車輪の神 ジョン・ドゥ 〜愛とロマンは地球Bを救う?〜

Peppe

文字の大きさ
13 / 46
第一章 乱乱乱世

滅びの運命

しおりを挟む


地球B 1日目
PM  3時30分

 人助けをしたおかげで、首と胴体がセパレートされるなどあってはならない話だ。
斬首を保留にしてもらったオレは、その場で無実を証明すべく、ドリルと共に馬ヒモの事情聴取をする事にした。

  ーー カキンッ シュボ ーー

「…………………………………………コホォーーーーーーーーーーー!」
「なんだその煙は?」
「なんでもいいだろ! これがないとアンタら蛮族とマトモに会話なんぞできないの! 馬ヒ……御者さんはなんであんな事言ったの?」
「きちんと話す、だから熊を呼ぶのは……」
「呼べるんならとっくに呼んでアンタら食わせてるよぉぉぉ!」
「アヒィぃいいイィぃい!!」

 あぁ、しつこい、めんどくさい。
なんで言葉通じるのに、マトモに意思疎通できないんだこいつら?

「呼・ば・な・い! 呼ばないからちゃんと話してください! どうかお願いします!」
「……わ、わかった……ドリル様、私がお嬢様を乗せて馬車を走らせていると……」

 あっそー? ケツアゴには敬語使うのね。
……余計に腹立つわー。
ほんで、やっぱりお嬢様乗ってたんだ……「お待ちになって! そのお方は無実ですわぁ!」ルート来い!

「ねぇ、その、馬車に乗ってたお嬢様はどこ?」
「ひぃっ……屋敷で寝込んでいる……な、何をする気だ!?」
「何もしないよ恩知らず! はぁ、助けはなさそうだね……御者さん、続けて。」

 そう告げると馬ヒモは、オレに背を向けてドリルに対して話しはじめた。
それ程までにオレが怖いのだろうか?

「……馬車を走らせていると、突然馬たちが騒ぎ出すので、何事かと思い後ろを見ると、熊が私たちを追いかけて来ていたのです。とても恐ろしかったのですが、お嬢様を守る為にと必死で馬車を走らせました。しかし……その後にもっと恐ろしい物が……現れたのですぅぅううぅぅ! 『異形の兜』を被り、『暗黒の眼』で私を見つめ、唸り声をあげながら……馬車よりも……は、速く走り……あぁあぁ思い出すにもおぞましい……失礼、そしてその者は『プップー』と、摩訶不思議な音で熊と会話をしていました。私はあまりの恐ろしさに手綱を緩めてしまい、馬車の速度が落ちてしまいました。するとその者はすかさず、『グズグズするな、とっとと行け!』と、熊に私たちを無惨に食い散らかすように指示を送ったのです。……その後の事は覚えていません、気付いたら囲みの前に着いていたのです。きっと我武者羅に走ったのが功を奏して、振り切ることに成功したのですね。……そして囲みの中に逃げ込み、やっと助かったと安心していたら、外の門兵の方たちが騒ぐので、もしやあの者が私にトドメを刺しにきたのかと思い、門兵に事情を説明し、ドリル様にも報告をしに参ったのです。そうしたら、広場にあの者と同じ服を着た……あ、あぁ、うぅぅううぅ……」
「オレが来たと?」
「ぴぃやぁぁぁぁぁああぁぁぁああぁ!!!」

 馬ヒモは小汚く叫ぶだけ叫んで、電池が切れたようにぶっ倒れた。
一体なんなんだこいつは?

 ドリルは馬ヒモの様子を見て、偉そうに腕を組みながらウンウン頷いている。

「……うむ、話は以上のようだな、では斬首。」
「うぉい! テンポがいいなぁ!! これからオレが説明するとこなんだけど!?」
「信用できぬのに聞く意味がない。」
「はぁぁぁ!? イカれてんのか!?」
「イカれてるのは貴様だ! オレは統領だぞ? 誰を斬って誰を斬らぬかは全てオレが決めるのが当然ではないか。そもそもこの話に意味がない、ただの座興よ。」
「な、ばっ!……はぁあ?」

 何を当たり前みたいなツラしてふざけた事を言ってんだ?
…………そうか、こいつらの話やら態度を見るに、艦長の言ってた江戸時代以前がどうのってのは生活水準の事じゃなくて、こいつらの考え方や常識が、その当時の人間みたいだって事か。
見るからに強そうなヤツが、バカみたいな決定権を持ってるのもそういう事か……
要は『脳みそが乱世』なんだな。
そりゃ話なんぞ通じんわな……いいや、こいつらとの交流は諦めよ、あったま来たし……

