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第1章
和彦の選択
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「選択1、田之上和彦さん。あなたはそのナイフで自分の喉を搔き切って自殺する」
「な……」
みるみる和彦の顔が青ざめていく。
「死ぬのは和彦さんお一人です。奥様は助かって一億円を手にします」
カラスが一億の入ったバックをパンパンと叩く。「この選択の場合、私はここを出た後、警察に通報します。そして、奥様の指定した場所、まあ、コインロッカーとかにそのバックを置いていきます。当然ここには警察が来て家中を調べるでしょうから、ここに一億円あったらまずいですよね?」
「そんな……」
「心配無用です。約束は必ず守ります。奥様、理央さんは警察にありのままを話せばいい。自分の身を犠牲にして妻の命を救った夫。美談です。一億の事は黙っていればいい。ですがもし私が警察に捕まったら、一億のことを話してしまうかもしれません。ですから、警察にはうまく説明してください。お任せします。犯人は外国人だった。とか、誰だかわからないが夫に恨みをもつ人物だった。とか、適当にお願いします」
カラスが理央の顔を覗き込む。
「……」
理央は涙を流しガタガタと震えている。
「では選択2、田之上和彦さん。あなたがそのナイフで理央さんを殺す。―選択1の逆です。一億円はあなたのものです。勿論、お子さん達にはこの選択のことは内緒にしておいてあげます」
「…………」
「ですよね? 一億もらっても妻殺しの犯人にされたらたまりませんよね? 仮に犯人に命令され、仕方なく殺ったのだとしても、――それが罪に問われなかったとしても、世間の批判は想像に難しくありません」
「……」
「だが安心してください。奥様を殺しても、あなたは絶対殺人犯にはならないし、世間から批判を受ける事もありません。ちゃんと考えてあります。私はただ、どちらかが死ぬ姿が見たいだけなのです。私はゲームを楽しみたいだけなのです」
「…………」
理央が泣きながらブンブンと首を横に振り続けている。
「田之上和彦さん。選択2で、あなたが奥様を殺せば、当然ナイフに指紋もつくし、返り血も浴びるかもしれません。だが心配はいりません」
「……」
「このナイフを使いましょう」
カラスはさっき自分の足元に置いたナイフを和彦に差し出した。
「こちらをお使い下さい。さすがに政男さんのナイフで奥様を殺すのは気が引けるでしょう。というより、警察が無能だったら政男さんが犯人にされてしまうかもしれませんからね。そんな事になったら……おわかりですね?」
「……」
「まだ信用できませんか? いいでしょう。あなたが奥様を殺したら、わたしはこのマスクを外します」
「なに!」
「フェアプレイですよ。でも、それだとわたしは犯人として、貴方に通報されてしまうリスクがあります」
「そんな事……」
「しないという保証はありますか? ですから保険として私はそのナイフ、貴方の、和彦さんの指紋のついたナイフを預からせていただきます」
「貴様……」
「いえ、誤解しないでください。わたしは顔を晒すのです。誠意をみせるのです。あなたが警察に通報しない限り、わたしがこのナイフを使うことはありません。ご理解いただけると思いますが?」
「……」
「心臓を一突き。そのまま、すぐにナイフを引き抜かなければ、まず血が噴き出すことはありません。ですが、多少の返り血なら浴びても大丈夫。犯人が奥様を刺し、近くにいた貴方にも血が飛んだ。てことで問題ないでしょう。でも念のため、殺すときはパジャマの両袖はできるだけ上までまくっておいてください。七分丈のパジャマなので肩までまくれそうですね」
「……」
「わかりませんか?」
「……」
「奥様が死んだら、彼女の猿轡を外します。そして私は、あなたの両手首を椅子の後ろで、足は椅子の脚に拘束します。奥様と同じポーズがいいでしょう。そのほうが『らしい』ですからね。口には猿轡も咬ませます。この時、後ろに回した貴方の腕に血液が飛んでいたら不自然ですよね。だから万が一、腕に奥様の血液が飛散しても素肌なら跡形もなく、拭き取ることができます」
「……」
「もうわかりましたね? 私の通報によって警察がここに来た時、あなたと奥様は、ここで椅子に拘束された状態で発見されます」
「……」
「警察には、―絶対に大声を出すなと言われていたのに、猿轡を外されたとたん、妻は大声を出してしまった。だから犯人に殺された。と言えばいいでしょう」
