だったが、馬が急に速度を落とした為、自身も休憩しようと馬車から降りた。湖の浅瀬でこちらを伺っている天女に心を惹かれ恋に落ちた。
天女もまた馬車から降りた男をひと目見て恋に落ちた。
男は女が天女とは知らず逢瀬を重ね婚姻した。子供にも恵まれ大きくなったある時、妻が深刻そうな顔をし話があると言う、聞けば自分は空に住む者であり、そろそろ空に帰らなければ罰を受けると話す。
妻を帰したくない男は迎えに来た使者に話をしたが解決しなかった。すると妻の父親と母親がやって来て、幾日とも言えない位長い時間話をした。独占欲の強い父親は愛し方が同じだと知ると愛娘を愛する男を気に入った。母親は愛娘の気持ちを尊重し祝福を送った。
その代わり父親から条件が追加された。妻より先に空に帰る事は許さないと、地の人族と空人の寿命の差を知った男は父親から手渡された秘薬を飲み空人となった。
既に大きくなっていた子供に家の事を任せ、翼を得た2人は空に飛び立った。
◆
「で、元の話がこれ、」
早口で祈りの言葉を唱えたクルミは、最後にあの童話よカモーンと願う、すると前世の小学校に入る前の子供が見る絵本が数冊目の前に落ちてきた。もちろん日本語では無く、こちらの主流の精霊語バージョン、天女が空から降りてきて羽衣を隠されたお話と、亀を助け海の中にあるお城に行ったお話、なぜかガラスの靴のお姫様のお話も落ちてきた。本が落ちてきた瞬間ララ君は目をこれでもかと見開き、絵本が現れた場所と落ちた場所を何度も見て終いにはそのまま口をアングリとさせてしまった。クルミはなぜララ君がそんな顔をしてるか分からず落ちてきた絵本をパラパラ見る。
クルミに抱かれてたミューは、そんなララ君を見て固まってしまう、
「クルミ、お前生涯で1度しか使えない祈りを再度使ったんだ?ありえない」
「えっ言ったよ、ララ君に私はこの世界を知る者、と言うより、初代始まりの乙女ミクと祈りの乙女のケーティの作者だもん、まぁ始まりから終わりまでドロドロだったんだけどね。でも安心してアルゲティ編は思考が変わって……って大変!」
「いきなり大きな声を出すにゃ?!」
クルミは頭を抱え呻き声を上げた。最後の最後で忘れていた事実、ゲーム編でのアルゲティは最後に毒を飲み自決を図るが、これはこれからの自分が気をつければいい話だ。祈りで毒の効かない身体にしまえばいい、空の人族の家を飛び出すのは生まれてから300年後の話だ。
トゥカーナの世界での言い伝えは200年と言われているが、今のクルミに時間のズレは分からないのは仕方がない、
「初代始まりの乙女のイメージはミク姉さんなんだ。18という歳で空に帰ってしまった姉さん。小説の中の姉さんだけは成人して綺麗な女性になって、ふとで出会った人と大恋愛をして皆に祝福されながら結婚した話を書いたんだ。
ちょっとヤンデレ化した旦那さんとの間には、野球チームとサッカーチームが出来るくらいの子供が沢山いて、楽しく暮らし年老いていくそんな話、子供の人数を合わせると、ザッと20人位だからララ君が愛してる最愛の人も姉さんと性格が似てると思う、タレ目で小鼻、唇は桜色で少し細め、それに愛した人に一途で、めっちゃくちゃ優しくて家事全般が得意、子供好きで困った人を見れば優しく声をかける位めっちゃ気遣いが出来る。それに姉さんは細く見えても出てる所は出てる人だったから、ララ君の最愛の人もスタイルが抜群だったはず、
あー思い出した!ねぇねぇララ君の最愛の人、左目の下にホクロあったでしょ?あれ姉さんがずっと欲しいって言ってたからせめて小説の中だけでも叶えてあげたかったんだ。当たってる?」
絶対そうでしょ?、そう言われれば否定したいのはララ君だが、当たっているから頷くしかない、ヤキモチ焼きというよりもヤンデレに近い、
「クルミ本当にお前を消し去りたい、」
「うぇー!止めて!そう取り引きしない?私が姉さんを呼び出せばララ君は最愛もゲットだし、私は姉さんと暮らせる、ウィンウィンでしょ?
それにララ君、魔力残量少ないでしょ?魔力を最愛に渡してるの知ってるんだから、」
クルミはニッコリ笑いララ君のほっぺを突っつくと、クルミのお腹がぐぅーっと鳴った。タイミングバッチリな事に下の階から「アルゲティご飯よー」と母様に呼ばれ、食いしん坊なクルミは、はーい!と軽く返事をしながらミューと共にバタバタと下に降りていった。
ララ君は顔を顰めアルゲティ改めクルミを見送った。
「それも知ってるのか、本当にムカつく奴だ。だがニャールは美味いから猶予をやる、それにいつ最愛が消えるか分からない時間に比べればまだマシか、良い方法はにゃいものか、」
ララ君はその場で丸くなって寝る。
0
あなたにおすすめの小説
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セレフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セレフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セレフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセレフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセレフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セレフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
谷 優
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる