39 / 46
第二章 キリン探し
きりん ③
しおりを挟む
地球B 26日目
PM 6時00分
今日一日、結構な距離を走り回って探索してみたものの、結局キリンさんを見つけることはできなかった。
パンチョさんの集落を出た当初は、地球Bの人たちは徒歩や馬車だから遭遇できてないだけで、ダービー達の行動範囲をもってすればあっさり出会えたりするんじゃないかとタカをくくっていたが、こう何日も空振りが続くと、この大陸にはキリンなんて存在しないのではないかという気がしてきた。
若干の徒労を感じながらハンドルを握っていると、完全に日が落ちて辺りも真っ暗になってきたので、探索を切り上げて久々のキャンプの支度を始めることにした。
「よ~し、この辺が焚火しやすいかなぁ。雨もあがってくれて助かったよ~。」
「あぁ……」
機嫌のよさそうだった日中とは打って変わって、テッサは不満げにぶすくれている。
怒っているというよりはガッカリしているような表情で、探索が空振りに終わった後に度々見てきた表情だ。
オレもそこそこに落胆しているのだが、二人揃ってドンヨリしていはせっかくの旅が台無しだ。
ここは一つ、おうたのお兄さんの如く陽気で爽やかにキャンプを始めようではないか。
「うし! 探索再開記念ってことで、今日はステーキでも焼いちゃいますか! 集落で買った肉も早めに使わなきゃだしな。」
「あぁ、そうだな……」
……ここは「いっえ~い! テッサちゃんお肉だ~い好き!」とか返すところだろうよ……
元気が空振っちゃってバカみたいじゃないか……
「じゃ、じゃあペペっと支度しちゃうから、漫画でも読んで待っててよ。」
「あぁ…………私のは半生で頼む……」
「ウィ! レアでございますね。」
気だるそうなテンションの割りに、焼き加減をリクエストするだけの食欲はしっかりあるようだ。
メシがノドを通らぬ程深刻な状態でないことが確認できたので、ちゃちゃっと焚火やらブルーシートやらの準備を済ませ、お嬢様のご機嫌が一刻も早く回復するよう極厚にカットしたステーキを焼きあげた。
テッサは一口食べ、一言「美味い」とつぶやいたかと思うと、ちゃんと咀嚼してるのか疑いたくなる速さで巨大な肉の塊を消し去った。
オレが食ってる倍のデカさの肉を、オレの三倍の速さで食い終わるのだから、オレの六倍の速度で食べている計算だ。
どう考えてもイカれたペースだが、食べ方はガッツいてる訳でもなく、むしろキレイに淡々と食べているのだから摩訶不思議だ。
ともあれ、二人して肉を食べきった頃には、テッサの顔からは随分と険が薄まったように見える。
やはり、焼いた肉が人間のメンタルに及ぼす効果というのは絶大なのだろう。
「いんや~、美味かったぁ。やっぱたまにゃあガッツリ牛肉食わんとなぁ。」
「たまにでなくとも、パンチョからもらった金があれば牛肉ぐらい毎日食えるだろう?」
「ん~、そりゃそうだけどさぁ……もとが裕福じゃないからさ、どうにも贅沢の仕方がわからんのだよ。」
「はっ、貧乏くさい神もいたもんだな。」
「誰が貧乏神じゃい!」
……ったくぅ、ちっと機嫌よくなったと思ったら憎まれ口かい。
まぁ、こっちの方がテッサっぽくていいけども……
ーー カキンッ シュボ ーー
「…………………………ムッハァーーー、たまりませんなぁ。」
なるべくテッサに煙がいかないように、空に向かって機関車のように煙を思い切り吹き上げると、空には分厚い雲がかかっていて、星の光が一切見えないことに気付いた。
「うっわぁー、焚火なかったらなんにも見えないほど真っ暗なんだろうなぁ……」
食後のコーヒーをすすっていたテッサは、オレの言葉につられるように空を見上げると、何かを懐かしむような表情で穏やかに口を開いた。
「……こういう天気の時ほどキリンが出やすいと聞いたことがある。」
……キリンって夜行性だっけ?
