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浦島太郎とかぐや姫3030 その9 過去から来た男
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いつまでも民宿にいられないので、浦島家の3人はいったん海辺の家に帰りました。
家のかたづけをしていると、ノックの音がしました。
太郎がドアを開けると何か妙な見た事のない服を着た男が立っています。
どう見ても日本人の風貌ではありません。
男は何か言ったが日本語では無いらしく太郎にはわからなかった。
「私が通訳します」とリーパが言った。
リーパに向かって男が話すとそれはすぐに日本語に通約されたました。
「ここはどこだ?」
「日本です」と太郎はこたえました。
「そんな筈は無い。とにかくNASAに連絡を取りたい、電話はあるか?」
「電話と言うのはこの世界にはありません」とリーパが言った。
「あんたは、誰だ喋る機械か?」
「スマホです、と言えばわかってもらえますか?」
「卵形のスマホか、なかなか洒落れてるな。それで今は西暦何年だ?」
「3030年です」
「3030年?そんなわけは無い、俺が地球を出発したのは2100年だ。とにかくNASAに連絡をとりたいんだ。話しはとにかくそれからだ」
「残念ながらNASAというのもこの世界には今は存在しません」
それを聞いてむと男は頭をかかえてうずくまった。
太郎は、これは物知り爺さんに相談するしかないと思い、男を物知り爺さんのいる家に連れていきました。
男を見るなり、物知り爺さんは言いました。
「マイラーじゃないか、久しぶりだな」
「何で俺を知っているんだ」
男は爺さんの顔を見て不思議そうな顔をしました。
「俺だよヤマモトだよ、俺の顔を忘れたのか?と言いたいがこんな爺さんになっていてはわからんだろうけど」
「本当にあのヤマモトか?この惑星に不時着するまで操縦席に一緒にいたあのヤマモトか?一体どうなってるんだこの惑星は?」と物知り爺さんの顔を見つめなおして男が言いました。
よくわかりませんがどうやらマイラーという男と物知り爺さんは知り合いみたいです。
それにしてもいつも物知り爺さんとだけ呼んでいたのでヤマモトという名前は初めて知りました。
「俺にもよくわからないが、この世界は俺たちには理解出来ない時空間に存在しているみたいだ。俺たちが地球を出発した直後地球を支配したコンピューターが反乱を起こし、地球文明は滅んだんだ」
とヤマモトは説明を始めた。
「本当なのか?」とマイラーは信じられないといったふうだったがかまわずヤマモトは説明を続けた。
「ところがその後、この地球にまるでおとぎ話の様な世界が出現したんだ。あるいは、この世界は俺たちのいた世界と重なって存在していたかも知れない。現実世界と重なって存在していたこの世界が、現実世界が崩壊した為に姿を現したと俺は結論した。まあ理屈はどうあれ、俺たちはこの世界にいるんだ」
「コンピューターが反乱?おとぎ世界?これは現実なのか?」
「まあしばらくこの世界にいればわかるさ、改めて言うよ、マイラー君おとぎ話の世界へようこそ」と言ってヤマモトはマイラーの手を握った。
「仕方ない、こうなったら暫くこの世界にご厄介になるよ」と言ってからマイラーは力なく座りこんだ。
こうして、マイラーは暫く物知り爺さんのヤマモトと一緒に暮らすことになりました。
家のかたづけをしていると、ノックの音がしました。
太郎がドアを開けると何か妙な見た事のない服を着た男が立っています。
どう見ても日本人の風貌ではありません。
男は何か言ったが日本語では無いらしく太郎にはわからなかった。
「私が通訳します」とリーパが言った。
リーパに向かって男が話すとそれはすぐに日本語に通約されたました。
「ここはどこだ?」
「日本です」と太郎はこたえました。
「そんな筈は無い。とにかくNASAに連絡を取りたい、電話はあるか?」
「電話と言うのはこの世界にはありません」とリーパが言った。
「あんたは、誰だ喋る機械か?」
「スマホです、と言えばわかってもらえますか?」
「卵形のスマホか、なかなか洒落れてるな。それで今は西暦何年だ?」
「3030年です」
「3030年?そんなわけは無い、俺が地球を出発したのは2100年だ。とにかくNASAに連絡をとりたいんだ。話しはとにかくそれからだ」
「残念ながらNASAというのもこの世界には今は存在しません」
それを聞いてむと男は頭をかかえてうずくまった。
太郎は、これは物知り爺さんに相談するしかないと思い、男を物知り爺さんのいる家に連れていきました。
男を見るなり、物知り爺さんは言いました。
「マイラーじゃないか、久しぶりだな」
「何で俺を知っているんだ」
男は爺さんの顔を見て不思議そうな顔をしました。
「俺だよヤマモトだよ、俺の顔を忘れたのか?と言いたいがこんな爺さんになっていてはわからんだろうけど」
「本当にあのヤマモトか?この惑星に不時着するまで操縦席に一緒にいたあのヤマモトか?一体どうなってるんだこの惑星は?」と物知り爺さんの顔を見つめなおして男が言いました。
よくわかりませんがどうやらマイラーという男と物知り爺さんは知り合いみたいです。
それにしてもいつも物知り爺さんとだけ呼んでいたのでヤマモトという名前は初めて知りました。
「俺にもよくわからないが、この世界は俺たちには理解出来ない時空間に存在しているみたいだ。俺たちが地球を出発した直後地球を支配したコンピューターが反乱を起こし、地球文明は滅んだんだ」
とヤマモトは説明を始めた。
「本当なのか?」とマイラーは信じられないといったふうだったがかまわずヤマモトは説明を続けた。
「ところがその後、この地球にまるでおとぎ話の様な世界が出現したんだ。あるいは、この世界は俺たちのいた世界と重なって存在していたかも知れない。現実世界と重なって存在していたこの世界が、現実世界が崩壊した為に姿を現したと俺は結論した。まあ理屈はどうあれ、俺たちはこの世界にいるんだ」
「コンピューターが反乱?おとぎ世界?これは現実なのか?」
「まあしばらくこの世界にいればわかるさ、改めて言うよ、マイラー君おとぎ話の世界へようこそ」と言ってヤマモトはマイラーの手を握った。
「仕方ない、こうなったら暫くこの世界にご厄介になるよ」と言ってからマイラーは力なく座りこんだ。
こうして、マイラーは暫く物知り爺さんのヤマモトと一緒に暮らすことになりました。
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