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二章
150、これから ☆
しおりを挟む描写はほぼないですが、致してるところがあるので微エロ表記とさせて頂きました。
一応注意です!
ー ー ー ー ー
朝方、どうやっても一人でイケなかった俺は悩んでいた。
よく考えてみたら、俺はいつから一人でイケなくなったのかわからない事に気がついたのだ。
もとからあまりオナニーをするタイプでもない。
なによりウルの記憶がない為、その記憶も抜け落ちてる可能性がある。だから俺は、この状態をどう受け止めたらいいのかわからなかったのだ。
そして俺は今、冷静になる事で勃っていたモノをどうにか収めていた。
しかし少し気を抜くとまたすぐに勃ちそうなってしまう。だから普通に座っているだけでもお尻の噛み跡が少し触れる為、俺は少し前のめりになるしかなかった。
こんなの、きっとすぐにウルにバレる……。
どうしようと悩んでいると、部屋の扉がガチャっと開いたのだ。
「あれ、デオ。まだ起きてたの?」
ようやく帰ってきたウルに俺はビクッとしてしまう。
大丈夫、今は勃ってないし下半身は布団の中だ。
「う、ウル……おかえり。俺は起きてたわけじゃなくて、早めに起きただけだ」
「うん、ただいまー。それならデオは、ちゃんと良い子で待っててくれたって事かな?」
俺はその言葉にドキッとしてしまう。
どうにかウルの意識を下半身へと向けさせない為に、ここは少しでも話をして気を紛らわすしかないか……。
そう思った俺は口を開いた。
「それよりも俺は、朝帰りのウルの方が気になるんだが……変な事はしてきてないよな?」
「なになに、もしかして嫉妬?」
「違う……ただ、少し気になっただけだ」
なんとかウルが話に食いついてくれた事に内心ホッとしながらも、俺はなんとなく視線を逸らしてしまう。
そんな俺を見て、ウルがベッドに座ったのがわかった。
そしてウルは俺を優しく抱きしめたのだ。
「……大丈夫だよ」
「っ!」
しかし背中の噛まれ跡にウルの手が触れてしまい、俺は反応しそうになるのを何とか堪えていた。
「俺はデオ一筋だから、浮気なんて絶対にしない」
「……それは、わかってるつもりだ。でも、一体何の話をしたのか、教えてくれないか……?」
色々耐えている今、顔を見られたら不味い。
そう思った俺は顔をウルの肩に押し当てたのだ。
「じゃあサースの所に戻った俺が、何をしていたか簡単に説明するね」
「あ、ああ……」
そしてウルは一旦俺から手を離すと、サースの店に戻ってからの話を話始めた。
「俺は店に着いてすぐ、サースと主従契約を結んできたんだ。デオにだけは教えておくけど、サースの心臓付近にはそのマークがついてる筈だよ。俺にも一応付いてるけど……」
そう言って足の甲を見せてくれたウルには、青いマークが付いていた。そこには妖精のようなシルエットが見えた。
「妖精?」
「一応、サースは妖精と人のハイブリッドらしいからね、性質は妖精に近いらしいよ」
あの姿で妖精……?
もしかしたら羽も生えるのだろうかと、その姿を想像した俺はそれ以上考えるのをやめた。
「でも、契約を結ぶだけならそんなにかからないだろ?」
「そうなんだけど、その後サースと色々と話が盛り上がってね。サースの愚痴やら、今後のお店についてとか……それとデオについても話したんだ」
「俺について?」
「サースが教えてくれたんだけど、デオに催眠をかけようとしたけど効果が上手く出なかったと聞いたよ……それは、本当かな?」
その話に俺の心臓はドクンと跳ね上がってしまう。
これ以上、ウルに詳しい事を聞かれたら絶対に怪しまれる。
そう思った俺は、すぐに言い訳を始めたのだ。
「いや、それはおかしい。俺には催眠の耐性なんてないし、もしかしたら上手く俺にかからず失敗したのかもしれないだろ……?」
「うーん。確かに今までデオは普通に催眠にかかってたし、その通りかもしれないね。……だけど俺は少し気になる事があるから、今度試しに催眠をかけて確認してもいいかな?」
「え、ああ……いいけど」
どうしよう、確認なんてされたら俺が催眠にかからない事がバレてしまう……。
だけど確認を渋っても何かあると疑われる筈だ。
「それじゃあ、確認するのはイルの誕生日会の後でいいかな?」
「……わ、わかった」
そう頷いたけど、イルの誕生日は明後日だ。
誕生日会でゼントを探し出しても、解決法がすぐに出るとは思えない。
きっと誤魔化すのはもう無理だ……。
そう思った俺は、頭が真っ白になっていた。
そのせいでお尻の噛み跡の事なんて忘れていた俺は、少し浮かせていたお尻をペタンとベッドへ沈ませてしまったのだ。
油断してた俺は、体がビクッと反応するのを抑える事なんて出来ず口から声が漏れてしまう。
「っんん!」
そんな俺の反応に、ウルが気づかない訳がなかったのだ。
「デオ、もしかして……?」
「い、今のは……なんでもないから!」
そう言って俺はまたお尻を少し浮かせたのに、突然ウルはそのお尻を鷲掴みにしたのだ。
「ぁあんっ!」
「ふーん、これでも何でもないって言えるの?」
絶対にウルは原因をわかっている。
だからわざと、噛み跡付近をいやらしく揉んできたのだ。
「んっ……や、やめろよっ」
「デオの既に勃ってるのに、やめて欲しいの?」
「………っ……」
ウルの言う通り既に発情し始めている俺は、もうまともな判断なんてできなくなっていた。
だって夜中からずっと我慢してきたのだ。
それにもうバレてしまったのだから無理に耐えなくてもいいのではないかと、俺は思い始めていた。
「ねぇ、デオはどうしたい?」
「……う、ウル。俺はイキたい……だから、俺をイかせてくれないか……?」
「うん、よく言えました。俺がデオを沢山イかせてたげるね」
「ぁあっ!」
そして俺は気がつけば服を脱がされ、ウルとセックスをしていた。
ずっとイケなくて溜まっていた俺は、ようやく得られた快感にすぐにイってしまったのだ。
「ウルっ、イっちゃうからぁーーー!!」
「うん、今日も沢山だしていいからねぇ~」
そして何度もイった俺はその疲れと幸福感から、睡魔に襲われ始めていた。
だってまともに眠れていないうえに昨日はヤリ過ぎたせいで、俺の体力はもう限界だったのだから仕方がない。
そしてウトウトし始めた俺に、ウルはすぐに気がついてくれたのだ。
「あれ……もしかして、眠くなっちゃったの?」
「す、睡眠時間が……少し、足りなかったのかもしれない……」
「それなら、俺も寝てないし一緒に寝ようかな?」
ウルは俺の中から自身を引き抜くと、一緒にコロンと横になったのだ。
だけど俺は噛み跡がシーツに触れてしまい、またビクっとしてしまう。
「んっ……この向きだと、背中とお尻が気になるから……うつ伏せにならないと」
「成る程ね、少し触れるだけでもダメなんだ~。デオの体は更にエッチになったんだね……」
「だ、誰のせいだよっ!」
「嬉しい事に、全部俺のおかげかな?だから俺がその責任を取らないといけないよね~」
そう言うと何故かウルは突然俺を持ち上げた。
そして俺をうつ伏せになるように、ウルの上へと乗せたのだ。
「これなら2人でくっついてるから布団もいらないし、背中とお尻も気にならないよね?」
「そうだけど……でも俺はそんなに軽くないから、この体勢だとウルは肺が潰れて苦しくないか?」
「大丈夫、大丈夫。俺は普通の人間ほど弱くないからね。だけど今の状態だとデオの背中に手を回して支える事もできないから、落ちないように気をつけてね?」
「わ、わかった……気をつける。でも、もう眠くて……ごめん。おやすみ、ウ……る……」
そう言いながら再び睡魔に襲われた俺は、ウルの暖かさを感じながらゆっくりと深い眠りに落ちていく。
「おやすみ、デオ……」
そう声が聞こえたのを最後に俺の意識は完全に途絶えたのだった。
次に目が覚めると、俺はまだウルの上にいた。
そんな当たり前の事が何故か嬉しくて、今の俺はなんて幸せ者なのだろうかとウルの顔を見ていた。
だけどあまりにも幸せ過ぎたからなのか、何故か俺は急に記憶が戻る事が逆に怖くなってしまったのだ。
もしも記憶が戻ったら、今の俺はどうなってしまうのだろうか……?
記憶があった頃の俺が、ウルにどんな感情を持っていたのかも俺は知らない。もしかしたら愛しているけど、憎んでいたかもしれないのだ。
記憶が戻ってこの幸せが壊れるぐらいなら、俺は記憶がないままでも構わない。
だからウルとの幸せな日々を壊さないでくれ……。
そう思いながら俺は、まだ眠っているウルへとキスを落としたのだった。
ー ー ー ー ー
これにてデオ視点の二章は終わりです。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
現在更新が遅くなってしまい、全然進まなくてすみません!
一応予定では次で最終章になります。
その前に数話だけ間話を挟んでいきたいと思います。
イルのエッチ事情とか、現在のガリアについて、そしてウルがサースと何の話をしたのか。
そこら辺を書いたら次の章にいきます。
まだまだデオの葛藤は続きますが、最後まで二人の行く末を見届けて頂けたら幸いです。
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