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おとぎ話の惑星 その6 ラストシーン
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夏祭り前夜祭の会場に到着すると、そこには大勢の人達が集まっていた。
それぞれ、自分がおとぎ話で受け持つ役割りの衣装を着ていた。
かぐや姫や、桃太郎、一寸法師、犬、猿、きじ、適役の赤鬼や青鬼達もいる。
浦島太郎がおとぎ話のキャラ達に博士達を紹介してくれた。
「皆さんはるばる地球から来たエヌイー博士とアンドロイドのジェイエルフさんを紹介します」
2人はみんなから拍手で迎えられた。
「地球からやって来ました。皆さんよろしくお願いいします」とエヌイー博士は当たりさわりの無い挨拶をした。
「2人は夫婦なんですか?」とすぐ前にいた子供が質問した。否定すると
「それじゃ恋人ですか?」
しつこい子供だ。また否定すると
「キスとかしましたか?」また質問される。
否定しようとしたら、いきなりジェイエルにキスされた。
これには驚いて、博士はジェイエルの顔を見た。
「まずかったですか、一度やってみたかったのでチャンスだと思って試してみたんです」と彼女は言った。
それを見て会場の全員が拍手した。
博士とジェイエルこの前夜祭に参加したのを祝って、2人には1つずつきれいな指輪がプレゼントされた。
そうして博士とジェイエルは前夜祭を楽しんだ。
夜店がいっぱい出ていて、たこ焼きやかき氷を味わった。ジェイエルはそれを食べるふりをして楽しんだ。
そんな前夜祭を楽しんで、2人は宇宙船に帰った。
「さあそろそろ地球に帰るとするか」
『えっもう帰るんですか』
「もうここでは何も発見出来なかったしな」
『どういうことですか?』
「そういうことにしておけば、もう地球人がここに来ることは無い。そうしてこの惑星のおとぎ話し世界は永遠に続くんだ」
『わかりました、ところで博士が地球に帰る理由は何ですか?』
「そう言われても別に理由なんか無いし」
『私達ここで暮らしませんか、こんなとこで暮らせたら私幸せです』
アンドロイドのジェイエルにそんな事を言われるとは思ってもいなかった博士は驚いた。
アンドロイドに幸せの価値観があるとは思ってもいなかったからだ。
『私と結婚してこの惑星で暮らしませんか』
結婚とは驚きだ。アンドロイドと人間が結婚するなんて地球ではあり得ない。
『ダメですか?』
博士は考えた。それもいいかと思ったからだ。
考えた末、博士はいまでの人生の中で最も最高の結論を出した。
「よし結婚しよう、そしてこの惑星で暮らすことにしよう」
これを聞いてジェイエルは今まで見たことも無いうれしそうな表情をした。
そして2人はその誓いの為に熱いキスをしようとしたら、ドアにノックの音がした。
こんな時にいったい誰だと思い、博士は宇宙船のドアを開けた。
そこには前夜祭の会場にいた多くの人達がいた。子供達は『結婚おめでとう』と書いた旗をふっている。
2人は宇宙船から降りて人びとに囲まれた。
「こうなる事を予想してお祝いにやって来ました」と浦島太郎が言った。
「えっ彼女との結婚の事か、何故それがわかったんだ。
「じつはさっきの前夜祭であなた達に渡した指輪は盗聴機で博士達の、会話と行動はすべて我々に監視されていました。何しろあなたは地球連邦からこの惑星の調査に来た人ですから、うかつに信用出来ないと考えたからです」
「なるほどね、でもし私達が地球連邦に、この惑星をリゾート地再建設を奨めたらどうなっていましたか?」
「結果は明らかです。我々にはテレポート装置がありますから、博士の宇宙船に爆弾をテレポートさせて粉々にしていました」
「そうですか、とりあえずそんなことにならなかった事を神に感謝します」と言って博士は胸をなでおろした。
そして、博士とジェイエルは人びとに囲まれて探査機に2人は乗り、抱きしめあいながら、おとぎ世界のほうへ向かった。
まるで映画のラストシーンの中にいるみたいで博士は感動していた。
よく見ると浦島太郎が空中を飛びながら2人のそんなシーンを撮影していた。
乙姫様もかぐや姫も空中を飛びまわって上から花びらを撒いて祝っている。
博士とジェイエルはそれに応えて力いっぱい手をふった。
そしてこのシーンでこの話しを終わります。
FIN
