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53 告白
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「やれやれ。聞いていた話とはだいぶ違いますね。あなたも私と同じように奪う側だと思ったのですが。性奴隷を多数所持しているのではありませんか? 聞かせてくださいよ。私とあなた、どこに違いがあると言うのですか」
「あんた、そんなことも分からないのね」
アンナが皮肉っぽく吐き捨てる。
「どういう始まりだったかは知らないけど、この人達は大切にされてる。だから、彼を信頼してこんな大聖堂まで乗り込んできたんでしょ。あんたは奪うだけで何も与えなかった。だから一人なのよ」
「私だって寝床と食事は用意しました。なぜ私だけがこんなに非難されるのか、まるで理解できませんよ」
「あんたねぇ……」
「言っても無駄だ。魔人の方がまだ話が通じる」
俺は大司教に近づいていき、拳を叩き込んだ。
ジャブ、ジャブ、ストレート、フック。
「ほげぇ!」
「分からない奴には身体で教えてやるしかないだろ」
蹲った大司教を蹴り続ける。
「やめてくれ! 痛い! 痛いって言ってるだろ!」
「痛いと言われてお前はやめたのか? おい、教えてくれよ」
「ひぃぃぃ!!!」
情けないクズめ。
俺は大司教達に隷属の首輪をつけた。
「お前達は街の美化活動に励め。どぶさらいと、ゴミ集めをしろ。期間は一生。食事は残飯と雨水を許可する。盗み、暴力はいかなる場合においても禁じる。質問はあるか?」
「い、いやだ。心を入れ替えますので許してください!」
「許すはずないだろ」
「うぅぅぅ……!」
首輪が締まり、逆らった司教がもだえ苦しむ。
ただ黙ってそれを観察し、首輪の力が緩むのを待った。
「この通り、逆らえば首輪が締まるのは知っての通りだ。長生きしたいなら無意味な抵抗はやめろ」
薄汚いゴミ共には清貧という言葉を覚えてもらいたい。
「大司教である私が……夢ですね。これは悪い悪夢だ……」
ぶつぶつ呟きながら大司教も去っていった。
がらんとした大聖堂には、俺と女達が残った。
「思ったより呆気なかったわね。悪いけど欠伸が出そうよ」
「じゃ、私達は帰るね」
「あなたも話が終わったら早く帰ってきてちょうだいね」
フレアが転移魔法を使い、シロナと共に本邸に戻った。
俺も早く帰ろう。
「助けてくれてありがとう……。もうダメかと思ってた」
「助けてもらえて運が良かったな。今度新しい女神教団を立ち上げる。その時は聖女を頼まれてくれないか」
「うん。それくらいするわ。それで、お礼だけど……」
「迎え入れた亜人の待遇を考えないといけない。また今度でいい」
「なんか、聞いてたのと人柄が違うわね。勇者の皮を被った魔王とか噂されてたけど」
「魔王? 俺は勇者だぞ」
「あんたの実績見たら勇者の働きじゃないから……」
女を娶り過ぎたかもしれない。自重する予定はないが。
「ねえ、あと一人お嫁さんを作ってもいいって思ったら、私に声かけてもいいわよ」
「考えておこう」
「絶対だからね。ていうか、本当に感謝してるし。真剣に考えてよね」
「分かってる」
転移しようとしたら後ろから抱きつかれた。
弾力のある胸を背中に押しつけられる。
「ねえ、察してよ。私もあんたのハーレムに入るって言ってるの」
「今回は恩を売りたくてやったわけじゃない」
「分かってる。でもね、だからこそいいって思ったのよ。こんな風にかっこよく助けに来て、獣人の子供を救って帰るとかかっこよすぎなの。この先こんなことする人に会えるって思わない。だから、私も連れていってよ。教団を立ち上げるなら、一緒に話し合えばいいじゃない」
「本当にいいのか? 俺と関わったら、もう一生逃げられないぞ。俺は大司教みたいに爪が甘くないからな。一度囲った女は生涯離さない」
