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第6話(人型ってこんな不便だったのか……!!)
しおりを挟む皆川玲奈side
行くと言って早数時間……。
いつまでこうして歩いているんだか。
何故か寒くないのが救いか?
「ねぇ~。いつになったら着くん?」
『わからん。我は人型になかなかならんかったからな……。』
「ふーん。今はなれないの?あ、幽霊犬?だから無理か?」
『違う。レイナはその人化の冠をつけているから人化できるが我は今息子に奪われたイヤリングを持っていないからな。人化できないのだ。』
「そうなんだぁ(๑*д*๑)。確かにほぼすっぱなのにカチューシャ?みたいなの着いてるから不思議だったんだよねぇ……。」
なるほど人化の冠だったか!
いいもん手に持っちゃってましたかぁ。
(๑¯꒳¯๑)ヘヘッ
『人化のネックレスもあるぞ。』
「三種の神器的な?」
『三種の神器?はわからんが3つあるな。』
「あ、ちょっと待った!すごいことわかっちゃった!この冠?がそんなすごいならこのマントもすごいもんじゃないっ!?」
『それは……確かにそうだが空を飛べるくらいだぞ?』
「いや。十分だよ……。」
十分すごいもんじゃないか。
「あ、もしかしてだけど空を飛んだらもっと早く村に着いたりしない?」
『それより獣化した方が早いぞ?』
「獣化ってどうやるん?」
『意識したらなんかできるな。』
「うわ。説明下手。」
まぁいっか。意識ね。
「むむむむむ!」
ふわぁ。
何かが体をおおったかと思うと次の瞬間でっかい?おとーさんより小さめだけどフェンリルになっていた!!
「わぁ⸜(*ˊᗜˋ*)⸝」
『よくできたな。あっちに走っていったら数十分位で着くんじゃないか?』
「頑張りまっせ!」
ウォォォォん!
誰しも1度くらいはやってみたことのあるだろう遠吠えをしてみた!
気分いい!
人間とはまた違った感覚がいいね!
ダダダダ!
雪を蹴散らしながら猛スピードで走る。
人型にはできぬ走りであろう!
ふへへへ!
人型ってあんな不便だったのかァ…。
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