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つづき
おじさん
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「リース、このおじさん、つれてく」
なんか片言になった。
「いやです」
えっ?
「いやです」
2回言った。
「いいんです。わたくしなんてマスターのしもべですもの。マスターの言うことは絶対ですもの。わたくしの意見なんて必要ないですもの。よろしいのです。マスターの自由にして。わたくしはマスター従うのみです。わたくしはマスターのしもべですもの」
リースがおかしい。
おじさんがどうしても気になった私はこのおじさんをつれていく事にした。
おじさんは嫌がったがそんなの知らない。
「ナンデオレ、ツレテイカレルンデスカ」
うん。おじさんも変になった。
これはリースのせい。
リースがおじさんに『おはなし』したらこうなってた。
私達はとりあえず次の町へ移動する事にした。
日が傾きはじめたので今日中に着く予定だったが、無理そうなので少し進んで、明日町に入れるようにした。
今は馬車の中。
御者はリースのまま。
おじさんが自分がすると言ったけどリースが「お前如きがマイマスターの前を得るなど許しません!」と言って譲らなかった。
おじさんは荷台の隅で「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」を繰り返してる。
リース、何したの。
「マスターは酷いです。わたくしのマスターですのに」
リースは私に酷い酷いと言い続け、おじさんは隅で謝り続け、…私は、寝るか。
起きたら夜で、野営の準備が終わっていた。
と言っても私は何もしないんだけど。
「起きましたか、マスター」
「…おはよ」
リースは緩やかに微笑んで私を火元に案内してくれる。
側にはおじさんが既にいて、くつろいでいる。
でも、なんか変?
「おじさん?」
おじさんはこちらを向いて嫌そうに口もとを歪めた。
「…おじさんは、やめてくれ」
「マスターにはおじさんです。いい歳して何言ってんです」
リースの声が冷たい。
「スミマセン」
おじさんの目が死んだ。
「全く。…マスター、こちらに。間違ってもあれのそばでは無く、こちらに」
と、火元のそばの簡易椅子に乗せてくれる。
私にはどこまでも優しい。
私はさっき変に思ったおじさんを見る。
なんかすっきりしているように見える?
「ーー嬢ちゃん、ジッと見るのはやめてくれ」
じーーーーー
「…嬢ちゃん?」
じーー?
「………」
「あ、モジャモジャ、ない」
「いまさら!?」
「ドロドロ、ない?」
「馬車に乗る前からなかったよ!お前の怖いねーさんが水ぶっかけて、服剥いでまた水かけてきて、そしたらでっかい剣で一振りでヒゲも髪も斬られたんだよ!…俺、死んだと思ったら、また水。水ミズミズ…」
「あー」
そういえば、「そんな格好のままマスターの側に行くなど」ってリースがなんかしてたなー。
『おはなし』ってそれかー。
そっか、だから死んだ目してるのか。
リースが使う剣て曲刀なんだよね、でっかいやつ。
目の前どころか自分に振り下ろされて、ヒゲ剃られたら、怖いか。
しかもリースは嫌ってたし。
…嫌がらせ、かな。
おじさんはだいぶスッキリしてる。
…もう、おじさんって呼べない?
ええー、でも私から見たら、おじさんだよね。
うん。私、6、もう少しで7歳。
おじさんは、…30くらい?
「30?」
「は?」
「30?」
「……、何が」
「とし」
「…………、30に、見えるのか?」
「?うん」
モジャモジャの時はもっといってるように見えた。
40過ぎに見えた。
ヒゲも髪も切ったら若くなった気がする。
でも、30に見えるんだけど?
「俺は、23だ」
「…へ?」
23!?
ええー?
「うそだー」
「!?うそじゃない!俺は23だ!」
あ、声になってた。
なんか片言になった。
「いやです」
えっ?
「いやです」
2回言った。
「いいんです。わたくしなんてマスターのしもべですもの。マスターの言うことは絶対ですもの。わたくしの意見なんて必要ないですもの。よろしいのです。マスターの自由にして。わたくしはマスター従うのみです。わたくしはマスターのしもべですもの」
リースがおかしい。
おじさんがどうしても気になった私はこのおじさんをつれていく事にした。
おじさんは嫌がったがそんなの知らない。
「ナンデオレ、ツレテイカレルンデスカ」
うん。おじさんも変になった。
これはリースのせい。
リースがおじさんに『おはなし』したらこうなってた。
私達はとりあえず次の町へ移動する事にした。
日が傾きはじめたので今日中に着く予定だったが、無理そうなので少し進んで、明日町に入れるようにした。
今は馬車の中。
御者はリースのまま。
おじさんが自分がすると言ったけどリースが「お前如きがマイマスターの前を得るなど許しません!」と言って譲らなかった。
おじさんは荷台の隅で「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」を繰り返してる。
リース、何したの。
「マスターは酷いです。わたくしのマスターですのに」
リースは私に酷い酷いと言い続け、おじさんは隅で謝り続け、…私は、寝るか。
起きたら夜で、野営の準備が終わっていた。
と言っても私は何もしないんだけど。
「起きましたか、マスター」
「…おはよ」
リースは緩やかに微笑んで私を火元に案内してくれる。
側にはおじさんが既にいて、くつろいでいる。
でも、なんか変?
「おじさん?」
おじさんはこちらを向いて嫌そうに口もとを歪めた。
「…おじさんは、やめてくれ」
「マスターにはおじさんです。いい歳して何言ってんです」
リースの声が冷たい。
「スミマセン」
おじさんの目が死んだ。
「全く。…マスター、こちらに。間違ってもあれのそばでは無く、こちらに」
と、火元のそばの簡易椅子に乗せてくれる。
私にはどこまでも優しい。
私はさっき変に思ったおじさんを見る。
なんかすっきりしているように見える?
「ーー嬢ちゃん、ジッと見るのはやめてくれ」
じーーーーー
「…嬢ちゃん?」
じーー?
「………」
「あ、モジャモジャ、ない」
「いまさら!?」
「ドロドロ、ない?」
「馬車に乗る前からなかったよ!お前の怖いねーさんが水ぶっかけて、服剥いでまた水かけてきて、そしたらでっかい剣で一振りでヒゲも髪も斬られたんだよ!…俺、死んだと思ったら、また水。水ミズミズ…」
「あー」
そういえば、「そんな格好のままマスターの側に行くなど」ってリースがなんかしてたなー。
『おはなし』ってそれかー。
そっか、だから死んだ目してるのか。
リースが使う剣て曲刀なんだよね、でっかいやつ。
目の前どころか自分に振り下ろされて、ヒゲ剃られたら、怖いか。
しかもリースは嫌ってたし。
…嫌がらせ、かな。
おじさんはだいぶスッキリしてる。
…もう、おじさんって呼べない?
ええー、でも私から見たら、おじさんだよね。
うん。私、6、もう少しで7歳。
おじさんは、…30くらい?
「30?」
「は?」
「30?」
「……、何が」
「とし」
「…………、30に、見えるのか?」
「?うん」
モジャモジャの時はもっといってるように見えた。
40過ぎに見えた。
ヒゲも髪も切ったら若くなった気がする。
でも、30に見えるんだけど?
「俺は、23だ」
「…へ?」
23!?
ええー?
「うそだー」
「!?うそじゃない!俺は23だ!」
あ、声になってた。
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