「ふぅ……諦めが肝心だね。ケツアゴ、座興ついでに面白いものは見たくない?」
「なんだ?」
「御者が言ってた事の真実だよ、どうせ死ぬなら弁明ぐらいしてから死にたい。」
「どうせ斬られるというのに……まぁよい、真実とは?」
「フルフェイス!」

 ーー パチィン ーー

 馬車と出会った時に被っていたヘルメットが手元に現れた。

「これが異形の兜ね。」
「なんと!……今どこから出した!?」

 実際に被ってみせると、野次馬たちのザワザワが大きくなる。

「御者の言う通り、アイツは邪神の使いか?」
「神よ、我が集落を見捨てないでくれ!」
「あんなもん被って、一体何をする気なんだ……」

 怯えつつも興味津々な住民達の反応が、なんだか面白く思えてきた。
謎の神秘的おじさんを演ずるべく、少し気取ったような態度で、胸元のサングラスを手に取る。

 ーー スチャッ ーー

「これが暗黒の眼。」
「目が消えただと!? 一体どうなっているのだ?」

「し、白目がないじゃねぇか!」
「神に目をくりぬかれちまったんだろう。」

 ……いや、流石にそうは見えんだろう……
おマヌケさんどもめ、今から究極の美を見せてくれるわ!

「ダービー!」

 ーー パキィン ーー

「そんで、これがとっても素敵な乗り物。」
「ぐ、むぅううう……」

「なんだありゃ? 鉄の塊に見えるぞ。」
「不気味な見た目だな、何をする物なんだ?」
「こ、子供を家に隠すんだ、早く!」

 美しさを理解できない原始人どもの騒ぎが一層大きくなるが、ドリルだけは腕を組んでその場を動かない。

「流石にケツアゴは落ち着いてるね。」
「ふ、ふん! まやかしか何かは知らんが、民の前でオレが逃げられるか!」

 ……色々召喚する度に慌てたようなツラしてたくせに何言ってんだたわけが……

「立派立派、そんでな、この子に跨ってぇ、こうしてこうして……こうっ!」

  ーー ドゥゴンッッッ! ーー

「なんだ……これが、この鉄の塊が放った咆哮なのか……」

 おうおう、顕著にテンパっとるじゃないか……愉快愉快。

「よし、これで大体説明出来たよケツアゴ、準備完了だ。」
「う……うむ、では首を……」
「じゃあな、ケツアゴ。お前らみーーーんなクソくらえ!」
「なっ!……」

 ピンと真っ直ぐに伸ばした中指を見せつけ、きちんとお別れの挨拶を済ますと同時に、ギアを入れアクセルを開き、呆けるドリルを放置して門へ向かって発進する。

 ……あー! 腹が立つ! スーパープンスコおじさんですわ。
ホラ、どけ民草! 邪神様の咆哮だぞ! おっかねぇだろ? 逃げろ逃げろ!

 蜘蛛の子を散らすとはこの事だ。
ダービーの排気音と速さに驚いた住民達は、大通りを空けるように一目散に逃げていく。

 ……っとに、こんなカワイイのに何怯えてんだい君達は?
ねぇ、ダービーは全然おっかなくないもんねぇー!
気にする事ないからね、ダービー。
……おぉ? 門兵、なんで門閉めようとしてんだ? 喰らえコラァ!

