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一章 本命じゃないくせに嫉妬はやめて!
31、温泉に浸かりながら(ウル視点) ★
しおりを挟む何故あんな事伝えてしまったのだろうか……。
「身代わりじゃない」なんて言ってしまったら、デオは俺から離れていくかもしれないのに……。
だけどあのとき、デオが辛そうな声で身代わりなのに、何て言うから俺は何故か耐えられなくなってしまったのだ。
だって俺は一度でも、デオを身代わりと思って抱いたことはない。
確かに最初の頃はダブって見えそうになる事もあったけど、イルはイル、デオはデオで俺の中では分けて考えているのだから。
だから目の前で喘ぐデオを見て、こんなにも可愛いデオを誰かに取られたくないと思ってしまう。
「デオ、俺がいなくてもエッチしたくなったからって他の人としたらダメだよ?」
「っぁあ!!し、しないっ!俺はぁっ、ウルとしかしたくなあぁっい!からぁっ!!」
デオの腰を持って上下させると、お湯が一緒にパチャパチャと音を立てる。
「もちろん、襲われるのもダメだよ?」
「わかったからぁっ!!」
「変な人についていくだけでもダメなんだよ?」
「んぅっ!大丈夫だからぁっ、もっとっ……俺を信じろぉっ!!」
そう言われても、この嫉妬心はどうも簡単に収まらないようだ。
だから俺は、デオをこの限られた時間目一杯使って抱いていたかった。
俺の形を忘れないように……デオが離れてかないように、俺なしじゃ生きていけなくなるように……。
「じゃあ、どれか一つでも破ったらどうなるかわかってるよね?」
「っひぃゃぁん、お、お仕置きっ……?」
「そうだよ?デオが嫌がる事沢山して気持ちよくさせちゃうよ?」
「っやぁっ!!」
嫌とかいっているデオは、何故か俺を締め付けくる……その事にデオがかなり変態になってくれたんだと実感して、嬉しくてニヤリとしてしまう。
だからもっと、デオの事いじめたくなってしまう。
「デオはイヤイヤいいながら、中を締め付けるなんてただの変態さんだね?本当はお仕置きして欲しいんだ?」
「ちがぁっ!?な、なんでぇ??」
「じぁあ、望み通り。後でする予定だったお仕置きを今しようか?」
そういえばまだお仕置きしていなかった事を思い出した俺は、向き合えるようにデオを回転させる。
「っぁあ!な、なにっ?」
「ねえ、気づいてる?」
「へっ?」
「既に中のスライムなくなってるんだよ?」
デオの中に取り付けたスライムは、先程時間が来たのか溶けて綺麗に消えてしまった。
そして、俺は一度動きを止めた。
「だから、今デオは俺のだけで気持ちよくなってるんだよ?」
「ウルのだけで……?」
「もう、また締め付けてるよ?俺のだけなのがそんなに嬉しいの?」
「…………嬉しい」
視線をさまよわせた後、恥ずかしそうに俯いて言うその姿は凄くそそられる……今すぐにでも腰をバンバンぶつけてよがらせて、ぐちゃぐちゃに顔を歪ませたい。
だけど、今はがまんがまん……。
「なら、俺のをいっぱい感じるためにデオが一人で動いてよ?」
「へ?」
「デオが動いて自分でイくんだよ?」
「そんなの、無理!?」
「やってみないとわからないでしょ?ほら、腰を上げて」
そういうデオはゆっくりと腰を引き上げる。
「ギリギリまで上げたら、今度は下まで一気に下げて?」
「ぅうっ、ぁん!!」
「うん、上手だ。これをもっと早くやってみようね?」
恥ずかしそうに体を上下させる可愛いデオを堪能しながら、俺は少し考えていた。
デオは今のところ嫌がってる様子はない、その事に少し安堵してしまう。
でもそれは、もしかするとイルのことが心配だから俺に釘を刺す為に、繋ぎ止めようとしているだけなのかもしれない。
そして一番やっかいなのは、デオがただセックスが好きになってしまっただけと言う可能性なんだよね……。
それだと俺がいない間、我慢ができなくて誰かとヤってしまうかもしれない。
だから何度俺のが良いと言われても、不安になってしまうのだ。
こんな感情はじめてだから、こんな弱気な自分に驚いてしまう。
俺にこんな感情があったなんて思っていなかったよね……。
そう思いながら、デオを見つめる。
いまだに頑張って腰を上下させるデオのその姿は艶かしい。
だけど俺は、デオの腰を掴んでガンガン突いて気持ちよくしてあげたくて、耐えきれなくなってしまったのだ。
「デオ、もっと頑張って?」
「もっ、これ以上は無理っ!!」
水飛沫をあげてパシャパシャと頑張って動いてはいるみたいだけど、やはりお湯の中で動くのはかなり筋肉が必要になるからねぇ……まあ、俺の場合関係ないけど。
「無理って言うのなら、もし俺と約束してくれたら後は全部俺がやるよ?」
「約束?」
俺が今一番不安なこと、それはデオが俺から離れていく事だ。だからこの先どうなるかわからないけど、どうしてもそれだけは避けたかった。
「デオは俺の帰りをちゃんと待っててくれる?」
「それだけ……?」
「デオが逃げないようにね?」
「俺は逃げないから、ウルはちゃんと帰ってきてくれよ?」
なんだかその言い方は、俺が帰って来ない事をデオが心配しているみたいで……少し不思議な気分だった。
「俺は絶対にデオのもとに帰ってくるから、デオは大人しく待っててね?」
「わかった……信じてるからな?」
「約束だよ?」
そう言って俺たちは気がついたら抱きしめ合っていた。
互いの気持ちなんてわからないけど、でもデオは俺のことを少しでも気にしてくれてるのだ。
今はそれだけでいい。
「じゃあ、さっそくデオに俺の形を忘れられないようにするために、いっぱい動かしてあげるね?」
「っぁあっ!まっ」
「まてないよ?今日と明日と、まだまだいっぱい可愛がってあげるからね?」
そして、俺はデオの腰を掴みデオがガクガクになるまで腰をぶつけ続けた。
ただお湯の中でやっていたため、デオがのぼせて倒れてしまったのは仕方がない事かもしれない。
俺はそんなデオを優しく抱え上げて、宿へと帰ってきていた。
温泉デートとは呼べないかもしれないけど、また行きたいと思うとぐらいには、今回は満喫できたと思う。
それに知らなかったことも、沢山わかったのだ。
だからあと一日でデオをもっと虜にさせるための方法を、隣で眠るデオの頬を撫でながら俺は考える事にしたのだった。
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