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おとぎ話の惑星 その5 おとぎ世界
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レーダーは浦島太郎にこっそり付けたGPS
の位置をはっきり教えてくれる。
やがて探査機は浦島太郎に取り付けたGPSの近くまで接近した。
レーダーにはその位置がはっきり出ているが、目には何も見えない。
何かのバリアーが張ってあり、その為に目には見えないだけだ。
博士はかまわず、探査機をゆっくり前進させた。
そして、バリアーを通過したあたりに今まで地球連邦には知られていなかった新しい世界が見えてきた。
そこは木々の豊かな山々に囲まれている、鮮やかなグリーンに覆われた大地。
空には地球で見るよりも大きな月が太陽光線を反射して輝いている。
様々な鳥たちが飛び交い何かの歌を唄っているようだ。
『素晴らしい景色ですね』とジェイエルが感激して言った。
「ああ私もこんな景色は初めてだ、多くの惑星を探査したが、これはまるで絵に描いたような新世界だ」と博士も言った。
そのまま進んで行くと海や川が見えてきた。海辺には村も見える。
探査機は海辺の村に近づいて、エヌイー博士とアンドロイドのジェイエルはそこで探査機から降りて歩きだした。
村では子供達が鶏を追いかけて遊んでいる姿が見える。
博士は一軒の家を指差した。
「探査機はあの家を指している。あそこに浦島太郎がいるはずだ」
博士は家のドアをノックした。浦島太郎が姿を現した。
「ようこそ博士、ここがよくわかりましたね」
「あなたにはこっそり発信装置を着けたので、簡単に探せました」
「そうですかそれは良かった。そのうちここに招待しようと思っていました」
家の中には美しい女性と子供が2人いました。
「彼女がもと乙姫様で今は僕の妻です。そして2人の子供は僕達の子供です」
「乙姫様ですか、まるでおとぎ話の世界の話しを聞いているようです」
「実はこの惑星はおとぎ話の惑星なんです。このおとぎ話の惑星が何故宇宙に何故誕生したのか、とかいつ誕生したのかとかは未だに解明されていませんが、とりあえず神が作ったとでも言っておきます」
浦島太郎の話しを聞いているうちに、博士は神とかは信じていなかった派だが、自分が徐々に信じる派に代わっていくのを自覚した。
ここで、博士は謎だった質問をした。
「あなた達はなぜ歳をとらないんですか?」
「この世界はおとぎパワーに包まれているので誰も歳をとらないんです、もちろんこの世界にはお爺さんやお婆さんもいますが、彼らはそれ以上は歳をとりません、みんなそれぞれのキャラクターに適した歳になると自分でその歳のままでいられるのです」
「それは信じられないない、実に羨ましいパワーですね、これは私のライフワークとして研究したいぐらいです」
「今夜は夏祭りの前夜祭があるんです。見ていかれてはいかがですか?」と乙姫様が言った。
「それはぜひ見させていただきます」
博士達はいったん宇宙船に帰り、博士は久しぶりにゆっくりと風呂に入り、ジェイエルが作ってくれた夕食を食べた。
「お味はいかがですか?」
「最高だ、君にも食べて欲しいがアンドロイドだから食べられないのが実に残念だ」
『おとぎ世界とかおとぎパワーの事を地球連邦に報告しないのですか?』
「それは絶対にしない、もししたら大変な事になる。大勢の地球人が押し寄せて来る。欲に狂った人達がおとぎパワーを手にしようと、あの世界を荒らし回る結果になる」
『そうなんですか?』
「まあアンドロイドの君にはわからないだろうが・・・」
『了解しました』
そして博士達は、おとぎ世界の夏祭り前夜祭に向かった。
の位置をはっきり教えてくれる。
やがて探査機は浦島太郎に取り付けたGPSの近くまで接近した。
レーダーにはその位置がはっきり出ているが、目には何も見えない。
何かのバリアーが張ってあり、その為に目には見えないだけだ。
博士はかまわず、探査機をゆっくり前進させた。
そして、バリアーを通過したあたりに今まで地球連邦には知られていなかった新しい世界が見えてきた。
そこは木々の豊かな山々に囲まれている、鮮やかなグリーンに覆われた大地。
空には地球で見るよりも大きな月が太陽光線を反射して輝いている。
様々な鳥たちが飛び交い何かの歌を唄っているようだ。
『素晴らしい景色ですね』とジェイエルが感激して言った。
「ああ私もこんな景色は初めてだ、多くの惑星を探査したが、これはまるで絵に描いたような新世界だ」と博士も言った。
そのまま進んで行くと海や川が見えてきた。海辺には村も見える。
探査機は海辺の村に近づいて、エヌイー博士とアンドロイドのジェイエルはそこで探査機から降りて歩きだした。
村では子供達が鶏を追いかけて遊んでいる姿が見える。
博士は一軒の家を指差した。
「探査機はあの家を指している。あそこに浦島太郎がいるはずだ」
博士は家のドアをノックした。浦島太郎が姿を現した。
「ようこそ博士、ここがよくわかりましたね」
「あなたにはこっそり発信装置を着けたので、簡単に探せました」
「そうですかそれは良かった。そのうちここに招待しようと思っていました」
家の中には美しい女性と子供が2人いました。
「彼女がもと乙姫様で今は僕の妻です。そして2人の子供は僕達の子供です」
「乙姫様ですか、まるでおとぎ話の世界の話しを聞いているようです」
「実はこの惑星はおとぎ話の惑星なんです。このおとぎ話の惑星が何故宇宙に何故誕生したのか、とかいつ誕生したのかとかは未だに解明されていませんが、とりあえず神が作ったとでも言っておきます」
浦島太郎の話しを聞いているうちに、博士は神とかは信じていなかった派だが、自分が徐々に信じる派に代わっていくのを自覚した。
ここで、博士は謎だった質問をした。
「あなた達はなぜ歳をとらないんですか?」
「この世界はおとぎパワーに包まれているので誰も歳をとらないんです、もちろんこの世界にはお爺さんやお婆さんもいますが、彼らはそれ以上は歳をとりません、みんなそれぞれのキャラクターに適した歳になると自分でその歳のままでいられるのです」
「それは信じられないない、実に羨ましいパワーですね、これは私のライフワークとして研究したいぐらいです」
「今夜は夏祭りの前夜祭があるんです。見ていかれてはいかがですか?」と乙姫様が言った。
「それはぜひ見させていただきます」
博士達はいったん宇宙船に帰り、博士は久しぶりにゆっくりと風呂に入り、ジェイエルが作ってくれた夕食を食べた。
「お味はいかがですか?」
「最高だ、君にも食べて欲しいがアンドロイドだから食べられないのが実に残念だ」
『おとぎ世界とかおとぎパワーの事を地球連邦に報告しないのですか?』
「それは絶対にしない、もししたら大変な事になる。大勢の地球人が押し寄せて来る。欲に狂った人達がおとぎパワーを手にしようと、あの世界を荒らし回る結果になる」
『そうなんですか?』
「まあアンドロイドの君にはわからないだろうが・・・」
『了解しました』
そして博士達は、おとぎ世界の夏祭り前夜祭に向かった。
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