サバンナアニマルの生態なんてよくわからないんだよなぁ……
「ふ~ん、誰も見たことないような生き物なのに、誰から聞いたの?」
「父だ……子どもの頃にな、よく布団の中で聞かされたものだ。」
……素敵な思い出じゃないのさ。
生まれながらの魔王って訳じゃないわなそりゃあ……
「へー、じゃあ、お父さん子だったのか?」
「ふん、どうだかな……もう一度会えるものなら会いたいが……」
……ってことは、もう会えないってことなのか?
「……そっか。」
気の利いた言葉が思いつかず、なんとか振り絞った相槌が二人の間で虚しく響くと、なんとも居心地の悪い沈黙の時間が続いた。
こういう時にあたふたしてもロクなことがないので、コーヒーを味わいながら『時よ、さっさと解決してくれ』と念じていると、物憂げに焚火を眺めていたテッサが、雑念を振り払うかのようにガバっと立ち上がった。
「ビックリしたぁ!……どうしたの?」
「今日は……肉が足りなかった。」
「……はぁ?」
「あの量の肉では足りないんだ私は! 明日食べる肉を狩ってくる。」
ぶっきらぼうに言い放つと、オレの返事も待たずにツカツカと早足で林の方向へ歩んで行った。
「お、おい! 暗いんだから気をつけろよなー!……って無視ですか、そうですか。」
……なんじゃアイツ? 空気に耐えきれなかったのか?
いやいや、そんな繊細なタイプじゃいよな。
「おいモドキ、沈黙が鬱陶しいからなにか話せ。」とか平気で言うわなぁ……
……はは~ん、お父さんに会えなくて寂しがってると思われたのが恥ずかしかったパターンかぁ……
まったくぅ、そんなにクールぶってたいもんかねぇ……
テッサの意外な一面にニヤニヤしながら、帰りの目印がわかりやすいように焚火に薪を追加して、火の番がてら追加のコーヒーを飲む為にお湯を沸かすことにした。
ーー カキンッ シュボ ーー
「………………フゥーーーーー…………」
……しかし、アイツ本当にあの量の肉で足りなかったのかな?
どんだけ食うんだよマジで……
「ふん、私の胃袋は宇宙だ。」とかその内言い出すんじゃないかねぇ……
……カッコイイな、それ……
ていうか、あんまり野菜や果物を好んで食ってるようには見えんのに、なんであんなに肌がキレイなんだ?
「生き物ぶん殴る以外はなんにも運動してないし、食事も特に気を使ってないです。」ってか、地球の女性陣に見つかったら大炎上だぞ……
一人で焚火をボーっと眺めながら、くだらないことを考えてはほくそ笑むという、人には絶対に知られたくない方法で時間を潰していると、後方からサワサワと草の揺れる音が聞こえてきた。
……うぇ~、風吹いてきちゃったよー。
火ぃ大きくしちゃってるからな~、火の粉とか大丈夫かぁ?
…………って、あらぁ? 火はまったく揺れてませんなぁ……
違和感に気付いて耳を澄ますと、草が揺れているんだと思っていた音は、何がしかの生き物が草を踏んでいる音のように聞こえてきた。
はじめは『サワサワ』だったものが、次第に『ズサズサ』に変わり、段々と音が大きくなっていく。
つまりは近づいているということなのだろうが、あまりにおっかないので振り返って確かめることが出来ない。
……テッサさん、いやテッサ様であってくれ、頼むぅ~!
