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5話「ぎんぎらぎん太陽ぎんぎらぎん」
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夏になって少しづつ暑くなってきた。
ひだまりたちの住む地域の夏は、湿度は高くないので、カラッとした暑さではある。
ひだまりとすふれが買い物をして薬品店まで帰宅しているところだ。
「オーブンで焼かれてるみたいー」とひだまりが言った。
「そうねー、外にいるのがつらくなってきちゃうわ」とすふれ。
二人は町で買ってきたものをバッグに詰めて持ち帰っている。
「近くに水浴びできる湖とかないかなー」とひだまり。
「公園に湖あるけど、あそこは遊泳禁止だからねー」とすふれ。
「あ、そういえば」とすふれはなにか思い出したようだ。「隣町には海辺があるのよ。そこなら泳げるわね」と言った。
「へー、じゃあ泳ぎたいときには行けるね!」とひだまり。「夏は海よねー」とすふれ。
しばらくの間二人は海の話で盛り上がった。
「という話の流れで海水浴に行くことになりましたー」わーぱちぱちとすふれ。
ひだまりとすふれは薬品店に帰宅したあと、海水浴の話をこむぎにし始める。
「どういう流れだよ」とこむぎ。
「えー、行きましょうよー師匠―」とひだまりがこむぎの手をひっぱりながら言うと「やだ」と即答するこむぎ。
「えーなんでー?」とひだまり。
「嫌なものは嫌だ」とこむぎ。
「なんでー?」しつこく食い下がるひだまり。「いや、お前らだけで行けばいいじゃん」とこむぎ。
「なーんで師匠は行きたくないんですかー? ねぇねぇーなんでなんでー? ねぇー?」とひだまりはこむぎの周囲をうろちょろしている。こむぎは頭を抱えて「だーもー! うるさいなお前は」と叫び、ひだまりと顔を合わせないようにした。
「話は聞いたでござるよ!」タフィーの言葉と共に薬品店の入り口のドアは開かれた。後ろにはれあもいる。
「すごいタイミングで来たな……」こむぎはあきれている。
「呼んでたからねー」とすふれ。
「お前のせいか」とこむぎはすふれを見る。
「拙者も海に行くでござるよ」とタフィー。
「確かに今年も暑いし、私も海に行くのいいと思うわよ」とれあも同じ意見だ。
「みんな同じ意見ねー」とすふれの言葉に「同じじゃないっての」とこむぎ。
「なーんでですかー! 師匠―! 師匠も行きましょうよー!」とひだまりがまとわりつく。
「やめろー! お前らだけで行けー!」とこむぎはひだまりを追い払おうとする。
ひだまりたちがわちゃわちゃしていると、「なにしてるの? みんな揃って」とショコラが顔を出した。
「あ、ショコラちゃんあのね……」とすふれがショコラに駆け寄って、少しごにょごにょ話をしている。
「私も行く……」と妙に大人しく答えたショコラだった。心なしか海に行くのを楽しみにしてそうな顔つきだ。
「なに話したんだろ……」と首を傾げるひだまりに「さぁ……」というれあ。
「よーし、これで揃って海に行けるわね」とすふれが言うと「あーはいはい、いってらっしゃい。私が店番しとくから、行きたけりゃ行ってきな」とこむぎは手をひらひらと振る。
『やったー!』ひだまり、すふれ、タフィーの三人はパチパチ手を合わせてよろこんでいる。れあはこほんと空咳をして嬉しさを誤魔化している感じだ。
こむぎは三人の様子を見たあと、あくびをした。
「海……」と呟くショコラに「楽しみねー」とすふれが言う。
さて、隣町の海辺に到着したひだまりたち一行だが。
「お前らー!」と抗議しているのは縄で縛られて運ばれてきたこむぎだ。