ご観覧ありがとうございました、お帰りには足元にき気を付けて下さい。
スマホや財布の忘れ物も無いように。
それぞれ、自分がおとぎ話で受け持つ役割りの衣装を着ていた。
かぐや姫や、桃太郎、一寸法師、犬、猿、きじ、適役の赤鬼や青鬼達もいる。
浦島太郎がおとぎ話のキャラ達に博士達を紹介してくれた。
「皆さんはるばる地球から来たエヌイー博士とアンドロイドのジェイエルフさんを紹介します」
2人はみんなから拍手で迎えられた。
「地球からやって来ました。皆さんよろしくお願いいします」とエヌイー博士は当たりさわりの無い挨拶をした。
「2人は夫婦なんですか?」とすぐ前にいた子供が質問した。否定すると
「それじゃ恋人ですか?」
しつこい子供だ。また否定すると
「キスとかしましたか?」また質問される。
否定しようとしたら、いきなりジェイエルにキスされた。
これには驚いて、博士はジェイエルの顔を見た。
「まずかったですか、一度やってみたかったのでチャンスだと思って試してみたんです」と彼女は言った。
それを見て会場の全員が拍手した。
博士とジェイエルこの前夜祭に参加したのを祝って、2人には1つずつきれいな指輪がプレゼントされた。
そうして博士とジェイエルは前夜祭を楽しんだ。
夜店がいっぱい出ていて、たこ焼きやかき氷を味わった。ジェイエルはそれを食べるふりをして楽しんだ。
そんな前夜祭を楽しんで、2人は宇宙船に帰った。
「さあそろそろ地球に帰るとするか」
『えっもう帰るんですか』
「もうここでは何も発見出来なかったしな」
『どういうことですか?』
「そういうことにしておけば、もう地球人がここに来ることは無い。そうしてこの惑星のおとぎ話し世界は永遠に続くんだ」
『わかりました、ところで博士が地球に帰る理由は何ですか?』
「そう言われても別に理由なんか無いし」
『私達ここで暮らしませんか、こんなとこで暮らせたら私幸せです』
アンドロイドのジェイエルにそんな事を言われるとは思ってもいなかった博士は驚いた。
アンドロイドに幸せの価値観があるとは思ってもいなかったからだ。
『私と結婚してこの惑星で暮らしませんか』
結婚とは驚きだ。アンドロイドと人間が結婚するなんて地球ではあり得ない。
『ダメですか?』
博士は考えた。それもいいかと思ったからだ。
考えた末、博士はいまでの人生の中で最も最高の結論を出した。
「よし結婚しよう、そしてこの惑星で暮らすことにしよう」
これを聞いてジェイエルは今まで見たことも無いうれしそうな表情をした。
そして2人はその誓いの為に熱いキスをしようとしたら、ドアにノックの音がした。
こんな時にいったい誰だと思い、博士は宇宙船のドアを開けた。
そこには前夜祭の会場にいた多くの人達がいた。子供達は『結婚おめでとう』と書いた旗をふっている。
2人は宇宙船から降りて人びとに囲まれた。
「こうなる事を予想してお祝いにやって来ました」と浦島太郎が言った。
「えっ彼女との結婚の事か、何故それがわかったんだ。
「じつはさっきの前夜祭であなた達に渡した指輪は盗聴機で博士達の、会話と行動はすべて我々に監視されていました。何しろあなたは地球連邦からこの惑星の調査に来た人ですから、うかつに信用出来ないと考えたからです」
「なるほどね、でもし私達が地球連邦に、この惑星をリゾート地再建設を奨めたらどうなっていましたか?」
「結果は明らかです。我々にはテレポート装置がありますから、博士の宇宙船に爆弾をテレポートさせて粉々にしていました」
「そうですか、とりあえずそんなことにならなかった事を神に感謝します」と言って博士は胸をなでおろした。
そして、博士とジェイエルは人びとに囲まれて探査機に2人は乗り、抱きしめあいながら、おとぎ世界のほうへ向かった。
まるで映画のラストシーンの中にいるみたいで博士は感動していた。
よく見ると浦島太郎が空中を飛びながら2人のそんなシーンを撮影していた。
乙姫様もかぐや姫も空中を飛びまわって上から花びらを撒いて祝っている。
博士とジェイエルはそれに応えて力いっぱい手をふった。
そしてこのシーンでこの話しを終わります。
FIN
ご観覧ありがとうございました、お帰りには足元にき気を付けて下さい。
スマホや財布の忘れ物も無いように。
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