「わぁ!」って驚かされても絶対怒らないから……
……あぁ、ドンドン近づいてきてるぅ~
「テ、テッサだよなぁ!?」
焚火を眺めたまま、恐怖のあまり裏返ってしまった素っ頓狂な声で問いかけてみたが返事はない。
アイツの性格がよっぽどイタズラ好きのお茶目さんでもない限り、後ろにいるのはテッサではないのだろう。
質問を無視した足音の主は、ゆっくりとだが着実にオレとの距離を縮めていて、足音が大きくなるのと比例するようにオレの鼓動の音も激しくなっていき、鼓膜の感覚がしっちゃかめっちゃかになってきた。
……うわぁ、おっかねぇ~! どうしよう?
人でも幽霊でも動物でも全部イヤだ!
吐き気すら感じながら身をすくめ、お願いだからどこかへ立ち去ってくれと全力で念じてみたが効果はなく、とうとう残り数メートルのところまで近づいてきているのを気配で悟った。
命の危機すら大いにあり得るので、振り返るか前方へ猛ダッシュするか決断しなければいけないと立ち上がると、真後ろから『コフー』という吐息のような音と風圧、そして強烈な獣臭さがオレにぶつかってきた。
どうやら後ろにいるのはオバケや人ではなく動物のようだ。
……ヤバイ! 食われちまう。
ジャガーはテッサに預けたまんまだし、どうすればぁ……
そうだ! 野生動物には火だ! こうかはばつぐんのはずでしょ!
思いつくや否や、アワアワと焚火の中から先端が燃えた薪を拾い、相手の目に火がジャストミートでもしてくれないかと、思い切り腕を振り回しながら後ろに振り返り、ノドがちぎれんばかりに奇声をあげた。
「ごらぁああああぁあぁあああぁあ! 火だぁあぁああぁああ! どっか行っ……」
そこから先は言葉が出なかった。
声の代わりに、体中から大量の冷や汗が溢れ出し、両目尻からはなんの抵抗もなく涙が流れた。
生まれて初めての現象だが、生まれて初めての恐怖を感じてしまったのだから無理もない。
暗闇の中、焚火に照らされて姿を現したのは、明らかにショルダーよりも巨大な、見た事もない四足歩行の獣だったのだ。
PM 6時00分
今日一日、結構な距離を走り回って探索してみたものの、結局キリンさんを見つけることはできなかった。
パンチョさんの集落を出た当初は、地球Bの人たちは徒歩や馬車だから遭遇できてないだけで、ダービー達の行動範囲をもってすればあっさり出会えたりするんじゃないかとタカをくくっていたが、こう何日も空振りが続くと、この大陸にはキリンなんて存在しないのではないかという気がしてきた。
若干の徒労を感じながらハンドルを握っていると、完全に日が落ちて辺りも真っ暗になってきたので、探索を切り上げて久々のキャンプの支度を始めることにした。
「よ~し、この辺が焚火しやすいかなぁ。雨もあがってくれて助かったよ~。」
「あぁ……」
機嫌のよさそうだった日中とは打って変わって、テッサは不満げにぶすくれている。
怒っているというよりはガッカリしているような表情で、探索が空振りに終わった後に度々見てきた表情だ。
オレもそこそこに落胆しているのだが、二人揃ってドンヨリしていはせっかくの旅が台無しだ。
ここは一つ、おうたのお兄さんの如く陽気で爽やかにキャンプを始めようではないか。
「うし! 探索再開記念ってことで、今日はステーキでも焼いちゃいますか! 集落で買った肉も早めに使わなきゃだしな。」
「あぁ、そうだな……」
……ここは「いっえ~い! テッサちゃんお肉だ~い好き!」とか返すところだろうよ……
元気が空振っちゃってバカみたいじゃないか……
「じゃ、じゃあペペっと支度しちゃうから、漫画でも読んで待っててよ。」
「あぁ…………私のは半生で頼む……」
「ウィ! レアでございますね。」
気だるそうなテンションの割りに、焼き加減をリクエストするだけの食欲はしっかりあるようだ。