「置いてけぼりになんてしないですよー」とひだまり。「置いてけって言っただろ!」とこむぎ。
「潮風が気持ちいいわー」とすふれ。
「縄をっ、ほどけっ!」とこむぎ。
「さーて、準備しなきゃっ」すふれはこむぎの抗議を無視してビーチパラソルを設置したりクーラーボックスを設置したりしはじめる。
「コラー!」こむぎの抗議は虚しく響いた。
その後、各自自由行動となり、それぞれは自分の好きなことをした。
こむぎは縄を自力でほどいて抜け出そうとしている。
「ねータフィーちゃーん、オイル塗って欲しいんだけどー」「了解でござるよー」
タフィーはすふれの元へよって、日焼け止めのオイルを塗るのを手伝い始めた。
「しかし、よくそんな恵まれた体型してるわねあんた」れあはタフィーの体型を見てそう言った。「そうでござるか?」「そうよ、なに食べてたらそうなるんだが」「普通に暮らしてるだけでござるが」「うっさいわねあんたムカつくのよ」「なにがムカつくでござるかー?」「あーもうムカつく!」
「二人とも喧嘩はほどほどにねー」というすふれに「そういうつもりじゃないけど」とれあ。「なんで怒られてるかわからないでござるよ」「その態度は余裕の現われかしらね」「なんのことかわからないでござるよ」「きー!」
ショコラはれあとタフィーの口論を聞きながら自分の胸を見てさすった。「……うん」
「どうしたのー?」とひだまりが覗き込んで来た。びくっと驚いたあとショコラは回し蹴りを食らわそうとする。
「こっち見んな馬鹿!」
「ええー!? なんでよー!」
「見んなっつってんのが聞こえないのかこの馬鹿!」
「なんでー!? なんで馬鹿なのー!? わたし馬鹿じゃないよショコラちゃんの馬鹿!(ちょっとだけ馬鹿かもしれないけど)」と小声でひだまりは一部訂正しながら言い返した。
「うっさいお前のほうが馬鹿だバーカ!」
「なにやってるでござるかアレ」ひだまりとショコラの取っ組み合いを遠目に見ていたタフィーがたずねると、れあは「さあ」と首を傾げた。
ひだまりたちとは離れた別の場所にて。「はぁーやっとほどけた。ったくあいつら」と愚痴るこむぎ。ほかのメンバーは潮干狩りを始めていた。
潮干狩りもやった。用意してきた道具を使って、潮干狩り用の浜辺で貝を取る。
「この季節は潮干狩りもいいわねー」とすふれ。
「わー楽しいねー」とひだまり。ショコラは遠目で見ているだけだったので、ひだまりが「ねーショコラちゃんはやらないのー?」と呼びかける。「いや、私はいい……」と言った。
「えー? 貝いっぱいだよー?」「だから貝が嫌なんだって」「なんでー?」「なんでって……いやなんでって言われてもな!」「もー、貝が沢山あるのに」「だからその貝が嫌なんだって。私見ているだけで良いから」
いっぽうタフィーはやたら真剣に貝を掘っていた。「そんなに真剣にやるものじゃないと思うけど――ってどんだけ取ってんのよ!」見ると貝はバケツ一杯になりそうである。10ℓバケツを埋めるほど真剣にやっている。
「あとで食べるのでござろう? だったら一回でなるべく多めに取った方が効率がいいでござるよ」
「ああ、レジャーが仕事に……」とれあは呟く。
「そういえばこむぎちゃんはどうしたんだろう」とすふれ。「そういえば」とひだまり。
「ちょっと探しに行ってくるねー」とすふれが言うと「行ってらっしゃーい」とひだまり。
「いやお前らが縛ったんだろ」とショコラ。
すふれがこむぎが居た場所まで戻ってくるとこむぎがいない「あれ? こむぎちゃーん?」とすふれが呼ぶ。
「こむぎちゃーん! 大変、こむぎちゃんがどっかに言っちゃったわ」
