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ベーコンと甘芋
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日暮れ前のこと。
町はずれの森から細い煙が立ち上っているのを、火の見櫓の見張り番が見つけた。
煙が立ち上る場所には川辺があるため、金のない旅人が野宿でもしているのだろう。
川辺から煙が見えるのは特に珍しくなく、見張り番は特に気にした様子がない。それでも万が一があるため、仲間への報告だけは怠らなかった。
森の中には2人の少女の姿があった。
彼女達は川辺で、野営の準備をしている。
2人は年が離れており一見すると姉妹のように見えるが、髪や瞳の色が異なり顔も似てはいないため、血の繋がりはないようだった。
美しい金の髪を持つ幼い少女は、川辺の石で作った竈の中央に枯れ葉や枝を置き、火をつけた。
火は少女の指先から放たれた。魔術を用いて、火をつけたのだ。
竈の上に網を置き、その上に小さな片手鍋を置くと今度は指先から水を出現させ、鍋の中を満たした。
火の様子を見ながら、お湯が沸くのを待つ。
「お嬢様、手際が良くなりましたね」
テントの準備を終えた年上の少女は、竈の様子を見て感心したように言った。
竈に使われている石は大きさがちょうど良く、上にのせた網と鍋がぐらつかないように出来ている。
枝は焚き火に最適な、乾燥した物ばかりが集められていた。
小さな少女が1人で準備したものにしては、上出来だった。
「ふふふ。そうでしょう?私にかかればこんなことくらい、朝飯前よ!」
「そんなドヤ顔しないでください」
「ドヤぁ!」
「わざわざ口に出さないでくださいよ、ウザいですよ」
褒められたのがよほど嬉しいのか、少女――カナリア・イエローカップは上機嫌な様子だ。
腰に手をやり胸を張るカナリアを、彼女の侍女であるアナは『ばかわいい』なと思った。
片手鍋のお湯が沸くと、アナは側にあった2つのカップにお湯を注ぐ。
片方にはティーバッグを入れて紐を上下に揺らす。茶の色がでたのを確認してからティーバッグを取り出すと、もう1つのカップにそれを入れた。
お茶を入れたカップはカナリアに渡して、もう一方のカップを手に取り再度紐を揺らした。
カナリアは木で作られたカップに口をつけ、紅茶を一口飲むと、ほうっと息を吐いた。
「美味しい。・・・ところでアナ、今日のお夕食は何にするの?」
「お肉屋さんでベーコンの塊が安く売っていたので、ベーコンを焼きます。それから甘芋も買ったので、これを竈の火の中に入れて、焼き芋にしようと思います」
「焼き芋?」
「はい。――ああ、お嬢様は焼き芋を食べたことがないんですね。芋によっては多少の当たり外れがありますが、やさしい甘さで、美味しいんですよ」
私の好物です、とアナは言う。
彼女は何もないところから甘芋を2本取り出して、カナリアの魔術で水に濡らすと、これまた何もないところから取り出した紙を巻いて竈の火の中にそれを置いた。
カナリアはその様子を興味深そうに見つめる。
カナリアが火と水の魔術を使えるように、アナにも使える魔術があった。
それは『異空間倉庫』と呼ばれる物で、ここではないどこか――異空間に繋げ、そこから物を自由に出入りさせることが出来る。
本人のみが出し入れ可能であるため、これ以上無い安全な倉庫だといえよう。
空間のサイズには個人差があるものの、奪われる心配の無いところに収納できるとあって、商人や隠し財産を持つ富豪には大変羨ましがられる能力だ。倉庫に入れている間は時間が停止しているため、特に食品を取り扱う商人には喉から手が出るほど欲しい能力だといえる。
アナ曰く「私の場合は8畳間くらいの広さしかないです」とのこと。カナリアにはその広さがどれほどの物かわからないが、2人で野営をするための道具一式を余裕で収納できるほどではあるらしい。
アナが異空間倉庫を使えることは、カナリアだけが知っている。
珍しい能力ではあるが、使える者が全くいないわけではない。それでも、この能力を犯罪に利用しようと考える者がいる以上、余計なことに巻き込まれたくないアナは、能力が使えることを実の親にも話していなかった。
カナリアに話したのは、主従関係にあるからではなく、単純に彼女を信頼しているからだ。
アナは取り出したまな板を比較的平らな石の上に置くと、ナイフと分厚いベーコンの塊を取り出した。
ベーコンはカナリアの顔よりも大きい。
「うわ、大きい!」
「ふふ。特売だったので、欲張って大きいのにしちゃいました。これをちょっと厚めに切って、網でじっくり焼いていきましょう」