 ーー プァーー! プァップァーーーー! ーー

「うわぁああああぁあ! 食わねえでくれぇぇええええ!」

 閉門の途中で門兵は無様に尻餅をつき、観音開きの門は1メートル程の隙間が空いている。

「無礼者どもが! 人を敬わんから怖い目に遭うのだ、のけ! そんだけの隙間があればウチのダービーはすり抜け余裕だわ! ゆくぞ! ダーーービーーー!!!」

 尻餅門兵を睨みつけながら颯爽と門の隙間をすり抜ける。
映画であれば、スローモーション間違いなしのカッコよさだ。

「うらぁぁぁぁ! 城・門・突・破ぁぁぁあああーーー! 城門じゃねぇけどぉ!」

 16ラウンド確定の鮮やかさで集落を脱出したが、煮えたぎった頭はまったく冷める気がしない。
朱槍があればぶん回しているところだ。

「クソったれ集落が! 二度と来るか! ていうかなんだぁ、ドリルだぁ? 名前だけはロマンチックだったけどなぁ、所詮はケツアゴの類よぉ! それにどいつもこいつもダービーをバケモンみたいによぉ! こんなにカワイイじゃねぇか原始人どもが! そもそも、そもそもがだぁ! なんでこの短い期間でポンポコ命の危機だの死の予感だの感じにゃならんのよ? なぁぁぁああにが地球より安全だぁ!? 熊五郎なんか地球に現れたらネームドモンスターだっての! 聞いてっか艦長ぉぉぉぉぉぉ! てめぇこのやろぉぉぉおおおお!!」

 天に向かって吠えた。
信頼できる宇宙仲間だと思っていた艦長が忌々しい、忌々々々々々しいったらありゃしない。

 思いつく限りの罵言を、お空で見守る艦長に送り続けながら、東の方角へ爆進する。

「……この発光詐欺師がよぉ! 一体オレをどうしようって……」

 くそ、ノドが痛い……
この辺でお水休憩に……もうめんどくさいからキャンプにしちゃうかぁ……疲れたわ。
こんだけ集落から離れれば、あいつらも追ってこんだろー。
うし、キャンプ出来るトコ探そー。

 轍をトロトロ進んで行くと、いい感じに土がむき出しになっている地面を見つけた。
辺りを確認すると近くに小川も流れている。

 無事にキャンプ地が決定したので、ダービーと交代でショルダーを呼び出す。

  ーー パキィン ーー

 よーし、ショルダー、久しぶりー。
……今日は疲れちゃったよ、人助けしたってのにエライ目に遭ったんだ。
この星思ってたより全然ヤバイよ。

「はぁぁぁ……まぁね、どうであれあと30日はいなきゃだからヨロシクね。」

 うし、枝でも探しに行きましょうか。
えーと、タブレットに現在地を登録してぇ……すげぇ、走って来た道の周辺が地図化されてる。
ゲームのマッピングみてぇだな、こういうとこは楽しいんだけどなぁ……
ここで道が途切れてんのがさっきの集落ってことか……『肥溜め集落』と、登録完了。
さてさて、行こうかね。

 ショルダーのルーフを全開にして周辺を散策する。
山道や砂漠でも走れるようカスタムしただけあって、悪路の乗り心地も完璧でウルトラ楽しい。

 髪をバタつかせながらオフロードドライブを20分程満喫していると、林を見つけた。
この星のことだ、油断してると大蛇でも出てきそうなので、サササッとコソ泥のように枝を拾い、キャンプ地へ戻る。

 キャンプ地に着いた時には周りが暗くなり始めていて、時計を確認すると17時半だった。
大体時間の流れは地球と一緒なのだろうか?

 色々気になるが、考え事をする気力も枯れてきた。
ちゃっちゃと荷物を出して、ロマンキャンプを始める事にしよう。

 ーー パチパチッ ーー
 
 弾ける音をたてながら、柔らかくゆらめく原始の炎が、ささくれだったオレの心を優しく温めてくれる……ってか!
いやぁ、いい!
焚き火って最高だな、ロマンが燃えてるよ。
やっぱオイルライター買って正解だったわ、トイレットペーパー様と合わせて火おこし無双じゃない。
そしてタバコとコーヒーの美味さよ、やっぱ空気が澄んでると違うねぇー。
椅子も欲しいけど、まぁレジャーシートで我慢できるし、快適快適。
……さてさて、お腹もペコリーヌだし晩飯にしますかね。
きょうのメヌーちゃんはぁ、っと……
オレのターン! 出でよ、『日持ちの暴君』にして『キングオブカロリー』の称号を冠する『食べる大和魂』、切り餅よ! 網の上に3つ並べてターンエンドだ!
オレのターン! 『ロマンの調理具 キャンプっぽい鉄フライパン』を召喚、同時にブロックベーコンと融合をして、『スーパーロマン焚き火メシ』降臨、火の上に乱雑に乗っけてターンエンドだ!
オレのターン! 『キャンプっぽい金属製のカップ』召喚、フリーズドライのお味噌汁と融合し、お湯沸きスタンバイ。
ふははははは、すごいぞー! 美味しそうだぞー!
……オレのターン、ドロー!……うーん、美味しい! 屋外パワーか? 醤油かけて焼いただけの餅が三つ星のお味ですわー。