すふれは周囲を見渡した。「どうしましょ……っていた」
近くの浜辺でパラソルを差して寝ていた。さりげなく水着に着替えている。
「もーこんなところにいたんだー。よかったー心配してたのよー」と言いながら寝ているこむぎの身体を砂で埋めていくすふれ。
「よし、これで大丈夫」とひだまりたちの元へ戻って行った。
ショコラが泳いでいると、近くになにやら透明で浮遊する物体が見えてきた。「ん?」といったん止まってショコラは確認する。そしてすぐに「ぎゃー!」と叫んで海岸まで戻って行った。
「く、クラゲ! クラゲェー!」クラゲから泳いで逃げてきたショコラがパニックになりながら半泣きでひだまりに抱きつく。
「クラゲ! 死ぬぅ!」とショコラ。「死なないよーたぶん」とひだまり。「多分じゃねぇよ!」とショコラ。
「もーショコラちゃんったら~まだ子どもだね~」とショコラの頭を撫でる。
「うるさい黙れ!」ショコラはひだまりの腹に正拳突きする。ひだまりはうずくまる。
「凄い気合いの入ったお手前で……」ひだまりはもだえながら言った。
ふん! と半ギレしながらショコラはどっかに行った。
みんなが海で遊んでいて夕方になった。
「ふぁーよく寝た」あくびをしながらこむぎは目をさました。「いやー今日は大変だった」とこむぎ。
こむぎが目を覚ますと他の皆が集まっていた。
「寝てただけじゃないですか」とひだまり。
「そうだっけ? まぁそれはともかく肩こりとか治ったよ。なんでだろうな」
「健康によかったのね、あれ」とすふれ。
「へーそうなんだ」とひだまり。
「ならよかったー」とすふれが言うと「良くないだろ」とショコラ。
帰り道、浜辺の自動販売機前にて。
「お前らなににする?」とこむぎが言うと「いいんですか?」とひだまり。
「ん……まぁいいよ」とこむぎ。「せっかくだしな」
「何本まで?」とすふれが聞くと「いや何本までって一本だよ」とこむぎは即答した。
ひだまりたちの住む地域の夏は、湿度は高くないので、カラッとした暑さではある。
ひだまりとすふれが買い物をして薬品店まで帰宅しているところだ。
「オーブンで焼かれてるみたいー」とひだまりが言った。
「そうねー、外にいるのがつらくなってきちゃうわ」とすふれ。
二人は町で買ってきたものをバッグに詰めて持ち帰っている。
「近くに水浴びできる湖とかないかなー」とひだまり。
「公園に湖あるけど、あそこは遊泳禁止だからねー」とすふれ。
「あ、そういえば」とすふれはなにか思い出したようだ。「隣町には海辺があるのよ。そこなら泳げるわね」と言った。
「へー、じゃあ泳ぎたいときには行けるね!」とひだまり。「夏は海よねー」とすふれ。
しばらくの間二人は海の話で盛り上がった。
「という話の流れで海水浴に行くことになりましたー」わーぱちぱちとすふれ。
ひだまりとすふれは薬品店に帰宅したあと、海水浴の話をこむぎにし始める。
「どういう流れだよ」とこむぎ。
「えー、行きましょうよー師匠―」とひだまりがこむぎの手をひっぱりながら言うと「やだ」と即答するこむぎ。
「えーなんでー?」とひだまり。
「嫌なものは嫌だ」とこむぎ。
「なんでー?」しつこく食い下がるひだまり。「いや、お前らだけで行けばいいじゃん」とこむぎ。
「なーんで師匠は行きたくないんですかー? ねぇねぇーなんでなんでー? ねぇー?」とひだまりはこむぎの周囲をうろちょろしている。こむぎは頭を抱えて「だーもー! うるさいなお前は」と叫び、ひだまりと顔を合わせないようにした。
「話は聞いたでござるよ!」タフィーの言葉と共に薬品店の入り口のドアは開かれた。後ろにはれあもいる。