「私も切ってみたいわ!」
「えぇ、いいですよ。こんな感じで、ご自分が食べられる大きさに切ってみてください」
アナはベーコンの端を自分用に切り落とすと、カナリアにナイフを渡した。
ナイフを持ち真剣な顔つきでベーコンに立ち向かうカナリアに、アナは切り方を教える。
「やった!切れたわ!」
「はい。よくできました。では、さっそくそれを焼いていきましょう」
「えぇ!」
アナが取り出したトングを使い、2人分のベーコンを網に乗せる。
やがてベーコンに火が通ると、ジワジワと油が滴り落ちる。
落ちた油により、焚き火の勢いが一時的に増した。
肉の焼ける香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
カナリアは我慢できなくなってきた。
「ねえ、アナ・・・まだ?」
「もうそろそろ大丈夫でしょう。私はもう少し焦がした方が好みなので、まだ焼きますけど。お嬢様はもう食べますか?」
「うん。もう待てないわ。お皿貸して!」
「はい」
アナから木皿を受け取ると、カナリアは自分用のベーコンを皿に盛った。
肉汁したたるベーコンが、『早く食べて』と彼女を誘惑する。
「いただきます!」
トングをフォークに持ち替えたカナリアは、勢いよくベーコンにかぶりついた。
母に見られたらあまりの行儀の悪さに失神されかねないだろうが、お上品にナイフで切り分けてなどいられない。
行儀を気にしていたら野営など出来ないのだ。
「あっつ!ふあっ・・・お、美味しい!」
最初は熱さに驚くが、ベーコンの肉汁が口の中に溢れ、香ばしい匂いが広がる。
噛むほどに肉汁が溢れ、ベーコンそのものの旨味が口いっぱいに広がった。
味付けはしていないので、ベーコンの塩気のみだが、それがまた良い。
カナリアは口の中の幸せを噛みしめるようにして、ベーコンを頬張った。
「そろそろお芋が焼けたかな~」
アナが、トングで焚き火の中から芋を取りだした。
巻いていた紙も芋の皮も黒焦げになっている。
いつの間に取り出したのか、アナの手には作業用の白い手袋がはめられていた。それは以前、彼女が『軍手』と呼んでいたものだ。
真っ黒な紙の残骸を手で払いのけてから黒焦げになった芋をアナが手で割ると、ぶわりと白い湯気が立ち上る。
外側の焦げとは異なり、割った中身は黄金色に輝いていた。
ふんわりとした甘い匂いがする。
アナは割った芋をカナリアの皿に置き、焚き火から取り出したもう一つの小ぶりな芋を同じように割る。
「とても熱いですから、手で直接食べるよりも、フォークで中身を取り出して食べてみてください。焦げた皮は残してくださいね、美味しくないですから」
「わかったわ」
カナリアはフォークで芋を掬うと、息をふきかけて冷ましてから口に運んだ。
「――ッ!?」
口に入れて驚く。
ホクホクとして、優しい甘さが口内を満たした。
「甘くて美味しいわ!甘芋って、お菓子に使われることが多いけれど、そのままで食べても甘くて美味しいのね」
「いいえ、そのままですとさほど甘くはありません。焼き芋にしたから甘さが増したんですよ」
「焼き芋にすると甘くなるの?丸ごと火に入れたら甘くなるってことかしら」
「甘芋に限って言うならばこの調理方法が一番、芋の甘さを引き出すことが出来ます。庶民の間では秋に収穫した甘芋を、一度蒸してからスライスし、天日干しして冬の保存食を作るのですが、この干し芋では焼き芋ほどの甘さは出せないんです」
「へ~。不思議ね」
「もし甘い干し芋があったら、それは表面に砂糖をまぶしたものか、甘芋よりも甘みが強い蜜芋をつかったものでしょうね」
焼き芋がよほど口に合ったのか、カナリアはあっという間に平らげてしまった。
この味は自宅では決して味わえないだろう。
「美味しかったわ。もっと食べたい気もするけど・・・」
「野営では満腹にするのはあまりよくないですよ」
「・・・そうよね・・・」
魔獣や盗賊の襲撃といった危険性があるため、野営時には腹八分目に抑えておく。
満腹にして体が重くなってしまうと、逃げるときに支障がでるためだ。
それは初めて野営を行ったときに、アナから説明があった。
辺りはすっかり暗くなっている。
焚き火の炎では明かりが足りないため、アナが用意してくれていたランタンが優しく照らしていた。
食後のお茶を楽しみながら、カナリアは焚き火を見つめた。
「――アナと外で過ごすようになってから、これで何回目だったかしら」
「野営をしたのは、これで3回目ですね。最初の頃のピクニックを入れたら、お嬢様と2人で外に出るのは、20回は超えているんじゃないでしょうか」
2人が初めてピクニックに出たのは、昨年の春のことだった。