 テンションは最高潮だ。
勢いに乗って、ナイフで切ったベーコンをナイフから直接食べる『ロマン喰い』に挑戦するが、切れ味がエゲツなすぎて怖くなり、断念した。
失敗にめげず全てを美味しく平らげ、デュエルはオレの完勝、粉砕・玉砕・大喝采だった。

 使った食器を小川の水で洗い終わった頃、景色は完全に夜になり、空には『満天』では表現しきれない程に美しい星空が広がっていた。

 ーー カキンッ シュボ ーー

「…………ふぅーーーー……ご機嫌じゃないのよ。」

 こりゃ凄いな、地球最後の夜の星が最高だと思ったけど、圧勝だわこの星空。
……けど、なーんか変だぞ…………あ、月がないのか!
引力がどうとか、潮の満ち引きがどうちゃらは大丈夫なのか?
昼に見た太陽も、なんかオレンジ色が強かったし……太陽じゃない『お日様』?
……こんだけ綺麗なんだもんな、ガチャガチャ考えるのは無粋だわな。
あたりにはなーんにもないから、照明は焚き火と、タバコの火と、星の光だけ。
それなのに、おっかねぇどころか、涙が出そうな程のやすらぎだ。
……素晴らしいじゃないの。

「ウソツキ艦長め、極端なんだよこの星。アンタを憎みきれんではないか。」

 星空の下で心ゆくまで景色とタバコを味わい、眠たくなってきたので、片付けをしてショルダーに乗り込む。
もう深夜遅くかと思う程の疲れと眠気に襲われたが、時計を見たらまだ21時だった。

 寝床をつくって布団に潜り、ライターをカキンカキン言わせながら、明日の行動を思案する。

 さぁ~、明日からどうすっかなぁ、『西部』とやらの連中は顔も見たくないからなー。
……バカどもが、主人公を酷い目に遭わす街は、滅びの運命を辿るのが今のトレンドだというのに……滅べ、草も残るな!
……脱線したな、やっぱダービー達は人前で見せない方がいいのかなー?
……でも見せびらかすのも旅の目的だしな……いや、ウソツキ艦長に義理立てする必要あるか?……
でも協力するって宣言した以上、やらないのも気持ち悪いなぁ……
そんなら信用出来る人にだけ見せる……信用出来る人どうやって見つけんだよ?
……そもそも今日は何が悪かったんだ? 人助けしただけだよな……
『悪いヤツ』って思われたら、ろくに裁判もなしに誤解されたまんま処されちゃうんかねぇ……
……待てよ、『邪神の使い』とか『神よ』とか言ってたから、『神』の存在は信じられてるんだよな?
いきなりダービー見せて邪神扱いされる前に、『良い神の使い』って宣言して、召喚不思議パワーを見せてやってから、何か良い行いをすればいいのか? そうだな、それがいい!
こっちの神の名前とか知らないからな、何かいい感じの……『車輪の神』だ! 『車輪の神の使い』を名乗ろう。
『車輪の神の使いあきら』……本名はなんか違うな……あきら様とか呼ばれるのもヤダし。
ドリルってのがいるんだから、洋風ネームの文化なんだろうし……
あきらって、英語に翻訳した言葉ないかな……あぁ、タブレットの検索機能は制限されてんだった。
タコ艦長が、検索して悪さなんかしないっての、アンタのがよっぽど悪じゃないか!……
また脱線したよ……名前か、ドリルよりはカッコイイ名前にしなきゃだな。
名無し、ナナシ……ゴンベさん……あ、『ジョン・ドゥ』、カッコイイじゃない!
明日からは『車輪の神の使い ジョン・ドゥ』を名乗ろう。
ふふふ、我ながらいいネーミングを思いついたものよ。
おーい、あきらくんに座布団7万枚持って来てあげなさい。
よーし……会議終了……明日は……東方面…………だな………………ねんむ……

「おやすみ……ショルダー…………」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~

鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。 そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。 母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。 双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた── 前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!

ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!? 夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。 しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。 うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。 次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。 そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。 遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。 別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。 Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって! すごいよね。 ――――――――― 以前公開していた小説のセルフリメイクです。 アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。 基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。 1話2000~3000文字で毎日更新してます。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

処理中です...