「すごいタイミングで来たな……」こむぎはあきれている。
「呼んでたからねー」とすふれ。
「お前のせいか」とこむぎはすふれを見る。
「拙者も海に行くでござるよ」とタフィー。
「確かに今年も暑いし、私も海に行くのいいと思うわよ」とれあも同じ意見だ。
「みんな同じ意見ねー」とすふれの言葉に「同じじゃないっての」とこむぎ。
「なーんでですかー! 師匠―! 師匠も行きましょうよー!」とひだまりがまとわりつく。
「やめろー! お前らだけで行けー!」とこむぎはひだまりを追い払おうとする。
ひだまりたちがわちゃわちゃしていると、「なにしてるの? みんな揃って」とショコラが顔を出した。
「あ、ショコラちゃんあのね……」とすふれがショコラに駆け寄って、少しごにょごにょ話をしている。
「私も行く……」と妙に大人しく答えたショコラだった。心なしか海に行くのを楽しみにしてそうな顔つきだ。
「なに話したんだろ……」と首を傾げるひだまりに「さぁ……」というれあ。
「よーし、これで揃って海に行けるわね」とすふれが言うと「あーはいはい、いってらっしゃい。私が店番しとくから、行きたけりゃ行ってきな」とこむぎは手をひらひらと振る。
『やったー!』ひだまり、すふれ、タフィーの三人はパチパチ手を合わせてよろこんでいる。れあはこほんと空咳をして嬉しさを誤魔化している感じだ。
こむぎは三人の様子を見たあと、あくびをした。
「海……」と呟くショコラに「楽しみねー」とすふれが言う。
さて、隣町の海辺に到着したひだまりたち一行だが。
「お前らー!」と抗議しているのは縄で縛られて運ばれてきたこむぎだ。
「置いてけぼりになんてしないですよー」とひだまり。「置いてけって言っただろ!」とこむぎ。
「潮風が気持ちいいわー」とすふれ。
「縄をっ、ほどけっ!」とこむぎ。
「さーて、準備しなきゃっ」すふれはこむぎの抗議を無視してビーチパラソルを設置したりクーラーボックスを設置したりしはじめる。
「コラー!」こむぎの抗議は虚しく響いた。
その後、各自自由行動となり、それぞれは自分の好きなことをした。
こむぎは縄を自力でほどいて抜け出そうとしている。
「ねータフィーちゃーん、オイル塗って欲しいんだけどー」「了解でござるよー」
タフィーはすふれの元へよって、日焼け止めのオイルを塗るのを手伝い始めた。
「しかし、よくそんな恵まれた体型してるわねあんた」れあはタフィーの体型を見てそう言った。「そうでござるか?」「そうよ、なに食べてたらそうなるんだが」「普通に暮らしてるだけでござるが」「うっさいわねあんたムカつくのよ」「なにがムカつくでござるかー?」「あーもうムカつく!」
「二人とも喧嘩はほどほどにねー」というすふれに「そういうつもりじゃないけど」とれあ。「なんで怒られてるかわからないでござるよ」「その態度は余裕の現われかしらね」「なんのことかわからないでござるよ」「きー!」
ショコラはれあとタフィーの口論を聞きながら自分の胸を見てさすった。「……うん」
「どうしたのー?」とひだまりが覗き込んで来た。びくっと驚いたあとショコラは回し蹴りを食らわそうとする。
「こっち見んな馬鹿!」
「ええー!? なんでよー!」
「見んなっつってんのが聞こえないのかこの馬鹿!」
「なんでー!? なんで馬鹿なのー!? わたし馬鹿じゃないよショコラちゃんの馬鹿!(ちょっとだけ馬鹿かもしれないけど)」と小声でひだまりは一部訂正しながら言い返した。
「うっさいお前のほうが馬鹿だバーカ!」
「なにやってるでござるかアレ」ひだまりとショコラの取っ組み合いを遠目に見ていたタフィーがたずねると、れあは「さあ」と首を傾げた。