「……」
「だったらお前が殺せばいいだろうって思いますか? それではゲームになりません。私はこのショーを観客として楽しみたいのです」
「……」
「田之上和彦さん。あなたも叩けば埃の出る身ですよね? 警察には物取りの犯行とでも言っておいた方がいいでしょう」
「…………」
「まだ不安ですか? 言いましたよね。どんな選択をしても私はそれを尊重します。約束は必ず守ります」
「……………………」
「まだ無言ですか? 妻を前にして、選択2について根掘り葉掘り聞くのはバツが悪いですか?――まあいいでしょう。今の説明で納得しましたか? お聞かせください」
「ああ……納得した……」
和彦が下をむいて頷いた。
「では最後に選択3、奥様を殺して自分も死ぬ」
「なんだって⁉」
「まあ落ち着いて聞いてください。その場合、一億円はお子さん達、政男君と春菜さんに五千万円ずつお渡しします。更に―」
「だからどういうことだ!」
「話を最後までお聞きください。お二人共、生命保険に入っておられますね? あ、そういえば和彦さん。ご自身の分は解約されていましたっけ」
理央が驚いた顔を和彦に向ける。
「まあそれでも理央さんの分があります。――そうか『選択2』の場合、和彦さん。貴方は私の一億と理央さんの保険、合わせて三億円が手に入る事になりますね」
「貴様……」
「勿論、自殺では下りないが他殺となると話は別だ。三億程度ですが、無いよりはましでしょう」
「貴様! もしかしてお前は……」
「いやいや、誤解しないでください。私は貴方の二億円なんて屁ほどにも興味ありません。そもそも受け取る権利がありません」
カラスは一瞬沈黙してから続けた。「一億円さしあげるのです。わたしがお金で動いているわけでは無いという事は、おわかり頂けていると思いますが」
「……」
「でしょ? 理解できましたか? 問題は、自殺や無理心中では保険が下りないということです。だが、ご安心ください。お二人共、私が完璧に他殺に仕上げてさしあげます」
「な……」
「現在、あなた方の資産はこの家と二束三文の山林と別荘、そうそう、たしか富津市街にも銀行抵当のついた不動産をお持ちでしたね。まあ、この家屋を含め現実的には、せいぜい一億強、といったところでしょうか。売れたとしてですが」
「……」
「和彦さんの借り入れが一億二千、奥様の借金が一億程ありますので、現状はマイナスですね」
「貴様……」
「まあ金銭的にも、その他もろもろ、お子さんも助かるし」
「なんだと! どういう意味だ! お前は……まさか……」
「さあ、時間です。 1か? 2か? 3か? 制限時間は三分」
カラスは冷蔵庫に張り付けられたキッチンタイマーを三分にセットした。
「カウントダウン開始!」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。時間を、もう少し時間をくれないか? せめて一時間……」
リビングの時計は六時三十七分を示している。なんとか時間を稼ぎたい。柏崎、頼む、気づいてくれ!
「一時間? 時間かせぎですか?」
「……いや、違う……もう少し……ゆっくり考えさせてほしい。一時間、いや三十分でもいい……」
柏崎……頼む……和彦は心の中で強く念じた。
「和彦さん。そういえば今日はゴルフの予定でしたよね? 無断欠席はあなたらしくない」
「な……なんで……」
「なので今朝、柏崎さんには連絡しておきました。急用で参加できなくなったとメールしておいたのでご安心ください」
「貴様……どうして……」
「いいですか? 制限時間は三分です」
カラスが和彦の肩を軽くたたく。
「選択無き場合、私がお二人を殺さなくてはなりません。ですが、それはそれは残酷な殺害方法になると予想されますので、お勧めできません」
「な……」
「では、仕切りなおしてカウントダウン開始!」
カラスのかけ声と同時に、デジタル表示のタイマーが動き始めた。
理央が暴れだし、和彦がナイフを見つめる。
「1、2、3。あなたがどの選択をしても約束は必ず守ります。だから安心して選択してください」
和彦が震える手でナイフを握る。「ほんとにどの選択をしても……約束は必ず守ってくれるんだな?」
「勿論です。でなければこんなゲームなどしないし、最初から二人共殺していますよ」
「わかった……最後に聞かせてくれ」
「なんでしょう」
「お前は私に恨みがあるのか? それとも妻への恨みか?」