メシがノドを通らぬ程深刻な状態でないことが確認できたので、ちゃちゃっと焚火やらブルーシートやらの準備を済ませ、お嬢様のご機嫌が一刻も早く回復するよう極厚にカットしたステーキを焼きあげた。
テッサは一口食べ、一言「美味い」とつぶやいたかと思うと、ちゃんと咀嚼してるのか疑いたくなる速さで巨大な肉の塊を消し去った。
オレが食ってる倍のデカさの肉を、オレの三倍の速さで食い終わるのだから、オレの六倍の速度で食べている計算だ。
どう考えてもイカれたペースだが、食べ方はガッツいてる訳でもなく、むしろキレイに淡々と食べているのだから摩訶不思議だ。
ともあれ、二人して肉を食べきった頃には、テッサの顔からは随分と険が薄まったように見える。
やはり、焼いた肉が人間のメンタルに及ぼす効果というのは絶大なのだろう。
「いんや~、美味かったぁ。やっぱたまにゃあガッツリ牛肉食わんとなぁ。」
「たまにでなくとも、パンチョからもらった金があれば牛肉ぐらい毎日食えるだろう?」
「ん~、そりゃそうだけどさぁ……もとが裕福じゃないからさ、どうにも贅沢の仕方がわからんのだよ。」
「はっ、貧乏くさい神もいたもんだな。」
「誰が貧乏神じゃい!」
……ったくぅ、ちっと機嫌よくなったと思ったら憎まれ口かい。
まぁ、こっちの方がテッサっぽくていいけども……
ーー カキンッ シュボ ーー
「…………………………ムッハァーーー、たまりませんなぁ。」
なるべくテッサに煙がいかないように、空に向かって機関車のように煙を思い切り吹き上げると、空には分厚い雲がかかっていて、星の光が一切見えないことに気付いた。
「うっわぁー、焚火なかったらなんにも見えないほど真っ暗なんだろうなぁ……」
食後のコーヒーをすすっていたテッサは、オレの言葉につられるように空を見上げると、何かを懐かしむような表情で穏やかに口を開いた。
「……こういう天気の時ほどキリンが出やすいと聞いたことがある。」
……キリンって夜行性だっけ?
サバンナアニマルの生態なんてよくわからないんだよなぁ……
「ふ~ん、誰も見たことないような生き物なのに、誰から聞いたの?」
「父だ……子どもの頃にな、よく布団の中で聞かされたものだ。」
……素敵な思い出じゃないのさ。
生まれながらの魔王って訳じゃないわなそりゃあ……
「へー、じゃあ、お父さん子だったのか?」
「ふん、どうだかな……もう一度会えるものなら会いたいが……」
……ってことは、もう会えないってことなのか?
「……そっか。」
気の利いた言葉が思いつかず、なんとか振り絞った相槌が二人の間で虚しく響くと、なんとも居心地の悪い沈黙の時間が続いた。
こういう時にあたふたしてもロクなことがないので、コーヒーを味わいながら『時よ、さっさと解決してくれ』と念じていると、物憂げに焚火を眺めていたテッサが、雑念を振り払うかのようにガバっと立ち上がった。
「ビックリしたぁ!……どうしたの?」
「今日は……肉が足りなかった。」
「……はぁ?」
「あの量の肉では足りないんだ私は! 明日食べる肉を狩ってくる。」
ぶっきらぼうに言い放つと、オレの返事も待たずにツカツカと早足で林の方向へ歩んで行った。
「お、おい! 暗いんだから気をつけろよなー!……って無視ですか、そうですか。」
……なんじゃアイツ? 空気に耐えきれなかったのか?
いやいや、そんな繊細なタイプじゃいよな。
「おいモドキ、沈黙が鬱陶しいからなにか話せ。」とか平気で言うわなぁ……
……はは~ん、お父さんに会えなくて寂しがってると思われたのが恥ずかしかったパターンかぁ……
まったくぅ、そんなにクールぶってたいもんかねぇ……
テッサの意外な一面にニヤニヤしながら、帰りの目印がわかりやすいように焚火に薪を追加して、火の番がてら追加のコーヒーを飲む為にお湯を沸かすことにした。
ーー カキンッ シュボ ーー
「………………フゥーーーーー…………」
……しかし、アイツ本当にあの量の肉で足りなかったのかな?
