やめて!お仕置きしないで!本命の身代わりなのに嫉妬するの?〜国から逃亡中の王子は変態悪魔に脅される!?〜

ゆきぶた

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二章

87、見る専 ☆

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微エロ注意!
前半だけですけど一応注意!

ー  ー  ー  ー  ー



















声がした方をチラリと見ると、そこには茶髪の優男が立っていた。
こんな姿を見られたくない俺は声を上げてしまう。

「ひぃ、み、見るなぁっ!いや、それよりもっ、と、止めてくれぇ!!」

確かに知らない男に見られるのは嫌だったけど、それよりも今はこの状況をどうにかしてほしかった。

「あー、イったのに止めて貰えなかったのかー。それは確かに辛いよなー。わかるわかる」

頷きながら、男は椅子に近寄ると何故か俺から少し離れた所に椅子を置いて座ったのだ。

「なっ、何で止めてくれなぃんだよぉ!!」
「え? 止めないでって意味じゃないの?」
「ち、違うからぁっ!!」
「でも、気持ちよさそうだからさ~。俺、人のエロい顔見るの趣味なんだよねー。少しだせ見せてくれたらすぐに止めてあげるからさー」

そう言って男はベルトをカチャカチャ外すと、自分のモノを取り出した。
その事に俺は少し恐怖してしまう。

「な、何してんだよっ?」
「え?何って人のエロいとこ見ながらオナニーするだけだけど?」
「は?」
「俺、見る専だから。潔癖症で人に触るの本当無理だからさー」

なんだこの男……。
そう思ってる間に、男は朱色の瞳でこちらをじっと見つめながら扱き始めたのだ。

「お兄さん、もっとエロいところ見せてくれよー」
「なっ、なにいってぇ!!?」

俺は見られてると思うだけで、恥ずかしくてまたお尻の穴をキュッとしめてしまっていた。

「ああ、良い顔になった。コレだよこれー、堪らないなぁ~。あー、気持ちいいわ……」

そう言いながらも瞳は俺から逸らさない。
そのせいで俺はさらに喘いでしまう。

「今、さいっこうな顔してた」
「やぁっ……そんな顔で、こっちみるなぁっ!」
「あー、最高に興奮する!もう我慢できないわ、出るっ!」

そう言って少し体を震わせた男は、大きく息を吸うと何も無かったようにズボンを履き直した。

「あー、気持ちよかったー」
「おい、早くっ……と、止めてくれぇ!!」
「ごめんごめん~。忘れてたわ、それじゃあ勿体無いけど止めようかなー」

そう言って優男は俺に近づくとスイッチを止めてくれた。
するとその椅子は、徐々にただの椅子へと戻っていく。

「た、助かった……ありがとう」
「ん、どういたしましてー。でもそのままだと体ベタベタするから、一旦シャワー浴びた方がいいんじゃないー?」
「え、確かにそうしたいけど……」

ウルが戻ってくるまでは、ここで待たないと。
と思いながら立ち上がろうとしたのに、力が上手く入らない。

「あれ?」
「ってお兄さん凄いふらついてるけど……もー、しょうがないな」

そう言うと優男は一度服の上に作業服を羽織り、ビニールの手袋をするとこちらに戻ってきた

「潔癖対策完璧にしたから持ち上げるよー?」
「いや、俺はまだここにいないと……って、どうして体に力が入らないんだ……?」
「この大人の椅子は座ってる人間の魔力で動くんだけど、まだ燃費が凄く悪いんだー。だから当分まともに動けないかも、せっかくテストしてくれたのにごめんねー」

そう言って、優男は俺を軽々持ち上げると事務所下のシャワー室に連れて行ってくれた。
でも俺は早く戻らないといけないと焦っていた。だってウルが戻ってきたら、この状況に何て言い訳すればいいのかわからないのだ。
それにこの人はただの良い人に見えるけど、実際にはわからないし……用心しようにも体は動かない。

「それじゃあ、シャワー流していくからねー」
「え、それだと君の服が濡れるような……?」
「え?お兄さん俺の全裸見たかったのー?」
「ち、違うからそのままお願いする!」
「あははー、お兄さん面白いねー。でも俺は潔癖症だからどちらにせよこれ以上、脱いだ状態でお兄さんに触れないから。素手で触るぐらいなら濡れた方がましなんだよねー」

そこまで言うのだから、そうとうな潔癖症なのだろう。
そう思って見ていると、優男はシャワーでゆっくりと俺の体を流してくれる。
俺はぼーっと見ているだけだったけど、どうやらこういう事には慣れているのだろう。優しい手付きで素早く綺麗にしてくれたのだ。

「よしよし、お兄さん凄く綺麗になったよー。まあ、それでも俺は直接触れないけどねー?」

そう言った瞬間だった。
シャワールームが殺気で溢れ返ったのは……。
俺はすぐに気がついた。

「君は少し後ろに下がれ!!」
「は、はい?」

そう言って数歩下がった優男が元いた場所に、突然黒い炎の柱が上がった。

「うっわー、お兄さんに教えてもらわなかったら俺死んでましたねー?」
「なんでそんな呑気なんだよ……」

次は何がくるかと俺はじっとその扉を見つめていると、勢いよく扉が吹き飛んだ。
それなのに優男はピクリとも驚かない。

「わー、凄いわこれー」
「なんで、君はこれでも動じてないのさ?」

本当になんなんだこの男と思っている間に、壊れた扉の向こうから誰かが飛び出してきたのだ。

「デオ、大丈夫!?何かされてない……って誰だい君は?……おかしいな、さっき魔法を放ったのになんで生きてるのかな??」

叫びながら入ってきたウルは、ニタリと笑いながらそこに立っていたのだった。
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