「そう・・・もう、あの頃からそんなに経ったのね」
カナリアは焚き火を見つめながら、どこか遠くを見る目をした。
町はずれの森から細い煙が立ち上っているのを、火の見櫓の見張り番が見つけた。
煙が立ち上る場所には川辺があるため、金のない旅人が野宿でもしているのだろう。
川辺から煙が見えるのは特に珍しくなく、見張り番は特に気にした様子がない。それでも万が一があるため、仲間への報告だけは怠らなかった。
森の中には2人の少女の姿があった。
彼女達は川辺で、野営の準備をしている。
2人は年が離れており一見すると姉妹のように見えるが、髪や瞳の色が異なり顔も似てはいないため、血の繋がりはないようだった。
美しい金の髪を持つ幼い少女は、川辺の石で作った竈の中央に枯れ葉や枝を置き、火をつけた。
火は少女の指先から放たれた。魔術を用いて、火をつけたのだ。
竈の上に網を置き、その上に小さな片手鍋を置くと今度は指先から水を出現させ、鍋の中を満たした。
火の様子を見ながら、お湯が沸くのを待つ。
「お嬢様、手際が良くなりましたね」
テントの準備を終えた年上の少女は、竈の様子を見て感心したように言った。
竈に使われている石は大きさがちょうど良く、上にのせた網と鍋がぐらつかないように出来ている。
枝は焚き火に最適な、乾燥した物ばかりが集められていた。
小さな少女が1人で準備したものにしては、上出来だった。
「ふふふ。そうでしょう?私にかかればこんなことくらい、朝飯前よ!」
「そんなドヤ顔しないでください」
「ドヤぁ!」
「わざわざ口に出さないでくださいよ、ウザいですよ」
褒められたのがよほど嬉しいのか、少女――カナリア・イエローカップは上機嫌な様子だ。
腰に手をやり胸を張るカナリアを、彼女の侍女であるアナは『ばかわいい』なと思った。
片手鍋のお湯が沸くと、アナは側にあった2つのカップにお湯を注ぐ。
片方にはティーバッグを入れて紐を上下に揺らす。茶の色がでたのを確認してからティーバッグを取り出すと、もう1つのカップにそれを入れた。
お茶を入れたカップはカナリアに渡して、もう一方のカップを手に取り再度紐を揺らした。
カナリアは木で作られたカップに口をつけ、紅茶を一口飲むと、ほうっと息を吐いた。
「美味しい。・・・ところでアナ、今日のお夕食は何にするの?」
「お肉屋さんでベーコンの塊が安く売っていたので、ベーコンを焼きます。それから甘芋も買ったので、これを竈の火の中に入れて、焼き芋にしようと思います」
「焼き芋?」
「はい。――ああ、お嬢様は焼き芋を食べたことがないんですね。芋によっては多少の当たり外れがありますが、やさしい甘さで、美味しいんですよ」
私の好物です、とアナは言う。
彼女は何もないところから甘芋を2本取り出して、カナリアの魔術で水に濡らすと、これまた何もないところから取り出した紙を巻いて竈の火の中にそれを置いた。
カナリアはその様子を興味深そうに見つめる。
カナリアが火と水の魔術を使えるように、アナにも使える魔術があった。
それは『異空間倉庫』と呼ばれる物で、ここではないどこか――異空間に繋げ、そこから物を自由に出入りさせることが出来る。
本人のみが出し入れ可能であるため、これ以上無い安全な倉庫だといえよう。
空間のサイズには個人差があるものの、奪われる心配の無いところに収納できるとあって、商人や隠し財産を持つ富豪には大変羨ましがられる能力だ。倉庫に入れている間は時間が停止しているため、特に食品を取り扱う商人には喉から手が出るほど欲しい能力だといえる。
アナ曰く「私の場合は8畳間くらいの広さしかないです」とのこと。カナリアにはその広さがどれほどの物かわからないが、2人で野営をするための道具一式を余裕で収納できるほどではあるらしい。
アナが異空間倉庫を使えることは、カナリアだけが知っている。
珍しい能力ではあるが、使える者が全くいないわけではない。それでも、この能力を犯罪に利用しようと考える者がいる以上、余計なことに巻き込まれたくないアナは、能力が使えることを実の親にも話していなかった。
カナリアに話したのは、主従関係にあるからではなく、単純に彼女を信頼しているからだ。
アナは取り出したまな板を比較的平らな石の上に置くと、ナイフと分厚いベーコンの塊を取り出した。
ベーコンはカナリアの顔よりも大きい。
「うわ、大きい!」
「ふふ。特売だったので、欲張って大きいのにしちゃいました。これをちょっと厚めに切って、網でじっくり焼いていきましょう」
「私も切ってみたいわ!」
「えぇ、いいですよ。こんな感じで、ご自分が食べられる大きさに切ってみてください」
アナはベーコンの端を自分用に切り落とすと、カナリアにナイフを渡した。
ナイフを持ち真剣な顔つきでベーコンに立ち向かうカナリアに、アナは切り方を教える。
「やった!切れたわ!」
「はい。よくできました。では、さっそくそれを焼いていきましょう」
「えぇ!」
アナが取り出したトングを使い、2人分のベーコンを網に乗せる。
やがてベーコンに火が通ると、ジワジワと油が滴り落ちる。
落ちた油により、焚き火の勢いが一時的に増した。
肉の焼ける香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
カナリアは我慢できなくなってきた。
「ねえ、アナ・・・まだ?」
「もうそろそろ大丈夫でしょう。私はもう少し焦がした方が好みなので、まだ焼きますけど。お嬢様はもう食べますか?」
「うん。もう待てないわ。お皿貸して!」
「はい」
アナから木皿を受け取ると、カナリアは自分用のベーコンを皿に盛った。
肉汁したたるベーコンが、『早く食べて』と彼女を誘惑する。
「いただきます!」
トングをフォークに持ち替えたカナリアは、勢いよくベーコンにかぶりついた。
母に見られたらあまりの行儀の悪さに失神されかねないだろうが、お上品にナイフで切り分けてなどいられない。
行儀を気にしていたら野営など出来ないのだ。
「あっつ!ふあっ・・・お、美味しい!」
最初は熱さに驚くが、ベーコンの肉汁が口の中に溢れ、香ばしい匂いが広がる。
噛むほどに肉汁が溢れ、ベーコンそのものの旨味が口いっぱいに広がった。
味付けはしていないので、ベーコンの塩気のみだが、それがまた良い。
カナリアは口の中の幸せを噛みしめるようにして、ベーコンを頬張った。
「そろそろお芋が焼けたかな~」
アナが、トングで焚き火の中から芋を取りだした。
巻いていた紙も芋の皮も黒焦げになっている。
いつの間に取り出したのか、アナの手には作業用の白い手袋がはめられていた。それは以前、彼女が『軍手』と呼んでいたものだ。
真っ黒な紙の残骸を手で払いのけてから黒焦げになった芋をアナが手で割ると、ぶわりと白い湯気が立ち上る。
外側の焦げとは異なり、割った中身は黄金色に輝いていた。
ふんわりとした甘い匂いがする。
アナは割った芋をカナリアの皿に置き、焚き火から取り出したもう一つの小ぶりな芋を同じように割る。
「とても熱いですから、手で直接食べるよりも、フォークで中身を取り出して食べてみてください。焦げた皮は残してくださいね、美味しくないですから」
「わかったわ」
カナリアはフォークで芋を掬うと、息をふきかけて冷ましてから口に運んだ。
「――ッ!?」
口に入れて驚く。
ホクホクとして、優しい甘さが口内を満たした。
「甘くて美味しいわ!甘芋って、お菓子に使われることが多いけれど、そのままで食べても甘くて美味しいのね」
「いいえ、そのままですとさほど甘くはありません。焼き芋にしたから甘さが増したんですよ」
「焼き芋にすると甘くなるの?丸ごと火に入れたら甘くなるってことかしら」
「甘芋に限って言うならばこの調理方法が一番、芋の甘さを引き出すことが出来ます。庶民の間では秋に収穫した甘芋を、一度蒸してからスライスし、天日干しして冬の保存食を作るのですが、この干し芋では焼き芋ほどの甘さは出せないんです」
「へ~。不思議ね」
「もし甘い干し芋があったら、それは表面に砂糖をまぶしたものか、甘芋よりも甘みが強い蜜芋をつかったものでしょうね」
焼き芋がよほど口に合ったのか、カナリアはあっという間に平らげてしまった。
この味は自宅では決して味わえないだろう。
「美味しかったわ。もっと食べたい気もするけど・・・」
「野営では満腹にするのはあまりよくないですよ」
「・・・そうよね・・・」
魔獣や盗賊の襲撃といった危険性があるため、野営時には腹八分目に抑えておく。
満腹にして体が重くなってしまうと、逃げるときに支障がでるためだ。
それは初めて野営を行ったときに、アナから説明があった。
辺りはすっかり暗くなっている。
焚き火の炎では明かりが足りないため、アナが用意してくれていたランタンが優しく照らしていた。
食後のお茶を楽しみながら、カナリアは焚き火を見つめた。
「――アナと外で過ごすようになってから、これで何回目だったかしら」
「野営をしたのは、これで3回目ですね。最初の頃のピクニックを入れたら、お嬢様と2人で外に出るのは、20回は超えているんじゃないでしょうか」
2人が初めてピクニックに出たのは、昨年の春のことだった。
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