「望むところ。私も連れてって……」
俺はアンナを抱きしめて口づけをした。
「一緒に帰るぞ」
「うん……。あたしのことも大切にしてね?」
「あんた、そんなことも分からないのね」
アンナが皮肉っぽく吐き捨てる。
「どういう始まりだったかは知らないけど、この人達は大切にされてる。だから、彼を信頼してこんな大聖堂まで乗り込んできたんでしょ。あんたは奪うだけで何も与えなかった。だから一人なのよ」
「私だって寝床と食事は用意しました。なぜ私だけがこんなに非難されるのか、まるで理解できませんよ」
「あんたねぇ……」
「言っても無駄だ。魔人の方がまだ話が通じる」
俺は大司教に近づいていき、拳を叩き込んだ。
ジャブ、ジャブ、ストレート、フック。
「ほげぇ!」
「分からない奴には身体で教えてやるしかないだろ」
蹲った大司教を蹴り続ける。
「やめてくれ! 痛い! 痛いって言ってるだろ!」
「痛いと言われてお前はやめたのか? おい、教えてくれよ」
「ひぃぃぃ!!!」
情けないクズめ。
俺は大司教達に隷属の首輪をつけた。
「お前達は街の美化活動に励め。どぶさらいと、ゴミ集めをしろ。期間は一生。食事は残飯と雨水を許可する。盗み、暴力はいかなる場合においても禁じる。質問はあるか?」
「い、いやだ。心を入れ替えますので許してください!」
「許すはずないだろ」
「うぅぅぅ……!」
首輪が締まり、逆らった司教がもだえ苦しむ。
ただ黙ってそれを観察し、首輪の力が緩むのを待った。
「この通り、逆らえば首輪が締まるのは知っての通りだ。長生きしたいなら無意味な抵抗はやめろ」
薄汚いゴミ共には清貧という言葉を覚えてもらいたい。
「大司教である私が……夢ですね。これは悪い悪夢だ……」
ぶつぶつ呟きながら大司教も去っていった。
がらんとした大聖堂には、俺と女達が残った。
「思ったより呆気なかったわね。悪いけど欠伸が出そうよ」
「じゃ、私達は帰るね」
「あなたも話が終わったら早く帰ってきてちょうだいね」
フレアが転移魔法を使い、シロナと共に本邸に戻った。
俺も早く帰ろう。
「助けてくれてありがとう……。もうダメかと思ってた」
「助けてもらえて運が良かったな。今度新しい女神教団を立ち上げる。その時は聖女を頼まれてくれないか」
「うん。それくらいするわ。それで、お礼だけど……」
「迎え入れた亜人の待遇を考えないといけない。また今度でいい」
「なんか、聞いてたのと人柄が違うわね。勇者の皮を被った魔王とか噂されてたけど」
「魔王? 俺は勇者だぞ」
「あんたの実績見たら勇者の働きじゃないから……」
女を娶り過ぎたかもしれない。自重する予定はないが。
「ねえ、あと一人お嫁さんを作ってもいいって思ったら、私に声かけてもいいわよ」
「考えておこう」
「絶対だからね。ていうか、本当に感謝してるし。真剣に考えてよね」
「分かってる」
転移しようとしたら後ろから抱きつかれた。
弾力のある胸を背中に押しつけられる。
「ねえ、察してよ。私もあんたのハーレムに入るって言ってるの」
「今回は恩を売りたくてやったわけじゃない」
「分かってる。でもね、だからこそいいって思ったのよ。こんな風にかっこよく助けに来て、獣人の子供を救って帰るとかかっこよすぎなの。この先こんなことする人に会えるって思わない。だから、私も連れていってよ。教団を立ち上げるなら、一緒に話し合えばいいじゃない」
「本当にいいのか? 俺と関わったら、もう一生逃げられないぞ。俺は大司教みたいに爪が甘くないからな。一度囲った女は生涯離さない」
「望むところ。私も連れてって……」
俺はアンナを抱きしめて口づけをした。
「一緒に帰るぞ」
「うん……。あたしのことも大切にしてね?」
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