スキルポイント100万の鬼畜チート転生者、村ごとハーレムで苦も無く魔王ムーブをかます

みかん畑

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思い……出した

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 ガン、と頭を思いきり殴られて、俺はエロゲーマイスターだった前世の記憶を取り戻した。

「へへっ。坊ちゃん、金目の物はいただいていくぜ」

 幌の張られた馬車の荷台。
 外からは怒号が聞こえる。

「可愛い顔してるなぁ。お前も犯してやるよ」
「マジック・バレット」

 掌から魔弾を掃射する。
 散弾銃のように解放された魔力の銃弾は、男の身体を容赦なく撃ち抜く。
 盗賊は紙切れみたいに千切れて上半身と下半身がサヨナラした。

『レベルが2に上がりました。スキルポイントを5取得しました』

 頭の中でシステムボイスが流れる。
 ああ、この仕様はよく知ってる。
 生前――つまり、俺が転生する前に慣れ親しんだメッセージだった。

 ここはエターナル・ロンドという剣と魔法のファンタジー世界。
 それも、18禁のオンラインのエロゲ―の世界だ。
 クヴルール王国という国を舞台に、プレイヤーをひたすら鍛えて略奪する系の、略奪推奨型のエログロゲームだった。
 一部でマニアックなファンを出し続けてるゲームだが、まさか自分が転生するなんて思わなかった。

 状況は最悪だが、記憶が戻ったのは良しとしよう。

「おい、何だ今の……ひっ」

 荷台に乗り込んできた盗賊Bと目が合う。
 さっき殺した奴の方が装飾品が多かったな。

 盗賊Bにも魔弾の魔法を放った。
 魔力の消費による疲れは今のところない。

 荷台から顔を出してみる。俺が乗り込んでる幌つきの馬車とは別に、貴人が乗るような豪奢な馬車があった。

 御者は死亡してる。馬も駄目だった。
 馬車の近くで倒れてるメイドは……駄目か。首がおかしな方向に曲がってる。
 というか、メイドの死体を盗賊が囲んで死姦しようとしてた。
 胸が露出して、スカートもずり下げられている。

「中が温かい内にやっちまおうぜ」
「おい、向こうの馬車から変な音しなかったか?」
「どうせボスだろ」
「それよりか、この折れた首、誰か固定しろよ。気になって仕方ねえ」

 俺は股を開こうとしてた連中にまとめて魔法を撃ちこんだ。
 メイドに夢中だった盗賊達は為す術もなく魔法の雨に打たれ、屍を晒すことになった。
 脳ミソと内臓が散乱して酷い有様だ。ミイラ取りがミイラになったな。

(ところで俺、何しようとしてたんだっけ)

 あの馬車……。
 やたら装飾が凝ってるし行商中とかじゃないよな。

 盗賊に襲われる前の出来事を思い出そうとすると、軽い頭痛と眩暈に襲われた。
 まるで霧でも掛かったみたいに記憶が薄靄に覆われている。

「……弱った。何か役立つものはあるか?」

 水でも食糧でも何でもいい。
 助けがくるまで持ちこたえられるような物があれば……。

 荷物を漁ってたら、『エリクサー』と書かれた小瓶が出てきた。
 これは、死んだ直後なら死人さえ復活させられる霊薬だ。
 ちなみに、王都の一等地に屋敷を建てられるくらい価値がある。

(どうせなら2本欲しかった。この状況なら御者を助けるべきだが……)

 俺はエリクサーを口に含んで、死に立てほやほやのメイドにキスをした。
 彼女の生暖かい舌を堪能してると、咳をして息を吹き返した。

「エリク……様……」
「よかった。エリクサーのおかげで助かったんだ。自分の名前は分かるか?」
「アリアです……。平民である私などの為に貴重な薬を使っていただけるなんて……」

 エリクサーで蘇生したアリアだが、まだ身体が辛そうだ。
 俺はさっき魔法が使えたし、もし呪文名を知ってるだけで魔法が使えるなら、ヒールも使えるかもしれない。
 試しに「ヒール」と唱えてみると、アリアの呼吸がさっきよりも安定した。

「呼吸が楽になりました……。エリク様、ずっと魔法が使えなかったのに……。どこでそんな魔法を……」

 そういえば、魔法じゃないけどマップの機能は使えるかな。
 なんて考えたら、半透明なスクリーンに近辺の地図が出てきた。
 このスクリーンはアリアには見えないようで、彼女は覗き込むような真似をしなかった。

「あの、エリク様?」
「魔法を使って疲れたから、少し休みたい」
「……分かりました」

 辺りに死体が散乱してる。
 俺は馬車から少し離れたところに腰かけた。アリアが直立不動になったから、座るよう命じた。

「従者が一緒に座るなど……」
「緊急事態だから構わない。アリアも座ってくれ」

 申し訳なさそうにしてアリアが腰かける。
 俺はステータス画面を呼び出して、今のステータスを確認した。

エリク
レベル:2
職業:転生者
スキルポイント:1000010
スキル:女神の加護(神)
戦技:なし
魔法:マジック・バレット、ヒール、ストレージ

 なるほど。スキルを取得するのに5~100のスキルポイントを消費する世界で、これだけポイントがあれば魔法系と近接系、両方ともいけそうだ。ゲーム本編ではバフの倍率が『小⇒中⇒大』の順に強化されていく仕様だったけど、こっちのシステムでは効果量を『小⇒中⇒大⇒超⇒極⇒神』まで引き上げられるらしい。元ランカーだった自分のステータスとどっちが上か気になるところだ。

 自然回復(神)、魔力生成(神)、魔力強化(神)、魔法攻撃強化(神)、魔法防御強化(神)、詠唱破棄(神)、体力強化(神)、物理攻撃強化(神)、物理防御強化(神)、状態異常耐性(神)、心眼(神)、危険感知(神)、剣術(神)、体術(神)、鑑定(神)、魔眼(神)、淫魔(神)……。

 片っ端から有用なスキルを取得していく。スキルポイントをある程度振り終わったところで、今後の行動を決めることにした。せっかく地図が見れるようになったし、能動的に動いてもいいと思う。

 馬車にあった荷物は全て『ストレージ』の魔法で収納した。これは異次元に倉庫を持てる魔法で、チートなステータスを持ってる俺は東京ドームを余裕で収納できるくらいの能力になってる。

「エヴラール侯爵家を頼りますか? この辺りからならそちらの方が近いはずです」
「俺も同じ考えだった。行こうか」

 話を合わせて立ち上がる。
 アリアは立ち上がろうとして、すぐにふらついて転んだ。

「すみません。せっかく魔法まで使っていただいたのに……」
「さっきまで死んでたんだ。仕方ない」
「ですが、このままではお役に立てません」

 俺はアリアに背中を向けてしゃがんだ。

「え……? いけません! 主人の背中に背負われるなど、従者失格です!」
「俺はアリアをこんな所に置いていきたくないんだ」
「そのお言葉だけでアリアは十分です。私の代わりなどいくらでもいますから……」

 頑固すぎてイラついてくる。
 お前は貴重な情報源なんだよ。

 アリアを抱きしめて口づけをする。
 メイドを抱くのはセーフだけど、貴族的な価値観では平民とのキスはない。
 アリアは真っ赤な顔で放心してる。

「一緒に来るだろ?」
「……はい。旦那様」

 俺は今度こそアリアを背負うことに成功した。

「エリク様……。なぜ私のようなものに口づけを……」

(……顔が好みだったからな。ストレートすぎて言えないけど)
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