のんびりしたくて

はりゅう

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つづき

町 1

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 リースのマスターになって大体半年経った。
 旅立って2ヵ月過ぎた。
 本来なら1月で着く距離だったけど、この小さな身体では2月かかってしまった。
 ようやく、1番近い“町”にたどり着いた…。

 …ここまで、長かった。
 リハビリしてても体力はないので、すぐ疲れてしまうため、休憩を何度も取って進んできた。
 道中、リースに面倒掛けっぱなしだったなぁ…。
 …うん、考えるのやめよう。

 さて、やってきました新しい町。
 その名は『アーチ』。

 町の周囲は石壁に囲まれていて、特定の間隔で何かが埋められていた。

「あれは『魔除け』を封じた術石ですよ。あれがあるから町の中に魔獣は入れないのですよ」

「あれが?」

「はい、そうです。術石は高い物ではないのでどこでも手に入ります。きっと、マスターが居た村にもあったと思いますよ」

「ほとんど出なかったからなー」

 すごいなー。
 こんななんでもないようなただの石に見えるのに、そんなにすごい役割してたんだ。

「さあマスター、早めに宿を決めましょう。ここからどこに進むのかも、情報を集めてから、決めないとですしね」

「ん~?リースは持ってないの?情報通じゃないの?」

「ありますが、…自分で集めた方がおもしろいのでは?」

「……。そうだね!じゃ、早く行こっ」

「ああっ!お待ちくださいまし!(テンションの高いマスター、かわいい!)」



 町の中は村と違って、大きくて広い。
 建物も多くて形も色々。
 つい、キョロキョロしてしまう。
 その中に他と違う建物があった。

 建物はどこかしら似たり寄ったりになることが多い。
 作る人が同じ人、又はその人の意を汲んだ人が作るのでどうしても似てしまう。
 だからどこの建物も統一感があるんだけど、1つだけ、色合いの違う建物があったのだ。

「ねー、リース。あの建物なんだろう?」

「はい、マスター。あれはギルドですよ」

「ギルド?」

「冒険者ギルド。そう言えば、大体わかりますか?」

「おおっ!」

 すごい!
 まるでゲームだ!
 
「ねっねっ、行ってみよ!」

「…!(かわっ)も、もちろんですよ!」



 建物の中は思いの外、暗かった。

「…、暗いね?」

「そうですねぇ。…天井が高いので、灯りが弱く感じるようですね」

 リースの言うとうり、中は大体2階分吹き抜けで灯りは天井のところにしかなく、下までしっかり届いていないようだった。

 だんだん目が慣れてくると建物の様子が見えてきた。
 部屋の奥から大体3分の1辺りにカウンターテーブルが横1面に伸びている。

 カウンターより右手側に大きく掲示板がある。
 依頼表、だろうか、が貼られている。

 左手側には扉。
 受付さん達の出入り口かな。
 
 キョロキョロ見ていると中にいた、ガラの悪そうな男達がこちらを見てくる。
 …これも、なんか、と思う。
 このままここに居ると絡まれるんだろうか。

 そう思うとちょっと怖い。
 身体が大きくて目付きが鋭い。
 
「ーリース、もう、行こ?」

「もう、良いですか?マスター、怖いのなら、手を繋いでおきましょうか?」

「うん」

「ーーーー!?(お手手!お手手が~!!)」

「?(なんかすりすりされてる?)……、リース?」

「な、なんでショウ!?(ばれた!?)」

「ううん…。行こ…、早く…」

「(危なかった…?)そ、それでは、宿に行きましょうか」



 この町はそんなに大きくない。
 そのため、私達みたいな目立つ者はこっそりと、けど、あっという間に町に広がったらしい。
 宿に着いて休んでいると、宿屋の外にひっそりと人が集まる。

「マスター、怪しまれてますね、わたくし達。おそらくこの町の裏の方達がこの宿を監視してますよ」

 リースは、ウキウキとしてる。
 本当にドールなのか疑問に思うんだけど。
 それにしても、監視かぁ。
 …そんなに変?私達…。



 

 
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