ボキャ貧は死活問題

NO丸

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蛍の仮攻略 〈会うは別れの始め〉

良薬はボキャ貧に苦し

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【コミュ障】【ボキャ貧】【鬱病】

など、対人関係に支障を満たす人間が
この世に何人居るか
知れたもんじゃない、いや、
知りたくないし、知ったって俺に
メリットなんて無い。
俺は自分の知る世界の中で
毎日平凡に暮らせればそれでいい。
そんな中、1人、うるさい奴が
やって来た、「さいか」
とか言う名前らしい、
俺は鼻から息を吸って
桜の香りを確かめる、
(またか…)そう思うと俺は今日も
"アイツ達"のいる部屋へと急ぐ
     

              〈一方その頃〉


「ふ、ここね!」
私は今、前人未到の開拓地にいる!
と、言っても
単なる教室の前なんだけど、
そ、そんな事はどうでもいいのよ
そう、私がこの教室の前に立っている
理由…それは! 彼等の欠点をケア、及び
改善を目的に転入して来た、
つまりつまる所カウンセラーと
転校生を合体した感じのやつ!
成績も良く、スポーツ万能で
コミュニケーション力も長け、
あらゆる所で秀才と呼ばれた私は
『うちの学校に来て"ある問題"を
解決してくれたら君の行きたい高校に
推薦入学させてあげよう…』
と言う美味しい話しに食い付き
今、ここにいる!
担当の先生が丁度新しい転校生として
私を紹介してくれている筈だけど…
や、やっぱり始めが肝心よね
少し聞き耳立てると…
「せんせーソイツってどんなやつ?」
「別に聞かなくてもいいだろ」
「僕らみたいな
     問題児じゃ無きゃ良いけどw」
「あ、あの、も、もう居るんですか?」
何か、個性的だなぁ、ううん、
間違っても"面倒くさそう"とか思っちゃ
駄目!気を引き締めなきゃ!
「今日から一緒に学ぶ彩果さんです」
「よろしくお願いします!」
「……………………………」
え、何このシーンとした雰囲気
「よろしく」
「よろしくな」
「よろw」
「よ、よろしくお願いします…」
メンバーの皆は全部で4人か…
1人はさっきから
表情1つ変えない女の子
手前に居るのが
目の死んだ男の子
中心に居るのは
やたらテンションが高い男の子
奥の端に居るのが
さっきからキョドってる女の子
うーむ、一見何処にでも居そうだけど…
本当にこの子達?
「俺は蛍(ケイ)、よろしくw」
「うん!よろしくね!」
「ぶふっwよろしくだってw普通w」
何が可笑しいのよ!
「名前は教えた方が良いのか…
俺は現翔(ゲント)だ、」
「うん!よろしく!」
「2回連続で同じ言葉とかwぶっw」
アンタはちょっと黙っててくれる?
「あ、あの、機子(キナコ)です…」
「お、キラキラネームだね!」
「ひーwふーwはっはーw」
さっきからうるさいんだけど(怒)
「無香(ムカ)よ、よろしく」
「仲良くしようね!」
「アレンジ入れてきたwウケるww」
「ちょっと静かにしてくれる?(ニッコリ)」
「おぉw怖い怖いw」
「はい今日の授業はコレでおしまい
   です、皆さん気おつけて
   帰りましょう!」
                  「「はーい」」


〈そして夜になり〉


「はぁ…」
今日は疲れたなぁ
「どうしたの?お姉ちゃん」
「今日は疲れたよぉ、特にあの
   ヘラヘラ男!絶対許さないグギギ」
「そっか、確か転校初日だもんね」
「うん…私を癒やしてくれるのは
   妹のあんただけだよぉ」
「ちょ、ちょっと、
    あんましくっつかないでよ」
「むー、冷たいなぁ」

〈数分後〉

「ふーん」
「どう?」
「1人1人の個性は強いけど、
   他の人とのコミュ力が無く
   ワンパターンではっきり言って
   とても社会でやっていけない人、か」
「そうなの」
「まぁ、一言で言うと、"ボキャ貧"
   だね」
「ボキャ貧?」
「そう、対話においてワンパターンで
   芸が無い人の事」
「へぇー」
「ま、大変そうだけどガンバ!」
「他人事だと思ってるでしょ」
「あ、バレた?w
   ま、兎に角当たって砕けろだよ」
「サンキュ!妹」
「それほどでもー、
   じゃ、そろそろ私は寝るわ」
「おやすみー」
その時の私は知らなかった
彼等の欠点、過去を知り、
彼等と打ち解けるには
並の覚悟じゃ足りなかった事を
                                                  〈続く〉


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