ひだまりたちとは離れた別の場所にて。「はぁーやっとほどけた。ったくあいつら」と愚痴るこむぎ。ほかのメンバーは潮干狩りを始めていた。
潮干狩りもやった。用意してきた道具を使って、潮干狩り用の浜辺で貝を取る。
「この季節は潮干狩りもいいわねー」とすふれ。
「わー楽しいねー」とひだまり。ショコラは遠目で見ているだけだったので、ひだまりが「ねーショコラちゃんはやらないのー?」と呼びかける。「いや、私はいい……」と言った。
「えー? 貝いっぱいだよー?」「だから貝が嫌なんだって」「なんでー?」「なんでって……いやなんでって言われてもな!」「もー、貝が沢山あるのに」「だからその貝が嫌なんだって。私見ているだけで良いから」
いっぽうタフィーはやたら真剣に貝を掘っていた。「そんなに真剣にやるものじゃないと思うけど――ってどんだけ取ってんのよ!」見ると貝はバケツ一杯になりそうである。10ℓバケツを埋めるほど真剣にやっている。
「あとで食べるのでござろう? だったら一回でなるべく多めに取った方が効率がいいでござるよ」
「ああ、レジャーが仕事に……」とれあは呟く。
「そういえばこむぎちゃんはどうしたんだろう」とすふれ。「そういえば」とひだまり。
「ちょっと探しに行ってくるねー」とすふれが言うと「行ってらっしゃーい」とひだまり。
「いやお前らが縛ったんだろ」とショコラ。
すふれがこむぎが居た場所まで戻ってくるとこむぎがいない「あれ? こむぎちゃーん?」とすふれが呼ぶ。
「こむぎちゃーん! 大変、こむぎちゃんがどっかに言っちゃったわ」
すふれは周囲を見渡した。「どうしましょ……っていた」
近くの浜辺でパラソルを差して寝ていた。さりげなく水着に着替えている。
「もーこんなところにいたんだー。よかったー心配してたのよー」と言いながら寝ているこむぎの身体を砂で埋めていくすふれ。
「よし、これで大丈夫」とひだまりたちの元へ戻って行った。
ショコラが泳いでいると、近くになにやら透明で浮遊する物体が見えてきた。「ん?」といったん止まってショコラは確認する。そしてすぐに「ぎゃー!」と叫んで海岸まで戻って行った。
「く、クラゲ! クラゲェー!」クラゲから泳いで逃げてきたショコラがパニックになりながら半泣きでひだまりに抱きつく。
「クラゲ! 死ぬぅ!」とショコラ。「死なないよーたぶん」とひだまり。「多分じゃねぇよ!」とショコラ。
「もーショコラちゃんったら~まだ子どもだね~」とショコラの頭を撫でる。
「うるさい黙れ!」ショコラはひだまりの腹に正拳突きする。ひだまりはうずくまる。
「凄い気合いの入ったお手前で……」ひだまりはもだえながら言った。
ふん! と半ギレしながらショコラはどっかに行った。
みんなが海で遊んでいて夕方になった。
「ふぁーよく寝た」あくびをしながらこむぎは目をさました。「いやー今日は大変だった」とこむぎ。
こむぎが目を覚ますと他の皆が集まっていた。
「寝てただけじゃないですか」とひだまり。
「そうだっけ? まぁそれはともかく肩こりとか治ったよ。なんでだろうな」
「健康によかったのね、あれ」とすふれ。
「へーそうなんだ」とひだまり。
「ならよかったー」とすふれが言うと「良くないだろ」とショコラ。
帰り道、浜辺の自動販売機前にて。
「お前らなににする?」とこむぎが言うと「いいんですか?」とひだまり。
「ん……まぁいいよ」とこむぎ。「せっかくだしな」
「何本まで?」とすふれが聞くと「いや何本までって一本だよ」とこむぎは即答した。
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