「さあ? どうでしょう?」
理央が暴れ、椅子ごと倒れる。
カラスがスローテンポで歌を歌い始めた。
か~ら~す~ なぜ鳴くの~
「な……」
みるみる和彦の顔が青ざめていく。
「死ぬのは和彦さんお一人です。奥様は助かって一億円を手にします」
カラスが一億の入ったバックをパンパンと叩く。「この選択の場合、私はここを出た後、警察に通報します。そして、奥様の指定した場所、まあ、コインロッカーとかにそのバックを置いていきます。当然ここには警察が来て家中を調べるでしょうから、ここに一億円あったらまずいですよね?」
「そんな……」
「心配無用です。約束は必ず守ります。奥様、理央さんは警察にありのままを話せばいい。自分の身を犠牲にして妻の命を救った夫。美談です。一億の事は黙っていればいい。ですがもし私が警察に捕まったら、一億のことを話してしまうかもしれません。ですから、警察にはうまく説明してください。お任せします。犯人は外国人だった。とか、誰だかわからないが夫に恨みをもつ人物だった。とか、適当にお願いします」
カラスが理央の顔を覗き込む。
「……」
理央は涙を流しガタガタと震えている。
「では選択2、田之上和彦さん。あなたがそのナイフで理央さんを殺す。―選択1の逆です。一億円はあなたのものです。勿論、お子さん達にはこの選択のことは内緒にしておいてあげます」
「…………」
「ですよね? 一億もらっても妻殺しの犯人にされたらたまりませんよね? 仮に犯人に命令され、仕方なく殺ったのだとしても、――それが罪に問われなかったとしても、世間の批判は想像に難しくありません」
「……」
「だが安心してください。奥様を殺しても、あなたは絶対殺人犯にはならないし、世間から批判を受ける事もありません。ちゃんと考えてあります。私はただ、どちらかが死ぬ姿が見たいだけなのです。私はゲームを楽しみたいだけなのです」
「…………」
理央が泣きながらブンブンと首を横に振り続けている。
「田之上和彦さん。選択2で、あなたが奥様を殺せば、当然ナイフに指紋もつくし、返り血も浴びるかもしれません。だが心配はいりません」
「……」
「このナイフを使いましょう」
カラスはさっき自分の足元に置いたナイフを和彦に差し出した。
「こちらをお使い下さい。さすがに政男さんのナイフで奥様を殺すのは気が引けるでしょう。というより、警察が無能だったら政男さんが犯人にされてしまうかもしれませんからね。そんな事になったら……おわかりですね?」
「……」
「まだ信用できませんか? いいでしょう。あなたが奥様を殺したら、わたしはこのマスクを外します」
「なに!」
「フェアプレイですよ。でも、それだとわたしは犯人として、貴方に通報されてしまうリスクがあります」
「そんな事……」
「しないという保証はありますか? ですから保険として私はそのナイフ、貴方の、和彦さんの指紋のついたナイフを預からせていただきます」
「貴様……」
「いえ、誤解しないでください。わたしは顔を晒すのです。誠意をみせるのです。あなたが警察に通報しない限り、わたしがこのナイフを使うことはありません。ご理解いただけると思いますが?」
「……」
「心臓を一突き。そのまま、すぐにナイフを引き抜かなければ、まず血が噴き出すことはありません。ですが、多少の返り血なら浴びても大丈夫。犯人が奥様を刺し、近くにいた貴方にも血が飛んだ。てことで問題ないでしょう。でも念のため、殺すときはパジャマの両袖はできるだけ上までまくっておいてください。七分丈のパジャマなので肩までまくれそうですね」
「……」
「わかりませんか?」
「……」
「奥様が死んだら、彼女の猿轡を外します。そして私は、あなたの両手首を椅子の後ろで、足は椅子の脚に拘束します。奥様と同じポーズがいいでしょう。そのほうが『らしい』ですからね。口には猿轡も咬ませます。この時、後ろに回した貴方の腕に血液が飛んでいたら不自然ですよね。だから万が一、腕に奥様の血液が飛散しても素肌なら跡形もなく、拭き取ることができます」
「……」
「もうわかりましたね? 私の通報によって警察がここに来た時、あなたと奥様は、ここで椅子に拘束された状態で発見されます」
「……」
「警察には、―絶対に大声を出すなと言われていたのに、猿轡を外されたとたん、妻は大声を出してしまった。だから犯人に殺された。と言えばいいでしょう」
「……」
「だったらお前が殺せばいいだろうって思いますか? それではゲームになりません。私はこのショーを観客として楽しみたいのです」
「……」
「田之上和彦さん。あなたも叩けば埃の出る身ですよね? 警察には物取りの犯行とでも言っておいた方がいいでしょう」
「…………」
「まだ不安ですか? 言いましたよね。どんな選択をしても私はそれを尊重します。約束は必ず守ります」
「……………………」
「まだ無言ですか? 妻を前にして、選択2について根掘り葉掘り聞くのはバツが悪いですか?――まあいいでしょう。今の説明で納得しましたか? お聞かせください」
「ああ……納得した……」
和彦が下をむいて頷いた。
「では最後に選択3、奥様を殺して自分も死ぬ」
「なんだって⁉」
「まあ落ち着いて聞いてください。その場合、一億円はお子さん達、政男君と春菜さんに五千万円ずつお渡しします。更に―」
「だからどういうことだ!」
「話を最後までお聞きください。お二人共、生命保険に入っておられますね? あ、そういえば和彦さん。ご自身の分は解約されていましたっけ」
理央が驚いた顔を和彦に向ける。
「まあそれでも理央さんの分があります。――そうか『選択2』の場合、和彦さん。貴方は私の一億と理央さんの保険、合わせて三億円が手に入る事になりますね」
「貴様……」
「勿論、自殺では下りないが他殺となると話は別だ。三億程度ですが、無いよりはましでしょう」
「貴様! もしかしてお前は……」
「いやいや、誤解しないでください。私は貴方の二億円なんて屁ほどにも興味ありません。そもそも受け取る権利がありません」
カラスは一瞬沈黙してから続けた。「一億円さしあげるのです。わたしがお金で動いているわけでは無いという事は、おわかり頂けていると思いますが」
「……」
「でしょ? 理解できましたか? 問題は、自殺や無理心中では保険が下りないということです。だが、ご安心ください。お二人共、私が完璧に他殺に仕上げてさしあげます」
「な……」
「現在、あなた方の資産はこの家と二束三文の山林と別荘、そうそう、たしか富津市街にも銀行抵当のついた不動産をお持ちでしたね。まあ、この家屋を含め現実的には、せいぜい一億強、といったところでしょうか。売れたとしてですが」
「……」
「和彦さんの借り入れが一億二千、奥様の借金が一億程ありますので、現状はマイナスですね」
「貴様……」
「まあ金銭的にも、その他もろもろ、お子さんも助かるし」
「なんだと! どういう意味だ! お前は……まさか……」
「さあ、時間です。 1か? 2か? 3か? 制限時間は三分」
カラスは冷蔵庫に張り付けられたキッチンタイマーを三分にセットした。
「カウントダウン開始!」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。時間を、もう少し時間をくれないか? せめて一時間……」
リビングの時計は六時三十七分を示している。なんとか時間を稼ぎたい。柏崎、頼む、気づいてくれ!
「一時間? 時間かせぎですか?」
「……いや、違う……もう少し……ゆっくり考えさせてほしい。一時間、いや三十分でもいい……」
柏崎……頼む……和彦は心の中で強く念じた。
「和彦さん。そういえば今日はゴルフの予定でしたよね? 無断欠席はあなたらしくない」
「な……なんで……」
「なので今朝、柏崎さんには連絡しておきました。急用で参加できなくなったとメールしておいたのでご安心ください」
「貴様……どうして……」
「いいですか? 制限時間は三分です」
カラスが和彦の肩を軽くたたく。
「選択無き場合、私がお二人を殺さなくてはなりません。ですが、それはそれは残酷な殺害方法になると予想されますので、お勧めできません」
「な……」
「では、仕切りなおしてカウントダウン開始!」
カラスのかけ声と同時に、デジタル表示のタイマーが動き始めた。
理央が暴れだし、和彦がナイフを見つめる。
「1、2、3。あなたがどの選択をしても約束は必ず守ります。だから安心して選択してください」
和彦が震える手でナイフを握る。「ほんとにどの選択をしても……約束は必ず守ってくれるんだな?」
「勿論です。でなければこんなゲームなどしないし、最初から二人共殺していますよ」
「わかった……最後に聞かせてくれ」
「なんでしょう」
「お前は私に恨みがあるのか? それとも妻への恨みか?」
「さあ? どうでしょう?」
理央が暴れ、椅子ごと倒れる。
カラスがスローテンポで歌を歌い始めた。
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