どんだけ食うんだよマジで……
「ふん、私の胃袋は宇宙だ。」とかその内言い出すんじゃないかねぇ……
……カッコイイな、それ……
ていうか、あんまり野菜や果物を好んで食ってるようには見えんのに、なんであんなに肌がキレイなんだ?
「生き物ぶん殴る以外はなんにも運動してないし、食事も特に気を使ってないです。」ってか、地球の女性陣に見つかったら大炎上だぞ……
一人で焚火をボーっと眺めながら、くだらないことを考えてはほくそ笑むという、人には絶対に知られたくない方法で時間を潰していると、後方からサワサワと草の揺れる音が聞こえてきた。
……うぇ~、風吹いてきちゃったよー。
火ぃ大きくしちゃってるからな~、火の粉とか大丈夫かぁ?
…………って、あらぁ? 火はまったく揺れてませんなぁ……
違和感に気付いて耳を澄ますと、草が揺れているんだと思っていた音は、何がしかの生き物が草を踏んでいる音のように聞こえてきた。
はじめは『サワサワ』だったものが、次第に『ズサズサ』に変わり、段々と音が大きくなっていく。
つまりは近づいているということなのだろうが、あまりにおっかないので振り返って確かめることが出来ない。
……テッサさん、いやテッサ様であってくれ、頼むぅ~!
「わぁ!」って驚かされても絶対怒らないから……
……あぁ、ドンドン近づいてきてるぅ~
「テ、テッサだよなぁ!?」
焚火を眺めたまま、恐怖のあまり裏返ってしまった素っ頓狂な声で問いかけてみたが返事はない。
アイツの性格がよっぽどイタズラ好きのお茶目さんでもない限り、後ろにいるのはテッサではないのだろう。
質問を無視した足音の主は、ゆっくりとだが着実にオレとの距離を縮めていて、足音が大きくなるのと比例するようにオレの鼓動の音も激しくなっていき、鼓膜の感覚がしっちゃかめっちゃかになってきた。
……うわぁ、おっかねぇ~! どうしよう?
人でも幽霊でも動物でも全部イヤだ!
吐き気すら感じながら身をすくめ、お願いだからどこかへ立ち去ってくれと全力で念じてみたが効果はなく、とうとう残り数メートルのところまで近づいてきているのを気配で悟った。
命の危機すら大いにあり得るので、振り返るか前方へ猛ダッシュするか決断しなければいけないと立ち上がると、真後ろから『コフー』という吐息のような音と風圧、そして強烈な獣臭さがオレにぶつかってきた。
どうやら後ろにいるのはオバケや人ではなく動物のようだ。
……ヤバイ! 食われちまう。
ジャガーはテッサに預けたまんまだし、どうすればぁ……
そうだ! 野生動物には火だ! こうかはばつぐんのはずでしょ!
思いつくや否や、アワアワと焚火の中から先端が燃えた薪を拾い、相手の目に火がジャストミートでもしてくれないかと、思い切り腕を振り回しながら後ろに振り返り、ノドがちぎれんばかりに奇声をあげた。
「ごらぁああああぁあぁあああぁあ! 火だぁあぁああぁああ! どっか行っ……」
そこから先は言葉が出なかった。
声の代わりに、体中から大量の冷や汗が溢れ出し、両目尻からはなんの抵抗もなく涙が流れた。
生まれて初めての現象だが、生まれて初めての恐怖を感じてしまったのだから無理もない。
暗闇の中、焚火に照らされて姿を現したのは、明らかにショルダーよりも巨大な、見た事もない四足歩行の獣だったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる