毎秒告白したい溺愛王子と、悪女になりたくないエイミーの激おこツッコミ劇場

ゆきぶた

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新学期スタート1

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 今日から遂に、新学期がスタートですよ!!
 でも私は少し気落ちしてるの。何故なら憂鬱なクラス替えがあるからよ!
 実はもうすでにクラス替えの張り紙を見てきて、ユリア様が同じクラスなのだけ確認して、後は誰でもいいやとちゃんと見て来なかったのよね……。
 だから教室の扉を開けるのがとても怖いわ!!
 大丈夫。ゆっくりと扉を開けましょう。
 ガラガラガラ……。

「エイミー!!!」
「!?」

 バタン!
 はぁ、はぁ……え?
 心臓に悪い殿下の顔が見えたから、勢いよく扉を閉めちゃったわ。
 気を取り直してもう一度!
 ガラガラガラ……。

「エイミー!おは……」
「っ!!?」

 バタン!!!
 あらやだわ、私ったらまた幻覚が見えたのかしら?
 また扉を閉めてしまったわ。
 これじゃあクラスメイトにおかしなやつだとおもわれちゃうじゃない!!


「エイミーおはよー!!」
「キャッ!!」
「余りにも入って来ないから、僕から扉を開けちゃったよ!」
「ででで、殿下!!!??」

 いや、待って……何で殿下がいるのよ!!?
 しかも、ナチュラルに手を掴んで引っ張ってくるのですけど?

「さあ、入ってエイミー」
「ちょ、ちょっと手を掴まないで下さい!それに話しかけるのもやめて下さい!?」

 こんなところ誰かに見られるわけにはいかないのよ!!
 それなのに教室に入るとすでに、同じクラスになるはずの人達がこちらを見ているのだけど。
 あぁ、私の人生終わったわ……もう来世に向けてお祈りしましょう。

「エイミー、大丈夫だよ?」
「何がですか!私の人生は今幕を閉じたのです。だから来世に期待するためのお祈りをしないといけないんです、今すぐに手を離してください!!」
「いや、落ち着いてエイミー。このクラスにいる人達は、全員事情を知っている人達だよ?」
「……は?」

 いやだわ、空耳かしら。
 今あり得ない事を殿下が仰ったきがするのだけど……。
 待って、よく見るのよエイミー!
 この教室にいる同じクラスメイトの人達、先程からずっと皆生暖かい顔しながら、笑顔でこちらを見ている気がしない??

「こ、こわっ!!?」

 つい声に出しちゃったわよ!
 それなのに、殿下は相変わらず笑顔で私の手をにぎにぎしてくるのだけど、混乱してる最中なんだからやめてぇぇええ!!!

「でもエイミー、安心して。僕らのことを知ってるからと言って、彼らはエイミーに害をなしたりとか何かをしてくるわけじゃないからね!」
「何が、ねっ!なのよ!?例えそうだとしても私は嫌ですからね!?だって、もうこれ完全に囲われてるじゃないですか!!!」

 もう、殿下のせいで叫び疲れちゃったじゃない!
 しかも改めてクラスメイトを見回したら、あちら側にユリア様がいるのだけど!?
 あなた一体そっちで何やってるのよっ!!?
 しかもニッコリと手を振ってるし……ユリア様は私の味方じゃないの!?
 それによく見るとスザナ様もいらっしゃるわ、スザナ様は殿下目当てはなかったの?え、それも私の勘違いだというの!?
 もう、本当どうなってるのよ!?

「と、いうわけだから今日から同じクラスメイトとしてよろしくね、エイミー」

 握手を求められても……でも、周りの人達に見られているのに断るわけにもいかないじゃない!?
 仕方ないから手ぐらいはとってあげるわよ!

「よ、よろしくお願いします」

 私達が握手をした瞬間、周りから拍手が巻き起こった。
 しかも、よく見ると涙を流している人もいるんだけど、もう誰かたすけてーー!!?
 せっかく好きな人を作ろうと思ったのに出端を挫かれてしまったわ……。

「エイミー、一つ言っておくけど教室ではクラスメイトだから、告白はしない。それだけは約束するよ」
「えっと……それは、有り難いです」

 あら?
 でもこれも絶対殿下のせいなのに、有り難がるのはおかしい気がするわよね?

「もちろん、教室を出たらどこでも告白するよ!」
「寧ろ外で告白しないで!!?」
「え?エイミー、教室でも告白して欲しかったんだね!!」
「誰もそんな事言ってませんけど!?」
「エイミー、僕は君のことが好きだーー!!」
「って、もう!!!」

 殿下が告白した瞬間、またクラスに拍手がおきたじゃない!!
 いや、本当このクラスは私の敵しかいないじゃない!?このままじゃ、私いつか登校拒否になりそうだわ!!
 こうなったら、殿下には早めに例の話を伝えて諦めてもらう必要があるみたいね……。

「殿下、またあとでお話がありますのでそれまでは絶対に話しかけて来ないで下さいね!!」
「え、エイミーからのお誘いが……!!わ、わかったエイミーとの約束だからね、俺は今日エイミーからの話を聞くまでは話しかけない事にするよ!」

 そう言って嬉しそうに離れて行く殿下を見て、ようやくホッとため息をつくことがてぎたんだから……。
 私、これからどうなっちゃうの?

 エイミー、弱気になっちゃ駄目よ!
 殿下に流されないようにするために、また作戦をねらないと!!
 そうは思うものの、不安になってしまった私は授業なんて全く頭に入らなかったの……。
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