ギャンブル依存症の弟子!!!

Rina

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弟子と魔獣と時々バカ師匠

契約と侵入する弟子

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動物園は閉園して誰も居なくなり
人の形を成した影が動く。
魔獣達は微かに聞こえるが問題なし



「(誰も居ないね?)」


あたりを見回し魔獣達をみる。


「(・・・濃い)」


夜になるほど魔獣達の匂いは
濃くなる。
元々は暗闇の存在なのだが
コードラの檻の前までたどり着く


「(さて。契約させてもらうよ?)」


指を鳴らし一瞬で檻の中に入る
音すらないから驚かせることはない。


「(どこだ?)」


探すが見当たらない。
おかしい。
絶対檻にいるはずなのだ。


「(うん?こんな所に穴が・・・?)」


明るい所で見た時は穴すらなかった
たまたま見えてなかったのか?

「(ここ?)」


指を鳴らし穴の中から出す。


「(やはり居たか。)」


コードラは穴から外に出たため
周りを見回している。


「コードラ?」


コードラ「・・・」


優しく声をかけるがコードラは
ビックリしたのかピタリとも動かない


「うん?まさか・・・」


近づくと気絶していた。


「(なんてこった。まさかとは思ったが・・・はぁ)」


起きているうちにしか契約できない。
寝てる時でもできるが簡単ではない。


「(起きてもらわないと)コードラ?」


優しく慎重に声をかけた。
ビクッと身体が動いた。


「ごめんね?驚かせて?」


コードラ「ぐぎゃ・・・」


「ごめんね?」


謝りながら撫でる。


「詳しくは言えないけど君にお願いしたいことがあるんだ。」


コードラ「ぐぎゅ?」


安心させるように撫でる。


「力を貸してほしいんだ?君の嗅覚がほしい」


コードラは頷く仕草をする。


「ありがとう。さぁ~契約をしよう」


パチンっと指を鳴らすと
契約書とスタンプ台が現れ
宙をふわふわっと飛ぶ!


「一昔のように血の契約だの肉片だせとかないからね。」


スタンプ台を捕まえてコードラの
足に押し付けて契約書の隅っこに
ポンっと押す!


「はい。終了!」


言い終わった瞬間にボンっと
音をたててコードラより
一回りある形が現れた


「ほぉ~珍しい」


契約書により魔獣は使いやすい形に成しコードラは二足歩行になり背筋も伸び
人間のような顔も現れた


コードラ「・・・えっ?喋れる」


「まさか人間になるとは・・・まぁよろしく」


コードラ「すごぉ~いよ~見てみて!ジャンプ低いぃ~走るのも遅いぃ~」


コードラは楽しいのが檻の中を
グルグル周り叫ぶ


「うるさっ。やっかいだな」


コードラ「べっ別に楽しんだりしてないし。」


「・・・。君には匂いを辿ってもらう」



コードラ「匂いね!了解されした弟子ぃ~」


そう言うと飛びつく。


「(ミスった契約をしたな)」


契約し新しく増えた魔獣コードラ
まさかの形になろうとは
前代未聞のようだ。


「(さて。師匠にどう言うべきか)」
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