のんびりしたくて

はりゅう

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つづき

怒り(リース視点)

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 わたくしは、マスターのドール。

 わたくしは、マスターの物。

 わたくしは、マスターのためだけにある。

 な の に 

 マスターはわたくしだけじゃ無い…。


 気に食わない!
 なぜあんなモノに興味を惹かれるのです!

 あんな、弱い、汚いに!

 マスターは暖かく、柔らかい物に囲まれて、すくすく育つのです!
 優しい、愛らしいマスターは、マスターは!

 なぜ!あんなモノにも優しいのですかー!!

 
 マスターが気にするから排除はできない…。
 仕方ないから綺麗にしたわ。
 ボサボサの髭も髪も不潔で、汚いもの。
 マスターの側になんて置けませんからね!

 途中で気絶しやがったから好都合。
 全身清めてやったわ。
 着ているものもいつから洗ってないのか。
 全部、替えてやったわ。

 
 ああ。
 こんな荒れたわたくしではマスターの前に出れません。
 落ち着かなくては…。


 ああ、マスター。
 ああ、マスター。

 マスターの事を考え始めると、心が落ち着きます。
 マスターは今日も愛らしい。
 わたくしのマスターですもの。


 マスターはここの所、眠りが多くなった。
 馬車にはしゃいでいたからでもあるけれど、おそらく成長の為だと思われる。
 病気等では無いのは確認した。
 
 健康には良いことです。
 たくさん眠って、健やかに成長していくのですね。
 わたくしはそれをずっと見守ってゆくのです。
 
 幸せです。
 
 けれど。
 少し不安もある。
 
 わたくしだけでは守りきれない、ということ。

 どうしても、マスターを1人にしてしまうことがある。
 ずっと側にありたいけど、ほんの少しの間に何かあったらと、不安が過ぎる。
 …特に、ここ何日かで気づいた時にマスターが眠っていて驚いた。
 辺りを警戒していて気が散っていて気づけなかった。

 だから、誰かがもう1人でもいてくれたら、と思っていたけど…。

 想像しただけでもイラッとした。
 マスターがわたくし以外と?
 
 無理ですわ!

 しかし!
 マスターが男を拾ってしまった…。
 マスターは何かを察知したかのように男の元に行き、気に入ってしまった。
 じっと見つめ、気に入って…。

 そしてわたくしは男を連れて行く事を了承してしまい、行き場のない男はわたくし達について来るしかなく、ああ、なぜこうなったの…。
 
 マスターとの2人だけだったのに。
 
 よくも邪魔してくれやがったなこの野郎。
 わたくしは絶対認めません。

 わたくしのマスターを!


 !?
 あーーーーーーーー!!
 なにしてるこの野郎!
 なにマスターを抱きしめている!?

 わたくしだってした事ないのにーー!!



 だから嫌だったのよ!
 わたくしのマスターです!
 
 離しなさい!!
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